生涯で初めて三つ子を見る

2007-11-30 00:00:06 | 市民A
ちょっとした話。

数日前に、夕方、横浜のある開業医でインフルエンザの予防接種を受けようとした。夕方6時半頃である。何人か既に待っていて、ほとんどは予防接種。周辺より安いということらしい。2800円。で、体温を測り、過去の病歴「なし」とか書面に書いて、自分の番を待っていると、あるご婦人が元気な子供達を3人連れて入ってきた。そして、”こどもは4年生だが、接種してもらえるか”と相談するのである。一応、5年生からと書いてある。受付の女性が奥の先生に相談した結果、”熱がなければOK”ということになる。

受付:では、体温を測っていただけますか。ところで、どのお子様ですか?

婦人:いえ、3人なんです。

受付:えっ??4年生のお子さんって・・

婦人:三つ子なんです。

この発言で、一気に衝撃が待合室に走ったわけだ(大げさに言うと)。私の他に3人いた視線が、この親子(親子たち?)に集まる。

しかし、別にそっくりということじゃないわけだ。何しろ、二人は男児だが一人は女児。男児の方の一人は、大人になるとSMAPの香取君のような顔になりそうだし、もう一人は落合監督に似ている。女児の方は仲間由紀恵に似ている。つまり、似て非なる顔。二卵性双生児ということばは知っているが、三卵性の場合双生児ではなく何と言うのだろう。

で、すかさずご婦人の年齢と小学4年生の10歳という年齢を考えて、「もしかすると、排卵誘発剤の結果だろうか」と不必要なことを考えたり、「本当はもっと多かったのではないだろうか、しかしそれは永遠の秘密なのだろうか」などと、さらに不必要なことを妄想したりするわけだ。ほんの1秒くらいの間に。

そうしていると、診察室の奥の方からお医者様も登場。若目のバリバリ男性(関係ないが)。医者も「三つ子」の声に、あわてて見に来たわけだ。後で一人ずつに注射するのだから見なくたっていいのだが。そして受付の女性が慌て始めたのだが、体温計が足りないというわけだ。別に、順番に測ればいいのだけど、驚いちゃったわけだ。

しかし、当のご婦人や三つ子にしてみれば、いつもこんな調子だろうし、何らあわてるそぶりはないわけだ。


ところで、三つ子って物理的に育てるの大変だろうね。成長が同時進行だし、二人の親が面倒みても一人足りないわけだし、こども服だってお下がりってことにはならないし、学費にしても、合計すれば3人こどもがいるのと同じかもしれないけど、これからも、それに今後も同時発生型だから資金繰りも計画的しなければいけないだろうし。まあ、安い予防接種でも受けないと・・と、またしても不必要なことを考えてしまう。


ところで、話をここで90度曲げてしまって、インフルエンザの予防接種なのだが、去年までのところは1回目4000円だった。2回目は3000円。だいたい3000円位が多いようだが、東京の新橋駅の近くに激安医があった。



「1050円!」。いつも満員だ。前を通る人たちがいつもヒソヒソいっている。「・・いからだよ」「・・いからだよ」「・・いからだよ」といった具合。まあ、そんなこともないのだろう。大量仕入れで買い切り返品なしとかしているのだろう(単なる推測)。

実際、六本木も港区、新橋も港区。新橋というのもなかなか面白い町だ。最近は1000円理髪店びっくりのカット900円!の店まで登場している。一方、安そうな一杯飲み屋が高額だったりする。デフレとインフレの共存する街だ。

だからといって「三つ子の家庭が貧乏だ」なんてことを言うつもりではまったくないし、たぶん逆なのだろう、とさらに不必要なことを考えてしまうのだ。
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本当に岡ちゃんでいいのか

2007-11-29 00:00:04 | スポーツ
オシム監督が脳梗塞で倒れて以来、誰しも「オシム再起は無理ではないか」と思いつつも、新監督人事は、意識が戻るのを待ってからでもいいのではないか、という空気もあった。が、いざ、意識が戻るとなると都合の悪いことがあるのではないかと考えたのかどうかわからないが、報道によれば岡田武史監督の返り咲きが有力になってきたように書かれている。

しかし、それでいいのだろうか。

まず、岡田監督の方がいいのであれば、最初からオシムではなかったはず。ここのところ、監督業から離れている。失業とは言えないが、別に監督になるのに問題はなかった。第一、岡田→トルシエ→ジーコ→オシムというのは、岡田監督では不満だったからではないだろうか。

オシム監督は、さほど有名でもない選手を次々に招集して試合で走り回らせていた。実は、その真意は誰もよくわかっていなかった。海外勢を含めた代表チームでは、別の戦略を考えていたのかもしれないし、国内勢中心のメンバーで臨もうとしていたのかもわからない。したがって、岡田路線がオシム路線と決定的に違うかどうかもわからないが、岡田監督の方が守備的であるということは言えるだろう。

フランス大会を思い出すと、、加茂監督が成績不振でW杯予選の途中で解任され、遠征中でもあり、「とりあえずの監督」として岡田コーチが監督代行に就任。結局、あきらめたはずのW杯が現実化していった(単に中田ヒデがいたからという冷めた意見もある)。そして、フランスではクロアチア、ブラジル、ジャマイカと3試合して1点しか取れずに無残に敗退。予選での攻撃的なチームはメンバーを変えたこともあり城の1トップというありえない作戦の選択により、壊滅。もともとW杯は点を取らないとどうにもならないわけだ。日本チームの守備が一人増えれば相手の攻撃陣が一人増えるだけで、さらに1トップでは得点を上げる可能性はきわめて小さい。


とはいえ、今は中途半端な時期で、そうそう優秀な監督が世間をブラブラしているわけではない。日本人監督といってもW杯に出場したこともない監督が選手を統率できるか、という問題がある。そうなると選手としてではなく、監督としての実績となり、岡田・反町ということになるのかもしれない。トルシエは暇そうだが、「フリーキックで得点を上げると自分の手腕を評価されないので、中村俊輔を招集しなかった」というように偏屈なところもある。ブッフバルトは欧州の方で監督解任されたようで、候補者(現失業者)リストに加えられるのだろうが、縁起が悪いということかもしれない。

というようなことをつらつら考えれば、岡田監督自体の任期もかなり短いと言う可能性もある。本来、妙なのだが、日本がW杯に出るためにはアジアの枠で上位にならなければならないのだが、その予選の戦い方と、本戦に出たときの戦い方はまるで違うのだから監督も大変だ。アジアのチームの多くは日本戦になると、守りを固めて、少ないチャンスに一気に攻めてくる。ところが本戦になると、隙あらばいつでも攻め立てられてしまうだけ。さらに、世界中が予選の途中であり、それが終わった段階で、W杯のチャンスがなくなった監督は、一気に監督候補になるわけだ。五輪での成績如何によれば反町監督ということもあるのだろうか。

そして、オシム氏が覚醒した段階で、何を話すのか。

小渕内閣は最後に小渕総理が突然意識不明となり、急死して終わるのだが、亡くなる前に「君に任せた」と森氏に言ったとか言わなかったのかは知らないが、それは後では確認もとれないわけだ。一方、オシム監督の意識は日増しに回復の兆しをみせ始めている。丸く収まるのだろうか。もちろん丸く収まるのが目標ではないのだが・・

そして、オシム→岡田となれば、二人ともジャージ派だ。「ブランドスーツの似合う男」、というのは、選択のポイントにはならないのだろうか。

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妻は逮捕できないのではないか?

2007-11-28 22:28:45 | 市民A
別に、次官の妻の肩を持つ気はないのだが、次官とその妻が収賄容疑で逮捕された。ゴルフ旅行にただで行ったからだ。

しかし、収賄というのは、主に公務員が対象なのではないだろうか。だから次官というのは、仮に接待提供会社への利益供与の見返りに接待旅行をしていたとしたらOUTだろう。

が、次官の妻というのは公務員ではないだろう。妻そのものがいくら利益を受けても直接の利益供与はできないはず。

さらに、妻への過度な接待の見返りに何とかしなければ・・とか考えるのは次官の罪であって、妻の責任は問えないようにも思える。

ネット上のジャーナリズムを見て回ったが、そういうことを解説してあるものはなかった。

大変、気になる。

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今年の流行語大賞はネガティブ路線?

2007-11-28 00:00:44 | 市民A
毎年、恒例になった”ユーキャン新語・流行語大賞”だが、ノミネート全60語が発表になっている。

KY(空気が読めない)  産む機械  事務所費  ナントカ還元水  しょうがない  お友達内閣  背水の陣内閣  共生  マダム・スシ  そのまんまショック  (宮崎を)どげんかせんといかん  宮崎のセールスマン  身体検査  姫の虎退治  (消えた)年金  オグシオ  ハニカミ王子  かわいがり  サミング  国民の期待に応えられました  そんなの関係ねぇ  オッパッピー  どんだけぇ~  欧米か!  ビクトリー/ビリーズブートキャンプ  千の風になって  がばい(旋風)  おしりかじり虫  別に・・・  干物女  格差婚  鈍感力  赤ちゃんポスト  1円○○(1円パチンコ、1円携帯)  鉄子  ミンチ偽装(偽装食肉)  猛暑日  ふるさと納税  モンスターペアレント  闇サイト  ネットカフェ難民  デトックス  カワユス/ギザカワユス  コンプライアンス  金属ドロ  チャイナショック/チャイナフリー  大食い(メガ○○)  フードファイター  ワーキングプア  (核施設の)無能力化  もてぷよ  不都合な真実  大人かわいい  ハケン  工場萌え  炎上  Dice-K  奪回  ハンカチ世代  (一連の)ルー語

どういうことか、ほとんどが、ネガティブ感にあふれている。

ところで、この10年(1997年~2006年)の流行語大賞を、並べてみる。

失楽園(1997) ハマの大魔神・だっちゅーの(1998) ブッチホン・リベンジ・雑草魂(1999) おっはー・IT革命(2000) 米百俵・聖域なき改革・恐れず怯まず捉われず・骨太の方針・ワイドショー内閣・改革の痛み(2001) タマちゃん・W杯『中津江村』(2002) 毒まんじゅう・なんでだろう~・マニフェスト(2003) チョー気持ちいい(2004) 小泉劇場・想定内(外)(2005) イナバウアー・品格(2006)

傾向を見ると、意外に政治ネタが多い。またスポーツ関係も多い。お笑い芸人はないでもないが少ない。そして、完全なネガティブ系はない。まあ、あえて言えば「毒まんじゅう(野中広務)」だろうか。今年は、本物の「期日偽装まんじゅう」があったが、それでは冗談にならない。それと、3~4年ごとに、受賞語が単数になる年がある。

それで、今年の候補の中を見ると、民主党ネタは「姫の虎退治」「年金」かもしれないが、いずれもイマイチ。小沢代表の「恥ずかしながら」とか「辞めます!」も歴代の小泉語録に比べるとボキャ不足もいいところだ。

スポーツ関係だって、「かわいがり(殺人幇助)」「サミング(カメダ式の目つぶし作戦)」「Dice-K(三振にこだわらない松坂)」「奪回(リーグ優勝でも日本シリーズに出られなかった監督)」「ハンカチ世代(二人しかいない)」とか・・

「ビクトリー/ビリーズブートキャンプ」は、さらに相乗効果でテレビショッピングを爆発させたらしいが、「ヒット商品番付」の方かもしれない。あるいは、表彰式を1時間延長して、会場の全員が入隊してみるとか・・

そして、「KY」とか「なんとか還元水」とか「ミンチ偽装」とか「金属ドロ」が大賞だったら、誰が表彰式に出るのだろう??まあ、大物を呼びたいなら「不都合な真実」。

で、そろそろ2007年の大賞を自分的に予想してみる。

別に・・・」&「鈍感力」&「格差婚」の三点がマイお勧め。

前向きなのか後向きなのか、よくわからないコトバ。

そして、余計な話だろうが、2008年版流行語大賞候補を早出ししておく。

美食都市(偽装食品の裏返し)」「大政奉還(与党交替&大河ドラマ)」「終了!。(朝青龍&五輪&W杯予選)」とか・・

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港区歴史講座(2007)(5-2)町歩き

2007-11-27 00:00:25 | 歴史
ガマ池から大通りに抜ける途中の路地に、近隣に宅地の売り物件が出たことを示す手書きのポスターが張られているのだが、そういう金額の書き方は正しいのだろうか?あまり見たことがない。

!「128000万円」! 0の数に注意だ。1億2千8千万円ではないのだ。

18c1ae54.jpgそして、現れたのはテニスコートである。麻布ローンクラブ。何が有名って、現在の天皇陛下と皇后陛下のデートコースだったのが、この会員制テニスクラブだそうだ。別途、六本木のピザレストラン「ニコラス」の常連ということも聞いているので、テニスのあと、二人でニコラスに行ったのだろうか。黒塗り車が2台いたら、1台余ってしまうではないだろうか。現代東京人のデートコースは、食事→お酒→ホテルと三段活用らしいが、食事の前にテニスということになると、先が長い。この先をあまり考えると不敬罪になるので、中断。

そして、この麻布ローンクラブの隣に都営のテニスコートがある。あまりの格差だ。しかし、考えてみれば、そういう身分の違う人種がニアミスしていることこそチャンスという考え方もあるわけで、都営コートの方からテニスボールを打ち込んでみればどうだろうか。もちろん自己責任。

18c1ae54.jpgそして、皇室御用達テニスコートの隣にあるのが愛育学園。愛育病院では、次の次の次の天皇候補の方が、最近、お生まれになった。考えてみれば、ローンクラブでデートしなければ、愛育病院に話がつながらないわけだ。歴史にはそういう予定調和的必然性があるのだろうか。

そして有栖川記念公園。有栖川宮は元々皇女和宮様と婚約していたのだが、都合により婚約破棄を食らわされたわけ。どうもこの辺の話は来年のNHK大河ドラマに詳しいらしく、港区の話と鹿児島の話がたくさんでてくるらしい。幕末の最後の最後まで、江戸薩摩藩邸に置き去りになり、焼き討ちの犠牲者という、文字通りの「捨石」となった多くの薩摩藩士についてどういう評価をするのかが楽しみである(と、書いても、実際には見ないのだけど)。

18c1ae54.jpgそして、江戸時代後期はこの公園の地は南部藩の藩邸で、現在の公園内の池はまったくそのままの形で江戸時代から引き継がれている。池の周囲を歩くと、まさに南部藩士になったような気分である。庭園内ご禁制にも関わらず釣り糸を垂れるジイ様方に対しては「釣り人に扮し、邸内に忍ぶあやしき者じゃ、出会え、出会え、切り捨てえ!」とか言いたいのだが、残念ながら、ご先祖様は武士ではないので、そもそも藩邸内にはオフリミットである。

18c1ae54.jpgそして、麻布のナショナルマーケットストアは外国人ご用達のスーパーで、これからの季節になると、冷凍ターキーの塊が並べられるのだが、その巨大な肉の塊を入れるべき冷凍庫やオーブンレンジを所有している庶民はきわめて少ないだろう。一方、きょうの路程の途中でもこのスーパーの宅配車が麻布の町を走り回っているのを見たのだが、深く考えるのはやめよう。

さらに広尾稲荷だが、境内の銀杏の古木が哀れでもある。最盛期の何分の一かの生命力で生きながらえている。困ったことに今年は秋の期間が短すぎて、まだ葉に緑を残したまま、落葉が始まってしまった。残る体力を一気に使わなければいいのだが・・


18c1ae54.jpgそして、とうとう最終目的地である天現寺に到着。ここには芭蕉の句碑があるのだが、それよりも注目したいのは、ここが禅寺であるということ。三田から五反田、目黒方面にかけて歩くと、無数の禅寺があることがわかるのだが、おそらく何か理由があるのだろう。江戸の御府内から出ると地域別に寺院の中に禅寺が占める比率が高くなっているように思える。専門家の統計を待ちたいところだ。そして、寺なのに「狛犬らしい動物」が二頭、門番として座っているのだが、二頭とも表情が豊かであるし、頭の位置が奇妙な感じで低姿勢である。芸術的重要度高いのではないだろうか。とか、解けるわけもない謎を感じながら、遠路終了。坂道ばかりで結構疲れた。

近くの炭火焼のピザの店で、ビールを飲んだら、ぐったり疲れてしまった。黒塗り車はどこにも待っていてくれない。

(おわり)

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坂出家族三名行方不明事件につき

2007-11-26 00:00:28 | 市民A
まず、弊ブログに事件を取り上げると、未解決になってしまうことが多い(横浜鴨池公園殺人事件、川崎トンネル内刺殺事件)ので、やや気乗りしないのだが、実は現場近くに土地勘がある。それぞれ異なる用件で、覚えているだけで4回、坂出に行ったことがある。もともとは塩田と漁業の町だったのだろうが、コンビナート化されたことと、本四架橋が岡山県の児島と坂出間に架かったため、鉄道でもクルマでも四国の入口になった。本四架橋の自動車での通行料金が法外に高いため、四国関係の営業のために、ここに営業車の駐車場をおいてある会社も多い。

四国は主に海岸沿いに人口が集まっていて、坂出は四国内では重要な道路のポイントになっている。ロードサイドビジネスも多く、一時、ダイエーが全国数箇所に開店したハイパーマーケットもここにあった。それも見に行ったが、店舗の未完成度から「ダイエーも終わりだな」と思ったことがあった。

それと、数十年前になるのだろうか、初めて坂出に行った時には、ホテルはサンルートしかなく、その時の部屋の狭さはギネスブックものだった。ドアを開けるといきなりベッドで、そのベッドと同じくらいが水回りで、全部で3畳くらい。うどんも一般に不味い。高松という古い文化の残る城下町とはかなり雰囲気が異なる。行った用事のうち1回は、こういう案件で迷惑していたからなのだが、そういうのは警察も行政も相手にしない。本気でやっつけようというのは現都知事位だろう。

そして、この町は東西に何本もの道路が走っている。川は多いのだが大河ではないので橋は何本も架かっている。犯人は、巧みな偽装工作で、まんまと何時間ものタイムラグを作り、裏道を走り去ったのだろう。実際の工作では血液の処理に失敗しているとか白い車を見られているとか、うまくいっていないようだが、物色の跡、自転車と靴持ち去り、携帯電話の移動とか「時間稼ぎのための工作」は事前に考えたようになっているようにも感じる。岸壁に残されていた血痕(後に魚類のものと判明したらしい)もその一環かもしれない。

ただ、もちろん、まだ3名の消息ははっきりしない。

そして、ネット上では、多くの情報が飛び交い、地元の人からの匿名情報も寄せられている。確かに、信憑性の高いもの(現場の写真の中に不審な記者風の人物が写っているとか、もし本当ならごく近い人物しか知らないはずの情報)もあるように思える。警察にかかわると面倒と、ネットに流したのかもしれない。

ネット上の情報では、当初は幼女の父親、「K.Yさんが犯人」というのが圧倒的だった。タレントのこの人もブログに「家族談」としてK氏犯人説を紹介して、1年間の活動自粛を食らった。問題のブログは読んだが、

『あれは絶対父親の仕業だよ!』とかそんな話で持ち切り!!

と書いてあるのだが、これは、かろうじて客観性を保っていてブログ的にはセーフではないか、と思えるわけ。逆に、日テレで室井佑月さんが、『こどもまで殺さなくても・・』と発言していたが、これはアウト。

さらに、Kさん犯人説が強まってきた背景に、みのもんたが放送の中で、「現場を見てから警察に通報するまで1時間以上かかっているのは、不自然」という内容のことを漏らしたそうだが、それもアウトではないだろうか。


そして、どうも、この一家だが、色々複雑な事情があるようなのだ。そして、それらは、きょう現在、まったく報道されていない。

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港区歴史講座(2007)(5-1)町歩き

2007-11-25 00:00:11 | 市民A
18c1ae54.jpg港区歴史講座(麻布・六本木の巻)の第五回は最終回ということで、町歩きである。11月23日、祝日の朝、集合は六本木アマンド前。

ところで、第4回目の講座では地方出身の講師の方が担当されていて、「みなさん『アマンド前集合』で、地図無しでわかっちゃうんですね」と感心していたが、それは論外としても、例えば「赤坂見附コージーコーナー前」というのもある。最近、驚いたのだが、あの世界一地価の高い銀座四丁目交差点にもカフェがオープンしていた。三愛ビル一階にあるドトール。もちろんコーヒーは180円ではないはずだ。

そして、実際にアマンドは「ALMOND」と書かれていて、アマンドとカタカナでは書かれていないから、地方出身者は悩むかもしれない。もちろん、ピンクの縦縞そのものである。ところが、詳しくいうとアマンドは六本木交差点にあるのではなく、交差点に斜めに入ってくる「芋洗坂」という小径の角にある。この小径の先には古くは政財界の癒着の構造があったりするのだが、坂の名前の由来は、江戸時代、このあたりに芋問屋があったことに因る。つまり、ここから先は芋畑が多かったのだろう。どんな種類の芋だったかはよくわからない。

そして、集合時間に遅れること15分のオバサンが到着。さらにトイレに行くといって姿を消すこと10分。芋畑を探しにいったのだろうか。さらに25分の遅刻で80才台と思しきオジイサマ登場。大丈夫だろうか。麻布は坂の町だ。そして3名は無断欠席と判定され、やっと出発。アマンドからロアビルの角を曲がるまでほんの僅かで六本木は終わり。ロアビル前集合でよかたのではないかと思うが、「ROIビル」が読めない人がいると困ると思われたのだろうか。

18c1ae54.jpgそして、第一の目標は「麻布総合支所」。ここは、江戸時代には将軍さまの御典医だった岡仁庵の屋敷だった。敷地面積は3000坪だったそうで、見事な”しだれ桜”が有名で、「麻布に過ぎたる物ふたつ、岡の桜と永坂の蕎麦」と言われていたそうだ。江戸の将軍家が、比較的短命だったのは、主治医が実力制ではなく世襲制だったからなのだろうか。現代も医者は世襲制のままのようだが。

そして、鳥居坂を下っていくと、右手にも左手にも東洋英和学園が続く。メゾヒスト系の学校である。(元々は鳥居坂教会であって、『赤い靴』の主人公である岩崎きみちゃんが薄幸な短い人生の最後の数年をこの教会で過ごし、今は青山墓地に眠っているのだが、それを話す場ではない。)そして、鳥居坂を降りきったところから麻布十番の町に入り、麻布温泉の前を通る。(このあたりには江戸時代、詰将棋の神様と言われる伊藤宗看、看寿兄弟をはじめとする将棋家元の伊藤家の屋敷があったのだが、この話をする場でもない)

18c1ae54.jpgそして、次の目標である暗闇坂に差しかかる。今度は上り坂だ。そして細く、まがりくねっている。江戸時代には樹木が生い茂り、いつも薄暗く辻斬りが多発していたそうだ。現代では曲がりくねった坂の途中にあるオーストリア大使館が敷地一杯に塀をつくったため、その塀に接触する車が多発しているそうだ。

そして、坂を上りきったところにあるのが一本松。現在のは三代目一本松だそうだが、かなり計算が合わない。ところで、松というのは植木に持つと大変金がかかるそうである。植木屋も別料金。素人には無理。一部の種類の犬のトリミングみたいなものなのだろう。そして、松の背景には、元麻布ヒルズという「コブラの頭型」の高層マンションがあって、新築にあたってはその景観について、地元住民や近隣の宗教法人といざこざがあり、建設家が夭折したのは「祟りのせい」であるという現代の怪談については説明なし。

18c1ae54.jpgついでに、側を通った賢崇寺だが、鍋島家の菩提寺である(あった?)そうだが、以前からあった土饅頭型の墓所は、今はなくなったそうである。一体、何が鍋島家に起きているのだろうか。まあ、祟りの塊のような藩だから・・さらに道沿いにあるのが、安藤教会。大谷石の外壁である。これも手入れが大変だ。しかし、緑っぽい石の持つ固有のトーンはレンガでは出せない味である。

そして狭い路地を行くと、「がま池」が登場する。がま伝説は都内に数多くあるものの、ここのがま伝説は、「ガマに襲われる夢」を見た家の主人(山崎家)がガマ退治をしようとしたところ、夢の中にガマが登場して、「ガマ退治をやめたら、お礼に家を守ってあげるから」という約束をして、実際に火事の時に、この山崎家は燃えなかったそうである。

18c1ae54.jpg現代のガマ池は、大部分が埋め立てられ、池の一部のみが残され、マンション奥の民間駐車場に住居等不法侵入すると、池の水面を覗くことができる。ガマ池に建てられた高級マンションの地盤面は、明らかに周囲の住宅より低地にあるため、都内に洪水があった場合、必ず、元の池の姿に戻ると思われるわけだ。守りガマだって、火事にならない約束はしていても、水に沈まない約束はしていない。もちろん蛙たちにとっては、池が大きくなるのは大歓迎のことである。

(つづく)

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詰将棋手筋教室

2007-11-24 00:00:35 | しょうぎ
a779bebb.jpg前回の「夢の華・山田修司氏著」の続きになる。「夢の華」をkif形式でCDに焼いたあと、図書館に返却。図書館の将棋コーナーを再度のぞいてみると、今度は「詰将棋手筋教室・村山隆治著」があった。思わず借りてきてしまう。詰め手筋を、17通りに分類し、それぞれの手筋の代表的短編を解説。

17通りを列挙すると、

守備駒のある形 逃げ道のある形 打ち歩詰のある形 ジャマ駒のある形 価値を変換する形 打ち換えの形 一間龍の形 合駒の形 開き王手の形 両王手の形 限定打の形 呼び戻しの形 俗手の形 スイッチバックの形 ワンス・モアの形 ソッポの形 珍妙手の形


本書は、大正12年生まれの著者による2000年、喜寿での著作だが、著書中では、意外にも永世名人としては新人となる中原誠氏作を多く例に使っている。新永世名人も若い頃は詰将棋に熱中していたのだろうか。本人作だとしたら、センスのいい問題を作っている。人間、熱中するものは齢によって変化するということだろうか。

今回は、一冊を一気に解読したのだが、感想は、「新しい手筋」って難しいなあ、ということ。自分で以前作った作で、なかなか見慣れぬ筋だ、と自惚れていたものが、名作の類似作であることに気付いたり、逆に美しい手筋であればあるほど、すぐに答えが判ったりするわけだ。

ただ、この本では「双玉」には触れられていない。また、手筋の多くが、攻め方の手筋の紹介であって、「受け方」の手筋については、まだ新しい筋の余地はあるのかな、とか思った。「中合」「合駒選択」「不成」「玉方香先香歩(可能なら)」「逆王手(双玉)」などだ。

ところで、この本の中で登場する詰め将棋の問題には解答がついているのだが、僅かに数ヶ所で、解答の誤記がある。2三玉が2三金になっていたり、4一角が4二角になっていたりだ。そして、この本の長い兵役期間中に誰かが、その誤記部分を赤いボールペンで修正を入れているわけ。図書館で本を借りると、詰将棋に限らず、誤字を赤ボールペンで直していることが度々ある。個人的には、余計なことだと思っている。それに詰将棋についていえば、解答の僅かな誤記など、すぐにわかるわけだから余計もいいところなのだろうか。


390927e9.jpgさて、11月10日出題問題の解答。

▲2三玉 △1三桂 ▲同香 △2一玉 ▲3三玉 △3一玉 ▲4三玉 △3四金 ▲3二歩 △4一玉 ▲5三桂 △5一玉 ▲5二香まで13手詰。

双玉問題で、王様が動くこと自体は珍しいのだが、少し、歩かせてみた、それに元々王手だし。

王様が歩くと、自然と駒台が豊かになるのだから、「定年退職お餞別回収出張旅行」みたいなものだろうか。詰将棋の芸術性を損なうようなお気軽問題だったかもしれない。


390927e9.jpg今週の問題は、手筋教室読破記念の手筋乱発問題。

登場する手筋を順不同に並べると、スイッチバック、邪魔駒消去、遠打もどき、逃げ道封鎖、危険地帯への誘導捨駒、平凡な駒取り。

もちろん、使う順番ではない。

なお、紛れ筋が好手で早詰になるという嫌な仕掛けがある。

解けたと思われた方は、コメント欄に、最終手と手数と酷評を記入していただけば、正誤判断。過去に類似作があっても「いかなる盗作意図」もないので、念のため・・

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美食都市だったの?

2007-11-23 00:00:28 | マーケティング
ミシュラン! 東京に150店、191個の星・・



「美食の都」対決、東京がパリ圧倒に海外でも大反響 2007.11.20 10:06 共同

東京がパリの2倍の星を獲得した-。フランスで最も権威があるレストランのガイド本「ミシュラン」が19日発表した東京版の概要を、フランスや英米のメディアは驚きを持って伝えた。

「東京は美食の都の地位からパリを引きずり降ろした」(AP通信)

「パリもニューヨークもローマも忘れてしまえ。グルメの本場は東京なのだ」(ロイター通信)

東京のレストランが獲得した星の数がミシュランのひざ元パリを大きく上回ったことに、海外メディアは敏感に反応した。

ミシュラン東京版は東京の飲食店150店に計191個の星をつけた。一方、フランス公共ラジオによると、パリのレストランが保有する星の総数は97個(パリ郊外を除く)、ニューヨークは54個にとどまる。ミシュランの評価に従えば、パリやニューヨークは美食の層の厚さにおいて東京にかなわないことになる。

ただパリは、頂点の3つ星レストランの数でかろうじて東京を抑え、体面を保った。フランスの3つ星レストラン26店のうち、10店がパリに集中しているのに対し、東京版の3つ星店は8店だった。


さっそく、近日中に先方持ちの忘年会が予定されている取引先に、「お店の選定にあたっては、三つ星店などとは申し上げません。二つ星でも一つ星でも結構でございます」と実に謙虚なメールを送ってみた。


発表と同時に、三つ星店である「濱田屋」が防衛庁関連商社ご用達だったことや、音楽ユニット”globe”のKEIKOの実家が二つ星のふぐ料理店だったことが判明したりした(先日は別のメンバーであるマークパンサーの妻がヤクで逮捕されたことで報道された。ふぐ料理店”臼杵ふぐ山田屋”は大分県が本店であるそうだが、「肝入りで検挙」なんてことにならないことを祈りたい。)。さらに、覆面調査員だったはずが、店内写真撮影のために身分を明かしていたりしていたことなど、こぼれ話が多い。


さて、美食都市判定の謎を解くため150店のリストを、料理別に分類し始めたのだが、多過ぎて断念。なぜかというと、和食店の名前は短いが、フランス料理店の名前は長い。パソコンで処理するのが大変なのだ。と、いうところに一つの傾向が見えるわけ。

全体の6割が日本食で、その他の多くがフランス料理ということ。そのフランス料理店は、ずっと以前から日本でも有名だったものと、フランスの三つ星店の日本支店というタイプの店と大別できる。名前が長いのは、来日組のほうだ。

これらから推測すると、日本食がこれほど多くなった背景は、すでに発表しているパリやニューヨークの日本食店につけた一つ星や二つ星を基準にしてしまうと、バランス的には、東京にある日本食店は、いずれもそれ以上のレベルであるのだから、当然、星だらけになってしまう。

また、フランスで星三つとか二つの店の東京支店に星をつけないわけないわけにはいかないので、これもパリより一ランク落として星を配ってしまう。そしてそれを基準として日本のフレンチレストランを比較しなければならない。

といった現実との妥協の産物ということではないだろうか。

リストの中に、中華料理が少ないとかカレーや焼肉の店がないとかいうのも、将来、上海、ムンバイ、ソウルとかミシュラン展開をするときに、先に妙なレベルを作っておくと困る、と反省したのかもしれない。あるいは、単に中華料理の判定には大人数の調査員が必要なので、手が回らなかったということなのかもしれないが。

で、さらにリストに並んだ店名をみていると、やはり、一見の旅行客にとって好ましい店ということかなって思うだけなのである。けばい店が多いような感。そして、単に現状レベルの評価。本来は「星を狙ってほしい店リスト」というのがあって、それを応援するというスタンスがあればいいのに・・と思ってしまうわけだ(他都市のミシュランには星なし店リストもある)。


ところで、このミシュラン東京版だが、調査費はどうなったのだろう。見当がつかないほど高額な感じがする。もちろんホテルにも星を付けているのだから、高級ホテルに泊まって、料亭に行くわけだ。しかも、本家ミシュランのタイヤは日本ではあまり売れていないし、今後もたいして売れるとは思えない。日本は美食王国だけでなく、タイヤ王国でもあるわけだから。

そして、少し思いついたのだが、三つ星店を格安で試食する方法。

それは、・・

「ニセ調査員」

もちろん、小道具が重要だ。ブランド品で固めないといけない。そして、食事中に、赤い表紙のノートブックに、なにかあやしい記号を書くわけだ。そして、散々、飲んだり食い散らかしたりしてから、デザートの前あたりに、

「ところで、きょうの領収書のあて先は、”ミシュラン”と書いといてね」

「はい、かしこまりました、ムッシュ。ところで、いくら上乗せしときましょうか」

って・・


いずれにしても、”なんか、ミシュランってこんなもの?”という世間の空気を感じているのだが、今年の流行語大賞のノミネートの中で最も私の推薦である「ある一言」がふさわしいのかもしれない。

それは、・・


別に、・・
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スクリーンの中の銀座&田中絹代の先祖

2007-11-22 00:00:02 | 美術館・博物館・工芸品
銀座の「HOUSE OF SHISEIDO」は、日本版ミシュランの初代三ツ星店8軒のうちの一つである「LOSIER」の隣。LOSIERの入り口にはいかにもPolitical VIPご愛用と思われるSP風のドアマンが門番をしているが、HOUSE OF SHISEIDOのドアは、巨大で立派で思わぬところにある自動ドアである。これだけで一見の価値がある。そして、時折、センスのいい展覧会を開いているのだが、入場料無料だ。三ツ星レストランとは大違いだ。今回は11月25日までの予定で、「スクリーンの中の銀座」の企画展。



まず、銀座は日本の文化発信基地の一つである。銀座には映画館はいくつもあるのだが、その中の一つで、もっとも有名と言えば、並木座である。45年間名画を上映し続けている。映画館としての銀座代表である。会場には並木座の映写機が展示されている。また、展示会場の中のミニシアターでは、「君の名は」をはじめとする銀座を舞台とした映画が上映されている。これも無料だ。



また、映画の主演女優をカバーにした資生堂のPR雑誌である「花椿」が、銀座・映画・資生堂の三点セットをつないでいる。2階の会場では歴代の花椿女王の展示や、市川昆の書いたシナリオ原稿も展示されているのだが、かなり大きなスペースを使って、日本映画界黎明期からの大女優である田中絹代の愛用の品々が展示され、年譜があった。会場で簡単に書きとめた内容は、

1909年、下関に生まれる(再来年は生誕100年祭だ)。父は田中姓だが母は小林姓。この母方は下関の大きな船問屋で裕福だったが、その後、事業上の問題で貧乏になり、大阪に転居。1919年に女優としてデビューし、1924年に松竹と契約。その後、大女優への道を歩み、溝口健二監督に見出されべネツィア映画祭で連続受賞をするなど、国際的女優にステップアップしていった、というようなこと。

後で、もっと詳しく調べると、母親の小林家は船問屋というだけではなく下関の大資産家だったようで、父の田中某はその番頭。そして、当家の娘と結婚し、のれんわけで事業を起こすが、絹代3歳の時に早世してしまう(絹代は8人の子の最後の方だったらしい)。そして母が事業を継ぐが、従業員の持ち逃げとか色々あって、結局行き詰って、旧家小林家の遠縁のつてで大阪に落ち着いたそうだ。



そして、彼女で特記すべきは、女優業だけでは満足せず、1953年には女性監督にもなったこと(日本で二人目だそうだ)。いくつかの作品を残している。ただ、映画監督をはじめた途端に、永年組んでいた溝口監督との関係が冷えてしまい、その後は、多くの監督の作に出演している。

1977年に脳腫瘍により、67歳でなくなる。美人薄命とまではいえないが、女性の平均寿命より18歳早い。


で、これで話を終わりにしないところが、弊ブログの粘っこいところで、田中絹代の実家、小林家が船問屋であるというところから、さらに遡ってみたのである。

遡ること約300年。時は1612年4月13日(推定)。舞台は下関の対岸にある小島。巌流島である。剣豪二人の私闘が行われる。先に舞台に登場したのは佐々木小次郎である。まだ若い。そして、意図したのかしなかったのかわからないのだが、現場に遅れて到着したのは宮本武蔵。小説などでは、渡し船に乗る前に、船の櫂(かい)を削って新兵器に改造した、とされるが、その渡し船の事業主、つまり船宿が、小林家の先祖である「小林屋」だったということである。


潮流の輻輳する関門の海を航海するのは得意であっても、明治の世になり、自由経済の海をこぐのはうまくいかなかったということだろうか。

そして、銀幕の海に、一人の超新星が現れたのであった。
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食品と期日の話

2007-11-21 00:00:35 | 市民A
多くの食品で賞味期限偽装問題が発覚している。たいへん遺憾なのは、「賞味期限が短く、鮮度が重要」と思わせておいてから、偽装するという行為が詐欺的な手口だからである。いや、実際に「詐欺である」といってもいい。しかし、アネハマンション問題で「詐欺罪」を適用できなかったのだから、それが尺度になれば、たいていの偽装工作は詐欺にあたらないことになるのだろう。

そして、「食品と期日」というテーマで、もう一つの話題が、「解禁日商戦」である。先週木曜日のボジョレ・ヌーボーが代表的だ。

毎年、11月の第三木曜日が世界同時解禁日である(毎月一回の紙資源回収日みたいだが)。実際には、その1週間前から世界中に配賦が始まり、宅配物まで同日配送されるのだから、クロネコさんの倉庫にまで在庫が積み上っているはず。さらに当日0時から飲ませる場所もあるのだから、ホテルやワインバーのワインセラーにまで前日深夜までに運び込まれているはず。日本だけでも1000万本近い販売量があるのだから・・・

1本くらい、フライングもあるのではないだろうか・・

と思ってしまう。真偽は不明だ。少なくても私はフライングで飲んだことはない。


ところで、この期日指定解禁日だが、他に有名なものは「蟹」である。まず、上海蟹。

ワインと違って、蟹は乱獲するといなくなってしまう。特に子持ち蟹は美味いが、子持ち蟹を食い尽くせば蟹がいなくなるのは明らか(ワインは飲み尽くしても何ら問題はない)。そのために資源保護という観点で解禁日が設定されている。もちろん、解禁日に食するのが、何といっても通だ。江戸時代の日本でも鎌倉七里ガ浜でとれたその年最初の鰹を初鰹といって、早馬で江戸城大奥へ至急便で直送したそうだ。「鰹と○は初物食いに限る」と大将軍様が言ったかどうかは知らない。話を戻して上海蟹だが、毎年、国慶節(10月1日)が解禁日である。

そして、上海蟹の初物食いだが、中国で食したことがある。

ところが・・

その時は、ちょうど北京→上海と二都市に行くことになっていて、たまたま、9月30日の夜、北京で相手国のある大政党の小幹部の方と会食することになっていた。先方持ちの宴会である。そして、そのメーン料理が、「上海蟹」だったわけだ。セイロに蟹を入れて、土でセイロを塗りこめて蒸す上海蟹特有の料理方法である。

「たしか、あしたが解禁日では?」

「解禁前に食べる蟹の味こそ最高ではないか」

確かに「食は中国にあり」だ。そして、翌日、上海に到着し、現地の方と正統なる初物食いを行ったわけだ。もちろん、昨夜のことは内緒だ。そして、味について言えば、やはり大政党の方の言う通りなのであった。


496f5e15.jpg次に、蟹といえば日本では越前蟹。福井県三国港を中心として、解禁日は11月6日。いつも行きそびれてしまう。三国には、高見順の生家もあり、近くには何度も出張で行ったことがあるのだが、まだ蟹のチャンスを得ていない。解禁日の後にいくと、「蟹目当て」と社内で言われそうだからだ。

ところが、どうも解禁というのは「蟹漁」の解禁日ということらしいのだ。

何が言いたいかと言うと、「蟹漁」ではなく、「普通の漁」をしていて、「うっかり網にかかった蟹」は食べてもいいことになっているようだ(本当はダメなのかもしれないが)。まあ、世の中、「裏のない紙はない」というコトワザもあるので(聞いたことないかもしれないが)、来年は、11月4日、5日頃出張すればいいのかもしれない。

「いやー、解禁日直前で残念だなあ~」

「おおたさん、あやまって網にかかったの食べちゃダメですよ!」

ところで、越前蟹は、高級品は3バイ10万円もするらしい。また、ワインにも一本10万円クラスのものは数多く種類がある。蟹を食いながら、白ワインを飲むなど最高である(窓を開ければ、眼前には、夜の日本海が広がり、白いものが空からチラホラと・・)。


このたび結婚を発表された川島なお美(47)さんは、あちこちでポンポンと10万円のコルク栓を抜いていたそうだが、そういうのも賞味期限があるのだろうか。個人スポンサーがいなくなったので、ケーキ代に上乗せすることを考え出したのだろうか。

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港区歴史講座(2007)に出席(4)

2007-11-20 00:00:37 | 市民A
麻布・六本木の歴史シリーズ第4回目の講義を受ける。新橋駅近くにある生涯学習センターのいつもの席。元小学校(あるいは中学校)の校舎を利用した文化施設で、いつも同じ席に座るので、本当に学生になった感じだ(学生の時はよくサボっていたけど)。今回は明治以降。講師の方は、またも多くの大学掛け持ちのフリーター講師の男性の方。どうも地方から東京の大学にきて、江戸の露天商の研究を主たる範囲にされているようで、六本木には20代後半にクレジットカードを入手してから初めて探訪されたようだ。やや心配・・

どうも六本木は戦後の若者文化の発祥の地といわれるけれど、「お金持ちの若者しか入場資格がなく」「地方出身で早稲田大学へ入学した場合は高田馬場あたりしか行かない」と断定されていたが、いくらなんでも型にはめすぎではないだろうか。あるいは自分のことなのだろうか。早大文学部史学科卒とか(もし、あれば)。

まず、江戸が終わって明治初期。六本木は陸軍の町だった。軍人町。現在の国立新美術館は、元々は伊達家の藩邸。その後、陸軍の第一師団第3歩兵連隊兵舎となる。つい最近までは東大の研究所(つまり、ほぼ空き地)になっていた。また、旧毛利家(萩の本家の方)藩邸は陸軍東京鎮台を経て第1歩兵連隊の兵舎。戦後、防衛庁になり、最近、ミッドタウンとなる。なぜ官軍側の藩邸が政府の物になったかというと、もう参勤交代もないし、家来もいないし、ただの一介の貴族であるだけで、国許には別の県令・知事がいるからだ。広大な土地は管理費が高すぎる。

そして講義では、いきなり戦後になる。大急ぎで補足すると、明治からすぐに戦後になるのではなく、戦争があって、空襲があって、米軍が接収して、アメリカ人の町になった後、ごちゃごちゃの世界の町になる。

390927e9.jpgそして、戦後の六本木のことなど、講義するまでもないのだが、特に今回は「ニコラス」の話。R.W.ホワイティング氏の著書『東京アンダーワールド』に書かれている世界である。ピザの店だが、イタリアンピザではなく、アメリカンピザ(何度も行ったことがあるが、ピザ以外の方が美味い。何しろ、経営者が元のアメリカ人から替わって、日本交通グループだそうだ。川鍋家だ。)。

出入りする有名人は、明仁皇太子(現在の天皇)とフィアンセ、力道山、石原慎太郎(現芥川賞選考委員)、町井久之(有名な暴力団のボス)、児玉誉士夫(フィクサー)。要するに、スパイ天国日本で、米韓日のアンダーグラウンドプレーヤーが正々堂々とピザをつまみながら談合していたわけだ。ロッキード事件の時、お金を示す符号に「ワン・ピース」というように使われていたのは、案外、ピザからの連想だったのかもしれない。椎名誠(元小説家)は残念ながら皿洗いのバイトをしていた。

実際には「ニコラス」は六本木の一番端の飯倉の方にあって、もっと六本木に近い方にイタリア料理「キャンティ」があって、こちらは川端康成、三島由紀夫などの文化人が集まっていた。さらに俳優座には石坂浩司など。誰も紹介してくれないが、霞町に近い方にあった「アントニオ」には星新一や中尾ミエがいた(のを見たことがある)。

そして、そのあとバブルになって、ディスコ・クラブ系になり、さらに不良外人が集まって合法・非合法入り混じった移動薬局などが開業し、ついに防衛庁が逃げ出した。


390927e9.jpgそして、現代の錬金術師が登場する。森稔氏。森ビル社長である。1986年に赤坂と六本木にまたがる土地にアークヒルズを建設。サントリーホール、全日空ホテル、マンション、オフィスなど。そして、その後、六本木ヒルズを建設。ヒルズ族を集める。ヒルズシリーズは安藤忠雄設計の表参道ヒルズを経て、現在は上海ヒルズに発展中である。


週刊文春2006年4月20日号に、森社長と阿川佐和子さんの対談が載っている。都市再開発のモデルとして、「コンパクトシティ」という発想を考えた、というように書かれている。そして、2010年には、マッカーサー道路の上に天井(あるいは床ともいえる)をつけて、虎ノ門と愛宕山の上とつないでしまい、再開発しようという計画らしいのである。そして現在、愛宕山の上にあるのは由緒のある二つの建物。愛宕神社とNHK放送博物館なのである。さらに先には新宿も狙っているようだ。

ところで、森社長の提唱する「コンパクトシティとしてのヒルズ」は、一方でアジア的都市作りとして、六本木ヒルズ内にあるアカデミーヒルズで、地方の再開発担当者の教育として広められている。そのうち、ミニヒルズのような地方都市再生計画がタケノコ状態になるのだろうか。また上海を皮切りに中国各地、さらにインドのムンバイあたりにも建てようとするのだろう。欧米では無理だろう。

しかし、一方で、アークヒルズの中のショップは、既に客足が遠のき、空き室が目立っている。六本木ヒルズだって、よくみればチェーン店ばかりで、わざわざ来るかなってものばかり。さらに、一店あたりの床面積が大きいので、小さな事業者は出店無理。


390927e9.jpg講師の先生も、「既に矛盾が現れているが、ヒルズ路線を突っ走っている」とやや批判的に聞こえた。

私は、もう少し複雑に考えていて、「儲かるビル作り」がモットーだった森ビルのことだから、本当の収益源はヒルズ内の賃貸オフィスや賃貸マンションの家賃収入にあるのだろう、と思っている。ショップはおまけだろう。つまり「ヒルズ・プレミアム」を演出するための小道具。したがって、ヒルズ神話が剥離してしまうと、大変苦しい負のスパイラルが始まる可能性すらあるのだろうと思っている。

ダイエー式である。だから、地方都市の駅前に第三セクターで「ヒルズもどき」を作ったりしたらいけないのである。

そして、最後に一言だけ書けば、「六本木ヒルズ」の場所は、ホンモノの六本木からは、僅かに外れているのである。



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羊のガリ

2007-11-19 00:00:23 | 市民A
東京の港区にある愛宕山の上には、NHKの「放送博物館」がある。何代か前のNHK本社である。山の上にあるのは、電波を遠くに飛ばすためだったのだろう。ここで毎月開かれている「世界のコトバでアイラブユー」という催しが、50回目になり、「ロシア編」に顔を出す。最近、ご禁制のロシア貿易でもしようかと思って、研究の一環。「現在のロシア」について講演されるのは、日本在住11年というロシア大使館のコスチン参事官。日本語は80点のレベル。

ところで、大使館員といえば、その発言はきわめて重要であり、またデリケートである。どうも、私の後ろの席に座っていた初老のオヤジ風は、日本側のSPYのような雰囲気なのだが、大丈夫だろうか。と、心配しているうちに、かすかなイビキが聞こえてきた。油断させる作戦だ。


まず、現在のロシアだが、「日本食ブーム」らしい。モスクワには数百の日本料理店が開店し、経営は韓国・中国・ロシア系の人が多いらしい。健康食であり、さらに価格が銀座並らしい。儲かりそうだ。そして、モスクワは物価がどんどん上がっているのが問題で、ロシア全体でもGDPの伸び率が7%台であるのにインフレ率は9%超。石油・ガスといった地下資源で潤っているだけではなく、むしろ内需主導の経済成長だそうだ。

しかし、ロシアにも、かつて苦しい時期があって、1991年から1994年までは、国民が大いに苦しんだということだそうだ。

また、憲法で民主主義を規定してあり、二院制で、市場経済で、6つの政党が議席を持ち、言論の自由が保障されているそうである。

そして、日本文化の浸透度だが、まず、生け花がブーム。そして、陶器、骨董、盆栽、墨絵が流行っているらしい。が、骨董にはニセモノが多いそうだ。さらに文学の世界でも、日本人作家の多くが翻訳され、ほとんどの大書店に村上春樹コーナーがあるらしい。そして、多くのロシア人が読んでいる村上春樹の小説は「羊のガリ」という本だそうだ。

羊のガリ」・・・ニセ春樹かもしれない。

そして日露間では”サハリン2”が来年(2008年)から動き出し、日本の天然ガス需要の10~12%を供給することになる。またバイカル湖から伸びるパイプラインが日本向けに原油を出荷するということだそうだ(これは、まだ決まってなかったはずの「日中綱引き案件」だったはず。ロシアの本音は日本乗りだったのだろうか)。

そして、日本とロシアとは共同で密輸・密漁の取締りをしていて、政府同士の仲が大変いい、というようなことを言われ、講演は終わり、Q&Aの時間に、危ない質問がいろいろ飛び出す。


Q:シャラポアや何人かの芸術家のように、ロシア人が海外に出て行って戻らないのは、ロシアに言論の自由がないとか、昔のソ連に戻るのではないかと恐れているのではないか、あるいは税金が高いのだろうか。

A:言論の自由は憲法で保障されている。新聞や国会での審議を見ていると、野党の主張や攻撃は、日本より厳しいものがある。また、昔のソ連のことは「精神的刑務所」と皆が思っているから、そういう国になることは考えられない。そして税金は所得の高低にかかわらず一律13%なので、金持ちが税金を理由にロシアを出ることは考えられない。シャラポアはこどもの頃から米国にいるので友達がアメリカに多いのだろう。それにソルジェニーツィンはロシアに帰ってきた

おおた:確かに日本と同レベルの言論の自由はあるのかもしれない。しかし、政府サイドが都合のいいニュースを流したりしているわけだ。日本と違って、ロシア人は行間を読む習慣が身についているのだろう。たとえば、日本のロシア大使館のHPを見ると、プーチンは学校卒業後、KGBに志願して入ったのではなく、「割当て就職制度」によって、あまり行きたくないのにKGBに入ったように書かれている。そして、税金が一律13%というのは、驚くべく金持ち優遇だ。私程度だってロシアに住みたくなる。シャラポアがロシアに住まない理由は単に友達の関係だけなのかは慎重に考えるべきだ。彼女の両親はチェルノブイリ原発事故で、住んでいた場所を失ったからだ。


Q:北方領土問題について

A:両国とも平和条約が必要だと考えていて、活発な話し合いが開かれている。首脳や外相会議は数多く行われていて、ロシア副首相も今月来日。両国の国民、国会が受け入れ可能な案を見出だすように話し合っている。

おおた:なかなか、いい案が思いつかないわけだ。そして、後ろの席のSPYもどきも、この話になると、いきなり目を覚ましてしまった。


そして最後に、日本人とロシア人のビジネス上のトラブルの多くは、日本人のビジネスマンはサラリーマンばかりで、すべてものごとを”稟議”で決めるが、ロシアのビジネスマンはたいていが個人経営なので”即決方式”であることから起こるらしい。

というところまでで、難しい話は終わりで、その後、第二部ではチャイコフスキーのミニ演奏会があり、バレー音楽はじめ、美しき楽曲の数々が奏でられたのである。


作曲家浅香満氏のナビゲーションで、ピアノとクラリネットの二重奏が鮮やかなチャイコフスキーの音楽を復元する。余談だが、クラリネット奏者の女性演奏家は、武蔵野音大を卒業後、なんと海上自衛隊に入隊していたのだが、除隊後、個人で演奏をしているそうだ。まさか、インド洋で給油量を間違えてクビになったわけじゃ・・


そして、全プログラムが終了し、お開きになるのだが、最後にNHK側から、「50回を機に、この企画そのものが終了になります」旨の発表がある。私は全50回のうち、今回だけしか参加していないので、なくなろうが愛惜の情はまったくわかないのだが、何となく「放送博物館自体が取り壊されるのではないだろうか」と疑ってみたのだが、その疑念が、もっと確信的な疑問に変わるまでには1日しかかからなかったのだが、それは六本木と森ビルに関する話を聞いたのが、1日後だったということだからなのだ。

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懇談会のお知らせ(再報)

2007-11-18 00:01:27 | 市民A
例年同様に、今年も弊ブログ読者懇談会の開催予定。

もちろん、ブロガーの方も、読むだけのROMの方も含め歓迎。

日時:12月1日(土)7時頃からダラダラと開始。終わりは任意。

場所:東京赤坂某所のスナック。(赤坂見附駅または赤坂駅歩5分)

会費:ジャスト4,000円。(飲み放題・夕食なし)
   領収書ご入用の方には、店名で発行可。(偽名でも、日付変更でもなんでもOK)

連絡先: otayoichiro@hotmail.com

 参加希望の方へは、地図、連絡先等をこちらから連絡。

 なお、参加希望者は、超簡単な自己紹介(あるいはurl)を希望。


なお、当日は、この店を借り切っていて、12時から夕方まで、少人数の将棋大会を開催。私はずっと、そこにいるわけ。(脇の方で夜中まで将棋を指している人がいてもドントマインドで・・)

今年は、第三回目で、第一回>第二回と参加者が減少気味で、やや不安。

以上
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田中貴金属でプアマンが驚くこと

2007-11-18 00:00:27 | 投資
390927e9.jpg日本で金取引というと、なんといっても老舗は田中貴金属。別の大商社でコツコツやっていたのだが、何か明らかにされない特別な理由で、事業整理となり、口座移管先が田中貴金属になった。すると、次々にDMが送られてきて、その中に「金銀創作宝飾展への招待状」が入っていたので、銀座一丁目の本店7階ホールに、見に行った。平日の昼休みだったので、会場はガラガラだし、金・銀といってもほとんどが銀製で、ちょっと楽しくない。銀は金よりはるかに安い。相場を見ても金は1グラム3000円だが、銀は60円。50分の1である(いまだに銀閣寺に銀箔が張られなかった理由は財政的なものではないと信じている)。

それで、会場滞在時間は10分くらいしかなかったのだが、ついでに、この田中貴金属のビルを上下移動して、探索してみた。

390927e9.jpg何しろ、驚いたのは3階。ここはフロアの半分が純金製仏具売り場なのだが、残りの半分は金取引の現場になっている。そして、中高年の男女多数が金価格の電光表示板を取囲んで、じっと、投資時期を見計らっている。どうも、売買のタイミングを見ていて、好きなときに紙に購入量を書いて注文するようだ(たぶん、指値とかもあるのだろう)。殺気だったりはしていないのだが、いわゆる「賭場のニオイ」がプンプンである。茶色のシャツにクロズボンで毛糸のチョッキでハッシュパピー系の靴といえば、まさに競馬場で見るタイプの人たちだが、こういう人たちが、日本の金取引の主役なのだろうか。まったく納得できないけど。

そして、地下一階から二階までが宝飾品やジュエリー売場。銀座本店だけあって、景気のいい純金製品が並んでいる。そして、今年の製品の目玉の一つが、「プラチナ製ガンダム」。なんでガンダムがプラチナかよくわからない。プラスティック製を発注したら、連絡ミスでプラチナ製で作ってしまったのだろうか。価格3000万円。

390927e9.jpgそして、現在もっとも旬な製品がカレンダーだ。それも、来年2008年は源氏物語1000年紀である。源氏物語が世に出てちょうど1000年。それを記念した純金製カレンダーが発売された。こちらも価格3000万円。両面仕立てになっていて、片面は1年間のカレンダーになっていて、もう片面には、源氏物語「若紫」の帖の中から光源氏と紫の上の始めての出会いのシーンが描かれている(いや、特殊技術でプリントされている)。参考までに、使われている金は6キログラムなので、金としての価値は1800万円。残り1200万円は芸術価格である。1年終わると、片面のカレンダー部分は無価値になるので、全体の価値はどうなるのだろうか。最初からカレンダーが印刷されていないほうがいいような気もする。

なお、このカレンダーは、田中貴金属に注文しないと手に入らない。もちろん、東急ハンズや丸善のカレンダーフェアでは買えないし、田中貴金属に注文した場合でも、代金先払いなのか後払いかなのかも調べていないので、各自調査してほしい。

また、3000万円までは僅かに払えないが、どうしても金色の源氏物語を手に入れたいという方には、「金箔ハガキ」が用意されている。こちらはたいていのプアマンにも入手可能だ。1枚、1000円也。


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