大泉洋の北海道ヒューマンドラマの第三作。北海道と言っても『探偵はBARにいる』シリーズはカウント外だ。あれは暴力映画だ。
冒頭の吹雪のシーンで、酪農家の大泉洋の経営している牛舎の近くで、寒さで瀕死の女性(演:本上まなみ)が倒れ込んでいた。なにはともかく救出し。暖かい牛乳を飲ませると、海の見える北海道の牧場で働きたいと言い出し、そのまま意識を失ってしまう。
押しかけ型の映画としては夏目雅子主演の『時代屋の女房』があるが、あの映画は「夏目雅子のための映画」ということで、最初から最後まで、また彼女が失踪したあとも色濃く主演感が漂っている。最後は帰ってくるし。
また瀕死の人間を救出するカテゴリーではイタリア映画『ひまわり』がある。男女の差はあるが、瀕死の側の男性(マストロヤンニ)は最後まで重要人物だ。
ということで、本上まなみは、何処からきて、何処へ行くのだろうと、気になってしまっていた。そもそも彼女は「悪い女」を演じない。いつも良い子の側で出演する。本作では暗い過去を引きずるのだろうか。
そして、舞台は北海道のせたな町。函館の北の方で西側が海に面している。漁業と農業の町。ふるさと納税では、何度もお世話になっている。この映画の本質からはどんどんずれていくが、せたな町の海産物と千歳市の南にある安平町のチーズは絶品だ。是非、注文していただきたい。ちなみにせたな町は「さとふる」、安平町は「ふるさとチョイス」で発注できる。
さらにややこしいのは、ふるさと納税では「チーズは安平町」だが、本映画では「せたな町のチーズ」ということになる。
表のストーリーは地元の農漁業者による地産地消の素材と都会から移住した若者が意気投合して、新しいレストランを作ろうという企画が始まる。
一方、料理の要ともなるチーズは、ある老職人が病魔と闘いながら作っていた。大泉洋はチーズ老職人の勧めで、自営牧場の牛乳でチーズ作りを研究するが、10年経っても満足いくチーズができないと思っていた。
この後、ストーリーにはさざ波が立ち始め、予想通り大嵐にはならず、無事レストランが開店し、大泉洋のチーズが町内関係者たちに振舞われることになる。
ところが、本上まなみの「押しかけ」の事情があいまいなままになる。隣の国から偽装漂流船でたどり着いたスパイではないのだろうから、もう少し解決策を示してほしかったのだが、もしかするとヒューマンドラマ第四作は、彼女の失踪から始まるのかもしれない。
冒頭の吹雪のシーンで、酪農家の大泉洋の経営している牛舎の近くで、寒さで瀕死の女性(演:本上まなみ)が倒れ込んでいた。なにはともかく救出し。暖かい牛乳を飲ませると、海の見える北海道の牧場で働きたいと言い出し、そのまま意識を失ってしまう。
押しかけ型の映画としては夏目雅子主演の『時代屋の女房』があるが、あの映画は「夏目雅子のための映画」ということで、最初から最後まで、また彼女が失踪したあとも色濃く主演感が漂っている。最後は帰ってくるし。
また瀕死の人間を救出するカテゴリーではイタリア映画『ひまわり』がある。男女の差はあるが、瀕死の側の男性(マストロヤンニ)は最後まで重要人物だ。
ということで、本上まなみは、何処からきて、何処へ行くのだろうと、気になってしまっていた。そもそも彼女は「悪い女」を演じない。いつも良い子の側で出演する。本作では暗い過去を引きずるのだろうか。
そして、舞台は北海道のせたな町。函館の北の方で西側が海に面している。漁業と農業の町。ふるさと納税では、何度もお世話になっている。この映画の本質からはどんどんずれていくが、せたな町の海産物と千歳市の南にある安平町のチーズは絶品だ。是非、注文していただきたい。ちなみにせたな町は「さとふる」、安平町は「ふるさとチョイス」で発注できる。
さらにややこしいのは、ふるさと納税では「チーズは安平町」だが、本映画では「せたな町のチーズ」ということになる。
表のストーリーは地元の農漁業者による地産地消の素材と都会から移住した若者が意気投合して、新しいレストランを作ろうという企画が始まる。
一方、料理の要ともなるチーズは、ある老職人が病魔と闘いながら作っていた。大泉洋はチーズ老職人の勧めで、自営牧場の牛乳でチーズ作りを研究するが、10年経っても満足いくチーズができないと思っていた。
この後、ストーリーにはさざ波が立ち始め、予想通り大嵐にはならず、無事レストランが開店し、大泉洋のチーズが町内関係者たちに振舞われることになる。
ところが、本上まなみの「押しかけ」の事情があいまいなままになる。隣の国から偽装漂流船でたどり着いたスパイではないのだろうから、もう少し解決策を示してほしかったのだが、もしかするとヒューマンドラマ第四作は、彼女の失踪から始まるのかもしれない。