神々の午睡(あさのあつこ著)

2015-06-30 00:00:58 | 書評
『午睡』とは「うたたね」と読むそうだ。「ひるね」と読むのだと思っていたが、辞書によれば「ひるね=昼寝」であり、「うたたね」は『転寝』と書くのが本式らしい。

kamigami


そして8章の小話からなる、本書は、要するに『ギリシア神話』を下敷きにした「あさの神話」である。ほとんどそっくりな話がギリシア神話にある。神と人間の関係や、ゼウスとそっくりの好色おやじが万能の神になっている。

さらに花になった神や、死神の存在、パンドラの箱にそっくりな世界の混迷。

あまりにギリシア神話に近いとなると、ドイツ人に第二次大戦の賠償金を請求しようとしたり、フランスにはルーブル美術館にあるギリシア彫刻を返還するように言ってみたりする国民からは、ギリシア神話使用料を請求されるかもしれない。

その前にローソンのユニフォームだって、ギリシア国旗をまねたように見えるし。

カレーで世界へ

2015-06-29 00:00:53 | スポーツ
本日は、少し書き進まないと、スポーツの話題なのか、グルメの話なのかよくわからないのだが、週末に早い夕食のカレーを食べながら、テレビで陸上の日本選手権を見ていたら、福島千里選手が200m走に登場して、あっという間に優勝&世界選手権出場を決めた。

fukushima


で、少し前に函館に行った時、函館の有名カレー店に行ったことを思い出した。そこに、福島さんはじめ、北海道ハイテクACご一同さまが来た時に、色紙を残していて、函館も彼らの庭みたいなものなのだろうと思ったわけだ。

『元祖インドカレー小いけ』という店で、すぐそばに『小いけ本店』というのがあり、暖簾争いをしたため、こうなったようだ。『元祖』の方は黄色の建物で、『本店』の方は白い建物だ。

それで『元祖』の方で、「カツカレー」を頂いたのだが、かなりのボリュームだった。味は正統派でそれなりに辛くしっかりしている。

ところで、福島さんだが、体脂肪率は10%未満なのにもかかわらず、一日のカロリー摂取量は3000カロリーだそうだ。丸の内のOLの摂取カロリーの2倍で、体脂肪率は半分だ。カツカレーは1000カロリーと相場が決まっているから、一食分にはちょうどいいのだろう。

つまり、カレー好きの福島さんのために、世界選手権ではカレーを食べながら応援することにしよう、ということで、やはりスポーツのことを書いているのか食べ物のことを書いているのか、老舗争いというビジネス上のトラブルのことを書いているのかわからないうちに終わる。

大英博物館展(100のモノが語る)

2015-06-28 00:00:52 | 美術館・博物館・工芸品
The British Museum というのを「大英博物館」と「大」の字を付けて訳すのはなぜだろうと思うのだが、早い話が「大」は英国ではなく博物館の方にかかるのかもしれない。

収蔵品700万点のうち、100点が上野に来日。全体の0.0014%だ。

「選りすぐった100点のモノ」というだけに、さまざまな謎めいたものが多い。日本人の知能指数のテストをしているのだろうか。

brm1


まず、『古代エジプトの棺』。エジプト物は、大英博物館のメインテーマの一つだが、この物体には重大な未解決の謎がある。棺の装飾から、一家の主人だった女性楽士のためのものと判っているのだが、最近のCTスキャンにより、入っているご遺体は男性だそうだ。別人が棺桶に入っているとなると事件である。モノじゃなくブツとなるが、すでに時効の壁により犯人は逮捕できない。あとは各自がステキな想像力をめぐらせて楽しむだけだ。

聴力に欠陥がありながら縦笛の技術でコブラを操ることで人気の女性楽士が、本当は耳が聞こえることをある男に気付かれてしまう。妖艶な美貌で男を夕食に誘い、コブラの一咬みで・・そして自分用に作っていた棺に押し込んでしまい、自分が急死したことにして、以後は独身の男性音楽家として・・(007シリーズの見過ぎかな)。

brm3


次に、『ルイス島のチェス駒』。映画版ハリーポッター第一作に登場。1150年から1200年頃のモノだそうだ。ルイス島は大ブリテン島の北端。ここで発見された。制作はノルウェーとされ、素材はセイウチの骨とクジラの歯。実は、一組の駒じゃなくて4組の不揃いの駒の一部だそうだ。

ノルウェーと言えばヴァイキングだが、英国に大挙して渡ってきた最後が1050年。となると、この駒は何を意味するのだろう。駒に刻まれた僧侶や国王の顔立ちは東洋風だ。わかることは、ノルウェーが当時、捕鯨をしていたことぐらいだ。今でも捕鯨国だし。

brm2


そして、日本国産というのが、『縄文土器(深鉢)』。これはずっと以前から日本でも「謎」とされていたモノ。日本から海外に持ち出したのは、あの幕末のシーボルトの息子のシーボルト。親は日本地図を持ち出し、こどもは国宝クラスを持ち出す。

なざ、この土器が異常かというと、内側が金張りになっていること。つまり、縄文後期(肉厚が薄いことからそう考えられる)からみて、たとえば4000年の後世(室町時代とか江戸時代)に金箔張りの加工をして、お茶の道具とかに使ったらしい。

もっとも不思議なのは、縄文土器に価値を見いだした人物が後世にいたということ。というか、土の中から発掘されたものが、そういう粋人の手に回るという可能性すら信じられない。実物は、大きくはなく器の容積は吉野家の牛丼どんぶり位だが、これが本物であること自体が信じられない。底面積の大きな縄文土器ということもかなりレアである。


今回の100点だが、もっとも価格価値が低いのは、米国大統領選のバッジかUAEのクレジットカードかチェルシー(サッカーチーム)のユニフォームのコピーのいずれかだろうが、価格価値が高い方は、その金額に見当が立たないモノが多いのだが、できれば輸送保険料算定用の概算価格でいいのだが、一点ずつに推定鑑定価格を記載してもらいたかったような気がする。

嫌がらせ不成

2015-06-27 00:00:02 | しょうぎ
詰将棋界のデイリーニュースでもある詰将棋メモの6月13日号に詰将棋用語の認知度という記事がある。

記事の中には、究極の不統一状態の「詰将棋か詰め将棋か」とか「不成はフナリかナラズか」という表記や読み方の問題もあるし、技術論的なものもある。

その中で、「嫌がらせ不成」と「希望限定」というのがあったが、「希望限定」というのは玉方の合駒について、複数の選択があるときに、攻め方が「この合駒がいいなあ」というような場合に使われることだろう。そして「嫌がらせ不成」というのはめったに聞かない単語だ。Google検索数でも詰将棋用語としては下から3つ目。

一番少ないのが、「歩詰め誘致」、次が「若島手筋」。「歩詰め誘致」というのはたぶん玉方が打歩禁に誘導していって最終的に不詰に逃れる場合の用語だろうか。結局、詰んでしまったばあいは「歩詰め誘導」という手筋用語になるのだろう。「若島手筋」は、ミニ手筋みたいなものだから、若島先生としては当惑物だろう。

iyagarase


で、「嫌がらせ不成」の超簡単モデルを作ってみた。一目、▲3二飛成、△3三馬、▲1二飛まで3手詰。ところが、初手に▲3三飛不成、△3三馬、▲1三飛、△2一玉、▲1二飛成まで5手詰という余詰筋がある。

たぶん、この攻方の攻撃力削減方法が「嫌がらせ不成」と思うのだがどうだろう。語感に「振り込め詐欺」のような奇妙な感じが漂うのは、嫌がらせの対象が攻方でも玉方でもなく、詰将棋作家であるということに起因するのだろうと想像。加害者は余詰探索ソフトかな。


さて、6月13日出題策の解答。

a12


0627k

   まで17手詰

今週の出題。

0627


わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

C国製品のなぜ?

2015-06-26 00:00:34 | マーケティング
最近、体の一番上にある臓器の老化により、雨が降るたびに携帯型の折りたたみ傘をなくしてしまう。そしてついに、秘蔵の1本を取り出す。なにかの記念品だったような気がする。まず、開閉チェックをしようと思うと、『全自動』ということだそうだ。ボタンを押すと、自動的に開くというのは長傘なら普通のことだが、折りたたみであるし、さらに自動的に畳まれるとは???

で、実験すると、

kasa5


人混みじゃ危険すぎる感じだ。飛び出してから開く。かなりの勢いがある。濡れた状態で開くと、水滴が飛び散るだろう。迷惑千万。先に刃物を付ければ、スパイ御用達となる。針に毒薬でもいい。

もう一回ボタンを押すと一気に閉じるが、伸びたままだ。スパイ用には、まだ開発余地がある。

nuime


生産国はChinaとなっている。縫製の酷さはすさまじい。不合格品を景品用に叩き売りしたのかもしれない。


なぜ、C国でこういうものを作るのか、あれこれ考えてたどり着いた結論だが、両手に持ちきれないほどの爆買いをした時に便利なのだろう。人混みでもお構いなし。

使用中に、うっかりボタンを押すと、笑いものになる。

今年の収穫は?

2015-06-25 00:00:27 | あじ
トマトの種類を忘れてしまったのだが、果たして食べられるようになるのだろうか。

tomato


トマトの花は黄色だし、果実は赤。なかなか美しい。アンデスの高地から欧州に持ち込まれたのは1500年代だが、その後、300年ほどはどの国でも観賞用にしていた。日本でも1700年頃には観賞用植物として栽培されていた。ほおづきみたいな感じだろうか。


そして、新大陸以外ではじめてトマトを食べたのはイタリアの貧乏人だったそうだ。トマトを食べるしかない状況だったのだろう。

ドングリの不作で飢えに苦しみ、人里に現れ、ハイキング中の人間を脅かして、昼食のおにぎりを口にしたようなものだろう。

エーゲ海に捧げられる可能性大

2015-06-24 00:00:27 | 市民A
寡作家である故池田満寿夫の芥川賞作『エーゲ海に捧ぐ』を大幅に改造して映画化した『映画版・エーゲ海に捧ぐ』では、お気軽ギリシア男が愛人とエーゲ海の島で過ごしているところに、銃を持った女が現れ、結末を付けるのだが、破綻に瀕した現在のギリシアに銃を突きつけているのは、ドイツ人女性ではあるが、他の欧州各国は見て見ぬふりをしている。ドイツはギリシア文明の影響が少ないからだろう。

今や、ギリシアの破綻は「どの段階で確定するのか」というのがもっぱらの話題の中心だが、IMF専務理事のラガルドさんが、7月1日!と宣言したのでそうなるのだろう。

で、ギリシアの「ユーロ離脱」とか「EU離脱」とかという方向に向かっている。さらに「EC(欧州コミュニティ)追放」ということまで懸念されている。村八分どころか「所払い」だ。

ところで、もう一つの欧州にくすぶっている問題が、英国のEU離脱問題、およびスコットランド独立(さらに欧州各地で地道に進んでいる地域独立運動)。

思うに、原則的に欧州の国は3分類になっている。EU非加盟(スイスなど)。EU加盟でユーロ不参加(英国など)。EU加盟でユーロ参加。(NATOというのも別の観点でのくくりとしてはあるが)

で、大国である英国、ドイツ、フランス、イタリアをみると、英国は二番目のEU加盟でユーロ不参加。残りの三国は三番目のEU&ユーロ組だ。

で、第三組にいるギリシアが何組にクラス替えになるのかということになる。

その前に、EUとユーロの関係だが、個人的には、この二つの経済システムには基本的に矛盾が内在している(始めからわかっていたが)。

EUというのは相互の経済障壁をはずして域内を非関税化し、さらに資本の流動化をはかり共通の経済圏を作ろうという方向で、各国の政治的自主性は自己責任で行うことになる。

一方、通貨(ユーロ)統合してしまうと、ほぼ自動的に一体経済化していくので、域内格差が生じるのが当然のこととなる。日本でいえば、首都圏と沖縄の経済格差みたいになる。日本という国家の中のことなら税金や補助金の配分により、格差を縮小することは可能だが、この第三グループでは困難だ。ドイツ人の金でギリシアの役人給与や年金を払うのは許せない!となる。その前に、海運産業という無税特権階級を締め上げろ!年金受給年齢を引き揚げろ!役人の数を減らせ!赤字の国営企業は民営化しろ!ということになる。

つまり、ある意味で経済力があまりにも違う国家が第三グループにいることが、問題の始めのような気がしている。ギリシアもドイツもどちらも英国と同じように第二グループにいるべきなのだろう。ギリシアが第一グループとかEC追放とかなると、これは本当に国家崩壊というギリシア悲劇の再現となるだろう。

一方、ギリシア問題が醜い展開となると、英国が国民投票を行ってEU離脱(第二から第一グループへ)となる可能性が出てくる。ところが、先日、英国からの離脱失敗したスコットランドはEU加盟維持(第二グループ)が支持されているため、今度こそ英国からの独立が成功すると思われている。実は国家がEU非加盟で自治国が加盟ということが可能かどうかはわからないが、国家がEU加盟で自治国が非加盟という例はある。グリーランド。母国であるデンマークはEU加盟だが人口5万人だが面積大国のグリーンランド自治国はEUを脱退している。

思えば、ギリシアの哲人プラトン、アリストテレスはデモクラシー(民主主義)について、「民衆の智力が低い場合は、独裁政治の方がまし」ということを言っているわけで、自ら選んだ政権のせいで国家が崩壊するというのは、まさにギリシア的といえるわけだ。

思えば、日本でも大正デモクラシーが崩壊して軍部独裁制になり国家が自壊したのが80年前。ギリシアが二度目の崩壊までに要した2000年という期間を大幅に短縮して二度目のデモクラシー失敗例に向かっている可能性もうすうす感じている。

007・12作目と13作目

2015-06-23 00:00:49 | 映画・演劇・Video
BSジャパンで連続放送中の007シリーズ第12作目は、「ユア・アイズ・オンリー」。

まず、本作では従来路線からの大転換がはかられる。通常は、まず、ジェームズ・ボンドが軽い情事にふけっているところに、本部から召集電話がかかってくるか、いきなり襲撃されて巻き添えで女性が死ぬ、ということになるが、本作では妻の墓参りから始まる。

そして、これまで何回も戦ってきた宿敵ブロフェルドとの対決になり、ヘリコプターファイトの末、宿敵を巨大煙突の中に落下させ、とどめを刺す。これなら、以前の映画の中で片付ければ良かったということだが、その時は、将来のネタ切れのために温存したのだろう。

そして、NATO対ソ連という直接的対決がテーマになってくる。NATO側のミサイル防御システムを搭載した艦船が撃沈され、その海底の沈没船からシステム機器を回収しようというテーマになる。場所はギリシア。今、話題の国、話題の首相。

今、話題の首相のように、ギリシア人の役回りはどうも白とも黒ともいえない人物ばかりだ。海外資産を溜め込んで、あやしい取引を行うためにギャングを手先に使う。裏切ったり裏切られたり。潜水艇が登場して海底バトルもある。いつものように血に飢えたサメが活躍。(もっとも、現在のギリシア人にしてみれば、EU諸国に搾取され、今さら出ていけはないだろうと思っているだろう)

本格的なアクションになると、喜劇役者ロジャー・ムーアでは厳しそうだ。スキーが得意といってもボブスレーコースでバイクで追われるというあり得ないファイトを強要される。

ボンド・ガールは60才になった今でも美しいキャロル・ブーケ。ギリシアの海洋学者の娘にはとても見えない碧眼の美女で、映画の最後でやっとベッドに入る気になる。美しいのはフランス人だからだろうか。

1213


13作目は「オクトパシー」。本作も、ソ連内部の将軍同士の戦いが背景にある。もはや、ソ連を実名入りでからかっても実害なしということだったのだろう。だいたい、映画の中では、NATO壊滅を狙う将軍の方が反主流派に追いやられ、一発逆転の核攻撃を計画。

12作目で方向転換して、リアルなアクション映画を目指したものの、本作では先祖返りのコミカルアクションに戻る。場所はインドに飛び、ジャングルの中で虎や象や毒蛇と戦う。ソ連の宝ともいうべき、帝政ロシアからの没収品やナチスから逃れたユダヤ人から略奪したお宝をイミテーションとすりかえ資金が作られていく。そして、サーカス団の西ベルリンの米軍基地での親善公演の荷物の中にはタイマー始動が始まっている核兵器が含まれていた。ワニのいる沼地をワニ型潜水艇で逃れるアイディアはなかなかいい。

ロジャー・ムーアが最後のシーンではピエロに扮して暴れるのだが、かくして007シリーズが再び喜劇に戻ったことが象徴される。

オクトパシー(Octopussy)とは、ボンド・ガール(モード・アダムス)の役名だが、原語から8人の女性が登場するのかと思ったら、もっと多くの水着女優が登場。そういう意味ではなく、体の一部が蛸のような女性のことを意味しているのかもしれない。


ところで、第5作「007は二度死ぬ」を見逃したのは、何らかの局側の問題かと思っていたが、単に自分が見逃したうえに再放送も失念してしまったということがわかった。日本が舞台だし、ショーン・コネリー主演ということで、借りてきて見なければならないが、ロジャー・ムーアシリーズが終わってからにしようかと思っている。

「あじ」の選択肢(300マイナス)

2015-06-22 00:00:33 | あじ
既に読まれた人もいると思うけど、ビジネスジャーナル誌での年収別の食のアンケートから、氏家秀太氏が年収300万円以下の人の、食と健康の嗜好についてその特徴をレポートされている。

もっとも、アンケートの結果には、

A群:そういう嗜好だから年収300万円を超えない、というものと
B群:年収300万円以下だからそういう嗜好になったもの、

の2種類があるようで、特にB群の結果について揶揄するのは、人間的にどうかと思うのだが、実はこういう結果を読んで楽しむというのは、意外と低位所得者だったりするので、社会は難しい。なお、年収分類の刻みは、300、500、800、1000らしい。

そして300マイナスの人の嗜好は以下の通り。あなたは、いくつあたっているだろう。

1.とりあえずビールをオーダーする
2.体形維持やダイエットをする場合、食事を変えず運動をする
3.大盛りが無料なら必ず頼む
4.ご飯をあまり食べず、炭水化物を抜いている
5.ビジネス会食はしない
6.とりあえず野菜サラダをオーダー(高所得者は漬物を頼む)
7.飲食後のシメにラーメンを食べる
8.カロリー制限をしている
9.忙しい日はランチを抜く
10.食事中に携帯電話をいじる
11.よく行く、もしくは好きなお店はどれですか?(複数可能)
   ファミリーレストラン、ファストフード
   ラーメン、回転寿司、カレー専門店、牛丼店
12.朝食、昼食に野菜ジュースや豆乳を飲む
13.ご飯を食べるのが早い
14.夕食が、レトルトパックやカップラーメンの時が週1回以上ある
15.最近、フルーツを食べていない
16.外食で異物混入していても、さほど気にしない
17.中国産も気にならない
18.缶コーヒーをよく飲む
19.朝食、昼食バイキングは限界まで食べる
20.会話が少ない
21.食べる姿勢が悪い

なんとなく、原因(A群)ではなく、結果(B群)の項目が多いような気もする。
21の食べる姿勢というのは、どういうのがいいのだろうか。食べる速さの効率性からいうと、犬のように皿に口を近づけ、スプーンやフォークの空間移動距離を最短にする方がいいのかもしれない(ワンコそば方式)。背筋を伸ばしすぎると、食べ物を膝の上にこぼしたりし過ぎる。スープカレーとか。

個人的には、21のうち、該当するのは一つだけ。1番のビール。もちろんイタリアンやフレンチならワインだけ。その他の食事では、「とりあえずではなく、しばらく」ビールを飲んで、次はウヰスキーなのだが、なりゆきで焼酎などに変わるとげんなりする。焼酎を飲む人がウヰスキー嫌いかと思えば、二軒目に行って、高級ウヰスキーをハイボールにしたりしているのを見て、愕然とする。

苫小牧市美術博物館へ

2015-06-21 00:00:55 | 美術館・博物館・工芸品
以前、苫小牧の企業の方と会食した際、「是非、明日は美術博物館へ行って下さい」と言われ、『明日は月曜日で休館日なのだが・・』と心の中では知っていたのだが、酒席ではあることだし、「そうですね、是非」と言ったきりであり、今回は1時間の隙間時間があったので、宴会に行く前に立ち寄ってみる。

tomabihaku


1階が美術館で、2階が博物館。英語で言うとどちらもミュージアムだが、日本では美術館と博物館は別のところが多い。同じ建物に別々に二つ入っているところもある。博物館で美術展を行う神戸のような都市もあるし、ミュージアムに対応する日本語がないのかもしれない。このあたりは、本日とは別テーマ。


一階では、『旭川彫刻美術館』所蔵の日本近現代彫刻名品選が開催されていた。『彫刻美術館』とか『近現代』とか『名品選』とかハイブリッド用語が次々と出てくる。旭川は彫刻家、中原悌二郎(1888~1921)ゆかりの地として、「彫刻のまち」として知られている(知らなかったが)。

現在、彫刻美術館は改装中ということで所蔵品が全国巡回中なのだろう。なんとなく旭川にも行きたくなってしまうが、本来、横浜人が倉敷に仮寓を構えているのだから、西へ西へと興味を振らないといけないのに、北へ北へとなってしまう。

中原と旭川の縁だが、釧路で生まれるも両親との折り合い合わず、9歳の時に旭川の親戚に養子に出される。そして17歳の時に美術で生きることに決め、上京。追い出されたり、逃げ出したり。そして一流と世間に見いだされてまもなく32歳で他界。現在に残る彼の作品は、わずか12点とされる。

naka


代表作、『若きカフカス人』(1919年)が出展されていた。この荒々しくノミで削ったアイヌの木彫りのような感覚をブロンズで表現したのが成功の因だろうが、実はモデルのカフカス人が、悪魔の顔のように仕上がっていく粘土バージョンが気に入らず、壊されそうになったため、仕上げを手抜きして慌てて石膏型に取ったからだそうだ。

モデルのカフカス人だが、文化人が集まっていた新宿のレストラン中村屋に居候していたそうだ。前年の1918年には中村屋の社長令嬢がインド人革命家と結婚していた縁だろうか。革命家は日本に帰化し、現在の中村屋を支えるカレー事業を築いた。カフカス人の行方は不明だ。


そして、二階の博物館エリアへ。

基本的に、北海道南部の沿海部である苫小牧は、本州と同じように縄文文化が発展していた、そして大型の丸木舟をつくって北海道の沿海や青森まで行動範囲を広げていた。

marukihune


そして、アイヌ民族もここに住んでいたのだが、実際、縄文人との関係はあれこれ読んでみたが、わからなかった。もちろん本州でも、縄文時代人と弥生時代人と大和朝廷の関係もわからないのだから、北海道でのことがわからないのも無理からぬことと思える。

そして、この地に生きてきた様々な時代の人が直面していたのが、樽前山という火山の噴火。歴史上、時々大噴火して悲劇を生んでいる。

北海道にいると、大自然の前の人間の無力がより強く感じられる。

信濃路(赤羽守詰将棋作品集)

2015-06-20 00:00:20 | しょうぎ
以前、将棋世界の付録で作者の詰将棋集を解いたことがあったが、難解すぎた。それなのに、氏の作品集「信濃路」を購入して挑戦しようと思ったのだが、多くの問題で、初手が難しい。

一般に、逆算法で作ると、前の方に手が伸びるため、あまり初手が難しくならないのだが、むしろできた作品の前の部分をカットして難しい手から始めているのだろうか。結局、解答を読むというありえない方法で鑑賞することとなった。

shinanoji


といっても後ろの3題は煙詰め。駒を動かして鑑賞。

問題集の発表年代を眺めていると、特定の期間に活躍して、しばらくゆっくりペースになり、また大活躍するという周期が感じられる。仕事の関係とかあるのだろうか。現在活躍中の若い作者たちも、もうすぐ休眠期間がくるのだろうか。ちょっと休んでいてもらいたいと言えなくもない。私の場合は、永眠期間になりかねないので、ボチボチ亀の歩みだ。

ところで、本書では「成銀=全」、「成桂=圭」、「成香=杏」が使われているため、結構紛らわしい。全は銀将の裏に書かれている文字に似ているが、横棒が4本のはず。金の崩し字だからだ。全と金が並ぶとややこしい。圭と杏は元の字の一部を使っているのだから全だとおかしい。むしろ「艮」とかではないだろうか。また杏も不自然で、「禾」とか・・


さて、6月6日出題作の解答。

t12


▲8九角 △9八歩 ▲同香 △8六玉 ▲8七歩 △同玉 ▲7八角 △9八玉 ▲9九歩 △同玉 ▲6九飛 △9八玉 ▲9九香まで13手詰

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0620m


追いかけ疲れるかも。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

宇宙ステーション・ミール

2015-06-19 00:00:05 | 美術館・博物館・工芸品
苫小牧観光の一つの目玉が、宇宙ステーション・ミールの展示。

なぜ、苫小牧に宇宙ステーションがあるのかといえば、極めて簡単に言うと、苫小牧は日本の宇宙開発の拠点になるはずだったからだ。事実、地上実験場とかあったのだが、今はなくなったようだ。例の有名民主党議員が片付けたのだろうか。一般的には片付けは重要だしね。

mnp1


それで、宇宙ステーションだけに、大きいともいえるし、小さいともいえる。ソ連製だ。

船内に入ると、外見と異なり、かなり狭い。特に、宇宙飛行士のための個室は、驚異の狭さだ。電話ボックスより狭い。向かって左側の壁がベッドだ。つまり垂直だ。立って寝るというかベルトで固定するわけだ。やはり浮遊状態では眠りにくいのだろう。まあ、潜水艦にも艦長以外は個室がないようだから似たようなものかもしれない。

mnp2


しかし、地下鉄博物館みたいな感じで、宇宙船に乗れるというのは、ちょっとうれしい。


ところでこのミールだが、本物でもあるし、本物でもない。

つまり、代替機として2機作られたうちの一つ。なぜ代替機が作られたかと言うと、ソ連の宇宙船は、よく失敗するからだ。ガガーリンだって、宇宙周回中に軍人としての階級の昇進が伝えられたのは、帰還に失敗する可能性が高かったからだし、ソユーズ1号は地上に激突。発射台の上で爆発してたくさんの犠牲者が出たこともある。

ところが、ミール1号機が無事宇宙空間にとどまることができた以上、2号機は要らなくなる。そして、ソ連末期の金欠状態で、世界巡業展示即売会が始まったわけだ。そして、日本にきたときに「買い」が入った。1989年。ここからバブルがはじける。

まず、宇宙関連企業の「堀江企画」が買い、岩倉組に転売。その後、苫小牧市に寄贈される。

そして、本物のミールは、その後、活躍を続けたものの、2000年頃には御用済となり、新たな買い手を探したものの見つからず、南太平洋上空に突入し、処分された。

で、「堀江企画」とは、もしかして「あの堀江氏」のことかと思って調べてみると、1989年には、まだ17歳で、東大教養学部に入学するために、必死に偏差値の上積み作業に没頭していたようだ。つまり無関係。

しかし、北海道での講演会の時に、2000年頃にミールの本物の方の購入候補になっていたと語っている。その時は20億円。まあ、地上に持ってくることは難しいので現場渡しということだろう。当時、アストロリサーチという会社を保有していたようだが、結局購入見送り。会社の方も2006年に燃え尽きる。

heli12


ミール展示場の隣は科学館があるが、ロケットではなくヘリコプターの展示品に乗ることができた。もちろんプロペラがついていないので、どこにも動けないのだが、機内にはなんとなく不安感が漂う。操縦席には大量のメーター類があって、案外、もっとも操縦の難しい乗り物なのかもしれない。今まで、一度もヘリに乗ったことはないが、これから乗ることはあるだろうか。高いところは好きじゃない。

北国の温室

2015-06-18 00:00:00 | たび
苫小牧に行っていたのだが、2時間ほど空き時間があったので、ミュージアムを二つほど見せてもらったのだが、それらの近くにある市立図書館に隣接して、大型のガラス張りの温室があった。サンガーデンと呼ばれている。

東京方面では小笠原をイメージした熱帯植物園や冬でも花が咲き続ける花の植物園などがある。一般の植物園は、普通に各種の木々が「森のミニチュア版」として繁っているというのが多いだろう。


となると、苫小牧の温室、サンガーデンは・・

sungarden1



あえて書かれていないけど、「温帯植物園」という感じだった。本州で普通に生えている樹木が温室の中にある。実は、地方都市に3年放置状態の実家の庭が森状態になっていて近隣対策に費用がかさんでいるのだが、まさにそんな感じだ。もちろん面積は1000分の1程度だけど。


しかし、なんのための場所なのだろう。

本州から何らかの目的で北海道に移住した人たちが、ここを訪れて、故郷の春を思い出すのだろうか。

また、逆に北海道を何らかの理由で離れる一家が、ここにきて、本州の予習をするのだろうか(いや、その線はないな)。

sungarden2


まあ、熱帯圏の人が「熱帯植物園」を見て、苦笑しているのと同じようなことなのだろう。

しかし逆に、本州に「亜寒帯植物園」や熱帯地方に「温帯植物園」を作ることは、かなり難しいだろうと思うが、あってもいいと思う。

自分の運命に楯を突け(岡本太郎)

2015-06-17 00:00:37 | 書評
岡本太郎記念館に行った時に、この元気なタイトルの本を買う。

岡本太郎について、よくわからないこともあったのだが、一冊読むと、彼のことが少しわかったような気がする。

taro


結局、スジが通るということを大切にする人なのだが、どうしてスジが大切なのに、グラスの底に顔があったり、テレビに出て、おかしなことをしゃべったり、ピアノ演奏するのかということだって、一つは「好きなことをする」という主義なのだろうが、もう一つの理由があることを知らなかった。

つまり、絵を売らない、という主義だ。何枚かの絵は色々な都合で売ったそうだが、その後どこにいったか行方不明。個人に売ると、その絵を観る人がいなくなってしまうので、絵は売らずに美術館に寄付したり、パブリックスペースに置いたりということだそうだ。

その極みが、太陽の塔ということなのだろう。大阪万博は、人類の未来への挑戦だったのだが、先進技術をほこったすべての展示物や建物はなくなり、現在は太陽の塔が永久保存されている。しかも、行方不明になっている地底の顔まで復元され、近々大公開される。

そして、ものすごく先進的なわけだ。彼が気に入った縄文造形は、ほんの最近になって多くの陶芸家が輩出されている。また、30年前に飛行船に絵を描いた時、未来には飛行機に絵を描く時代がくると予言されたが、事実、そういうのも実現した。

そして、人まねはとんでもない。字なんか下手な方がいいそうだ。文字を切ると血がでるようなのがいいらしい。椅子だって、坐りやすい椅子じゃなく、「坐ることを拒否する椅子」がいいそうだ。坐りやすい椅子なんて、不健全な人のための物で、丈夫で元気な人が、いつまでも椅子なんかに坐っているはずないから。ちょっと坐ってみようかと思う程度の座り心地の悪い椅子がいいらしい。

彼は、職業のことを聞かれた時に、画家とか文筆家とか芸術家とかそういうことはいわずに、「職業は人間」といっていたそうだ。

なんとなく本書で知性を感じるところだが、終戦ですべての価値観が逆になったのに、美術界だけは戦前のままで古い権威が生きていたということ。そこで、権威に反対するため、原色で絵を描いたそうだ。そうしたら、すごく差別され、結果として絵を描くよりも、本を書いたり、講演をしたら、そちらの方が型破りのことを話すので有名になってしまったそうだ。

その結果、彼は作品を売らずにすみ、残された我々は、東京と川崎にある美術館に行けば、大量の作品群を目にすることができるわけだ。(バルセロナのピカソ美術館にちょっと失望した理由は、まさにこの逆パターンだったからだろう)

MERSに負けた国

2015-06-16 00:00:00 | 市民A
エボラと死闘を続けているアフリカの国もあるというのに、漫然として既に救急車の運転手まで四次感染して、平然としている国、それが韓国のようだ。

大敗北の原因として、さまざまな理由が挙げられているが、特に韓国特有の現実が、自業自得の原因とも思えるので、少し分類してみた。四分類でもいいのだが、うち二つは同根なので三分類としてみた。それぞれ、原因も考えてみた。


1.病院「はしご」の習慣がある

 最初の発病者もそうだが、多くの患者が、最初の病院の診断結果に疑いを持ち、いくつもの病院を渡り歩いて、ついに「MERS」という立派な病名をつけられている。
その過程で、多くの対人接触が起こっている。
(推定原因)「ヤブ医」が多いのだろう。腕のいい医者は美容整形他の儲かる医療に行くのだろう。さらに、病気で休むと給料が下がるようなことになり、患者の都合に合わせて診断することもあるのだろう。


2.病院問題

 病院の入院病棟が粗末であるというのが一点目。伝染性の患者を個室に入れないとは考えられない。法外な料金がかかるのだろうか。また、病室の消毒もなければ、空調ダストが病院全館に繋がっていてうつった患者もいる。
さらに、韓国の習慣として、入院患者の世話は、病院ではなく親族が行うことになっているそうで、患者の世話をした親族は、隔離もされずに歩き回る。
(推定原因)そもそも安全基準というのは、「失敗(事故)してから考えよう」という発想のわけだ。また、入院患者と家族の接触を規制するには看護士も足りないとか、そもそも困難なのだろう。


3.他者の迷惑を考えない国民性(個人も政府も)

 発熱しているのに、パーティに行った医療関係者、自宅隔離が退屈とゴルフに行った女性、家族が感染していて、自分も発熱しているのに中国へ出かけて、やっと発見され隔離された男性。
発表を遅らせたり、第四次感染まで進んでいるのに、第一次感染の終息を発表したり、当事者ではないかのような状態の政府。
(推定原因)一言で言うと、エゴイズムということになるのだが、今の韓国という国が、国民が力を合わせてまとまろうとした経験を持たないからだろうと思われる。
古くは半島を三つ以上の権力が争うことが多かった。この三つというのが困ったもので、薩長×幕府とか、平家×源氏とか、西軍×東軍というように日本は二つに分かれることがほとんどだった。三つだと、どうしても策謀が渦巻くことになり、どうしても猜疑関係になってしまう。李氏朝鮮という封建制度が長過ぎたこともあり、挑戦的な人物が枯渇してしまい、さらに第二次大戦後も成り行き任せの結果、今に至るということになる。まあ、日本も少し前はそういう点はあったような気もするが、大震災で、やり直しはじめたということだろうか。揺れなかった西日本の方は、まだエゴイストも多いような気がする。


そして、どうなるか。

大流行の末、強い遺伝子だけが生き残るということになるのかもしれない。一件落着するまでの各種統計は散々なものになるだろう。変異してKERSになるかも。韓流。