あんかけスパ

2024-10-18 00:00:20 | あじ
名古屋めしの底辺を支える料理が「あんかけスパゲティ」。以前、東京の虎ノ門周辺で食べたことがあったが、それが本物かどうかわからないうちに月日を重ねてしまった。仕事で名古屋に行くと、どうしても名古屋駅の新幹線口の地下にあるエスカに行ってしまうのでそこにない料理は食べないままになってしまう傾向がある。

今回は目的が観光なので地下鉄の24時間乗車券で栄駅や伏見駅で地上に出て散策。ただし暑かった。栄駅の地下にあった「ciao」という店に入る。偶然だが名古屋で有名な店で複数の店舗を構えているようだ。

注文を通したメニューは「ミラカン」というもので、意味はよくわからないコトバで、後でわかったのは、具が野菜仕立ての「カントリー」というメニューとウインナーが具の「ミラネーズ」というメニューの折衷案ということのようだ。



確か、以前「横井」のソースをもらったことがあり、それと同じような味と思ったのだが、「横井」の店は別に何軒かあるようなので、名古屋のあんかけスパはいずれにしても同系統の味なのだろうか。あるいはラーメンの様に「家系」とか「二郎系」とかスープが多様なのか、謎は解けないままになった。

個人的には、途中で味変を楽しむため何かタバスコ以外の調味料を置いてくれると嬉しいと思った(舌が軟弱なので)。甘みを出すために生クリームとかザラメとか、あるいは名古屋モーニングで有名な「あんトースト」の「あん」をのっけられると嬉しい。ただ、あんあんかけスパになってしまうが。

犬山グルメ

2024-10-11 00:00:05 | あじ
先週、名古屋周辺に行っていた。いわゆる「なごやめし」も目的の一つ。ところが、関東は秋の入口だが、名古屋は30度の夏だった。

名鉄犬山駅を降りて二度目の犬山城訪問しようと思ったが、15分歩く気力なくタクシーに。犬山城の入口で降り、城ではなく「きしめん」を食べることにする。といっても気温は30度。「冷やしきしめん」を注文。



邪道と言えるかもしれない。見れば、およその味は想像できるだろう。本当は「なごやうどん」という食べ物を狙っていたが、そこまで足が回らなかった。

そして、30分待ちの犬山天守閣に登った後、今度はタクシーではなく、駅まで足で歩くことにする。途中で、串カツ店「となまる」で串三本とビールを飲む。串は、ブタ、鳥、どてだ。ソースの味とビールが合う。



記録をあたると、前回、犬山に行ったのは2005年3月のことだった。19年半も前のことだ。時は流れるも、城は変わらず、木曽川の流れも変わらず、町は趣が大いに変わった。

市場の鰻

2024-09-27 00:00:21 | あじ
前々から行こうかなと思っていたものの、行かなかった川崎市の北部市場に行ってみる。ちょっとした割引券を頂いたからなのだが。



買物の後に、これも狙っていた食堂エリアに行って、「天秀」という天ぷらが主力のお店に入る。なぜか天ぷらを食べている人は見当たらず、海鮮丼の客ばかりだ。



そして、評判の『うな重』をいただく。2500円なのだが、産地のことは聞かないことにする。

上から見て、白い飯が見えないように蒲焼を敷き詰めている。

よく考えると、海鮮丼も天丼も頂いていないわけだ(頂くという意味は、単に食べるという単語を意味する)。つまり、割引券がなくても行こうかということ。さらに食堂街には評判のいい店が並んでいる。

ところで、川崎市には北部市場と南部市場がある。東京と横浜の間にあるが、7つの区(南から川崎区、幸区、中原区、高津区、多摩区、宮前区、麻生区)が一列に並んでいる。惑星直列みたいだ。

サバの冷や汁で喜んだのは、なんだったのか?

2024-09-20 00:00:17 | あじ
先週、横浜市の綱島温泉に行った。2回目。古くからの天然温泉で、黒くドロッとした湯質が気に入っている。駅前から送迎バスがあるのも嬉しい。タオルを持ち込めず、タオル込みの料金になるのが残念なところだが、持ち込むと、タオルが黒くなるそうなので、合理的なのかもしれない。

もう一つは料理がおいしいこと。今回は、焼サバの冷や汁という季節メニューを食べてみた。というのも冷やし汁という料理を食べたことがない。四国ではごちそうのようだが、四国にいってもうどんなどばかりたべている(もちろん、フグやアワビを食べたこともあるが)ので機会がなかった。。



そして、ビールを飲みながら冷や汁をいただくことにする。焼いたサバが適当な大きさに切り分けられて、数種類の野菜と一緒に出し汁に浸っている。

・・・

そして黙々と人生初の冷や汁を飲み干すわけだ。

そして、いかにも美味でこの味を多くの人に伝えるために、このblogを書こうと少しだけ調べると、いくつかの問題がわかった。

  • 汁と飯は混ぜて食べるらしい。汁を飯にかけることが多いようだが、逆もあるらしい(汁に飯を投入)。
  • サバではなく、鰹や鯛を使うらしい。

まあ、温泉の入り方だけは間違ってなかったはずだが・・

甘くても苦い記憶

2024-08-30 00:00:15 | あじ
あまりの暑さで、外出先の近くのモールに入っている倉式珈琲店でかき氷を注文。

「倉式珈琲店」はサンマルクグループの中のカフェ。サンマルクカフェとは方向性が異なる。もっともグループは23のブランドを持っていて、レストラン、カフェ、和食、回転寿司、中華、イタリアン、天ぷらなど幅が広い。ただ、パンを単体で売る業態(パン屋)がない。

以前、株主だったが、株主優待券のことを知らない従業員ばかりで、アルバイトへの実務教育全体があいまいな感じだった。飲食店を多くの分野で展開する会社にありがちな欠点だ。社長が亡くなった後、本社のある岡山の銀行から社長がやってきて、株価が半分になったので、慌てて売却したことがある。

岡山県の会社なのだから「倉敷珈琲店」でなく、なぜ「倉式」なのかわからないが、倉敷には「倉敷珈琲館」という有名な珈琲店があるからなのかな、と推測。

本題のかき氷だが、岡山はかき氷が以前から有名で、倉敷駅近くには、かき氷が有名なうどん屋まである。

私的な思い出だが、母方の祖父&祖母が岡山の出身だったので、半世紀ほど前のこども時代に何回か夏の岡山に行ったことがある。その灼熱地獄の中で唯一の楽しみは祖父に連れられてかき氷屋に行くことだった。かき氷の種類はイチゴとかレモンとメロンの皮の色を模したシロップを掛けたものから、小豆やミルクのかかった高級品まであるのだが、当時の祖父は不動産業などを経営していて金回りが良かったようで、最高価格のミルクと小豆と、緑の宇治茶のかかった丼型の器に氷が山盛りになったものを食べさせてもらっていた。

その後、祖父の歿後、母方の実家は惣領が二代続けて軽薄であったため、ほぼ総ての換金できる財産を失うことになる。(幸い、私には何の影響もないが)



ということで、岡山のことを思い出しながら冷房のよく効いた店内で一休みする。

氷を含めて4つの素材を自分で混ぜ合わせるので、味に大きな差はないのだろうが、しばらくぶりの味を楽しむ。

ただ、昔のかき氷の容器は、サラダボウルというかどんぶり型だったと思うが、ここのは朝顔の花のように極端に尻つぼみで容積を減らしている。テーブル回転数を上げるためだろうが、客に悟られるようでは、株価復活はまだまだ先かもしれない。

「吉田のうどん」に挑戦

2024-07-26 00:00:24 | あじ
甲府に行ってランチに何を食べようかと、ウロウロして汗が目にしみることになり、甲府駅とつながっているセレオ甲府という駅ビルの中にある。「麵‘ズ冨士山セレオ甲府店」に入る。どうも「吉田のうどん」の店のようだが、10日も経って、これを書いている時点でも「吉田のうどん」の本質が解っていない。埼玉県の非常にたくさんあるカカシのマークの「山田うどん」のようなチェーン店かと思っていたのだが、どうも富士吉田市の方になる硬いうどんの総称らしい。横浜の「家系ラーメン」のような単語のようだ。

それで、注文したのは、「冨士山うどん」。どうもよくわからないのは、通常は富士山と書き、冨士山とは書かないが、一番上の一画がない。



どうもちくわを3本を山の様に組立て、さらに油揚げの三角切で富士山のイメージを作っているようだ。

この店が、すべての「吉田のうどん」の代表ではないだろうと思ったのだが、硬いのが有名な吉田のうどんだが、そう硬くはない。もっと硬く縄を噛んでいるようなうどんを食べたことがある。

そしてうどんの出汁の中には、野菜類がたっぷりと煮込まれているのだが、「これは、ほうとうではないだろうか」との思いが湧いてきた。麺の形だけが違うのではないだろうか。ほうとうはあまり好きではなくそれだからほうとう以外を食べようと店を探したわけだが。

新型桔梗信玄餅の食べ方

2024-07-22 00:00:29 | あじ
甲府に行った時に、突然に桔梗信玄餅を頂くことになった。

桔梗屋の販売所の中でも4カ所だけで販売されている「極」という商品。新型だ。ここ数年「新型」という言葉のイメージは激落してしまったが、本製品はどうだろう。



普通の信玄餅はプラ容器の中に、「餅」と「きな粉」が入っていて付属の「黒蜜」をかけて食べるのだが・・

何しろプラ容器を使うことが犯罪のような言われ方をする昨今、登場したのは、プラ容器ではなく最中の皮が使われていて、容器まで食べられるようになっている。ソフトクリームと同じ原理だ。

しかし、餅を食べた後に、空になった最中の皮を食べるのは、いかにも無粋だ。「味が悪い」という文字通りの形容がある。

最初の一個はそういうノーマルな食べ方をしてしまった。

そこで思い出したのが、桔梗屋が推薦している普通の信玄餅を美味しく食べる方法。

包みのビニールを拡げて、その上に「餅」と「きな粉」と「黒蜜」を全部出して、かき混ぜてから食べるという方法。

当然ながら、同じ方法でやってみたのだが、何しろ、「餅」と「きな粉」と「黒蜜」だけでなく「最中の皮」も砕いてから混ぜてみた。



画像を実物よりも大きく拡大すると食べ物というよりも、山の中の産廃処理場という感じになった。

そして、黒蜜の量が足りない。

最中の皮にあらかじめ味を付けておいた方が良いように思う。

それと、ビニールの部分にも味を付けて食べられるようにしたらどうだろう。さらに竹の楊枝も何とかしないといけないだろう。

韓国料理を食べながら考えたこと

2024-06-27 00:00:25 | あじ
お中元数個を買うために高島屋へ行った。いつもは(東京都世田谷区)二子玉川のいわゆるタマタカへ行くのだが、横浜方面に用があったので横浜高島屋へ行った。



それで配達を手配したらデパート内のレストランのドリンク券もらったので、列ができていないただ一つの店である妻家房という韓国料理店に入り、石焼ビビンバ+チャプチェにドリンク券でビールを頼む。

で、お中元の話だが、タマタカはきわどく都内と言うことで、税別で5000円、7000円、10000円の贈答品が均一にあるのだが、横浜高島屋はほとんどが税別で5000円中心で少しだけ10000円と5000円未満が並んでいる感じだ。平均価格は2000円位違う感じだ。

実は、妻家房というレストランの店名だが、入る時には気が付かなかったが、妻(オモニ)の家の秘伝料理という意味だそうだ。「料理は妻が作る」という価値観によるものだ。



一方で、韓国は絶対的夫婦別性というルールなので、進んでいるのかと勘違いしている人も多いのだが、女性は結婚しても姓を変えない。さらに子供は男でも女でも父親の姓にするのが一般的。つまり、家族の中で母親だけが別姓となる。どういうことかというと、娘は実家の父親の所有物ということ。日本よりずっと封建的だ。



そして、もう一つ考えたのは、韓国料理の辛さ。いつも思うが、理解不能だ。


mottainaiがmottainaiかも

2024-05-31 00:00:02 | あじ
横浜市産の果実で有名なのが、梨と葡萄かもしれない。浜なし、浜ぶどうと言われている。郊外の道路端では「浜なし」というようなノボリが出ていて、横浜市から出身地の親戚に梨を贈る人が多い。

ところが梨の生産では、途中で摘果したり、傷んだものがあったりと、最終的に販売に回さないものがでる。地元の菓子店ではそういうものを引き取って洋菓子の材料につかったりしているが、KIRINの氷結にmottainaiシリーズがあり、梨果汁0.2%入っているお酒が売り出された。



ところが、ちょっと口に合わないような感じだった。

何しろ、梨の特徴である、ザラザラ感がない。あえていうと甘いドリンクであるが、梨の味という感じがないわけだ。

せっかくの企画なのだろうが、mottainai がmottainai と思った。ザラザラな感じを残すならジャムとかどうだろう。

“はぐらうり”の浅漬けを発見

2024-04-26 00:00:25 | あじ
最近、成田山新勝寺に行った。門前の参道には鰻屋をはじめ漬物屋や羊羹店などが軒を並べている。事前に漬物屋では鉄砲漬けだけではなく、「はぐらうり」の浅漬けが並んでいるという情報があったので探してみる。そもそも「はぐらうり」とは、何だろう。

ずっと昔に行った以来なので、最初に表参道ではなく「電車道」と呼ばれる通りを歩いてしまい、少ない店舗の中で、一軒だけ「はぐらうり」を見つけた。

そのあと、表参道の方に回ると店舗多いが、鉄砲漬けばかり売られている。



ということで、瓜の原型のまま漬けられているものを薄く切ろうとしたが、非常に柔らかい。

そういう食感のものだろう。例えようがない柔らかさだが、思いつくのはマスクメロンなのだが。

IKEAのプラントボール

2024-04-19 00:00:07 | あじ
遠くもないところにIKEAがあり、いくつかの商品はIKEA品を愛用しているので消耗すると買いにいく。その一つが、枕。エルゴノミックピローを使っている。が、枕の話は省略。そういえば落語で枕というと演目の中に自然に入っていくための雑学のような性格のもの。短歌の枕詞から派生したのかな。

それで、IKEAで食事をしたのだが、久しぶりだったので、新しいメニューにしてみた。

「プラントボール」。メニューを離れたところから見ていたので、「プラント」なのか「ブランド」なのかよく見えなかった。要するに、みかけは「ミートボール」と同じだ。値段が7割位だったので、単に小さいのかなと勘違いしていた。

それで、店内の表示を読んでいると、「プラント」=「植物」ということがわかってきた。

つまり植物(たぶん大豆中心かな)性のミート的ボール。



一口食べると、味付けはミートボールと同じだが、違いは直ぐ分かる。しかし、その原因が植物性にあるということではないような気がする。

普通のミートボールは挽肉を丸めているため、舌触りがザラザラしている。たまに細かな骨片があったりして、アナログ的な食べ物で食感もワイルド。

ところが、プラントボールは、いかにも工場製品の様に密で均一感がある。魚肉ソーセージとか和菓子のような食感だ。もちろん工場で作っているからだろう。練り製品という食感。

味はわずかに「おから」的な感じがあり、肉汁のようなものではない。たぶんペットフードの様に生まれた時から食べ続けていると、これがノーマルで、粗挽き肉なんかは野蛮で受け付けないというようになるのかもしれない。未来人用なのだろう。地球に酸素がなくなって人類が火星に移住したら、これでも最高級のご馳走ということかもしれない。

しかし、その前に、このプラントボールだが、工場で作るとしても、いくらでも改良点はあると思う。

今度の枕がへたったら、また食べに行くと思うので、改良を期待しておこう。

幸せのパンケーキ(淡路)

2024-03-15 00:00:05 | あじ
淡路島に行くことはずっと前から決めていて、『幸せのパンケーキ』は目的地の一つに決めていた。淡路島観光が盛り上がっているキッカケの一つだ。ところが、横浜に帰ってから調べてみると、都内にも大阪にも札幌にも大宮にもそして横浜中華街にも既に支店がでている。

しかし、横浜中華街でパンケーキとは驚き。山下公園前にはハワイのエッグスンシングスが既にあるし(ホノルルの本店とは全く感じが違うが)。

いずれの支店にも足りないもの。



それは、『海』ということかな。



海岸道路の海側に店舗は横に拡がるが、これがテラス、一階、二階、レストランと大展開しているし、道路を挟んだ斜面には段々畑のように作られた四段になった駐車場。入店には番号札。すべての人が三枚ずつのパンケーキを注文するわけだ。



場所は淡路島の中北部、北淡(ほくだん)。ここから南に向かってサンセットロードが続く。これがもっと北だと本州に近くて海の解放感が低いのかもしれない。大変大きな島ではあるが、テラスから海を見ていると、孤島のような気分に浸れる。海だけを見て決して振り返ったらいけない。四段重ねの駐車場が見えてしまう。



はにたん最中

2024-02-23 00:00:01 | あじ
先週の日曜に行われた横浜市の障がい者将棋大会に審判長で行ったのだが、帰り際に参加者へのお土産として『はにたん最中』が配られた。担当の方の説明だと、1年前の高槻市で行われた王将戦の第二局(藤井×羽生)で二日目のおやつに出たものだそうだ。一日のおやつが二回で二日制で対局者が二人なので全部で8つのおやつが必要。地元の9社から取り寄せたそうだ。最低でも1社がお茶を引くことになる。

そして、大会には急遽欠席者が出ていて、成り行き上、その余った分を審判長に追加してもらえることになるのだが、合わせて一つのお願いを受けた。

職員なので、経費で購入したお土産を食べるわけにはいかないので、食べた後に食レポしてくれないかとのこと。

ということで、段階的に撮影してからGIF画像にしてみた。



最中なのに、餡と皮が別々に包装されている。食べるためには、餡を皮の中に詰める必要がある。簡単ではない。力を入れ過ぎると、皮が破れる。そして完成。

直ぐに気付いたが、皮が乾燥している。餡を詰めてしまうと、水分で皮の新鮮さがなくなる。異次元の最中だ。

なお、はにたん最中のはにたんだが、市内の古墳から埴輪が出土したことによるそうだ。

グーグルレンズで正体判明

2024-02-02 00:00:00 | あじ
知人から「イチゴ大福」をいただく。



実は食べ始めてから、ちょっと驚くことがあった。中の餡がチョコレート味に思える。一年前に罹ったコロナの影響なのだろうか。食感は小豆の餡のようにザラザラ感があるが、味はチョコレート。チョコレートなのか餡と混ぜているのか。



美味しくいただいてしまったが、撮りおきした画像をグーグルレンズで検索すると、たくさんのよく似た画像があるが、あとは人間の目で比較をする。じっくり比べると、同じに見えるものが数枚ある。

それはすべてショッピングモール内にある『口福堂』という店で、全国で同じ物を売っているようだ。

商品名は『生チョコいちご大福』というそうだ。

バレンタインデーまでの特別商品のようだ。

ところで、口福堂だが、柿安本店の和菓子部門だそうだ。明治四年に牛鍋屋として店を開いている柿安の屋号だが、創始者は果樹園で柿をつくっていたそうだ。安は名前からだ。

大福よりも松坂牛ステーキの方が好まれるはずだ。

文豪と菓子

2024-01-28 00:00:00 | あじ
羊羹で有名な「とらや」には虎屋文庫があり、和菓子の歴史の研究がまとめられている。その中で、「文豪と菓子」という切り口で取り上げられているので、紹介してみる。

夏目漱石:甘い菓子が大好きだった。そのため、様々な菓子の贈り物があったそうで、大正3年1914年にかつての主治医の森という人から越後の笹餅をもらったあと、礼状を書いているが、

大して美味とは思はれませんが、珍奇な物には相違ありません。

礼状としては、なんという言い草だろう。ただ、漱石は1900年からのロンドン留学の時、何らかの精神疾患にかかっている。また1910年には胃潰瘍が悪化し、何度も入退院を繰り返したり痔の手術も行っている。1914年には笹餅をもらった半年後に四度目の胃潰瘍と徐々に命を縮めていた。笹餅なんかを胃潰瘍の人間に送るなんて、まして医者なのに非常識だ、と漱石は思ったのかもしれない。

斎藤茂吉:14歳の時に、医術を学ぶため、山形から親戚を頼って東京に移る。
上京の途中に仙台で「最中」を食べたことと、東京で蕎麦を食べた時にはただの掛けそばではなく、肉、卵、天ぷらなどを入れた種そばに驚いている。

仙台の旅舎で最中といふ菓子を食べて感動したごとく世の中にこんな旨いものがあるだろうかと思ったが、程経て、てんぷら、おやこ、ごもく、おかめなどという種蕎麦のあることを知って誠に驚かざるを得なかった。

仙台の旅舎の最中というのは、いまでもホテルや旅館にある置き菓子だったのだろうか、まあ14歳の旅だから、何もかも驚きだったのかな。親子蕎麦で「誠に驚きを得なかった」という表現では出身地の山形の人が読んだら赤面するだろう。

室生犀星:斎藤茂吉とは逆に、東京よりも文化レベルの高い金沢から上京。五月に柏餅を食べた時の感想。

菓子と言へばお茶のはやる故郷にあんな、柏の葉っぱにつつんだ乱暴な菓子などは見たくともなかった。

そうでしょうけど。

池波正太郎と「夜の梅」:
「夜の梅」とらやの代表的製品。絶賛している。

「夜の梅」という羊羹を始めて食べて、私は、その旨さに目をむいたことがある。
『これが羊かんなら、いままで、俺が食べていた羊かんは、うどん粉のかたまりみたいなものだ』と思った。


我田引水かな。