少しだけ危ないような気がする箱根

2015-05-07 00:00:19 | 市民A
大涌谷の火山性微動がさらに有感地震にまで拡大。とりあえずハイキングコース閉鎖。ついでに黒たまごの製造販売中止になった。危険レベルは2に格上げ。

「直ちに噴火につながるとは考えられない」というお決まりの無責任ワードが発表になっているが、「直ちに」が「つながる」の修飾語なのか「考えられない」の修飾語なのか不明だし、「考えられない」を「ない」と言わないところがミソだ。「考えられない」の責任者が誰なのか不明なままだ。

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さらに、イオウの臭いはいつもと同じで特に強くなっていない、という人もいるが、純粋の硫化水素は無色無臭なので、逆のことを言っているわけだ。

確率的言えば、現在もっとも危険率が高いのが、地下からの硫化水素の突出だろうか。バタバタ倒れて、救助に行ったものも巻き添えになる。ガスだから見えないし、窪地に溜まったりする。

そして、爆発。


実は、今を去る数十年前に、大涌谷の近くの得意先にガソリンを販売していた。そして集金。月に2回は、その周辺にいて、時間調整で大涌谷で休憩したことも何度もある。黒たまごよりも温泉まんじゅうの方がうまいと思う。

本論と関係ないが、その特約店主のこどもが東海大医学部に入学して、授業料が月50万円ということで、売掛金が焦げ付かないか、気が気じゃなかった。クラスの上位3番までは授業料無料ということで期待していたが、いつも4番だった。温泉事業もやっていて、裏山で井戸をいくつか持っていたが、しょっちゅう湯温が変わるそうで、その頃から山は不安定だったということなのだろう。

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地元の地の利に詳しいから書くのだが、災害時の最大の問題は、芦ノ湖周辺は逃げ道が乏しいということ。山道を下れば小田原だが、そこにある小田原城は難攻不落だったのは裏手の守備が要らなかったこと。そして、その道に箱根の関所ができた。

裏に行けば山を超えて三島や伊豆半島の中央方面だが、そちらに逃げたくはないだろう。さらに最大の問題は、芦ノ湖の湖尻から東京に向かうには、現場の近くを通って御殿場ICに向かうわけだ。つまり爆発があったら、逃げられないということじゃないだろうか。

長引けば、雪の季節や霧の季節がやってくる。

私は、クルマの鍵をロックしてしまって大閉口したことがある。


そして、地面のどこから水蒸気や溶岩が吹き出すかは、よくわからないわけだ。思えば、芦ノ湖だって噴火で山の一部が吹っ飛んで、できた巨大火口に水が溜まったものだ。

もっとも、箱根や浅間や阿蘇などの超巨大噴火がいつ起きたのかは定かではないし、1100年以上前に東日本大震災と同程度の規模の地震が起きた貞観時代には、地震と相前後して、富士山、鳥海山、開聞岳という小型火山が山の形が変わるほどの大爆発をしただけなので、今回もその程度で済むだろうと思うわけだ。