ピアノ二重奏

2016-03-31 00:00:26 | 市民A
年金生活に突入した男性知人の話。

自宅に電子ピアノがあるそうだ。こどもさんが独立して、家にピアノが残った状態。

奥さまに誘われて、一緒に「大人のピアノ教室」へ通い始めたそうだが、どうも教材が易し過ぎる。彼は、こどもの頃からピアノを弾いていて結婚するまでピアノを普通に弾いていたので、今さら一本指で「サクラサクラ」とかベートーベンの「運命」なんかやってもしょうがないわけだ。

といっても、どうも奥さまは一本指で弾いているようなので、今さらピアノが上手なことを言い出せず、下手なフリで通しているそうだ。もちろん、カミングアウトする時期をすでに逸しているわけだ。


で、それだけでも面白い話なのだけど、私がひそかに思ったことは、

『彼の奥さまも、わざと下手に弾いているのではないか』という仮説だ。

お互いに、相手に配慮しながらウソを通すわけだ。

モーパッサンなら、良質の短編小説が書けるだろうか。「首飾りの・・・」というのがあったような記憶がある。

二つの事件

2016-03-30 00:00:34 | 市民A
ベルギーで爆破テロが起きている。

日本では、世田谷で飲酒状態で国道を100キロ以上で逃走し、タクシードライバーを死亡させた事件が起きた。

この、まったく関連性のない事件だが、自分の中では、かなり割り切れない形でつながっている。

事件から1週間ほど前、仕事上で強いストレスを感じる事態が発生していて、一晩に二回も強烈な夢で起こされた日があった。


最初の夢は、室内でガス爆発。

数時間後に次の夢。飲み過ぎたワインのせいか、つい運転中に寝込んでしまった。(本来、夢なのだから寝込んでしまって当然なのだが)そして、酔っ払った状態でうつらうつら眠りながら運転していて、ついに、警官や新聞記者にクルマを取り囲まれる。

すでにストレスは解消しているのだが、非科学的人間じゃないのだが、こころがざわついている。

寺院で多くの人たちの冥福を祈ろうと思う。

『時のなごり(津村節子著)』連載、突然の最終回

2016-03-29 00:00:39 | 書評
新潮社の書評誌『波』に連載中だった津村節子氏のエッセイ『時のなごり』が最終回を迎えた。54回ものロングランで4年半にわたる。調べると、津村氏は87歳。女性の平均寿命を既に上回っている。

夫の吉村昭氏が闘病の末、入院中のベッドの上で体内に挿入された何本ものチューブを自分で引き抜き、事実上の自死を選んでから10年経つ。このエッセイも、当初は夫のことを中心に書かれていたのだが、最近は自分の活動について書き始めていたように感じていた。心の整理がついたということなのだろう。

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ところが、最終回に書かれた内容と言うのは、ちょっと驚いた話で、昨年末にちょっとしたことで、地下鉄虎ノ門駅の階段で足をふみはずし転倒、結果として左の大腿骨骨折という大けがをしたことが記されている。

私も、勤務先が虎ノ門近くだったこともあり、全地下鉄駅の中で安全度最低と思っていた。エスカレーターやエレベーターも不足(というか、ない方向もある)している。

その結果、自宅の近くの大学病院に入院することになり緊急手術ということになったそうだ。それが、昨年の11月のこと。

確か、金属を入れる手術だったような記憶があるが、吉村昭氏のように、体内にパイプがつながっているわけではないのだから、世を恨んで引き抜くわけにはいかない。ただただ、下界と遮断された環境でリハビリを続けることになるのだろうが、大けがから既に4ヶ月。退院されて歩行されているのだろうか。エッセイは終わってしまったし、とりあえず確認できないままである。

メンタルヘルス・マネジメント検定2種、3種

2016-03-28 00:00:41 | 市民A
3月の連休中に行われたメンタルヘルス・マネジメント検定の2種・3種の併願作戦だが、今回は成功したようだ。合格ライン70%に対し、各種解答速報を見ると80%前後ということで、両方受かったと思う。

3種は「セルフケア」つまりストレスを受けてもストレス病にならないように、リラックスしたり、認知方法を変えたり、運動をしたり、たまには酒を飲むというような方法とか、運悪くストレスに追い込まれた時は、誰に頼ればいいか、などが出題範囲で、2種は「ラインケア」といって従業員の心の異変に、本人より先に気付いて、妥当な対策を立てたり、社外のクリニックなどを推奨したり、うつ病からの回復者の世話をしたりという厄介な立場の出題。

実は、この上に1種があって、経営者とか社外講師とかが持つべきもので、昨秋は1種と2種を受けたのだが、どちらもちょっとの差で惜敗していたのだ。本来は簡単な3種の「セルフケア」の知識が不足していた事も影響しているし、このテストの本質である「重箱の隅を突くようなひっかけ問題」にやられたとも言える。早々と解答を作り、時間切れ前に退席したのもいけなかった。

今回は、1種試験がないこともあり、「ひっかけ」の出題者の心理を読むことに集中し、何度も見直しを繰り返し、時間前には退席しないことにした。それでも、解答例を見ると、数問が引っかけられてしまったようだ。夏に大型資格のテストがあるので、その後、気力が残って入れば、1種に再チャレンジするかもだ。

しかし、中小企業であっても社長をやっていると、ビジネス小説のネタになりそうな案件が、次々と溜っていくものだ。

笹倉鉄平版画ミュージアムへ

2016-03-27 00:00:26 | 美術館・博物館・工芸品
小田急線の桜ケ丘駅は、まさに住宅街の中にあるのだが、何もない駅前から歩いて5分のところに、笹倉鉄平版画ミュージアム(やわらかな季節のなかに)がある。実際には築50年ほどの平屋建て民家を改造したようだ。土地の値段は相当に高そうな場所だが。

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実際には彼とは年齢が近いわけで、彼のような、「只々平和で美しい村や街並み」を描き続けるという原動力は、どこから湧きあがってくるのだろうか。

イタリアのレストランだって、店の裏側では店長が一生懸命に利益率の計算とか二重帳簿の管理とかしていたり、チップを期待している店員とか、お客の中だって、味に満足していない人だっているのだろうが、そういうリアリズムはすべて排除。

美しい情景に美しい街並み、ゴミはどこにもないし、肌の色の黒い人はどこにもいない。

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シルクスクリーン技法で欧州の風景を描いた作品が多い。個人的には夜の町の光の入れ方が巧みだと感じる。動いている世界の時間の一瞬を切り取ったような刹那感は感じる。

あえていうと、宮崎駿作品と共通なのかもしれない。

巨匠東山魁夷画伯もそうかもしれない。

それに比べて、自分の周りには、妖怪のような醜いことだらけがうごめいているのはなぜなのだろうか。妖怪とはサヨナラしてしまえばいいのだろうが、妖怪が一匹もいなくなったら寂しいかも。

助言者惨殺事件

2016-03-26 00:00:40 | しょうぎ
将棋ペン倶楽部誌2016年春号には気になる記事が二つあって、一つは「米長哲学」のこと。そしてもう一つが助言者惨殺事件についてだが、そちらの方から。書き写すのではなく、書かれている事実を補足分析。

まず、問題の将棋がいつ指されたかというと、文化14年12月20日。年も暮れである。グレゴリオ暦だと1818年1月28日ということになる。伊能忠敬が亡くなった年であり、カール・マルクスとエミリー・ブロンテが生まれた年。米国合衆国の国旗の星の数が15から21に増えた年だ。

事件は越後新発田藩で起こる。滝沢休右衛門という八石取りの下級武士が、将棋の会の対局で優勢ながら相手の武士(氏名不詳)の粘りに手を焼いていた。「休」などという文字を選ぶとは武士とはいえ平和ボケとしか言えない。マルクスが生まれ、米国が膨張中というのにだ。

その時、相手側に有利な助言を思わずもらした男がいた。久米弥五兵衛。二百五十石取り。石高(つまり月給)は30倍だ。

そして勝負は、その助言の効果があって、休右衛門の逆転負け。うかつにも終局まで近くにいた弥五兵衛と言い争いになり、ついに腰の危険物を振り回してしまい、斬り殺してしまった。

そして全国逃走を開始する。残された久米弥五兵衛の二人の息子はまだ幼少だったため、敵討の旅に出るには、さらに長い年月が必要だった。

その結果、敵討が実行されたのは41年後と言われている。歴史上二番目に長い期間であり、1858年ということになる。すでに幕末の動乱が始まっていた。場所は石巻の祝田浜。現地には碑があるそうだ。大震災でも流されず残ったようだ。休右衛門、享年81歳。敵討が禁止になるのは1873年。

やはり、助言ごときで人を斬るのは、無法とされるのだろう。下級武士の怨念が爆発したのかもしれない。同情したくなる。封建社会ってそういうものだ。

そのうち、石巻に旅行に行こうかと思っているので、はずせない場所だ。


さて、3月12日出題作の解答。

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強引な捨て駒で打開。

動く将棋盤はこちら


本日の問題。

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少しずつ手分かれがある。実戦なら無駄っぽい手がある。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

チーズをかじりながらふるさと納税の効果を考える

2016-03-25 00:00:47 | あじ
ふるさと納税とは、利己的な話としては、「払うべき地方税を自分の食費に転換してしまう実質的な節税行為」と考えていたのだが、北海道安平町のチーズ詰合せを口にして、別の次元のことを考えるようになった。

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カマンベール、クリーム、ストリング、スモークカマンベール、カチョカバロ、スモークモッツァレラの六個セットは決してお買得ということではないのだが、大手ブランドのチーズや輸入食材店で探すチーズより何倍も美味しいわけだ。世界で最も美味しいチーズと断言したいところだ。

チーズを作っているのは「夢民舎」というところで、元々は「早来町(現安平町)」は、日本で最初にチーズ工場ができた場所だそうだ。雪印の工場だったのだが、昭和60年に道内の別の町に工場が移転して、ハム工場になってしまう。

それを悲しく思う地元の有志が集まって、チーズ工場を町に再生したそうだ。おそらく大手が出て行ったには理由があったのだろうし、会社経営は苦闘の連続だったと想像するが、なんとかネット直販に道を開いて、生産即売り切れ状態のようだ。

つまり、地方のブランドを全国や全世界に飛躍させる効果があるということ。

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さて、赤ワインを飲むために、まずストリングチーズを食べてみたのだが、カニ蒲鉾みたいに、ふにゃふにゃとバラバラになったりは、決してならない。こちこちに固められている。二つに裂くのだって力がいる。有名な女性科学者が中退した某大学の頭文字のように開いてみた。チーズの味は、濃厚だ。どんな高級ワインよりも、このチーズが勝るといっていい。ワインのつまみがチーズではなく、チーズのつまみがワインと言える。


ところで夢民舎、「むーみん」という社名のオリジナル性に疑問はあるのだが大丈夫だろうか。メジャーになる前に再確認した方がいいと思う。本物のムーミンは数年後に埼玉県に大規模レジャーランドを進出させる予定だ。その前に類似商標の追放を始めるかもしれない。

さらに、似ている社名で夢眠舎というのもあって、こちらは四国にある会社。永眠に関係がある。こちらもいい名前だが。

遺伝子検査をいまさら・・

2016-03-24 00:00:12 | 市民A
ちょっと時間ができたので、だいぶ前に結果をみていた遺伝子検査を精読。検査会社のデータバンクにアクセスして見る形式だ。

もともと平均年齢よりも8歳長生きした丈夫な父親と平均年齢より8歳早く亡くなった体質が弱かった母親の子としては、プラスマイナス8歳というのは今後の人生の計画を考えるのに、もうちょっと精度を上げたいところがある。一例としては、おカネ。仮に年金の他に1年250万円必要としても16年の差があると、必要資金の差は4000万円になる。

もっと夢のある話だって、これからはじめて一芸20年なんて趣味を選ぶことの可否だってあるし、ペットの購入だって関係ある。

64歳で病気で亡くなった知人なんて見ると、もっと早く仕事から引退しておけばよかったのにとか思ったりしていた。

で、実は、この両親の二つの要素がまざっているような、なんとなく今まで感じていたような結果が、そのまま書かれていたので驚く。

一つは、老化の原因と言われる「テロメア」の長さだが、これが長いわけだ。細胞分裂するごとに短くなっていき、細胞の寿命を決めている。細胞の回数券と言われている。だからテロメアが長いということは、老化速度が遅い傾向があるということ。

一方で、長寿遺伝子の解析では、まったく芳しくない結果。特に、血液に特徴があって、固まりやすいらしい。

つまり、二つを組み合わせると、老けきらないうちにサヨナラということだろう。ある意味、予想通り。

ということで、ハードな仕事が多い今の現状からの脱走を決意するのだが、それを実行する過程がハードなのだよね。まさか、遺伝子検査の結果とは言えないし。

実際、この結果を十代の時に見たら、だいぶ人生変わっていただろうと思うし、5年、10年前に見ても少しは変わっていたと思うわけだ。この検査自体、微妙だよね。

ところで、寿命の遺伝子とかアルツハイマーのリスクのところは、本人がクリックしないと見えないことになっているのだが、それが知りたいから検査するのだが、やはり見た時はショックを受けるのだが、何度も見ていると何とも思わなくなる。死刑囚の気分かな。

また、最近の遺伝子の研究では、色々なことがわかっていて、脳の使い方では、大脳の海馬が大きい割に記憶能力が少ないとか、好奇心が高いのだが飽きやすいとか、ストレス耐性が高く協調性が高いなど、思い当たる点が明らかになっていた。

ある2種類の病気の発生率が高いこともわかっていて、そのうち1種類は倉敷に有名医がいらっしゃるようなので、近々受診したいのだが、保険が効くのかな?

それと、生活改善プランの中で、節酒の勧めが宣告される。

節酒の方法論がいくつか並んでいて、その中で面白いのが二つあった。

・酒を買い置きしない。(説明不要か)
・宴会では、幹事を勤めること。(気配りが必要で、飲む暇がない)
  そもそも宴会に出ない方がいいと思うが。

横浜市戸塚へ

2016-03-23 00:00:37 | たび
ちょっとした用があって、戸塚に行った。横浜の区の中で最大の面積があり、27万人が住んでいる。戸塚駅と区役所は繋がっている。つまり、街の中心に駅があり、区役所がある。

では、せっかく来たのだから名所でもないだろうか、と思ったのだが、思いつくのは、箱根駅伝の2区と3区の中継をする「戸塚中継所」くらいだ。大手町の某新聞社の次が、鶴見中継所、次が戸塚中継所、さらに平塚があって小田原があって、箱根の山の上まで走る。

これは、東海道を走るということなのだ。

ということで、戸塚は東海道五十三次の宿場町だった。日本橋を出て、五つ目の宿場だ。

品川、川崎、神奈川、程ヶ谷(保土ヶ谷)、そして戸塚だ。日本橋から九里であり、つまり歩いて9時間だ。金持ちは品川の遊郭で遊んだり、庶民も川崎で昼休みで団子を食って神奈川か保土ヶ谷まで。貧乏旅行の場合、宿代を浮かせるため、歩き回り、一気に戸塚まで歩く。

戸塚が宿場となったのは1601年ということで、400年も前のことだ。

ところが、旧東海道は駅の近くにあるのだが、もはや歴史を感じるものは何も見えない。

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ただし、大名などが宿泊する本陣跡の碑がある。いくつかあるらしいが、簡単に見つけたのが街道添いにある澤邊本陣跡。奇妙なことに、碑の傍の門柱には「澤邊」の表札がある。碑の裏には2階建ての家があるのだが、そこが「澤邊家」の本家なのだろうか。もう旅館はやっていないような感じだ。

「一泊、頼もう!」と怒鳴ってみようと思ったが大人げないのでやめた。

しかし、この道が東海道であるのだから、江戸時代の有名人は、すべて、この場所を歩いたのだろう。家康もそうだし、幕末の志士たちもそうだ。江戸時代の戸塚は森だったのだが、現代の戸塚は雑多でまとまりのない渋谷のような街である。

気管支炎に本当にサヨナラ!

2016-03-22 00:00:03 | 市民A
この一冬、気管支炎と格闘していて、やっと小さな胸の中から追い出したのだが、その後遺症として、一ヶ月来、喉を痛めていた。始めの頃は間違いなく、咳き込み症状が原因ののどの筋肉の痛みで、唾を飲むのにも苦労していた。

耳鼻咽喉科に行こうと思いながらも多忙を極め、やっと時間を見つけ病院過剰地域の倉敷市の某倉敷○○病院の予約をとる。

ところが、その前日の夜に花粉症の気配を感じ、その対策薬の一つを飲み始める。

そうすると、実は診察当日はそれほど喉が痛いわけではなくなる。

で、午後の診察の時にはもはや気になるほど痛いわけでもなくなる。たった一錠飲んだだけだが。

で、診察室の椅子に座ると、減価償却費の回収を急ぐ医師によって診察開始後1分で左の鼻の穴にカメラが挿入され、喉の写真撮影が行われる。

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撮影された写真を見たのだが、なかなか美しいピンク色で、毛細血管までよく映っていると感心したのだが、医師によれば、「炎症を起こしていて、赤い」とのこと。

ザイザルを服用したのは、前夜からなのだが、昨年の在庫品。

どうも、気管支炎の副作用から花粉症の症状に変質していたようだ。

医師は「じゃあ、花粉症の薬を飲んで、それでも痛かったらまた来てください」というようなことになり、クスリの代わりに喉のポラロイド写真をいただいて帰る。

一日中咳き込んでいて、「俺って何やっているのだろう」というのが今年の冬だったのだが、やっと前に進みはじめた感じだ。たぶん、残り寿命のうち2年分のエネルギーを使ってしまったのだろうが、本当に「俺ってなにやっているのだろう」と思っているのは、キヨハラとかカサハラというような苗字を持った人たちなのだろう。

さいわい、付き合いはないけど。

今治市伊藤豊雄建築ミュージアム

2016-03-21 00:00:00 | 美術館・博物館・工芸品
大三島には、結構こぶりな美術館がある。この伊藤豊雄建築ミュージアムは名前のとおり伊藤豊雄氏が設計した建物美術館である。

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思えば、建物美術館て大変な発想のわけだ。絵を描いたり、石を削ったりするのは作品を作るためなのだが、その作品を建物におくと美術館ということになる。

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しかし、建築ミュージアムは建築そのものが展示品なのだからスケールが違う。

しかも、彼が実際に住んでいたという奇抜な建物も含まれる。

これで、ちょっと奇妙だった大三島、今治の旅は終わりだ。

ところミュージアム大三島は多島美を楽しむもの

2016-03-20 00:00:05 | 美術館・博物館・工芸品
大三島にある「ところミュージアム大三島」。ところミュージアムってどこのところなのだろうと疑問に思う。所ジョージかなと思うのだが、正解は実業家の所敦夫氏ということで、実は2015年に永眠されている。実業家とは何だろうといくら考えてもわからない。

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ともかく、現代彫刻付の美術館を作って、今治市に寄贈されたそうだ。

撮影禁止なのでパンフを見てもらえばいいのだが、なかなかいいものがあるのだが、それよりも海に向かった崖に立っているこの建物から望む海がきれいなのだろう。

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あいにく、靄がかかり、そう楽しめるものではなかった。空気はきれいだ。ちょっと生活は不便だ。これが島だ。

豊島龍山駒、開運なんでも鑑定団に登場

2016-03-19 00:00:42 | しょうぎ
鑑定団といえば、サイレントマン石坂が有名だが、3月15日放送では、ある独身収集家が登場した時に、大笑いをした破顔と笑い声のみが流された。なんで笑ったのか不思議なことに覚えていない。

鑑定依頼人は、以前、株で儲けた時に、金策中の知人から、将棋駒を購入。その時は170万円とのこと。

そして、この度、ハーレーを購入する資金として駒の売却を検討。登場するのは名工「豊島龍山」。

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初代龍山は材木商であり、将棋棋士だった。駒を彫るのに、従来は端材とされた根杢や虎斑といった複雑な木目を活用し、駒を美術品とすることを考案。思えば、彼が木材商でなければ思いつかなかったかもしれない。

そして実際の駒作りは年の離れた息子、二代目龍山が手掛けることになった。住んでいた材木店は浅草田原町にあり、近くの仏壇店で彫や漆の腕を磨いたそうだ。

各種オークションでも高値を付ける龍山駒。オープン・ザ・プライスは、

5000


5,000,000円

ハーレーとほぼ同じだ。

全駒揃いに予備の歩が1枚。計41枚のうち、なくしてもいいのは、予備の歩が1枚だけだ。よく駒落ち将棋を指して飛車を盤上からはずしたまま、あとで箱にしまい忘れてなくしたりすることがあるのだが、その場合、飛車一枚のオネダンはいくら位なのだろうか。


さて、3月5日出題作の解答。

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金の特徴を生かして、縦に動いたり、横に動いたりだ。

動く将棋盤は、こちら



本日の出題。

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長くない。

わかったと思われた方は、コメント欄に総手数と最終手を記していただければ、正誤判断。

佐賀牛を味わいながら佐賀県のことを考えると

2016-03-18 00:00:14 | あじ
「佐賀には何もない」と歌ってメジャーになったお笑いタレントを見返すように絶好調なのが、ふるさと納税のお礼品としての「佐賀牛」。1Kgで20,000円のロースステーキ肉。

5枚にカットされているので、1枚200g。どうも面積の半分が白い。白と赤が混じっていて、これを食べると、一週間は、禁酒しないと太ってしまうのだが、禁酒なんてしないわけだ。

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一回はフライパンで焼いたのだが、脂肪の海の中を肉が彷徨う状態になったため、次は魚用のロースターで脂を切ってみたが、やはり同じようなものだ。こんなこと書くなら赤身のアンガス牛でもさがせばよかったかな。

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とはいえ、味は最高級だし、佐賀牛はかなりの人気のようだ。


では実際に、佐賀には何もないかというと色々あるではないか。

呼子のイカ。(よぶこ、である。よびこと言ってはダメ。福岡県と思っている人も多い)

有田焼。まあ、日本の最高級の陶器といってもいい。その中でも、鍋島家が徳川家と朝廷にしか贈呈しなかったものが「鍋島焼」である。最近、なぜか流通している。

カチガラス。これを知っていたら佐賀通だろうか。腹の白いカラスで、カチカチと鳴く。カササギと言った方が一般的だが、「カチガラス、知ってますよ」と言うと、佐賀人が喜ぶ。

ところで、この小さな県だが、明治の初めに「佐賀の乱」という小規模戦争を中央政府と戦った結果、お取りつぶしになりそうになった。長崎県に集約とか。実際には、幕末の薩長土肥という勝組連合に所属していた功績で存続になった。

薩長土肥の中で、肥前(佐賀)の役割の一つが、持参金である。有田焼を長崎を通して西欧に売りまくった結果、財政が豊かだった。そしてもう一つが、今話題の会社である東芝の創始者である田中久重。幕末の戦いで必要とされた英国製のアームストロング砲の国産化に成功(したと言われる)。これが、上野の山に立て籠もった彰義隊にとどめを刺すことになった。今の会社の状況は、彰義隊の怨念だろう。

それと、吉野ケ里遺跡に卑弥呼とは断言していないものの、古代日本の女王をイメージさせる人物模型があったような気がする。日本を象徴する家系に滅ぼされたはずだったような気がする。やはり悲しい。

技巧的だった

2016-03-17 00:00:24 | スポーツ
ohkプレミアで予想外の首位を走るレスターの岡崎選手が、ニューカッスル戦で決勝点になる1点をオーバーヘッドキックで決めた。

動画サイトで繰り返しみると、体の方向と違う方向にボールが飛んでいってゴールしているのがわかるが、単にオーバーヘッドだけでなく、コースがずれるという「意外性」がいいわけだ。


単なるオーバーヘッドキックはやってみると、そう難しいわけではなく、右足でボールを蹴る場合は、地面を蹴るのは右足で、左足で空をかき、再び右足を空に突き出すように伸ばすのがコツで、あくまでも足首を伸ばして空のかなたに飛んでいけ!というように蹴ると、力強い球が蹴れる。

一方、蹴る時に、足首を直角に曲げたりすると、不正確になりがちなので、そこをコントロールするのは高い技術力がいるはずだ。

別名、バイシクルキックともいうが、自転車をこぐ足の動きとは、ま逆だ。自転車乗って足を前に蹴って実験してみよう。

岡崎選手の実際のキックを観察すると、蹴る瞬間に足首が90度に曲がっていて、やや技巧的に、ボールは守備側の予想外の方向に転がって、何かの幸運を感じながら、優勝に向かって進み始めた。

ところで、さっきの技術論で書き忘れたことがある。


「足が短い方がいい。」 と、思う。