不可逆的解決?

2015-12-31 00:00:51 | 市民A
ぼんやりしている間に、次々と、しっくりこない話題が続く。

特に「国立競技場A案」、「夫婦同姓合憲判決」、「従軍慰安婦問題の不可逆的解決」、「新聞の軽減税率」。どれも難しくて困る問題だが、まず、「従軍慰安婦問題」。

安倍首相の妥協策を共産党や民主党が指示し、自民党の右派やネット右翼が支持しない構造になっているが、自民党内の問題は、どうせ大臣の椅子がチラチラすれば雲散霧消になるのだろう。冷静に考えれば、村山・河野ラインを見直そうとしていた首相があきらめて、韓国世論との中間線に線を引いたら、やはり村山・河野ラインになったというように思える。そのあたりの考えの人間は日本の民主・共産あたりの支持者で、韓国にはそういう考えの人はきわめて少ないということだろう。

そもそも日本の世論というのは、韓国流の「むし返し戦術」が、けしからないというのであって、慰安婦問題の本質をどうのこうの言っているわけじゃない。国家賠償を他のことに使ってしまった方がおかしいということなので、「不可逆性こそが最大の問題」と思っているわけだ。

それで、この不可逆だが、基本的には守られないだろう。あるいは、慰安婦問題が終わったら別の問題「強制徴用工」とか持ち出すのだろう。また「法より情」の国らしいが、それを他国に押し付けるのはマナー違反だろう。

そうなると、一番しっくりこないのが、「なぜ、今なのか」ということ。

日本の方には、あまり急ぐ必要は認められないが、かといって、今回の妥協は今までの日本の公式見解とあまり変わっていない。10億円というが、競技場に1500億円も遣おうというのだから、気にかける人もいないだろう。となると韓国側になんらかの事情があるのだろうと思える。なにしろ、妥協を評価する人は韓国では極めて少ないだろう。

となると、差し迫る危機が近付いているのだろうと自然と考えてしまう。

しかし、確かに韓国は経済の危機ではあるのだが、サムスン、LG、現代自動車というのは、日本はライバル関係にあるわけで、助けることは難しいだろう。となると政治的問題だが、北朝鮮問題以外には考えられないだろう。

年明けに朝鮮半島で、危機が起こるのだろうか。
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庭の手入れをしながら考えたこと

2015-12-30 00:00:26 | 市民A
年末なので、3ヶ月サボっていた庭の手入れに着手。雑草を抜き、既に落葉している桂の枝を少し切り揃える。といっても5メートル以上あるので、高枝切りや鋸や色々使うことになる。臨家との境には糸杉を植えている。西洋では墓地に植えられる。根が真っすぐ地下に延びるので地下で眠っている人の邪魔にならないからだ。上に伸びる木と言っても、少しは横にも太るし、上に伸び過ぎても困る。オリーブはめちゃめちゃに枝が伸びるので放任しているとそのうち大風の時に枝が折れてちょうどよくなる。

それと、芝生。洋芝と和芝のミックスで洋芝は草なので数年で枯れるはずなのだが、そういうことにはならない。やや洋芝の方が力強い。不思議だ。円高の時に買ったドイツ製の芝刈り機を使う。

その他の花壇のハーブのできそこないを引っこ抜く。そしてすべての後始末。枝を細かく切らないとごみ袋に穴が開く。

結局、午前に2時間半、午後に2時間半。ゴルフと同じだ。ゴルフよりずっと疲れるが、クルマの運転はいらない。

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ところで、ドイツ製は芝刈り機だけではなく、高圧洗浄機(ケルヒャー)もあるのだが、音はうるさいし、石垣や階段の汚れを落とした水が飛沫となって、近くの住宅にも飛んでいく。天気が悪い日で、仕事の終了と同時に雨が降ってくるというコンディションが、もっとも嫌われないので、狙っているのだが、困ったことに、向かいの家に数年前に転居してきた家族は、屋外駐車場のクルマをピカピカにするのが趣味で、毎日、黒い高級ドイツ車Bをゴシゴシしている。

そして彼らが年末に帰省した時こそ、と思っているのだが、そうはいかない事情がある。お仕事が新聞配達なのである。1月1日こそ腕の見せ所ということだ。クルマが車庫から消えるのは、元旦のお昼のわけで、ちょっとケルヒャーには向いていない日のわけだ。

もっとも、来年こそは消費税2%分と引き換えに魂を政権に売渡した新聞社に市民が「不買」というパンチを食らわせて、新聞社が潰れてしまえばいいのだが、よく考えると新聞の減税の話はまったく奇妙なことと言わなければならない。

もともと、消費税は新聞社が負担するものではなく、購読者が税込み価格で新聞を買い、その消費税分を税務署に払うだけである。2%で需要(購読者)が、どっと減ると思っているのだろうか。

もしそうなら、日本の多くの商品は2%上がったからといって需要が減って会社がつぶれるなんてことにはならないのに、新聞社に限っては、すでに経営の瀬戸際であるということなのだろうか。
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ゴルフ場で見た生物は

2015-12-29 00:00:22 | スポーツ
冬の中でも特に寒い日に岡山県のゴルフ場に行って凍えたのだが、ホールとホールの間をカートで移動中に小動物に出くわす。茶色の毛でネズミのような顔で、体長は40センチ。

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キャディの女性に聞くと、

 「ヌートリア」

ということだそうだ。岡山県にはかなり生息しているらしい。確か、先の戦争の時に飛行帽に使うために海外から持ち込まれ飼育されたはずだ。そして戦争が終わり彼らは自由の身となる。(正確には終戦前に、飛行機の数が激減してしまったので、終戦より前に彼らの用はなくなっていた)

たぶん野生のヌートリアを見るのは、最初で最後だろうと思う。

ところで、風邪をこじらせていたため精神的におかしかったのかもしれないが、当日は色々なことがあった。ゴルフ場のロッカールームで自分の番号のロッカーを開けると、すでに他人のバッグが入っていた。

さきほどのキャディの女性だが、奇妙なことを言うわけだ。たとえば、
「左端の丘には神様が住んでいるので、打ちこまないでください。その先にある茂みにも神様がいます。神様によってお参りする日が違っていて、忙しいんです」とか。

そして、何か女性の声なのだが、顔は人間的ではないような感じだし、実際、プレー後の同伴プレーヤーに聞くと、誰もキャディの顔を覚えていないのだ。
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地名に残る水害の記憶

2015-12-28 00:00:12 | 市民A
「WEDGE」誌は新幹線のグリーン車に常備されている雑誌で、市販もされているが、記事の信憑性がやや低いと感じているために買ってまでは読まない。

たまたま、風邪をこじらせて意識朦朧としていたため、東西往復をグリーン車で行い、雑誌を拡げたとたんに、ゴホゴホゴホと咳き込んでしまい、雑誌のあるページをかなり濡らしてしまった。つまりウイルス汚染させてしまった。こうなると持ち帰るしかないのだが、その汚染したページから始まるのが「地名が示唆する水害」という特集である。

たとえば、先日、洪水を起こした鬼怒川。文字通り鬼が怒る川である。洪水が起きた中心地は常総市の水街道。水に囲まれた集落という意味だ。

次に、静岡の掛川市。掛けは「欠け」だそうで、川が決壊したようだ。名古屋には堀越、押切、荒越などの町名があり、水が堰を超えた名残だ。

神戸で有名な地名が灘だが、凹凸の少ないおだやかな海面をイメージできそうだが、実際は、雪崩(なだれ)と同意語だそうで、がけ崩れの過去があるようだ。尼崎にある額田(ぬかだ)、ぬかるみの土地ということ。

まあ、そう思って自分たちの住んでいる町名をよく読み直してみたらどうだろう。

川崎→川が裂ける、とか。
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税関資料室(神戸)で勉強するのは・・

2015-12-27 00:00:01 | 美術館・博物館・工芸品
部屋の中に入ると、いきなり対面するのはライオン。かなり立派な剥製(はくせい)である。没収品である。



つまり、ここには様々な違法行為を行った結果、没収された製品が並んでいるわけだ。

神戸税関の中にある資料室である。言い換えれば、密輸博物館。

同様のものは横浜税関にもあるが、横浜はどちらかというと薬物の展示が多い。一方、神戸は違法コピーの展示が多い。

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たとえば、高級バッグだが、本物とニセ物が並んでいて、訪問者は較べることができる。もちろん二つ並んでいると、その差歴然なのだが、一つだけだとなかなか見分けにくい。もともとニセ物には二通りあって、いかにもニセ物という種類と、本物と間違えるように似ているものにわけられる。

いつも、こういった比較に使われるのがヴィトンのバッグということは、ヴィトンにはニセ物が多いということかもしれない。とはいえ、あなたが女性パートナーの持っているバッグを「ちょっと拝見」とかいってファスナーの裏側を調べたりしてはいけないと思う。なぜなら、もしニセ物だったとしたら、結局、本物のバッグを買わなければならないからだ。

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そして、密輸品の隠し場所。これも密輸博物館では花形コーナーだ。二重ポケット、靴の中、バッグの底・・

なんとなく、税関があなたに挑戦しているようにも感じる。

さあ、どこにでも隠して、かかってきなさい!

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さらに神戸という場所柄、コンテナの底に隠されたピストルもかかせないだろう。

密輸犯逮捕の瞬間の写真とか並んでいれば、さらにいいのだが。
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羽生流5%理論

2015-12-26 00:00:49 | しょうぎ
「THE21」誌2016年1月号の「自分を進化させる戦略」に羽生名人登場。

主に、二つのポイントを挙げている。

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一つ目は、戦略を立てる時の要領で、「少ない情報、たとえば5%ぐらいしかわからない時も、何らかの仮説を立てて、即断即決する」という意味のこと。

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二つ目は、対戦相手の事前研究をするときは、対戦相手の最近の棋譜を並べる時に、長考した場面に、何を考え、何を指さなかったかということを推理するということだそうだ。つまり、相手の大脳の中にもぐりこんで考え方を探るということらしい。

一番強い人が、こういう複雑なことをしているのだから、普通の棋士は勝てるわけないよね。


さて、12月12日出題作の解答。

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自分なりには、うまく作ったつもりだが、収束部分の違和感が不評なのかもしれない。

動く将棋盤は、こちら



今週の問題。

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新年が近いので、初型が「1」の問題。

それなら新年になってから披露すべきだろうといわれるかも。

ちょっと無駄に長い。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。
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産経新聞記者が無罪になった国の品格

2015-12-25 00:00:03 | 歴史
産経新聞ソウル支局長が流言を基にした記事を書いたとして、大統領に対する名誉棄損罪で起訴された件だが、日韓政府の圧力により、裁判所が無罪とし、検察も控訴しないことになり、あっという間に終わった。

実は、裁判となると、裁判戦術ということで、検察、弁護の双方がそれぞれ数々の証拠を集めて、その中で自分に都合のいい証拠だけを言いだすので、裁判で認定される事実が、本当の真実と違うことはよくあることなので、もはや真相はわからないし、あえて調べる人もいないだろうし闇の中だが、

裁判所が政府の圧力に完璧に屈してしまうところが、逆に怖いと思わないでもない。裁判所の意味を成していない。

日本で裁判所の独立性と言えば、1891年に日本を訪問中だったロシア帝国の皇太子ニコライが警備中の警察官津田に斬りつけられた大津事件が有名だ。津田に対しては、ロシア政府と日本のマスコミが死刑を求めていて、国民もロシアに対して申し訳ないという空気だった。しかし、実際は斬りつけたものの負傷させただけなので、日本の法律では死刑にはならないわけだ。裁判所が下した結論は無期懲役だった。(実際には津田は北海道の刑務所へ入所後、半年で肺炎で亡くなっている。ニコライは、その後、皇帝となり日露戦争で敗北。ロシア革命の中、虐殺された)
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つごうにより(2)

2015-12-24 00:00:42 | 市民A
かなり咳き込んでいて、それなのに市販薬を飲みながら宴会とゴルフをやっていたら、ついに体が動かなくなりブログ休止しましたが、横浜のかかりつけの医師に診てもらいかなり回復したので、あしたから、少しずつ(1000字以下)書くことにしました。(熱もないのにロキソニンを飲んで、体温が35度以下になってしまい、立ち上がれなくなったことは秘密)

しかし、かかりつけ(主治医)というのは自分よりも若い医師でないと、将来的には困るのに10歳ほど年上の方なので、どうしようかと思ってしまう。
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つごうにより

2015-12-21 00:00:58 | 市民A
申しわけないですが、

つごうにより

年内、休刊といたします。

また、よろしく。
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バナナのような植物は誰の家にあったのか

2015-12-20 00:00:43 | 美術館・博物館・工芸品
目白の椿山荘の裏手は神田川が流れているのだが、坂道は急傾斜だ。神田川は江戸時代から現代にいたるまで洪水の名所で、あまり安住できる環境ではないのだが、川沿いの家にバナナのような植物が生えている。この植物、英名はジャパニーズ・バナナといって芭蕉という。日本では関東にもよく生えている。実はなるがバナナではない。

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この場所が、芭蕉庵といって松尾芭蕉の人生後半の拠点である。もともと「桃青」と号していた芭蕉は、この地に移り、弟子がもってきた芭蕉の木を庭に植えたところ台風の風で、大きな葉がバサバサと音を立てることを気に入り、芭蕉と名乗ることになる。

吉本ばなながこの話を知った上でばななと名乗っているのかには興味があるのだが、今度会った時に確認してみたい(会わないのだが)。

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そして、この場所に住んだのは松尾芭蕉師だけでなく、その200年もあとに、高橋善一という人が住んでいた。東京駅の初代駅長である。弊ブログ2015年3月9日「ポッポ屋が住んでいた家」に書いたのだが、原首相遭難の現場にもいた時代の証人だが、駅長を17年間勤め、1923年に引退し、芭蕉庵の場所に住んで、余生を送る予定だったのだが、数カ月後、乗っていたハイヤーが故障し、この川に転落し、亡くなってしまった。現場を見れば、川はかなり深く、助からなかったのもよく理解できる。

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今は、芭蕉庵という公共施設になっているようで、庭園の一角には、蛙の飛込み用に古池もある。

芭蕉は、辞世の句で、自らが夢の中で枯野の旅に出ることを暗示した。芭蕉庵にも時々戻って、風もないのに芭蕉の木を揺さぶって遊んでいるのかもしれない。

旅に病んで夢は枯野をかけめぐる はせを(芭蕉)

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江戸の庵(いおり)で待つ痩せ蛙 葉(葉一郎)
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記憶ミスか?

2015-12-19 00:00:15 | しょうぎ
小学生たちに月一で将棋を教えている。2時間コースに毎回20人から30人ほど集まってくるので、自由対局のほか、30分ほど講義をする。定跡や手筋や棋譜の解説などだが、準備が整わない時には、簡単な詰将棋を出してみる。詰将棋もクイズみたいなので人気があるのだが、3手から5手詰みなどでも難解なものはある。

自分で作ったものは、詰将棋パラダイス誌向きに作るので、おもに「すぐに役立つ『やさしい実戦詰め方ドリル』田丸昇著」から適度の難易度のものを並べてみるのだが、あまりタネ本をジロジロとみながらでは、講師の権威が落ちるので、一瞬ぱっと見て図面を覚え大盤に並べる。

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で、実戦型の配置で銀が3枚という図をならべてみると、1分位で手が挙がって、解説時間が始まる。正解は▲2二銀、△1二玉、▲1三銀打、△同桂、▲2一銀打まで5手詰。

初手は当然で、3手目に銀を捨てて、桂が移動した場所に銀を打つ、ということだが、3手目の解説をする時に、▲2一銀不成は△同玉以下詰まなくなるし、▲1一銀成も、詰まな・・

と話をしているうちに▲1一銀成に△同玉、▲1三香打以下詰むことを発見(2二銀打でも詰む)。

「問題が間違っていますね」と宣告し、次の問題へいってしまったのだが、気がかりで講義が終わった後、色々と修正案を考える。もっとも簡単なのは1一香を最初の図から配置しなければいいということになる。

それで、本ブログを書くために、もう一度、原書を見直したところ・・・

1一に香はないのである。一週間の間に本が正しいものに差し替えられたのだろうか。


さて、12月5日出題作の解答。

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最後に、金が動き出すというのが目新しいかも。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

1219m


入玉図だが、基本的には横運動なので難易度は低い。一枚足りない金銀をどうやって対処するかということかもしれない。コース料理のメニュー数よりフォークの本数が1本少ないということか。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
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紅まどんな(Beni Madonna)

2015-12-18 00:00:32 | あじ
愛媛生まれの新カンキツ、「紅まどんな」を一箱いただく。

平成17年に南香×天草によって作られた新品種だ。二つの品種をまぜれば、新品種が生まれると決まっているわけでもなく両者の良い所ばかりが生まれるといいが、悪い所ばかりが強まったりするなら最悪と言えるだろう。外資系企業と国内企業が合併して失敗するのもこのタイプだ。

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ところで、瀬戸内方面のテレビのローカルニュースでは、愛媛県で紅まどんなの出荷が始まったことを農家のインタビューで伝えていたが、贈答用では一箱10万円のものもあるようで、農家のおかあさんに、記者が「これが10万円のみかんですか?」と愚問を発していた。

全部10万円で売れれば、億万長者になっているので、農家をやめます。

という、極限的な解答(本音)が報道されてしまったではないか。

beni


味は、みかんというよりも、オレンジ対抗型。甘みはオレンジと同等。酸味は強い。しかし、果肉は舌の上で溶けていくように柔らかいし、薄皮も気にならないほど薄い。

まさにガラパゴス・オレンジだ。

もっとも、頂いたものは、論理的には3000~5000円のものと推測されるわけなので、10万円の味は予想できないが、

 10万円のみかんを頂けるような身分になっていたなら、遊んで暮らします。

という、極限的な意見(本音)を書いてしまおう。
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墓じまい(4/4)

2015-12-17 00:00:28 | 市民A
ところで、「改葬証明書」という問題がある。各市町村で墓地の管理は色々で、住民票のように、どの墓地に誰の骨が入っているというデータを持っている場所と、そうではない場所がある。横浜市はデータ化が進んでいるのだが、本来は義務ではないのだが、新しい霊園の管理者から、「改葬証明書」が必要という通知を受ける。

その結果、地方都市の市役所の方に改葬証明書を出してもらうことになるのだが、申告した人物が実在したかどうかというような証明書で、戸籍謄本を調べるそうだ。戸籍謄本は明治何年かに最初の制度が始まったのだが、おおた家の先祖は1707年生まれから始まるのだから、記録があるわけはないのだが、一応、市役所が現地調査をして調べると言うことになる。なかなか大がかりで、市役所だって忙しいのに非生産的なことに申し訳ない。

この調査がさらに2週間はかかった。

そこでやっと、ご住職に墓地の脱魂をお願いする。

さらに、石材店に来てもらい、骨壷の取り出しを始めてすぐに大問題が。

祖父祖母の骨が、壺にも入れられずに墓石の下に全部置かれたままになっていた。父親は「小さな壺に入れ換え、入らない骨は埋めた」といっていたのだが、ウソだったわけだ。

石材店の人に頼みこんで、なんとか袋に詰め込んでもらうことにし、後日、工事の終了時に受け取ることになった。

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そして、ついに工事終了。11基もあるので、端の方に石を並べるということだったが、かなりの石の山になってしまった。許してもらうしかない。そして取り出した骨壷や、壺のない遺骨、墓地の土などは、何度かにわけて新幹線で移動していて、クリスマスの頃に全部横浜に集まるだろう。

ここまでで、かなり疲れ切ってしまった。

新しい墓石については、なにも選んでいないのだが、もっとも墓地で目立つ場所を勧められたまま契約してしまったので、あまり安いものではまずそうな感じが漂っている。消費税値上げの前にはなんとかしたいが、まだ頭の中は真っ白であるが、後は石を選ぶだけで自動的に進むだろうから、ここで筆を置くことにする。
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墓じまい(3/4)

2015-12-16 00:00:00 | 市民A
そして、今の管理者の人と色々と話をして、「出て行ったあとの土葬の遺骨は、そのままでいい」ということと、「墓石について、最終処分をすると高額になるだろうから墓地の片側に倒して置いていってくれればいい」ということになった。

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実は土葬遺骨については、最も悩んでいた。あるネット情報では、掘り返してから筆で土を落とし、一体ずつ焼き直して壺に収めるには各100万円という話もあった。初代から六代目までが土葬なので、各二人として12人、1200万円である。さらに横浜で探している墓地ではどこも骨壷が6~8本しか入らないので、12個も壺が必要なら、そもそも計画は破綻だ。また石の処分を本当に行うと100万円はかかりそうで、新しい墓地の費用ならともかく、もったいないわけだ。

ということで、A2が無事終了したころに、横浜の自宅から徒歩10分の丘陵を開発していた業者が墓地(永代使用権)を売り出した。

墓じまい作業を始めると、多くの人と同時にかつ条件付きみたいな約束をしたりするので、途中でやめるわけにはいかない。墓を手に入れないといけないわけだ。そこに徒歩10分の場所に大型霊園を販売(所有権なし)開始したわけだ。開発したのは、同じ宗派の寺院と石材店のジョイベン。墓地としては無宗派で、式を行う時は墓地が住職を紹介してくれることになっているが、同一宗派なので、その寺が式を行うことになるわけで、檀家になってもならなくてもほぼ同様の結果になりそうだ。

ところが高い。住宅地としては坪100万くらいの場所だからしょうがないが、占有面積単価はもっと高い。管理棟や駐車場などの共有スペースが多いからだ。結局、便利と引き換えということになる。たった2平米である。

そして、売り出したばかりということで、まだ場所はあいているので、中央の目立つ所を契約する。数日後に入金して、新規霊園探しの進行は、もう戻れないことになった。難しい言葉で言うと非可逆性。

そして、A3、A4の墓所の片づけの打ち合わせとか見積もりをおおた家御用達の石材店に出してもらう。定価のないものだから難しいが、およそ予想の通りだった。石の処分はやはり高額ということで、隅に重ねておき、墓地の土を拾うことにより土葬遺骨の代わりとすることにする。

そうなると、7代目(祖父母)と8代目(両親)の計4つの骨壷と墓地の土を運べばいいということになる。

ところが、頭の一角に父親がだいぶ前に語ったあるコトバが残っていたのだが、深く考えてはいなかった。前にも書いたが関東の骨壷は直径8寸で、関西のこの地方は6寸という違いがある。容積は2倍違う。父から以前に聞いた話は、「納骨の時に、カロートに壺がはいり切らず、六寸壺に詰め替えた上、残った骨は埋めたから」ということだった。それでは6寸壺が二つ入っているはずということで、意識下で無視していた。(突き詰めていたら、計画そのものが簡単じゃなかったかもしれない)
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墓じまい(2/4)

2015-12-15 00:00:04 | 市民A
実際に、墓じまいの各段階を進んでいくと、現状の条件の差、特に寺院墓地かどうかによってかなり手間や費用が違うことがわかる。また、火葬ではなく土葬を行っていた場合、遺骨について、どうやって考えるかという点も大きい。

おおた家の場合は、菩提寺の檀家ではあるものの墓地は地区の共同墓地で、かつ六代目までは土葬を行っていたという状況だった。また、共同墓地の中でも日当たりが悪く、全面に苔が生えてきているという結構まずい状況だった。

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そこで、墓をAからBへ移すということで、とりあえずやるべきことをAとBの両側で書き出してみた。

A1:菩提寺の了解
A2:共同墓地の管理者の了解
A3:遺骨及び骨壷の取り出し
A4:墓地の片づけ

B1:墓地探し
B2:墓地購入
B3:墓石購入
B4:納骨

それで、進める順番だが、Bの方は、1から順に進むことはわかるが、Aの状況とBの進行速度とは関係があることが予想される。墓地に金額を投入してもAが超高額となったら取り止めるかもしれないし、長期交渉となるかもしれない。ただし、墓地を探すだけだったら、なんら責任は発生しないのだし、近い場所にすぐに見つからないならAのスタートだって遅らせなければならない。

ということで、A1とB1をほぼ同時に開始することにする。

A1の方は一周忌の際、およその話をご住職と詰めたのだが、よく言われる離壇料などは不要との温かいコトバをもらう。もっとも寺院墓地の場合は、そういうわけにはいかないだろう。知人で寺を所有している男がいるが、自分ではサラリーマンやって、親戚の住職に貸しているが、その価値は檀家の数や質によるらしい。なにしろ住職になるのも大変な苦労がいるそうで、割が合わなければ、いずれ宗教は成り立たなくなるらしい。

さらにご住職は、墓地が集落の住民の共同所有であることを教えてくれ、実際の墓の工事は石材店が行うことなど教授いただく。

ということで、A1が済んだので、A2の管理者、つまり地区長と相談することにしたのだが、難題が始まる。地区長からの困った話の1は、「墓の改葬なんてやったことがないのでわからない」ということと、「その住職の一家は後から来た人だから、過去帳があるとしたら偽造だ」とのこと。いきなり困る。

しかたがないので、今度は地元市役所に問い合わせて、墓地の権利を確認しているうちに、再度、地区長から、「地元の古老に墓をみてもらったが、やはり過去帳の人は全部知っているから正しい」とのこと。そして、「墓地の管理は輪番制でやっているので、その人に聞いてほしい」と電話がある。いくら古老でも1700年代のことを知っているとは思えないが、輪番制の管理者の人と話せばいいということに問題は一歩進む。とほぼ同時に、市役所の方からも共同体の問題という見解が出るが、「改葬証明書」が必要かもしれないと、新たな難問が提示されたがその時はまだ実感はなかった。
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