外国人観光客がほとんど

2023-03-31 00:00:25 | あじ
成田空港の近くにある外資系のホテルを基点として東総観光をしていた。

ホテルは、当然ながら外国人旅行者が7割位で残りは日本人団体客で個人の利用者は1割いるかどうか。

ホテル内でマスクをしているのは従業員だけという感じだ。といってもロビーで走り回っているのはアイリスオーヤマの大型清掃ロボットで、しばらく観察していたが、落ちている紙ごみを無視して同じ場所を行ったり来たりしているように見えたのだが、AI搭載なのだろうか。

ところで、朝食だが事前に調べたところ、「コンティネンタルスタイル」と聞いていたが、実際は「ビュッフェ方式」でほっとした。「コンティネンタル」だとコーヒーとパンだけになるので大きな違いだ。



エッグコーナーがあって、オムレツを目の前で作ってくれる。卵不足の昨今だが大量の溶き卵がバケツ型の容器に入っていて、目の前でフライパンで焼いている。中に何を入れるかは6種類の中から選べる(何種類選んでもいい)。トマトとかネギというのもある。しかし、色の白い西洋人というのはどうして体が大きいのだろうか。男子の平均は180センチ超、体重は85キロ位に見える。175前後だと、低い男子か女子の平均といったところで、エッグコーナーの列に並ぶのも気が引ける。私の前の前には175センチほどの色白の女子がいて「チーズ」を選択。私の前の5センチほど低い日本人男性は「全部」と言い出してシェフに聞き返されていた。「全部」と連続で頼む勇気が崩れ、「チーズ」といってしまった。一人分につき卵三個かな。

ホテルからはバスが2路線運行されていて、一路線は成田空港。二つ目の路線は成田駅経由イオンモール。空港行きのバスはガラガラだがホテル→成田駅→イオンモールのバスは超絶満員状態。座席数の三倍くらいの人数を押し込むのだが、立ち寄った次のホテルではほとんど積み残して走り去る。車内は世界中のコトバが飛び交うが甲高い声の男性の英語ばかり耳に残る。スーシとかテムプラーとかだけが分かるが、成田を代表する食は「ウナギ」だ。しかし、成田駅の近くでどこに行くのだろうか。そして2/3は成田駅で降り、残りの人たちはイオンモールでお土産を買うようだ。

イオンモールからホテルまでの帰路のバスは空席があり、近くの席のアジア系エアラインのCA同士の日本語の会話によれば、ホテル一階の売店のメロンパンが最高だそうだ。降車後確認すると、セブンだった。

無印ジャンボ

2023-03-30 00:00:18 | たび
東総の旅。成田空港の発着がよく見える場所がある。詳しくは別稿に書くが、次々と着陸する機体が現れる。そのすき間に離陸する旅客機が列をなしている。



ところが、発着を見るのに飽きた頃に奇妙な機体が飛んできた。



機体の形からB-747。通常ジャンボと呼ばれている。登場した時は驚いた。残念ながらボウイング社は製造を中止したはず。



問題は、この飛行機のデザイン。

白一色だ。

といっても、そんなことがどうして起こるのだろう。

単に根拠なき想像だが、どこかの航空会社がジャンボでの運航を止め、中古市場に出し、やっと買い手がついたということだろうか。A国からB国への移動が終わってから新所有者が塗るということだったのだろうか。

雨のさくらか、さくらの城か

2023-03-29 00:00:11 | The 城
先週末に東総(千葉県東部)方面に小旅行。WBCの帰国記者会見が行われた成田市の外資系ホテルに泊まることになっている。(WBCとは何の関係もない。一応、軟式野球のチームではショートと投手の二刀流だったことを記録しておくが)足回りから行って自動車になる。

最初に行ったのは佐倉市。成田より東京寄り。頑張って都内に通勤する人もいる。

そして、佐倉と言えば、佐倉城をはじめとする城下町文化。現代では国立民俗博物館も城内にはある。そして千葉県を代表する桜の名所。

博物館も佐倉城も桜も見たいと漠然と思っていたのだが、直前に調べてみると桜の季節は駐車場が足りないので通行制限があるようだ。バスも城周りは迂回するらしい。しかも予定は土曜か日曜。月曜になれば花見客は激減するようだが、そうなると博物館の休館日となる。



そのすべての問題を片づけてくれたのが『雨』。桜を見る人は皆無。城を見る人は僅かにいる。博物館内(詳しくは後日)は結構な入りだった。



佐倉城は千葉県では間違いなく第一位の城だ。江戸時代の最初の頃に徳川忠臣の土井利勝が入城して以来、城主は譜代要職を務めることになる。



もっとも有名なのが幕末の老中、堀田正睦。幕府方の幕末三人衆(阿部正弘、井伊直弼)の一人で、最も開国派で、国論統一に奔走を続けるも、結局は誰からも疎まれ、佐倉城で寂しく亡くなる。



現在は城内に当時の建物は存在せず、本丸があった場所が広場になっている。


なお、佐倉城の他に本佐倉城(もとさくらじょう)というのがある。戦国時代の城で千葉氏が北条傘下に入って、城を守っていたが北条氏が秀吉に成敗され、その後、消失した。

順徳院(藤原真由美著)

2023-03-28 00:00:04 | 市民A
北条家による武家政治に反対し、後鳥羽上皇を中心とした天皇家側への復権を狙った『承久の乱』のあと、関係者の処罰の一環として後鳥羽上皇の息子で主戦派だった順徳上皇(順徳天皇)は佐渡島に島流しになる。

島流しになった時は24歳。まさかいつまでも京都には戻れないはずはないと思い、島民に宮中好みの音楽や和歌を教え、何人かの愛人との間にこどもをもうけたりしているうちに、月日は流れ、あきらめの気持ちになっていく。

そして、名誉回復のチャンスが巡ってくるも、期待外れに終わり、食を絶ち、自ら滅亡の道を選んだとされる。



その間の約20年間の彼の内面の動きを微細につかんだ書籍である。

実際、歴史上の人物を書く場合、あまり内面のことを書きすぎると、本人の気持ちではなく作者の思い込みではないかという空気が漂うのだが、作者に近い人からのまた聞きに寄れば、作者の頭の中に、順徳院が下りてきて自然にストーリーが構成されたということだったそうだ。

頭の中に下りてきた順徳院だが、その後、作者の頭から離れたのだろうか。今も取りついているとしたら・・

再生胡蝶蘭が咲きだしたが・・

2023-03-27 00:00:44 | 市民A
新聞販売店から頂いた再生胡蝶蘭だが二鉢4株のうち1株からは花芽が出てこなかったが残る3株からはつぼみが付き、内2株は白い花が咲き始めた。すでに六輪が咲いていて、徐々に先端の方に移っていくはずなのだが、当面、問題点が起きている。

二株のうち花芽が出てこなかった方の鉢の咲いている方の株の元気がない。葉が一枚落ちそうだが、少し前にも2枚落ちている。さらに花に力がなく、今にも落ちそうだ。



良く調べてみると、元気の方の鉢はミズゴケだけなのだが、不調の方の根元はミズゴケではない。では何かといってもよくわからない。何しろ頂き物だ。最初に頂いたのはミズゴケの方で、1、2か月遅れていただいた方は、確認していなかった。

胡蝶蘭の栽培でもっとも失敗例が多いのが、水の与え過ぎによる根腐れということで、ミズゴケを触って乾燥してきたら週一ぐらいで水を少し与え、同時に湿度を適度に上げるためにそばに水皿を置いていたのだが、ミズゴケの鉢の方を触って水分の多少を判断していたため、ミズゴケではない方の鉢の方が水を多く含んでいることに気付いた。

双子の兄弟の一人の体温を測って、両者問題なしと判断しているようなものだ。手遅れかもしれないが、根元が乾くまで水は与えないようにすることにする。

ただ、基本は放任主義なので、次々と問題点が生じていくのかもしれない。たとえば、鉢の中に白く2ミリ位の小さな生物が蠢いているのをみたのだが、大繁殖したらどうしようとか。

毛利秀勝展

2023-03-26 00:00:35 | 美術館・博物館・工芸品
横浜市民ギャラリーあざみ野で開かれている毛利秀勝展。Fellow Art Gallery で毛利氏の多くの作品が展示されている。



愛知県のさふらん会ヨナワールドに所属し、画材にこだわらず、また作品サイズにもこだわらず、なんでも創ってしまわれるそうだ。板でも紙でも、ペン、絵の具、布やはさみまで使用されるそうだ。



壁面展示では、左側の方はカエルやネコが題材、右の方はハシビロコウという珍鳥。確かに動かないことで有名な鳥で上野動物園にもいる。





一強の時代は果たして幸福なのか

2023-03-25 00:00:41 | しょうぎ
藤井六冠が今年度のトーナメント型の棋戦で全部優勝した。七冠になるのは5月の末あたりで、残る一冠は王座戦。決勝トーナメントで4連勝すれば永瀬王座に挑戦できる。番勝負になれば負けないだろうから、問題はトーナメントで4連勝できるかどうか。今年度の勝率83%で行けば4連勝の確率は47.45%になる。約半分の確率で八冠になるということだ。

ところで一強時代が棋界にプラスなのかどうかは疑問がある。かつて大山康晴氏がほとんどの棋戦で優勝していた頃、将棋界は低迷していた。二番手争いをしていたのは二上、山田、内藤といった顔ぶれだったが、この争いは二上氏が二番手の座に座るということになる。多くのタイトル戦が、大山×二上戦となったが、まずいことに二上氏は大山氏に相性が悪く結局、一強、一並、多弱といったことになり、棋界の人気は凋落した。

また賞金独り占めになったため、普通の棋士の収入が激減してしまい、棋士になりたい人も激減することになる。


さて、3月11日出題作の解答。








今週の問題。



解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

ミスター・ベースボール(1992年 映画)

2023-03-24 00:00:16 | 映画・演劇・Video
野球映画を4本観た。「夢を生きた男・ザ・ベーブ」、「ザ・ファン」、「私を野球につれてって」。そして「ミスター・ベースボール」。

「ミスター」といっても長嶋茂雄氏のことではなく、ヤンキースで不振のため中日ドラゴンズにトレードされた誇り高きジャック・エリオット氏(トム・セレック)。

迎えたのが、星野鬼監督のイメージの内山監督(高倉健)。

本作は、喜劇なのでWBCとはかなり遠くにあるのだが、日米の野球の差を皮肉ったもののようだが、よく見ているとそうでもない。日米の文化の差をからかっているような匂いがある。

家が狭いとか、食べ物が口に合わないとか、練習方法が画一的とか。

そして日本人のガイジンいじめとか。おそらく名著「菊とバット」の影響を受けているように思えるが、1992年には、ガイジン選手用の広いストライクゾーンとかは既になかったのではないだろうか。

高倉健がどうしてこの役(監督)をやったのかはわからないが英語のセリフが上手いということだけだったのだろうか。

また監督の娘としてエリオットと恋愛関係になり、役柄上は中日優勝の後、メジャーに戻ったエリオットと一緒に米国に渡った内山ヒロコを演じた高梨亜矢は、なぜ英語が完璧なのに、その後時代劇の端役になり早々と引退してしまったのだろうかと気になる。


ところで、野球映画のことだが、「ナチュラル」がいい。ラストに向かって盛り上がっていくのがいい。「フィールド・オブ・ドリームズ」は現実遊離していくところがついていけない。ミステリーで「真犯人は宇宙人で、光速ロケットで逃走しました。はい終わり」というような感じでもある。日本映画では、テーマが野球ではないけど「瀬戸内野球少年団」とか「バンクーバーの朝日」とか。

汁ソバから焼きそばに

2023-03-23 00:00:39 | あじ
ゴルフ場のランチメニューのお勧めも「五目あんかけそば」から「五目あんかけ焼きそば」に変わり、杉の木の花粉の付き方もピーク時の3割くらいに減っていた。



このクラブのランチの価格は長い間、少し高いなあ(1700円台)と思っていたら、もう少し大衆的なクラブのランチでもカレーライスが1600円と値上がりしていた。値上げがないということだけで、割安になったような気がする。

実際、プレーフィーの値上げは難しいので、付帯費用とか少しずつステルス値上げが行われているような気がする。

汁ソバから焼きそばになり、次は冷やし中華かな・・

ピンク&イエロー

2023-03-22 00:00:24 | おさんぽ
彼岸のお墓参りの帰り道、道路脇に賑やかに花が咲いていた。ピンクと黄色だ。



ピンクは桜で黄色は何だろうと思って、後で調べると黄梅だった。黄色の梅は珍しいが、そのあたりには随分生えていた。


母親の命日は春のお彼岸の直後で、父親の命日は旧盆の直後。彼岸と盆しか墓参りしないだろうと、こどもの不精を読んで日取りを選んだようだ。

何年か前に遠く離れた山合いの先祖代々の墓を近くに移動した。あれこれ支出がかさんだ。郊外のマンションなら一部屋増やせる額だろうか。銀行の口座残高はそれ以降は超低空飛行になってしまった。墓地の区画はレンタルで、毎年の自分の誕生日(たまたまだろうが)に使用料を引落とされる。借家ではないので地上権はない。墓石はたぶん自分の物だろう。うっかり苗字他を石に彫りこんでしまったので譲渡はできない。


近くなのでWBCの準決勝が終わってから墓参に行ったのだが、遠くから来た人の中には駐車場で車のカーナビの画面でまだ余韻を味わっている方がいたが、「罰当たり感」が漂う。地獄に落とされなければいいが。

胡蝶蘭二株目も白

2023-03-21 00:00:25 | 市民A
再生胡蝶蘭を頂いて、放任主義で育てていて二鉢4株のうち3株から花芽が伸びてきてそれぞれ何個かのつぼみをつけた。市販品だと一本の花芽から10個程度のつぼみがつくようだが、8個ぐらいは頑張ってもらった。

そして先週、一輪開いたのだが、また一株が咲き始めた。またも花色が白というのが少し悔しいが、市販のように全部が同時に咲くのではなく、一輪ずつ咲いて先の方へ移っていくのではないかと思っている。



どうも8月頃が満開らしいのだが、気にしないことにする。残る一株だがまだ花色がわからない。白×2なのでピンクがいいなあと自然に思ってしまう。三人目の子供こそ女子が欲しいという感じに似ているのかな。よくわからないが。

ザ・ファン(1996年 映画)

2023-03-20 00:00:36 | 映画・演劇・Video
野球映画を観ていて、第三弾は『ザ・ファン』。ただ、野球をテーマにした映画だが、野球以外の世界を舞台にしても同じような映画にはなりそうだ。熱列で自己中心的な野球ファンが、ついに犯罪に至るというような内容だ。サイコスリラー。WBCとは関係ない(はず)。

主役はサンフランシスコ・ジャイアンツの中心選手ボビー・レイナルド(ウェズリー・スナイプス)と熱烈なファンのギル(ロバート・デ・ニーロ)。

熱狂的なファンのギルは少年時代に野球をしていて、現在は高級ナイフの販売会社のセールスマンだが、仕事はうまくいかないし、こどもを無理やり野球場に連れて行って妻と不仲になっている。そして、この二つの大問題は、解雇と離婚という結末になってしまい、さらにジャイアンツに傾倒していく。

一方、今シーズンからジャイアンツに戻ったボビーは、いきなり難病の少年からホームランを打つように懇願される(この部分は、ベーブ・ルースの逸話と同じだ。ただ、ベーブは2本打つように頼まれ、ミッションを完遂させる。ボビーは1本頼まれ、1本を打ったがすでに少年は亡くなった後だった)。

さらにスランプに陥った彼は同僚の選手にスターの座を奪われ失意に見舞われる。もちろん選手にスランプはつきものだが、ギルは彼を立ち直らせるため、こともあろうに同僚の選手を自社製のナイフで切り殺してしまう。

ギルはそのことをボビーに伝えて感謝のコトバを一言もらいたかったのだが、当然ながらそれに感謝する人間はいない。

その結果、ギルはボビーの息子を誘拐し、試合でホームランを打たないと殺すと脅迫する。

そして二人の血戦は満員の観客の前で行われることになった。


スリラーとしてはうまくできていて、前半の方はギルにもボビーにも感情移入したくなるのだが、突然ギルが殺人に走るというところが凄い。「いい奴なのに、かわいそうに」という気持ちだったのに「殺人者」に豹変してしまう。このあたりはデ・ニーロの演技にすっかり騙されてしまう。

夢を生きた男 ザ・ベーブ(1992年 映画)

2023-03-19 00:00:37 | 映画・演劇・Video
元祖二刀流のベーブ・ルースの自伝的映画。

実際の出来事の大部分は事実で一部が虚構とか事実の前後関係がずれているそうだが、ほぼ彼の人生に沿って描かれている。

貧しい家庭に生まれ多くの兄弟姉妹のほとんどが幼少時に亡くなり、不良少年に育った彼はバー経営者の父親から少年矯正院に入れられる。少年時代の大部分の時間はこの少年院で過ごすことになる。そこで修道士の教官の一人に野球を教えられたのが彼の人生のすべてのはじまりだった。そして大食いで巨漢だった彼は、巨大なホームランバッターの素質を見出され、スカウトの目に留まる。そして彼は少年院を出てプロの第一歩を踏み出す。その間に母も父も亡くなり、頼るものは自分だけとなっていた。(川端康成みたいだ。すべてを失い東大に入学した)

その後は野球の素晴らしい技術と、奔放な私生活という魔物が彼の中で戦い続け、妻は去り、別の妻になっても夜遊びを続け、ついにレッドソックスからヤンキースに移籍、レッドソックス時代は投手と打者の二刀流だったが、正確に言うと投手の期間と打者の期間が交互にあるという感じだった。投手だけだと出場回数が減り、給料が増えないので毎日出場できる打者の道が好きだったということらしい。(つまり大谷選手のように四番で投手や外野手といった出場をしていたらあと100本は多く打っていたかもしれない。)。

そしてニューヨークに移ってからは彼の破滅的な私生活はさらに膨張。豪華邸宅は毎日がパーティー会場になる。ホームラン王を続け、ワールドシリーズでも活躍。(ただ、レッドソックス時代には投手として世界一に貢献していた)

そして実力急降下で寂しい晩年。

事実は違うのだが、出場した最後の試合で、彼は多くの記者やファンに囲まれた中で、グラウンドに野球帽を落とし、無言で引退を明らかにする。

おそらく、この映画では彼の醜い部分が少しだけ露出しているのだが、実際はもっとヤバい男だったのだろうが、米国の常識として、悪い部分より良い部分の多かった人間に対して、良い部分を中心に評価するのだろう。(日本や韓国では逆!)

金無双急戦(所司和晴著)

2023-03-18 00:00:52 | しょうぎ
プロの将棋では振飛車が激減している。理由はAIが推奨しないからだろう。なぜAIが評価を下げるのかはよくわからないが、左辺で飛角銀が固まっていて駒の効きが重複していて効率が悪いということではないだろうか。

といって、しばらくすると駒がさばけるのだが、美濃囲いが不必要に固いからだろうか。



そして、今回読んだのが、『金無双急戦』。無双ということばは「二つはない」という意味であるが、実際には船囲いの次に6八に銀ではなく金が上れば完成だ。効果は、早く囲えてそれなりに固い、ということ。金が二枚なのに無双(二つはない)というのはよくわからない。

つまり金が横に二つ繋がった形が、超強力ということなのだろう。

金無双+浮き飛車で速攻というポリシーの解説書で、かなり細かい。何度か並べてみるとコツがつかめるような気がする。


さて、3月4日出題作の解答。








今週の問題。



解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

私を野球につれてって(1949年 映画)

2023-03-17 00:00:33 | 映画・演劇・Video
WBCにちなんで野球映画を観始めた。有名なのは観ているので、非有名作。

実は、MLBでは慣習になっている7回表終了時に歌う「Take Me Out to the Ball Game(私を映画に連れてって」と同名の映画がある(注:14回表終了時にも繰り返される。たぶん21回があって観客が残っていれば同様だろう)。

映画の主題歌が、現実の野球の中に取り入れられたとしたら、少し変だな、と思ったのが最初の感想だったのだが、調べてみるとやはり順番が逆だった。映画の方が後。

というのも、あまりスポーツメンシップとは相いれないような大衆迎合作品(だからおもしろいともいえるが)。架空のMLB弱体チームのウルウズの話。開幕前にオーナーが他界する。新オーナーは前オーナーの娘で若いヤンキー娘。といっても野球のことには精通していてプレーもできる。

彼女の魅力によりチームは活気づき成績は好調で優勝に近付いていくのだが、突如、成績が下がりだす。原因はチームの主力選手が練習をサボり、俳優としての舞台稽古に励みだしたからだ。そこには大金を野球の試合に賭けているギャングたちの策謀があったわけだ。

そして、映画の流れは急に妙な方向に進みだしチーム対ギャング団の争いが始まる。

主演男優はジーン・ケリーとフランク・シナトラだが、新オーナーを演じる女優は、エスター・ウィリアムズ。プールで華麗に泳ぐ場面があるが、元水泳選手。米国代表で五輪に出場する予定だったのだが1940年の東京大会が中止になり、やむなく女優に転向した。

そういえば、2020年大会も中止の可能性があった。2024年大会だって第三次世界大戦になれば中止あるいはリモート大会になるかもしれない。生き残った人類が穴居生活をしているかもしれない。