王位戦第4局は接戦のまま終盤に入り、さらに難解な展開で、藤井王位が決着をつけたのだが、特筆すべきは31手目の大長考。なんと3時間10分。よくありそうな局面だが、突かれた歩を単に取るのか、その前に2筋の歩を突き捨てるか相手より先に桂を攻めに使うかといったところだろうか。
案外、今までの渡辺戦の経験から、自分が長考すると、渡辺側から読みを外す手に変えることが多いと推定して、勝負術を使ったのではないかと考えてしまう。
ところで、長考時間の3時間10分という数字を見て思い出すのが東海道新幹線の東京~新大阪の所要時間。調べてみると約20年間、最高速度210キロ、3時間10分で走っていた。これが220キロに上がり3時間になったのが1986年。画期的に速度が上がったのが270キロで2時間30分。そして現在は285キロで最速2時間21分。
ただ、多くの「のぞみ」は2時間24分程度のようだ。速度をもっと早くするための問題の一つは、ダイヤ上に混在する「ひかり」と「こだま」の問題。つまり静岡県。完全に「のぞみ」中心にして、間に「ひかり・こだま」をはめ込むと、そちらの時間を犠牲にしなければならない。「ひかり」・「こだま」を便利にするにはリニアを動かして「のぞみ」の本数を減らせばいい。もう一つの問題は、熱海駅と浜松駅の、駅の中のカーブがきつくて速度を落とさないといけないこと。駅を作り直さないといけない。
王位は鉄道ファンなので、3時間位考えた後で、3時間10分に合わせたのではないだろうか。あるいは31手目なので数字合わせをしたのだろうか。
さて7月20日出題作の解答。
今週の問題。
解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。
玉以外の使用駒。桂3枚、香2枚、歩3枚。
うっかり香の存在を忘れるところでした。
正解です。7月20日問題の小駒化、ちょっとわかりませんが、小駒でできることを大駒化することを優先しているのです。