芭蕉とお七の関係って?

2005-03-31 21:26:53 | 市民A
c194c504.jpgブログを空中遊泳していると、いくつかの破片が符合していることに気付く。3月27日の余丁町散人blogに登場する”松尾芭蕉の奥の細道出発日”の中に参考として登場する”芭蕉庵の解説”で発見したことだが、芭蕉が奥の細道旅行へ出発する6年前、1683年に深川にあった第一次芭蕉庵は八百屋お七火事で全焼している。芭蕉は近くの大川に首だけ出して命拾いをしている。「芭蕉=お庭番」説もあることだし、水遁の術をつかったのかもしれない。その時に落命していれば、”奥の細道”はじめ多くの俳句は存在しない。俳句自体が芸術としては存在していないだろう。

そして、このお七の火事だが、西鶴が好色五人女の中に登場させたため、虚実あいまいな存在になってしまったのだが、火付け犯とされたお七は、1683年3月28日に鈴が森の刑場で火炙りになったとされている。奉行が「年は14か?」と聞いたのに「いや16」と本当のことを言ったため未成年扱いを受けずに鈴が森送りになったというのは西鶴の言い方だが、芭蕉庵が燃えるほどの大火であるなら年齢にかかわらず、死罪は免れぬはずという説もある。江戸前期の話にはわからないことも多いが、研究テーマも資料もかなりある。

先日、大森海岸の”しながわ水族館”に行った時だが、水族館の入口のすぐ近く、第一京浜国道傍に鈴が森刑場跡の大きな看板がある。そして、2つの台石が並んでいるのだが、向って右側が火炙り用で左側が磔用と事務的文書が掲示されている。そして、観光(?)客用だろうが、その石の上で火炙りになった有名人として、八百屋お七が紹介され、磔になった有名人として丸橋忠弥が紹介されている。ばちがあたりそうなので、遠くから望遠で画像をとりこんでみた。

ついでに丸橋忠弥の話だが、火事の少し前、1651年に由井正雪と一緒にクーデターを計画したが、失敗。正雪は駿河で自害したが、丸橋忠弥は江戸城のお堀の深さを調べるために石を投げているのを不審がられて捕まってしまった。正雪は軍学者であり、彼の私塾は現代で言えば「松下政経塾」のようなもの。当時はなんでもすぐに大名をお取りつぶしにしたため、浪人があふれて決起しそうになったのだ。しかし、お堀に石を投げると、どうして深さがわかるのかは不明だ。ただ、当時「石」自体がどこにでも転がっているということはなかったはずだ。川や海から持ってこなければ堀のそばには石ころはなかったのだろう。案外、石ころを懐に隠し持っていただけかもしれない。某教授の手鏡と同じだ。持っているだけで状況証拠に十分足りるということだ。

そして、なぜこの鈴が森に刑場があったかというと、そこが東海道の江戸の入口であったからなのだ。犯罪者は処刑されたあともそのまま放置されたり、首だけをさらされたりしたわけだ。何日も経てばヒドイ状態になる。地方から江戸に入ってくる人間に、江戸の掟を知らしめる目的があったわけだ。同じように江戸の北の入口には小塚原の刑場があってネズミ小僧はそっちに行ったそうだ。そういえば、以前住んでいた横浜市の綱島にも綱島街道沿いの河原に千人首塚という小さな石塔があったが、その類だったのだろう。

しかし、それにしても、「鈴が森刑場跡」の看板は目立ち過ぎもいいとこだ。江戸市中へ通勤している郊外在住のサラリーマンにはそんなに悪人はいないはずだ。むしろ外国人の無法地帯である歌舞伎町や大塚駅周辺、あるいは経済犯が徘徊する丸の内や六本木あたり、そしてもちろん霞ヶ関の奉行所や政党本部前などに移設してほしいものだ。

日本航空ジャパンという名前の会社

2005-03-30 21:32:27 | MBAの意見
dc205fae.jpg日本航空ジャパンという会社がある。上から読んでも下から読んでもジャパン・エアライン・ジャパンかと思って調べると、さすがに「Japan Airlines Domestic Co.,Ltd.」が正式英文名だ。そしてもう一つ日本航空インターナショナルという会社がある。この2社とその他無数の子会社群をまとめた持株会社が(株)日本航空だ。もともと日本航空と日本エアシステムの両社とも国内便と海外便を運航していたものを経営統合し、さらに両社の国内便部門をまとめた会社が旧日本エアシステムを母体とした日本航空ジャパン。海外便をまとめたのが日本航空インターナショナルという会社で、この形態になったのが1年前の2004年4月1日だ。社員数はインターナショナルが16100人、ドメスティックが5100人。ホールディング会社は183人だ。

そして、新体制で1年経過したこの3社に訪れたのは、「経営統合への称賛」ではなかったのだ。3月17日付けで国土交通省から受け取ったものは、「事業改善命令」1通と「警告」2通だ。それに対し、同日付けでCEOの交代などの人事の刷新が発表されたのだが、誰でも感じると思うだろうが「役員を換えて、事業がすぐに変わるのだろうか?」ということだ。それに元々退任予定だったものを数ヶ月前倒しにしただけということだ! 事実、5日後の22日には驚愕の事態が重なった。まず、トラブル(重大インシデント・イレギュラー運航)を並べてみる。

12月13日 B747 主脚に規定外部品装着。誤使用を知りながら、継続。
1月22日 新千歳 B777 管制官指示を無視。離陸滑走後急停止。報告遅れ。
3月13日 仁川  B767 管制官指示を聞き間違え、滑走路に誤進入。
3月16日 羽田札幌便 B767 乗降ドア緊急脱出モード設定忘れ。
 事業改善命令
3月22日 広島羽田 A300 操縦席コンピューターから発煙。
3月22日 福島  B767 着陸進入角度大きく機体後部接地。
3月22日 徳島  A300 整備作業中、整備車が主翼接触し、破損。
3月22日 ブリスベーン成田便 B747 エンジンパネル飛行中脱落。
3月27日 ジャカルタ成田便 B777 ゴム製部品脱落。
3月27日 成田ローマ便 B747 計器異常。

JALに言うのは酷だが、3月22日にA300の方向舵の検査要求あり(10機)。

航空機の事故は大惨事につながることもあり、事故(アクシデント)の一歩手前のトラブル(重大インシデント・イレギュラー運航)は報告が義務付けられている。そのルールは日本も海外も同じだが、国交省への報告書は、事件を自由記載するような記述型スタイルになっている。米国の報告書は逆にいくつかのポイントにチェックを入れるような選択型になっていて、基本的に自由に文字を書いたりしないようになっている。したがって、事故を報告するかしないかという恣意性は日本の方が大きいことになる。また文字を書くのが苦手なパイロットはついつい報告しないことになりやすい。報告されなければ、内部告発でもなければ発覚しない。実際、羅列した事件のうち改善命令が出るまでの数件は、隠蔽の臭いがないわけでもない。うがった見方をすると、全部報告しようと決意したら、大量発生していたというようにも受け取れる。

実は、国内便にはよく乗るのだが、経営統合以降、そちらの会社にはお世話になっていない。会社は人間が動かすものだが飛行機は機体の問題も大きい。ボーイング一辺倒の旧JALとエアバス導入していたJASでは整備の方法や概念を統一できるか今ひとつの疑念がぬぐえないからだ。乗り味だって米国車と欧州車のような差を感じる。また社員の合併後の待遇面の不満も考えられる。慣れぬ機体を操縦する機長に苦労もあるだろうし、もちろん整備も同じだ。トラブルの原因が経営統合によるヒューマンファクターにないかどうか、調査が必要だ。経営統合効果が女子バスケット部の活躍だけだったら悲しい。

事故の度に登場する法則に、「ハインリッヒの法則」がある。第一法則は、事故1件に対して、重大インシデント29件、小さな事故要因300件が存在するという経験則だ。上記のトラブル羅列の中の半数程度はこの重大インシデントに相当している。ハインリッヒ第二法則は事故が発生する3大要素として、「危険状態」「危険思考」「危険行為」があるとする。機体の整備不良は「危険状態」、報告の隠蔽は「危険思考」、誤部品をそのまま使うような行為が「危険行為」になる。

先日、西日本で仕事の後、羽田に戻らなければならなかった。最終便はANAなのだが、これではイラン戦キックオフに間に合わない。その前はJALで空席があるがノ-サンキューだ。その前はANAだが満席。イラン戦をとるかJALをとるか究極の選択だ。結局、満席のANAにスキマをみつけて踏絵を踏まずにすんだ。

ところで、一方の社の悪口ばかりでは公平感に欠けるのでANAの悪口も書く。2001年9月11日の同時多発テロの6日後に羽田発広島行きのANA最終便に乗ることがあった。機内は静寂に包まれているのだが、誰かがトイレに立とうとするとその度に緊迫が走る(アメリカでは飛行中にトイレが禁止されたとも聞くが気持ちはわかる)。翌日早朝からの仕事のため、単価は高いが空港の横にあるエアポートホテルに泊まることにしていた。そしてホテルの送迎バスに一人で乗っていてもなかなかバスは動かない。相当時間経過後、ANAのクルーご一同さまがやってきた。結局、航空会社のクルーのためのホテルということなのだ。その時、アメリカでは早くも数社の航空会社が経営危機に陥り、政府の緊急融資を受けたり、乗務員の解雇を始めているのに、ANAのクルーたちは、平和ボケの会話を楽しみ、テニスクラブの入会金の会話なんかしていたわけだ。そしてついつい聞こえてしまった会話では、翌日のフライトは遅い時間なので、午後2時に起きるとか言っていたのだ。

ただし、ANAへの悪口は経営効率の問題で、安全の問題とは直接、関係はないだろう。逆に、上には上がいるもので、昨年、臨時チャーター便で夜間、東京タワーの100メートルちょっと上を通過して羽田空港に着陸したタイのパイロットは、そのまま眠らずに乗客を乗せてバンコクに向って飛んでいってしまった。路線トラック並だ。

第二東京タワーは地上600メートル(地上と海抜の差には留意が必要)の予定だが、
 建設費≒機体価額+乗員生命保険金額 らしい。
フルカバーの保険が必要だ。

北米大陸にGO? かな?

2005-03-29 21:33:40 | スポーツ
「想定内」とは言うものの、サッカーの二次予選は、イランとバーレーンが勝ち日本と北朝鮮が負けた。一気に首位から3位に後退。次の30日のホームでのバーレーン戦からしばらく休みになる。次は6月だ。もし30日に負ければ、監督交代だろう。そのための準備期間が2ヶ月と考えればいい。早くヒディングに予約を入れないと、韓国に先を越されてしまうかもしれない(韓国も早くも2人目の首があぶなくなっている)。まあ、トルシエだって条件次第かもしれないが、実際の監督はダバディだったという説もある。

当初は3勝2敗1分(勝点10)で当確と言われていたが、1チームの負けが込むと、あと1点くらい上積が必要かもしれない。

日本が初めてワールドカップに出場したフランス大会で、ジョホールバルで日本に負けたイランはその後、オーストラリアと32番目の代表の座をかけて対戦、最後の椅子を敵地で引き分けに持ち込み、もぎとったのだ。個人的にはこのままグループ3位になり、9月にもう一つのグループの3位とアジア5位の座をかけてH&Aで戦い、さらに勝ち抜いて11月に北中米4位とH&Aで最後の椅子を争うところまで見てみたいという気もある。本当はジャマイカと対戦して、フランス大会の借りを返してもらいたいところなのだが。残念ながら既に1次予選で敗退。北中米はアメリカ、メキシコ以外は小国が多い。パナマ、グアテマラ、トリニダードトバゴ、コスタリカ。最終戦は11月16日(水)だ。しかしその試合では間違いなく「別人」監督だろうけど・・・

放送は3月30日午後7時からだが、出張先から間に合うかな?

石垣を這い上がるように

2005-03-28 21:35:04 | The 城
eb61e913.jpg現存12城の7番目は丸亀城。JR丸亀駅から見上げれば1キロくらいのところにピラミッド級の巨大な石垣があり、その上に小さく見える。城はもともと戦闘用の施設であることからして難攻不落になっていて、安易に観光することができる城ばかりではない。いくつかの城を攻略してわかったのは、城の根元まではタクシーで行けるが、そこから先はすべて自分の足で登らなければならない。ここもそうだろう。駅からただただ歩く。

もう一つ逆説的な経験だが、鉄筋コンクリートで再建された城は、逆に観光化されていて、天守閣までクルマで行けるようになっていたり、町じゅうに地図や案内表示が氾濫しているのだが、逆に本来貴重品である木造の400年ものは、あまり大事にされているとはいえない。「なくなってから大事さがわかるものは親とカネ」とは古来からの言い草だが、もう一つ「天守閣」も追加しなければならない。

何となく、駅前に表示してある観光地図を頭に入れて歩きだすが、瀬戸内海から吹き上げるあまりの強風に、メイン道路は寒すぎるので、ややあぶない感じのする繁華街を歩くと市役所の裏手に出て、城址公園の向って右から入ることになった。すると矢印看板があり、右向きの矢印には男・1000メートル、左向きの矢印には、女・500メートルと書いてある。おおざっぱな案内だ。経験的には、坂道の傾斜が違うのだろうとは思う。身延山にも男坂、女坂というのがある。しかし、サトヤ選手のような女性もいるのだし・・・。さらに男が1000メートルで女が500メートルというのもよくわからない。坂の傾斜がきつい方が距離が短いはずだが??そして、時間に若干の余裕があることを確認して、距離の長い方へ行く。そうすると、山の裏側へ進み、搦手口(からめてぐち)への長い坂が待っていた。エントランスロードが長いのは、そこが戦闘の時の最後の攻防戦が行われるような設計だからだ。そしてこの丸亀城は、正面から攻略することはまず困難だ。断崖絶壁の巨大な石垣の上に天守閣がある。

現在の丸亀城は、1660年に建てられたものだが、実際には1597年に初代の城が建てられている。高松城を本城とした生駒氏である。しかし、1615年に江戸幕府が「一国一城令」を出したため、丸亀城の方を廃城にしたのだ。ところが1650年に生駒氏がお家騒動で廃封になってしまい。讃岐は二分され、この丸亀は山崎氏の所領になる。そうすると、城はすでに取り壊されているので、再度、立て直すことになったわけだ。ああ、もったいない。その後、山崎氏に嫡男がなく、京極氏に交代となり、明治に至るわけだ。このように、城がなくなる理由もさまざまで、第二次大戦の最末期に爆撃の目標となった城や、天災というべき地震や火災でなくなったものもあるのだが、人為的にとりこわしたものもある。そして、さまざまな困難を潜り抜けたのが現存12城ということだ。

そして、坂道は石段にかわる。天然の石段は、一段ずつが不規則なので、足元を見ながら登ることになるが、まったく息が切れる。年金生活になってから全国お城めぐりの漫遊旅行をしようなどと考えていると、大失敗になるだろう。繰り返すが、「戦闘用軍事施設」なのだ。そして、美しい写真を撮ろうとか考えている人には、城の正面は逆光になることが多いという知識も必要だ。

やっとのことで登場成功。もう一つの忠告は、天然天守閣にはエレベーターはない。はしごのような垂直に近い階段を上りと下りの人が譲り合いながら利用しなければならない。山を登りきった後に、足腰にさらに体力の余裕を残しておかないといけない。そして丸亀城の天守閣からの眺めは最高だ。瀬戸内海が広く見渡せ、水軍の動静は一目でわかる。現代では本四架橋の中で唯一鉄道併設の瀬戸大橋が眺められはずなのだが、当日は、はげしい風にあおられ、涙目で橋の詳細はよく見えなかった。涙目になった理由は、瀬戸内海からまき上げられた”海水のしぶきそのもの”かもしれないし、巨額の債務を負う本四架橋を見て、自分の老後の年金の破綻を想起して”怒りの涙”が溢れたのかもしれないが、ただの”花粉症のせい”なのかもしれない。

下りは、女道・500メートルの方を通ったら、石段だらけの急坂だ。予想通りだ。駅前で○○といううどんやに行って、きつねうどんを注文したら、最高の味だった。399円。きつねが特製(たぶん自家製)であるのと、つゆのだしが絶品。カウンターののれんのスキマから厨房をのぞいて見るが、秘伝をスパイすることはできなかった。

これで7/12だが、まだ12/12を狙っているわけではない。

パリーグ開幕!

2005-03-28 21:34:29 | スポーツ
ソフトバンクと西武が2勝、ロッテ、楽天が1勝1敗、オリックス、日ハムが2敗。
それにしても楽天の第2戦0-26はどうしたのだろう。負けゲームは手抜きすることになったのだろうか?(効率経営?米国では大敗ゲームでは野手がピッチャーやることもあるらしい。そのうち、やるかな?)

よく1回表に1点取って、その後ずっと0点で進むことを「スミ1」というが、まさかペナントレース全体でスミ1にならないだろうね。

米国でも新設の4球団は最初の年はまったくダメだったのだから気にすることはないのだが、その4球団のうち、2球団(マーリンズとダイヤモンドバックス)はワールドチャンピオンになっている。しかし残りの2球団(ロッキーズとデビルレイズ)はほとんど最下位のままだ。どっちのコースだろう?

しながわ水族館の前は鳥天国だ

2005-03-27 21:38:14 | 美術館・博物館・工芸品
cba17ea9.jpg水族館は好きな場所の一つで、楽しくなる。名古屋にある名古屋港水族館には2度もいっている。ペンギンを見るのが楽しい。

そして昨年末に大改装になった”しながわ水族館”に、やっと行った。てっきり品川駅前の西武系の施設が姿を変えたものと思っていたが、調べたら場所が違った(追記あり)。京浜急行線の大森海岸駅から徒歩5分とのことだ。そして、駅からの案内図が不備だ。大森海岸駅の前を通る第一京浜国道を横断歩道橋で渡ると、マンションが道路脇に立ち並ぶ。水族館はマンション群の向う側なので、どこかでマンションを回り込まなければならないのだが、さて横断歩道橋から歩道に下りても、右に行くのか左に行くのか不明だ。徒歩5分ということで、右に5分歩いたが、失敗。またもとの場所まで5分。そして左に5分歩くと到着。都合15分だ。

春休みなので、大勢押しかけているが、客層は多種多様。国籍も多種多様。水族館は人気がある。ここの売りは、トンネル型水槽。あまり大きくはないが、エイや亀や各種サカナが泳いでいるのを裏側から見ることができる。ただ、見ている人間の方もトンネルの中に多数が押しかけ、妙な体勢でカメラを写していたりするので、魚からみたら「間抜け」だ。

そして、東京湾の海生生物が豊富で、ヒトデは「手づかみ」ができるが、当然そんな趣味はないのでポケットから手を出さない。北の海からきたクリオネは超貴重品のように飼育されているが、自然界の中では、単に「目立ちすぎる餌」だ。圧巻は出口の手前に巨大なサメが回遊している水槽があるのだが、どうみても”恐怖の象徴”だ。100パーセント親しみがわかない。共通項を持つ人間を数人知っているが、名前は書かない。

水族館の外は臨海公園で、海水をひき込んだ人工池が広がるのだが、無論200メートルの距離で巨大な国道やマンションがあり、水辺に集まる鳥は多種多様だ。いわゆる海鳥は「ゆりかもめ」のようだが、一番の多数派は「ハト」だ。その他「スズメ」や「コマドリ」もいるのが、上空には「カラス」が周回して、餌を狙っている。驚くことにカラスが海の魚を狙うのは初めて見た。カラスは、やはり只者ではない。カモメのまねをするわけだ。一方、ユリカモメがハトやスズメたちと一緒にカップルの座ったベンチで餌をねだるのも初めてみた。まあ、都会に住むと、都会生活に堕落するのは人類と同じなのだろう。

追記:以前、町の噂で、品川+西武+水族館という筋を聞いていて、この水族館のことと思っていたのだが、こことは別に、まもなく完成するそうだ。”EPSON品川アクアスタジオ”プリンスホテルのあたりらしい。もちろん完成したら、行ってみるが、この”しながわ水族館”と間違える人が多数でることだろう。

フィッシャーの勝ちなのか?

2005-03-26 21:39:21 | ボビー・フィッシャー救出
ec39c589.jpg日本をチェスボードにして対戦していたのは、ボビー・フィッシャー氏とブッシュ氏だったが、試合は突然終了した。フィッシャーが勝ったというよりも、日本が一方的にチェス盤を片付けてしまった。8ヶ月も拘束していたのに、なぜ急にアイスランドへ国外退去に?


1.なぜ、今か
 日本が拘束していた、れっきとした理由は「失効パスポート」なのだが、これについては法律論争をしていて時間がかかっていた。また欧州の世論は、米国引渡しに批判的であった。だからといってフィッシャー氏のあまりに過激な発言におそれをなし、引き受けるべき国があらわれるのが遅れた。
 また、もともとの大統領令違反といっても、「ユーゴへ行ってはいけないというのに行った」のが罪になっているのだが、日本にはその手の犯罪はない。しかし、脱税容疑が浮上してきたわけだ。おそらくユーゴの大会での3百万ドルの賞金のことだろうが、申告しようにもできなかっただろう。しかし、その脱税容疑で犯罪人引渡し要求がやってくると、本当に困ることになる。

 一方、日本は何としても国連の安保理の常任理事国に座ろうとしているわけだ。もはや日本には、「世界の平和のための常任理事国」だの間の抜けたことを主張する人間はいないだろう。「東アジアでの覇権主義から身を守るための発言力強化」のためである。多くの国は、アメリカが嫌いであるのは間違いないところであり、本当にアイスランドとアメリカの板ばさみになって世界衆知の中で恥をかけば、ノーチャンスになる。

2.米国の狙いと現実
 ブッシュは、今年はさんざんだ。北朝鮮にはなめられ、中国は台湾の横取りを狙うし、イランも言うこときかない。国務長官はやめるし、国内の年金改革は、前に進まない。さらに日本は牛肉を輸入しない。
 米国は、なんとか日本、ブラジル、ドイツあたりに恩を売りたいはずなのだ。しょせん国連は多数決の世界なので味方を増やしたいのだろう。ここらで、日本は追米ではないというようにみせかけるパフォーマンスが必要と思ったのだろう。芝居だ。アメリカが日本を常任理事国に推す理由はただ一つだ。それは、「アメリカが2票持つ」ことだ。

3.ところでアイスランドから先は?
 アイスランドはグリーンランドの隣だ。随分北にあるため、地図をみても地図がゆがんでいて距離感がつかめないのだが、色々確かめていると、結構アメリカと近いことがわかった。首都レイキャビクからボストンまでの距離とシアトル-マイアミの距離はほぼ同じだ。近すぎて落ち着かないかもしれない。
 彼には、渡航用のパスポートがアイスランド政府から手渡されているが、かといって守ってくれる国は多くもない。そんなに明るい未来があるわけでもない。開放されるやいなや、また米国とそれに追随するものに罵声コメントをぶつけている。

4.今まで書かなかった話
 フィッシャー氏の話は弊ブログでは5回目ぐらいかもしれないが、しばらく続編はないだろうし、今までは特定の方に迷惑になりそうなので書かなかったのだが、チェスファンの間には、彼が日本の大田区にいるということは以前に伝わっていた。ある小冊子の中に2年ほど前、紹介されていた。大田区のチェスクラブにフィッシャー氏があらわれ、色々サインをして帰ったという記事を読んだことがあった。だまって潜伏しているだけではあきてしまったのだろう。やはりチェスの虫が騒ぎ、クラブに顔を出してしまったのだろうが、さぞかし、クラブの方は驚いただろう。失踪した元チャンピオンが突然目の前に現れたわけだ。
 その後の小雑誌には、見知らぬ人間がチェスクラブを訪れ、事情を聞いたことなどが書かれていた。その辺から、「ヤバイ」なって感じていた。

5.ボビーフィッシャーを探したら
 「ボビーフィッシャーを探して」という映画が評判がよかったのだが、それは潜伏中の彼を捜す話ではなく、第二のフィッシャーを捜す話だったのだが、本当にあらわれてしまった。16歳。日本生まれのヒカル・ナカムラ。全米チャンピオンだ。よく似ているのは、かなり過激な short temperらしい。現代的なのは、チームを組んでいるらしく、チームナカムラとしてチェスを指し、対局中の休憩時間には助言をたくさん聞いてから指すそうだ。

6.オリンピック種目に
 チェスをオリンピック種目にしようという動きがある。少しずつ進んでいるようだ。

裏声で語る「ある法則」

2005-03-25 21:40:41 | 市民A
91f4add0.jpg「サーヤの法則」というのがあるらしい。紀宮妃の結婚イベントの日には、地震が起きるということらしい。

紀宮さまのご結婚第一報の予定日:新潟中越地震 2004/10/23
紀宮さま・黒田氏のご結婚会見:スマトラ地震 2004/12/26
紀宮さま・納采の儀:九州北部地震 2005/3/20

となれば、10月に行われる結婚式の日は?

もう、式はとりやめにして、ジミ婚にして、新婚旅行も安近短にされればいいのじゃないかな。

この件に限らず、どうも宮廷ものは、ストレートに表現するのが難しく、「裏声で語れ、宮内庁」という気分なのだが、さすがに無神経な外国通信社(ロイター)は、こう書く。「日本では以前から、未婚の女性はクリスマスケーキに例えられる。その真意は『25以降は、良くない』ということだ。」聞いた事があるような無いような。一体ロイターの記者はなぜこんなことを知っているのだろうという方が気になる。

女性の25才が12月25日というなら、35歳は1月5日にでもなるのだろうか?一応、松の内だ。

アクセス解析不能は複合要因だった

2005-03-24 21:42:37 | 市民A
ライブドアブログが3連休の間、担当者の休暇によってアクセス解析不能になり、さらに抗議コメントの山脈ができあがったにもかかわらず、何の発表もせず、さらに回復が遅れたことは、「いまさらながら」というしかないのだが、18日分、19日分が復旧し、棒グラフ表示が復活したのだが、なぜか20日分が出ないな、と思っていたら、そのうちに棒グラフも出なくなった。こういう時は、待つしかないのだが1日たってもそのまま。

落ち着いて考えてみると、どうも「livedoor Blog PRO」という少額だが有料のサービスが全部ダウンしている。さらによく考えていると、もしかしたら半年分払った会費に有効期限が切れているのではないかと思い始めた。自動更新ではないのかなとも思うが、よくわからない。さらに既につながっていないのでアクセス解析を開始した時期もわからない。結局、カード会社のネットサービスで引き落とし実績を調べると、やはり昨年9月中旬に引き落とされているので半年経っていた。まったく突然だ。なぜ、「自動更新」と考えてしまっていたか規約を見ていると、こう書いてある。

 実際の課金は6ヵ月ごとにまとめて1575円ずつ行います。

「6ヵ月ごとに」という表現は、どうみても自動継続的に聞こえる。いつもながら「自分本位」のブログだ。しょうがないので、再度申し込んだら、直ちにカードから引き落とされて、同時にアクセス解析が見えるようになった。ただし22日の分はダメかな・・

ところで、アクセス解析をなぜやっているかというと、いくつか理由があるのだが、「漠然とした読者(検索者)層を知るため」と「つたない弊ブログをリコメンドされている方を見つけ出し、お礼をすることと、大概の場合、逆リコメンドするため」なのである。

書きながら、運転免許の更新日が近いことを思い出し、公安委員会からのハガキを読むと、最近は更新期限は、誕生日の前1ヶ月ではなく、前後1ヶ月になっていることがわかった。一安心だが、自動更新ではないのは間違いない。

QBハウスは20分でも1000円だが

2005-03-23 21:44:13 | マーケティング
0909b049.jpg花粉症の季節に、特に困ることを列挙してみる。
1.コンサートに行けない。
2.満員電車に乗れない。
3.花見に行けない。
4.ゴルフに行けない。

そして、もう一つ、大変困るのは「5.床屋に苦労する」だ。椅子に座り、布を掛けられ手が不自由だ。そして、各種の刃物を扱うのは、他人だ。特にヒゲ剃りの時にくしゃみをすれば、血まみれの大惨事になる。暗殺者を恐れて自分のヒゲを焼けた鉄箸でチリチリ焼いていたジュリアス・シーザーの気持ちがわかる。

そして、時間が長い。仕事が終わっても少しずつ意味も無く修正する。そういうのを「床屋の自己満足」というのだが、長くサービスしなければ単価を高くできないとでも思っているようだ。そして、大勢の客が順番待ちでマンガを読んでいるのを見ると、「自分の腕前がいいから、待っているのだ」と過信するそうである。

しかし、この理容(美容)業だが、そもそも「目的来店」型の店舗である。用もないのにふらっと寄ることはない。できれば、短い時間であればそれの方がいい。時間の短い店の方におカネを払いたいくらいだ。特に花粉症の季節では。

実は、厚生労働省では、理容師は頭髪の刈り込みと髭剃りとが規定され、美容師はパーマ、髪結、化粧を行うことになっていて、2年以上専門学校へ行って国家試験が必要だ。また開店するにも認可条件が厳しい。ミルトン・フリーマン教授のいう「プロフェッショナル・バース・コントロール」の世界だ。しかし、こんな理容と美容のすみわけのルールなんかまったく有名無実だ。だいたい、髪を切るなんてことこそ、免許や登録などしないでも、自由競争で問題ない。しょせんは下手に切っても髪の毛はすぐ再生するのだから・・・(衛生管理は必要だろうが、それは保健所の範疇)。


最近、急成長している理容店がある。「QBハウス」。仕事は10分で終わり、1000円を売り物にしている。以前の吉野家と同じだ。「早い、安い、うまい??」。花粉症の時は、雨の日を選んでQBに行く。非常に効率的だ。よく研究されている。ムダ取りはトヨタ以上だろう。料金は1000円札だけでお釣り不可。シャンプーは行わず、エアー吸い込みで切った髪は吸い込んでしまう。ヒゲそりもなしだ。もみあげは後で自分で直す必要はあるが、もともと床屋では衛生上、ヒゲを剃らない主義なので関係ない。店外には、待人数がわかるようにシグナルが点灯する。実際にはヒゲをそらないというところがポイントで美容師免許の人でもOKになる。

ところで、1000円で割が合うかというと、1時間に5人の接客をすると5000円/時間の売上げになる。通常の店舗では3500円で1時間かかるので、実はQBの方がもうかることになる。というのは、計算上であり、実際には、髪の毛の量は個人差があり、10分以内で終わる方もいるだろうが、私のような理容師泣かせの大量で硬い髪ではかわいそうになってしまう。この前、測ったら、ちょうど20分だった。しかし、料金は1000円のままだ。逆に申し訳なくなる。

ところで、このQBハウスだが、200店舗以上をオープンしていて、少し資金政策を考えねばならない段階にきているらしい。昨年はシステムを導入して、1000店までの管理が可能になったそうだ。そうなると資金需要が発生する。少し調べたら、数年前に上場を予定していたが、まだ実行していない。何か理由があるのかもしれない。

さらに調べていると、この会社を興したのは小西国義氏という方で、9年前に「床屋の抱える様々な問題」をすべて裏返して考え、ベンチャーとして起業したそうだ。時に小西氏54歳。結構遅い。しかし数年前、彼は、一線を退き、次のベンチャーを研究中らしい。そのあたりのタイムスケジュールと上場延期と関係があるのかもしれないとは、単に私の憶測。何か変調を感じるのは、現在、どんどん閉店を進めていることがわかる。よく考えれば、だいたい通常店よりも5倍も多く接客するとすると、通常店の多くの顧客が激減してしまうだけでなく、自店舗の顧客数だって限界があるだろう。

そして、上場しなければ、資金の回転が効かない一方、最近のTOBなど見ていると、むやみに上場した場合、例えば、理容業者の組合あたりが会社を乗っ取り、計画倒産させるような荒業だって考えられるわけだ。新商法を確認してからの方がいいかもしれない。しかし、なぜか、会社の経営体制に変化があらわれるような話がちらほらと・・・

きょうのできごと

2005-03-23 21:43:18 | 市民A
1.植草元教授一審クロ。
  罰金50万円+手鏡没収って何だろう。それにしても徹底的に有罪だ。元教授側の主張は、「証拠不十分」と「不適切な取り調べ」であったのだが、どちらも認められなかったわけだ。個人的には、シロ判決の後、「裁判中の被告に対する解雇」の合法性のところが見たかったのに残念(あくまでも本当にシロだと思っているわけではない)」
  罰金刑というところがミソで、「控訴、上告した場合、刑が重くなって懲役もあるかもしれない」と思わせて控訴断念させようとしているようにも見える。それでなくてもややこしい事件ばかりなのに、ってことかな。今後に注目。

2.フィッシャー氏引渡しを米国が要求
  だいたい、筋書きが決まったわけだ。アイスランドと米国のフタマタになった。妙なことをすると安保理の常任理事国の椅子がフイになりかねないので、法務大臣だけが悩むわけにはいかないだろう。だからといって、うっちゃっておくと、今月初めの騒ぎのように、フィッシャー自体が壁の中で暴れだす。3人でチェスを指すようなものだ。やはり牛肉と引き換えかな?。牛肉密約ありならアイスランド、なしなら米国か・・・
  しかし、もともとドイツが引き受けそうな話だったのに、米国に気兼ねして見て見ぬふりをしたのもどういうものなのだろう。

3.ライブドア高裁勝利
  まあ、そうでしょう。しかし、国民の学習効果は多大だ。そろそろ。私も僅かに参戦しようかな。どうも、「ハゲタカ」ということばを使うと何もかも見えなくなるのだが、「外人」=「ハゲタカ」という短絡論が目立つのだが、そういう論調を読むと、「ハゲタカ」=「短期売買」という主旨の人が多いことに気付いている。とすれば、内外を問わず、「投資信託」なんかほとんど気に食わないというのだろうか。

ホンダに天罰か?

2005-03-22 21:46:10 | スポーツ
3月15日のエントリでF1第1戦をまとめたのだが、第2戦マレーシアGPは、その時の懸念や課題が誇張された形で終わった。ルノー2連勝。第1戦はフィジケラが1位だったが、第2戦ではアロンソが優勝。ルノー陣営に理想的展開になっている。

前回のコメントした内容は、
1.エンジン的にはルノーとトヨタが好調でフェラーリとホンダは不調。
2.ただし、トヨタは安全完走思想をやめないと、レースにならない。
3.フェラーリは3戦目から新エンジンと新シャーシが間に合うので2戦目も辛抱。
4.ホンダは絶不調のため、ルールの裏を狙って、わざとリタイアし、第2戦は新エンジンと交換してきた。(新ルールでは1エンジンで2試合は走行しなければならないのだが、途中棄権したため、レースに参加していないかのように認定され、新エンジンが認められた)

そして、結果だが、
1.BARホンダの日本人ドライバー佐藤琢磨は高熱で出場辞退。急遽、サブドライバー、デビットソン出場。
2.ルノーが逃げ切りに成功。当面問題なし。
3、トヨタが初の2位に躍進。勝つ気になったということか。
4.フェラーリはやはり下位に留まり、ミハエル・シューマッハは7位。辛抱!
5.なりふり構わず、新エンジンで出場したBARホンダは、バトンとデビットソンの二人ともわずか2週目にそろってエンジンから白煙を噴き、リタイア。どうなっているのだろう。天罰か?

トヨタは2位と5位に入りポイント12を獲得。何しろ去年は0点だったから。アメリカのカートでは圧倒的に強いのに・・

そして今シーズンの前半の最大のポイントは、次の第3戦バーレーンでのフェラーリの新車だ。しかし評判は、イマイチだ。
そして、ホンダには何が残っているのだろう?
トヨタに優勝のチャンスがまわって来るのだろうか?

今は休止中の富士スピードウェイだが、トヨタが出資し、改修中だ。完成は2005年4月10日。あと19日だ。将来のF1日本グランプリが鈴鹿か富士かというのは、まさにホンダ、トヨタの代理戦争になる。(残念ながら日産は横浜の日産スタジアムしかないし、それも命名権だけ。いや、親会社のルノーはクルマの方を提供。)おカネのかかる話ばかりだ。トヨタは名古屋に空港まで作ったし、以前は北海道にエンジン開発用の滑走路もっていたような気がするがまだあるのだろうか??

しかし、重大問題は、いくら今年のレース用につぎこんでも、来年はまた大幅にレギュレーション変更があり、エンジンもトランスミッションもすべてやり直しになることだ。それどころか、来年の準備は今から始めているはずだ。F1そのものが巨額の費用が必要なイベントになっていることへの反省のためのルール変更とはいうものの、現時点では大散財だ。それともホンダは余ったエンジンをレースごとに全部掃きつぶすつもりなのだろうか?

そろそろハイブリッド車のレースでも始めないとまずいのではないかな?

山火事!

2005-03-22 21:45:29 | 市民A
21日午後、奥多摩で山火事が発生し、杉林が燃えているそうだ。約2ヘクタールが焼失し、男性一人が重体らしい。調べてみると、9日前の12日には奥多摩山火事防止ウォーキング大会が開かれていた。皮肉なものだ。奥多摩では山火事の発生に備え、防火用水とかところどころを伐採して延焼防止対策をとっていたということらしい。21夜の段階では消火に向っている。

実は、20日(日)夜10時からのフジTV「情熱ライブEZ!TV」で花粉症の特集が組まれ、ある重症の女性が「杉林を燃やしてしまいたい」と物騒な発言をしていたのだが、今、結構多くの視聴者は「怪しい女だ!」と思っているかもしれないが、たぶん違うのではないかな。まず、花粉がびっしりついている杉林に近づく気にはならないだろう。それに、燃やすなら、花粉の無い時を狙わないと、「花粉症患者が容疑者」と疑われてしまうではないか。
そして、今回の火事は、重体になっている男性が、近くで野焼きをしていたとの情報がある。なんのために、野焼きなどしたのか理由はまったく想像できないが、テレビ出演の女性の疑いは晴れたわけだ。

私も重症患者だが、燃やそうとまでは思わない。切り倒すだけでいい。CO2問題から言えば、成木になってしまえば、切り倒して新しい幼木に植え替えた方がいい。杉は建材用に使い、建替えの廃材は火力発電用に使って化石燃料の消費を抑えればいい。林に火を放つと、いきなりCO2になるだけで、地球は温暖化し、杉の成長は早まり、スギ花粉が増大する。


ところで、今週のブログ用のネタを考えると、まず「ライブドアVSフジ」だが、あまりに多くの憶測やら妄想や評論家のコメントが飛び交い、書くことがないが、もしかしたら「想定内」ということを考えてみるかもしれない。ただし、仮説はあるのだがはずれているかもしれない。
次に、23日には3つのイベントがある。まず、「地価公示」。少し上がっているような、また今年になって下がっているような、それと地震の影響とか・・・。次にマイナーネタで「植草元教授裁判」の一審判決。そして近代美術館で「ゴッホ展」はじまる。最近、ゴッホの新解釈が現れたそうだ。”生涯で1枚しか売れなかった”理由だ。
そして25日は深夜にサッカーの「日本-イラン戦」。24日から出張に出かけ、ちょうどキックオフの前に帰宅できる予定だが、世の中そう計算どおりにはいかない。26日は「パリーグの開幕」だが、今年は、シーズン開幕と同時に、西武や他のチームの売却話の方が盛り上がりそうだ。それとオリックスと楽天の最下位争いが面白いかもしれない。

それらをつまみ食いしながら、手元で寝かしているネタなどと混ぜて書く予定。

高知城とネタの「太い」寿司

2005-03-21 21:47:59 | The 城
26463ff8.jpg高知城には8年前に行った。現存12天守閣のうち一つ。当時は、写真とかで記録したわけではないが、たまたま半月前に行った宇和島城の天守閣内に全国の「名城の写真」が掲示されていて、それを撮影。高知城は1603年に城造りのスペシャリストである藤堂高虎の設計で築城されたが、1727年の大火で類焼。1753年に再建されたものだ。それなので、戦国時代と江戸時代の思想が混じり合っているそうだ。たしかに、宇和島や、備中松山のような戦闘用の緊迫感は強くは感じない。個人的には、かなり点数は高い。

8年前のことなので、城の話をするほどは覚えていないので、高知の寿司の話にうつる。東京からの出張だったのだが、夕方の飛行機で高知着、市内に泊まり、翌日の午前中に所用をすませ、午後に市内をちょっと拝見し、夕方の飛行機で帰ってくる。部下の社員と二人の出張なので、まあ、夕食は地元の魚でも食べて・・という了見で高知のことをうっすらと知っている人に店を聞くと、「おらんく家」を教わった。「ネタ」が大きいので有名ということらしい。帯屋町(おびやまち)というところにある。いたってアバウト情報だ。

そして空港からバスで市内に入り、ホテルにチェックインしてから「はりまや橋」を見て、がっかりしてから帯屋町に行くのだが、要するにアーケード街で、端から端まで遠くかつ立体的に店舗が展開しているので、困ってしまった。10分程うろうろして、手がかりを得られぬまま、意を決し、ある建物へ向う。

意を決して向ったのは、実は、「交番」。普通、寿司屋の捜索に警察に行く人はいないだろう。が、「ネタが大きい」というのは「魔法のコトバ」だ。おそるおそる、体の大きい警官に道聞きをする。東京からやってきて、地元に不案内なこと、どうしても行きたいのだが場所がわからないこと、本当は警察に頼むようなものではないことを先に言ってから、「おらんく家」と言うと、一瞬にして破顔爆笑された。「ネタの”太い”店じゃがな。あしも連れていっちょくれ。」とのこと。そうか、ネタが「太い」というのか・・・

で店内は、活気にあふれ、ネタは東京感覚の2~3倍。自分の財布か、お店の財布かどちらかが心配になってしまう。そして、一抹の経済的心配を持ちながら、満足な気持ちを最後にカツオで締めようと注文すると、「先ほどお連れの方が注文したのが最後」だったとのこと。何と言うことだろう。欲しいものは先に取れか・・・

ここから話は現代の東京に進む。
東京メトロ駅構内で配付しているフリーペーパー「メトロガイド」というのがある。その中のコラムに文化放送パーソナリティの”おまたまさこ”さんが書いているのだが、3月号「満腹物語」に紹介された話題で、カステラの厚切りの話があった。

どうも、こどもの世界ではカステラを厚く切るのを「太い」。薄く切るのを「細い」と言い出したらしい。おまたさんは、職業上ことばの感覚に鋭いので、将来、「厚い」が「太い」に取って代わられるのか、あるいは定着しないのかを考察され、結論として、厚いは厚いままだろうと推測している(というか、太いは嫌いだと言う)。例として、厚切りパンと太切りパン、厚焼きタマゴと太焼きタマゴ、厚着と太着、厚化粧と太化粧など考えれば、「太いでは気持ち悪いだろう」ということだそうだ。

私は逆に、「太い」は限定的に定着するのではないかと思っている。根拠としては、事実、高知には実在する用例であり、いわゆる流行語ではないこと。そして、限定的という意味だが、普通の状態の約2倍までは「厚い」で、2倍を超えた場合「太い」の領域に入るのではないかと思う。パンの標準が8枚切りとすると、4枚切りがちょうど「厚いと太いの境界線」かな。したがって普通の2倍以上の厚みの化粧をする場合は太化粧ということになるが、それなら実感が伴う。セーター1枚多く着るのは厚着だが、そのうえにコートとマフラーを付けると太着とか・・・

ところで、高知の「おらんく家」だが、「太い」を東京に送り込んだだけでなく、ネット上で調べると大阪北新地に支店を3軒も出店しているようだ。関東にも「はよーきとーせ」。

EDWIN WATTSで米国研究

2005-03-20 21:50:08 | マーケティング
351cb60e.jpgアメリカのゴルフ用品のカタログ「EDWIN WATTS」を読んでいる。ほんのたまに、雑貨品を買うと、FEDEXの箱に入れて送ってくる。そして、永久にカタログを送ってくる。もちろん無料だ。もちろんHPを見て注文することもできるが、英語の勉強もかねて、時々ながめるには雑誌の方がいい。ただし、英語といっても覚える表現は、「Sale!」とか「Was $54.95 each」とか「most magnificent ever seen」のように、偏った方向ばかりだ。「今まで見た中でもっとも偉大だ」なんて、普通、絶対に口に出さない表現だが、そんなことばを自社製品の広告に使ってしまう。それも半年ごとに新製品を発表するのに、「ever seen」だって。アメリカ人の神経はすごい!「most magnificent ever seen」がゴルフクラブの宣伝でなく、大統領選挙であっても使えそうだ。

ところでカタログでクラブを眺めていると、米国と日本の差を感じてしまうことがある。例えば米国の代表的なブランドであるCallaway社であれば、アイアンセットは数種類(3~4種類か)。一方、例えばMIZUNOなら軽く10種類以上あるだろう。もちろん、ブリジストンでも同様。米国式は、腕はクラブに合わせろというスタイルで、日本はメーカーがユーザーの「腕前」や「好み」や「迷信」に合わせるということか。むしろ、米国では大手が中小メーカーをM&Aで取り込むという形が進行している。

日本流の多品種方式を米国企業で真似るケースはなさそうだが、米国流を日系企業が真似しているケースは時々見受けられる。たとえば、アサヒビールと麒麟麦酒を見ると、アサヒは製品数が少ない。基本的にはビールはスーパードライ、発泡酒は本生だけと考えてもいい。一方、麒麟は多種多様な商品群だ。季節商品も多い。スーパーの棚のメーター数を多く獲得するには商品数が多い方が有利だ。一方アサヒは、赤、青、緑のパッケージで存在感をアピールしている。それでいて、両者の販売数量は拮抗している。

ことばで書くのは難しいが、デザインの感性もずいぶん違うものだと思ってしまう。CallawayのXシリーズのアイアンのデザインなんか、ちょっと日本人向けではない。日系メーカーのMIZUNOとは大きく異なる。

そして、Callaway、TaylorMadeなどの有名ブランドは、単にクラブを売るだけでなく、”Pay-as-u-play”というシステムを作っているようだ。使った分だけ払えばいいような表現だが、TVのペイパーヴュー(PPV)とは違うようだ。単にリースということ。例えば、CallawayのX-18というアイアンセットは購入すると8本で$899.99だがリースにすると、月に$45ということだ。計算するとすぐにわかるが、20ヶ月以上持っていると、割高になってしまう。買い換える(いや、借り換える)しかない。

このリースという仕組、中古クラブ市場が存在しないと難しい。返品になったクラブをメーカーが処分するのではリース料金は高くなってしまう。新品価格と中古価格の差額を月数で割ったような計算をするのだから、中古品としての評価が高ければ、リース料金も安くすることができる。逆に大失敗になったのは、三菱自動車の米国での販売。リースに頼りすぎていたために、一連の不祥事の結果、中古車価格が暴落し、リース料金が上昇し、結果として売れなくなってしまった。
そういう意味で、ゴルフクラブの”Pay-as-u-play”を導入しているメーカーは、人気があるということになる。日本でも中古クラブショップは数多くできてきたようなので、リース方式が始まりそうである(既に始まっているのかもしれないが・・)。

ところで、中国の社長と取引をしたことが2回ほどあるが、どちらの方も、来日するとすぐに消えてしまう。どこに行ったかと思うと、ゴルフショップだ。それに毎日行く。中国はゴルフブームのようだが、以前の日本のように、一般に、下手なのに道具におカネをつぎこむらしい。そして、超人気ブランドは「本間」だ。なぜ、ダンロップやプロギアやブリジストンやナイキではなく、「本間」なのか謎に思っていたが、今、書きながら気付いた。そう本間は「漢字」なのだ。となれば、MIZUNOは中国では社長の名前である「水野」に改名すべきか?しかし、水+野では、ボールが池に落ちそうなイメージにも思える。