JFK その生涯と遺産展(国立公文書館)

2015-05-03 00:00:11 | 美術館・博物館・工芸品
jfkJFK その生涯と遺産展(~5/10)へ行くが、異常に混雑している。入場無料だからということじゃないだろう。日本の政治家のいい加減さから、やはり「ケネディ」ということなのだろう。

あらためて、大統領になるまでの道のりを確かめると、1917年5月29日生まれ。存命なら97才のはず。ハーバード大学卒業後海軍に入隊(1941年)そして12月に日米開戦。

1943年8月に艇長だった木造魚雷艇(PT109)に日本の駆逐艦「天霧」が衝突。魚雷艇は沈没し、日本側の記録では、魚雷艇の全員死亡ということになっている。

そして大戦後1946年に下院議員当選、1952年には上院議員当選そして1953年にジャックリーンさんと結婚。1957年には著書「勇気ある人々」がピュリッツァー賞受賞。

そして、1960年11月の大統領選でニクソンを破る。

そして、彼は短い政権時代に5つの橋を架けたと言われる。「キューバ危機を乗り越え、ソ連との橋」「アポロ計画による月面着陸への橋」「公民権法の橋」「核軍縮への橋」「日本への橋・池田首相とのパートナーシップ」。

本展では、キューバ危機の時の米国政府部内での意見の対立により、ソ連の核基地であるキューバへの攻撃が決行寸前だったことがわかる。攻撃を始めた後の国民向けメッセージまでできていたようだ。世界各国の同盟国に、キューバの海上封鎖は連絡される。

実際、連絡されても困る国は多いだろう。「そちらにも核ミサイルが飛んでいくかもしれないので、よろしく・・」ということだ。

そして運命の1963年11月22日(日本時間23日)、ダラス市内で銃撃され暗殺された。奇しくも彼の暗殺を日本に伝えたのは、日米衛星中継のテスト放送であり、本来はその前日に録画録音されたビデオが流される予定だったが、急遽、日本人前田治郎氏(毎日放送)がその放送を実況することになった。

本展では、その日流される予定だったケネディ大統領のスピーチが、画像は失われたものの音声のみが流れている。そう重要なスピーチではないようだ。