次の第9惑星

2016-01-31 00:00:05 | 市民A
カリフォルニア工科大学のマイク・ブラウン博士が、新しい惑星の存在を発表した。仮に惑星「X」としているようだ。

太陽系の外縁部の方で不思議な動きをする6つの天体の挙動から、未知の惑星Xの存在を突きとめたということだ。怪しい社員6名の行動を調べたところ背後に産業スパイXがいることを突きとめた、ということとほとんど同じ言い方だ。

話題になっているのは、長く第9惑星として存在していた冥王星を「小さすぎる」とケチをつけて惑星の座から引きずりおろした男が、このブラウン博士だ。冥王星キラーと嫌われている。

しかし、6つを調べただけで、そう簡単に「あそこにある」というようなことが言い切れるのだろうか。科学の常として、理論を証明する観測が必要なわけだが、何しろ太陽から海王星までの距離の20倍ものところにいるそうだ。公転周期は地球の1年に対し、約15000年。海王星は164年だから100倍位だ。大きさは地球の4倍位ということで、それほど大きくない。

x


惑星「X」の想像図というのが発表されていて、これが一番怪しいわけだ。

5年以内に望遠鏡で発見されるだろうと、博士は語っているが、探すに当たりこの想像図は忘れた方がいいと思う。

将棋王者戦第七局を再現

2016-01-30 00:00:00 | しょうぎ
nono1朝日新聞の連載漫画「ののちゃん」に将棋の話題が使われていた。

新聞社を応援しようとここに明確な画像をコピーすると、逆に著作権侵害で訴えられる可能性もあるので、ぼんやり画像だけにして、あらすじを書くと、

将棋王者戦を再現しようということになる。

再現なので、対局の途中でおやつになったりカレーを食べたりする。時には130分の長考に沈むことになる。

まあ、そういうことだが、途中でトイレに行ったりもするのだろう。トイレの個室の中から、スマホやPCを使ってソフトとか遠方の弟子とか使って次の一手を教えてもらったりするのだろうか。信じたくないが。


さて1月16日出題作の解答。

q12


▲2六銀 △同玉 ▲2七馬 △3四玉 ▲4五金 △同玉 ▲2四桂 △4六玉 ▲3六馬

まで9手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。持駒:銀4枚。

11te


わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ正誤判断。

ガイドブックに書かれない倉敷の夜の三原則

2016-01-29 00:00:41 | 市民A
倉敷に長くいるわけじゃないけど、有名観光地なので、色々な人がやってきて、私に市内ガイドを求めるわけだ。

もっとも、観光地の顔は昼間だけで夜になったら、どこにでもあるただの薄汚れた街になるのだが、ガイドを求められても、「ホテルの部屋から出たら、あとは保証できません」というわけにはいかないので、「ガイドブックに書かれていない三原則」を話してあとは自己責任ということになる。

第一原則:用水路や小川に落ちないこと
 実は、きのうも倉敷で地元の高校生8名が表彰されていた。用水路に落ちた80代の男性と60代の女性を救助した。これが、2名と6名とは別口で80代の男性は救出したものの助からなかったようだ。ネットで「倉敷 用水路 人命救助」と検索すると、無数に事例が出てくる。だいたい年間に10人前後の方がなくなっている。倉敷で最も大きな病院が発表しているが、年間60人位運ばれてきて、10人以上がICU行きで、数名が亡くなっている。
 この比率からいうと別の病院に運ばれる人もいるだろうし、濡れただけの人は病院に行かないわけで、だいたい毎日、誰かが用水路や小川に落水しているように思える。道路の脇に用水路があり、その先に住宅や商店があったりして、用水路に大きなコンクリの蓋があったりして、それを歩道と勘違いして歩き続けて落ちたりする。またほとんどはガードレールがない。よろけるといきなり水の中だ。運よく負傷しなくても服が濡れてもユニクロは夜は閉店だ。
 もともと、岡山県は池田藩だったのだが、与えられた石高の中で藩の収入を増やすために用水路を作ったり干拓したりしてコメの増産に務めていたのだが、その結果が毎年10人の犠牲者につながっている。
 そして、用水路が多いため、ガス管や上下水に支障があり、LPガスが多かったり水洗比率が低かったりする。

第二原則:夜には交通ルールがなくなる。
 観光客は、運転するわけじゃなく歩くわけだが、岡山県に共通するのはウインカーを出さないこと。右にも左にも出さないので大迷惑で危険だ。そして無灯火。ケチだからだ。さらに軽自動車が多く、クルマが歩道を走ったりする。一度は、横断歩道を自転車じゃなく自動車が通っているのを見たことがある。時には逆走車も。そして、警察はめったにいない。
 そのため、交差点で青信号で横断歩道を渡ろうとすると、同じく青信号で後ろや前から動き出したクルマが無灯火でウインカーなしで突然自分の方に曲がってきたりする。その車は止まっても、もともとウインカーを出してないので後方のクルマが追突したりする。危険!

第三ルール:未成年者の犯罪率全国トップクラス。
 昨年こそトップの座を譲ったが数年間は岡山県の人口当たりの未成年者検挙率は全国一だった。だいたい夜の街をうろうろするのは観光客なので、カツアゲしても警察に通報されない率が高いわけだ。何人かでグループになって、駅周辺の駐輪場で高校生から巻き上げたり、オヤジ狩りをするわけだ。交番の前で飲み過ぎでゲロゲロしている高校生がいても知らんぷりだ。
犯罪かどうかはわからないが、夜の中央通りには20Mごとに外国人女性が立って「マッサージしませんか」と声をかけている。岡山空港は一応国際空港なので、一週間ぐらいで稼いで帰るようだ。茨城空港と同じ構造だ。日本に着いた時には、まだ何もしていないので逮捕できないし、帰るところを捕まえるほど暇じゃない。

一応、観光に来るみなさんが気持ちよく自宅に戻れるように、注意事項を書いたのだが、そもそも来なくなったりしちゃうかな。

最大の素数発見

2016-01-28 00:00:32 | 市民A
新しい素数が発見された。2233万桁で、3003764180……1086463351らしい。下4桁を暗証番号に使うといいかもしれない。米国のカーチス・クーパー教授。

sosu


実は、素数は無限にあることが証明されていて、どのように出現するかがわかっていない。例としては悪いかもしれないが、広場に生えるクローバーの中に四つ葉のクローバーがあることはわかっているが、どこにあるかわからないが今までで最大のものが見つかったということだろうか。

実は、素数が無限にあることはギリシア時代から証明されていて、それは、

仮に素数が有限個だったら、
すべての素数A1、A2、A3、・・・・Anの積(N)に1を足したN+1は素数ではないことになるが、それはいずれの素数でも割り切れないから素数であり、矛盾するので、「素数が有限である」は偽である。

というもので、中学校の時に数学趣味だった私は専門書を読んでいて知っていたのだが、高校1年の時に、テストでこの問題が出題され、教師が授業中に「自分で発見した」と嬉しそうに解説した別の解法を書かなかったため×を食らい、以後、数学道から離れたことを思い出した。

しかし、数学者にとっては、つまらない問題のような気はするが。

寒川神社の守備範囲は

2016-01-27 00:00:44 | 市民A
毎年参拝している寒川神社(茅ヶ崎の近くにある寒川町)に行った。圏央道の延伸で東名厚木ICのあたりで圏央道に入っていけば寒川北ICがあってそこから1キロ。自宅から30分ほどの近さになった。以前は行きが1時間半、帰りが2時間だった。

samukawa1


実は今年になって5度目の神事である。最初は横浜の自宅の近くの神社に徒歩で初詣。次に倉敷の会社で職場の要所に日本酒を使って清め式。それから取引先企業の初詣があり、新年とは無関係な進水式があり、そしてやっと個人的初詣。

それで、おみくじは小吉。下から二番目か一番下かだ。とくに目立つことは何も起きないようだが、待ち人は現れ、失せ物はでてきて、株は上がるそうだ。たぶん、あまり重要じゃない待ち人や失せ物が登場するのだろう。

samukawa2


今回さらに拝んだのが八方除け記念碑。羅針盤のような形状だが、それは正解だ。天体観測器と方位盤と四神の彫塑が組み合わせとなった記念碑だ。四神と言うのは、青龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北)彼らが守ってくれるそうだ。

問題は守る場所。相模の国である。簡単に言えば大部分の神奈川県である。川崎市宮前区あたりは武蔵の国なので、そこは範囲外だ。神奈川県に県民税を払っている人が対象だ。ふるさと納税にはまっている人は守ってあげないそうだ。

圏央道で遠く埼玉ナンバーのクルマで来られた方が大量にいるようだが、悪いけどエリア外の人には効能ないから。

バスが足りなくなっているらしい

2016-01-26 00:00:18 | 市民A
先週、岡山のパーティで、九州方面から転勤で岡山の職場に単身赴任している方に聞いたのだが、九州ではバスが足りなくなっているそうだ。

理由は、C国からの多数の観光客。カネに糸目をつけずに観光ツアーでバスをチャーターしているらしい。

余波を食ったのが「修学旅行」だそうだ。元々、学校は貧乏な上に予算が決まっているので安いらしく、違約金を払ってまでもバスがC国人ツアーに回って、修学旅行が中止になったり変更になっているらしい。


しかも、バスだけじゃなくドライバーはさらに少ないようだ。

スキーバス落下事故で登場する零細業者は、以前は忙しくなく、ドライバーに無理を強いるほどの仕事がなかったのではないだろうか。この事故の場合どうだったかはわからないが、二社掛け持ちの契約をするドライバーもいるそうだが、特に無理がなかったのかもしれない。


そして、今回のスキーバス落下事故以降、ドライバーや老朽化に関する規制が強化されると思われるわけで、バス不足はさらに深刻になるだろう。

学校も修学旅行バスを契約するときには、解約違約金を高く設定しなければならないのだろうが、そうなると契約すらできないことになり、結局は鉄道に変わっていくのだろうか。教師がマイクロバスを運転するのはやめた方がいいだろう。


あまりといえばあまりと・・

2016-01-25 00:00:10 | 市民A
文春が次々とヒット商品を発表するのは、昨年末に編集長が「春画事件」で謹慎3ヶ月を食らったことの復帰記念かと思っていたのだが、もっと深く考えると春画で謹慎3ヶ月というのがいかにも不自然な感じがしていたのだが、今回の大臣のスキャンダルを秘かに取材するための偽装工作だったのかもしれない。

それで、この大臣が、以前私がいた○○業界のための族議員になった時、業界の人たちは、「彼が業界族議員になるとは、あまりと言えばあまりだ」と言っていた事を思い出した。

しかし、この件が話題になってから、ずっと水色系のネクタイを締めているようで、ネクタイの色でイメージ作りしようということだとしたら、あまりと言えばあまりだ。

備讃のものづくり

2016-01-24 00:00:50 | 美術館・博物館・工芸品
備讃というのは、香川と岡山を一緒に表現することばで、備讃瀬戸とか瀬戸内海の海路の難所にも名前がつけられている。

で、そういうものかと思って展覧会をしていた倉敷市立美術館に行ったのだが、ちょっと妙なタイトルをつけたような気がする。

ものづくりをしていたのが、香川で、その一部の弟子が岡山(倉敷)にいたのと、製品を売っていたのが一部倉敷だったというようなことで、ほとんど香川で一部岡山ということ。

bisan1


で、能書きはここまでにして、香川の木工とさらに漆ということになるが、古来からの産業ということではなく明治以降昭和につながり、しかし最近になって先細りになっているというようなところだろうか。

そして、基本は大木から切りだした木塊を彫り込んでいき、美しい年輪を見せる技と言い切っていもいいだろう。どうやって作るのだろうと首をひねるばかりの労作もある。

背景を考えると四国の奥深い霊感が漂う森林(大江健三郎氏の心のルーツと評論家は指摘しているが)が生んだアースエネルギーがこもっているということだろう。

bisan2


香盆、手箱、花入れ、碁笥などのあまり使うことがないものの一応日用品といったものもある。

手箱を購入し、家の権利証や遺言状を入れるのではなく、毎日の弁当でも詰めてみたらどうだろう。四国の山奥のエネルギーを体内に取り込むのにいいのではないだろうか。

PS 四国の霊感森林を切り裂き四国新幹線を作ろうという運動が地元で盛り上がっているようだ。地元テレビで協議会の様子を見たところ、四国四県を全部つなぐには、東西と南北の二本を作ればいいということだそうだが、四国から外のことは論議されていないように感じた。

なぜ、棒銀のような醜い作戦があるのだろうか

2016-01-23 00:00:02 | しょうぎ
棒銀の歴史を調べているうちに気付いたのだが、プロの棋戦で棒銀というのはきわめて少ない。理由はさまざまにあるのだろうが、「醜い」からではないだろうか。何しろ戦いは中央じゃなく端の方だ。それも隅の方に歩を打ってと金にしようというような手がある。

元々、飛車先に銀が進んでいくというのが封建的な感じが漂うし、仮にうまくいくとしてもなんとなく卑怯な気がするし、銀が動き出してから敵地で戦うまで、かなり手数がかかるのだから、なかなか成功しない。

飛車の先に銀じゃなく金とか角とかが進撃するなら、封建的な感じはなくなるから棒金とかやってみようかな2筋まで金が来るのは一手損なので、飛車が一間寄る(袖飛車)形で3七金から金が出撃といえば、二枚落ちの上手のような感じだ。

さて、1月9日出題作の解答。

e12


0123k


途中までは必然なので、これでは詰将棋じゃないような気がするが、ご容赦。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

0123m


またも変な問題だ。

題名をつければ、「飛車のふるさと探し」

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

ガイドブックに載っていない倉敷

2016-01-22 00:00:03 | たび
先日の「倉敷デパート」のように、観光ガイドブックに載っていない奇妙な倉敷というのがあり、もう一つ紹介してみたい。

siritu1


それは倉敷市立美術館なのだが、美術のことじゃないわけだ。美術のことでいうと、倉敷には大原美術館という有名なのがあり、岡山市には県立美術館があり、県下ではこの二つが双璧だ。大原美術館から徒歩5分の倉敷市立美術館をガイドブック的に紹介すると、元は市役所の建物で丹下健三氏が設計し、現在は美術館となっている、というようなことになっている。地元出身の池田楸邨のコレクションが充実しているが、大原美術館とは比べるべきではないだろう。

今回紹介するのは、美術館の裏側。つまり館員の通用門の方。

siritu3


三点セットで、まず、奇妙な樹木。十分にアートの状態といえる。本物だ。どうも狭い空間に生えた樹木が敷地の外に枝を伸ばさないように剪定しているように、現代美術のようになったようだ。

siritu2


次に、古井戸。通用門の前に2メートル四方のコンクリのふたで覆われ、上にマンホールがあって、「玄関の前の古井戸の段差につまづかないように」書かれ、「マンホールに載るのも危険」と書かれている。通用門じゃなく、玄関だったことに驚くが、それでは正面の立派な入口は、美術館入場者通用門ということになる。

そして、なんのためにここに古井戸があり続けるのか、その謎は誰にもわからない。

siritu4


最後に、その井戸の裏地にある廃屋。都会の真ん中にすばらしいアートだ。人類滅亡後50年後の地球というテーマ館なのだろうか。いまのところ、中には入れない。

タレントの謝罪

2016-01-21 00:00:11 | 市民A
不思議なもので、先日、早世したジェームズ・ディーンの映画を観たあと。生まれ年が同じ人間を調べていたら、勝新太郎、高倉健の大物の他、話題のジャニー喜多川氏の名前を見つけた。


で、SMAPが解散するとかしないとか、一時のビートルズも散々こういうことやって、結局、別れた。影に一人の口うるさい女性パートナーがいるのも似ている。ただし4人が3人になると寂しいが、5人が4人になるのはそれほど目立たない。定員1名(その前は2名)オーバーなのは、彼らの世代が団塊ジュニアだからだ。

一方、そういう平和的なタレントの謝罪とは異なる事件が、台湾の少女タレントが中台の狭間で中国寄りの謝罪をしたこと。どうも裏に韓国の芸能プロがあるようだが、その結果、台湾総選挙で、民進党が大勝利というか大陸寄りの国民党が大敗北となった。

そして、・・

中国からすれば、台湾の国民を脅かすことはできても、「国民党の支援」をするわけにはいかない。大陸側では共産党しか認めていないからだ。といって、台湾共産党を作って議席を獲得しようとしてもうまくいかないわけだ。で、まあ静観の構えに入ったわけだ。

しかし、

行き詰ったのが国民党だ。

突破口を大陸に求める可能性があるだろう。もとはといえば、台湾にいるのは国共対立の結果なのだから、今こそ思想的反撃のチャンスと思うかもしれない。一つの中国になった時に政党自由化していれば、国民党が政権を担うはず、と思っているだろう。

50年後の歴史家が中国崩壊のドラマを書くときには、冒頭に少女の謝罪をもってくるかもしれない。あるいは、謝罪するように執拗に少女に迫るK国芸能プロの社長から始めるかもしれない。

日本を踏み台にして米国挑戦するミス.ツヨカワが怒らないわけ

2016-01-20 00:00:01 | スポーツ
昨年の日本ツアーで記録的な賞金を稼ぎ、その1割を母親の布教活動のため教会に寄付したり、日本の児童福祉施設などに寄付しているイ・ボミ選手のインタビュー記事を読む(プレジデント誌)。

bomi


まず、ライバルはテレサ・ルー(台湾)選手だそうだ。日本人の名前が出ないのが悲しいが、ライバルとなるはずの選手たちは米国ツアーに行ったきりだ。

彼女による米国観(ツアー)だが、日本のツアーで得たポイントで全米女子や全英女子にでてみたいが本拠地は日本にしたいとのこと。マックスヴァリューで買い物して貯めたワオンポイントをJALマイレージに変えて海外旅行をするようなものだろうか。

そして、彼女はスマイル・キャンディと韓国では呼ばれているようだが、笑顔がすばらしいだけではなく、怒った表情を見せることがないそうだ。その理由については、「笑うと本当にいいことが起きるが、怒っても何の得もないから」ということだそうだ。(同感)

ゴルフの技術論のことだが、簡単に言いきってしまう。

 80%の力で打てばいい。

ところで、本ブログだが、案外女性読者が多いようで、妙なことを書くと読者が半減してしまうかもしれないが、彼女のような選手のことを、「ツヨカワ」というらしい。強い皮という意味ではないようだ。

倉敷のデパート

2016-01-19 00:00:08 | マーケティング
倉敷には、デパートが二つある。

一つは、女子マラソンで有名な天満屋(てんまや)の倉敷店。そして、もう一つが三越と言いたいが、遠い昔に美観地区にお土産店があったような気がするが、今はない、というか三越そのものも・・

二つ目のデパートが、「倉敷デパート」。

kurashikid


いきなり、大胆な名称を使っているが、平屋建てでその中に色々な店舗が入っている。通路には屋根があるので、場外市場みたいだ。あと、大阪市の南部の方でみたような気がする。

そして、市場のような構造だが、別に海産物や野菜を山売りしているわけじゃない。たぶん、この地区が形成されたときは一般の各種小売業の店がバランスよく入居していたのだろうが、現在は、半分が飲食店という感じだ(半分以上かも)。入口が何ヵ所もあるのが市場的だが、ほとんど飲食店という区域もある。

そして、飲食店は夜になると大賑わいという感じだ。また、昼間は、青果店や鮮魚店などは残存者利益といった感じで一般商店も稼働している。ただし、みてはいけないが、シャッターが上がらない店もあるようだ。

そう思うと、本物の天満屋倉敷店よりも客数が多いのではないかと思えるのだが、勘違いだろうか。

で、この画像の中に看板が見えるどこかの店に入ったのだが、入って酒を飲みだすと、もうどこでも同じになってしまう。

店を出て、道に迷い、あっという間に酔いがさめてしまった。

人生の約束(小説版)

2016-01-18 00:00:00 | 書評
映画公開中の「人生の約束」。書店で、知人の作家が書いた小説を映画化したのかな、と思って読んでみる。表紙のカバーの写真は作家ではなく映画の俳優。

yakusoku


どうも、映画化されることを前提に書かれたような感じがしていたのだが、これが全然違うわけだ。というか、最近はこういう順番になるのかなと自分の不明を恥じたのだが、最初にあったのが映画の脚本だったようで、脚本を原案にして小説が書かれたようだ。

映画館で何か映画を観るたびに、自分も小説を書いてみようかな。


作家としての山川氏だが、小説の主人公のストイックさに比べると、ストイック度はやや落ちるような気がする。というか、あたりまえだろうか。

小説のことを書くと、脚本のことを書くということになりそうで複雑な気持ちなのだが、IT企業という手段を使っておカネもうけに突き進んだ過程で、古くからの友人たちを捨てていったものの、自分のビジネス上の破綻によって、見えなかった「心のふるさと」が見えてきた、といういわゆる「手遅れ回顧物」というべきか。

裏切った古くからの友人との和解で終わるのならば、それなりの帰結なのだが、友人たちはすでに壺の中に入っているわけだ。

主人公の祐馬は、よく、難しい「約束」をしてしまうのだが、「できない約束はしない」というビジネス上の鉄則を守らないことが、会社の破綻の原因のような気がするが、「失敗については原因分析をして再発防止を行う」というクセのついた自分が少し嫌になる。

駅弁のむかし

2016-01-17 00:00:17 | 美術館・博物館・工芸品
汐留の鉄道歴史展示室(旧新橋停車場)の企画展として「駅弁むかし物語」が開催されている。

ekiben1


この駅弁の始めだが、諸説あるのだが、現在は「宇都宮駅」ではないかといわれているようだ。ただし「餃子定食」じゃないようだ。

当初は、にぎりめし×2個+たくわん、だったそうで、さらにお茶が別売り。その後、弁当の方が、豪華になっていく。

それを後押ししたのが、鉄道弘済会。どうも国鉄の定年職員の再雇用先だったようだ。

ekiben2


だから、コスト無視だったのかどうかしらないが、現代の感覚ではわからないのが、弁当や茶器の素材。特にお茶は全部陶器だった。釜飯だけじゃない。

今でも、東京や大阪のようなターミナルの近くで発掘調査をすると、焼物が大量に出土するようだ。文化遺産を掘り当てたと勘違いして喜んだり(あるいは掘り当ててしまったと土木工事の工期延長に困ってしまったり)、しても、陶器をよく読むと東京駅とか駅名が書かれていて、がっかりしたり(ホッとしたり)するのだろう。

ekiben3


自分の記憶の中にある駅弁は、すでに弁当もお茶も陶器ではないので、いつ頃切り替わったのかを展示品で確認したところ、昭和36年(1961年)頃から5年ほどでお茶はプラ容器に代わっているようだ。

新幹線開業とともにということだろうが、何か関係があるのだろうか。

列車の窓が開かなくなって、乗車客が駅の売店で買うか、今でも行われているように列車内で売りにくる方式になり、運搬するのが軽い方がいいということになったのかもしれない。

リニアになったら、弁当食べるヒマもないだろう。沿線の名物といっても馬肉とかハチの子とかイナゴとか。