おそらく、逃げ切ってしまえば、またいつか犯行に及ぶのは、確実であろうから、36歳の新聞販売店員の男が捕縛されたことで、一応のけじめはついた。
ドンキホーテ火災の方は、まだ釈然としない。確実に模倣犯もいるわけだが、在宅放火の最高刑は死刑であることを犯人は知らなければならない。
12月28日の昼休みに勤務先の近くを歩くと、一面ガラス張りのビルの5階に黒っぽい服の男が貼りついている。スパイダーマン登場か?と思わずカメラを取り出したが、よく見ると、貼り付いているのは、ガラスの内側。手足を大阪のカニ道楽の看板のように動かしているのだが、どうも窓拭きをしているようだ。こちら側に見えるのは、体の前面(腹側)のはずだが、三つボタンのダークスーツを着ているので、遠目にはガラスの外側のようにも見えたのだ。
しかし、三つボタンのスーツを着たまま、窓掃除をする人間はめずらしい。スーツの上着を脱げない理由があるのだろうか?(ネクタイを忘れたか?)下から見ていると手足の動きはユーモラスで「ヤモリの黒焼き」のようだ。案外、人間は猿よりも腹ばいになるのがうまいことがわかる。背中に較べて腹の方が柔らかいことも考えてみると、人類は直立する前は、トカゲのように地面を這っていたのかもしれない。
冗談はともかく、こちらは、まだ何もやっていない。掃除も、年賀状も、箱に放り込んだままの金融機関からの封筒の山も、半年前の雑誌「フォーサイト」や1年以上前のゴルフ用品のカタログ誌やら、シュレッダーのゴミは詰ったままだし、車の洗車や、ネズミの額のような空地に吹きだまった落ち葉もなんとかしなければならないし、・・・プリントすべき写真画像は溜まったままだし。データバックアップもしなければならない(DISKは何かと不安なので、バックアップはDISK2枚にとっている)
一方、円ドルレートや株価も微妙な動きで、投資を誘っているようで、目が離せないし。 実は、既に一つやったのは、勤務先と自宅のパソコンの中の掃除だ。いつもは超整理法で、分類しないであちこちにファイルが散らばっているものを、捨てたり、まとめたり。何か、参考にしようと思って、すっかり忘れてしまった、記事や画像とかをバッサリ捨ててしまうと、かなりきれいになった。ただ、それは単にパソコンの中を整理しただけの話で、外からみれば何も変わらないわけだ。ゲームで遊んだのとほぼ同義だ。
それと、もう一つ終わっているのは、「将棋関係者用年賀状に使う、年始詰将棋」だ。これは、直ぐには創れないから、夏の頃から気になってくる。本気になるのは12月になってからだが。 どうも29日と31日は天気が崩れそうなので、屋外作業は30日ということにして、まずは年賀状からかな・・(などと言いながら、元々29日は天気がよければゴルフに行くつもりだったのだが)
それにしても眠いのは、赤坂で深夜過ぎまで飲んでいたせいだろう。赤坂は「韓国村」のはずだったのだが、0時を過ぎると中国系の女性達がウロウロし始めて、右や左から腕を引っ張られることになってしまった。もっとも、引っ張られて伸びたのは単にコートの袖だけであるのだが。
注目の竜王戦七番勝負最終局は新潟県南魚沼市の「龍言」で行われていたが、午後5時31分、森内竜王が投了し、渡辺新竜王の誕生となった。10月19日のソウルでの第一局から2ヵ月半の死闘だった。
森内は負けた4局の内、3局は、自分から定跡をはずして動いていったのだが、一回り以上若い挑戦者の前に、なぜ落ち着きを失ったのだろうか。残念ながら常人には見当がつかない。 下世話の話だが優勝賞金は3200万円。準優勝は800万円。その差は2400万円。さらに言うと、竜王位につくと、自動的に来年の防衛戦に出場することが決まるので、そこで仮に負けても2250万円は堅い。本当に大きな一勝だ。が、なぜこんなに賞金が高いかというと、ワンマン経営者のいる会社がスポンサーだからだ。そのワンマンの名前は「ナベツネ」。
とりあえず、HPの掲示板にお祝いメッセージを書き込み、渡辺明竜王の師匠、所司六段に祝メールを送った。(しかし、所司六段はおそらく中国にいるはずだ。おととい、将棋連盟上海支部会にいる、私の親友と会食をしたと報告がきている(地球は狭い)。 次の問題は、祝賀パーティーだ。読売主催の就位式に私は出られないだろうから、プライベートの祝賀会でもあればと思うのだが、そういう襲位記念パーティーは厳禁らしい。読売のブランド価値が下がるからだろう。ナベツネには困ったものだ。渡辺新竜王を囲む会とかの名称ならいいのだろうか。
さて、プロ将棋は、畳部屋で行われる。そして、部屋には盤と駒が用意されるが、上座と下座の問題がある。床の間を背に座るのが上座であり、出入り口に近い方が下座である。そして、この上座、下座問題は、かつて大きな問題になり、どちらが上座に座るかで、もめた対局も多発した。そのため竜王戦、名人戦でのランキングが上位の方が上座に座ることとなった。それでは渡辺明が大先輩の谷川先生や羽生先生と指す時には、席を譲るのだろうか。これまた常人には想像もつかない。