新潮社の月刊書評誌『潮』に連載中だった『マイ・フェア・ダディ(ジェーン・スー著)』(副題:介護未満の父に娘ができること)がいきなり最終回になって驚いた。確かに2ヶ月休載で心配していた。心配というのはスーさんのことではなく父上のこと。
数年前だったと思うが、スー氏は同じく『潮』に『生きるとか死ぬとか父親とか』という自伝的なエッセイを書かれていた。(あらかじめ書いておくと、この不思議な芸名というかペンネームは英米系外国人を騙るアジア系を騙る純日本人が気まぐれでつけたものらしい)
その前著の中では高齢の一人暮らしの父親との対決が書かれるのだが、本著ではさらに高齢で80代になった高齢の頑固親父(慎太郎氏のような感じ)が、バタッと倒れないように離れた家から健康コントロールしようという、案外社会によくあるモデルケースにトライして、それを本にして原稿料を稼ごうという出版社との合同企画だったようだ。
そのため、2ヶ月休載ということは、「とうとう最終章がきたのか」と思ってはいた。
ところが連載最終回に書かれた内容は、予想外の展開になったからだそうだ。
予想外の展開というのは「父がまったくもって元気なのだ」ということ。
つまり、当初の予定では次々に介護の必要度が増えて、そのために役所に行ったり、介護士と相談したり、健康器具を買い増したり、・・・・。とバタバタすることを書き綴ればいいはずだったが、・・・。当初のトライ&エラーの末に着地したいくつかの決め事がうまく機能したため、父上は大過なく健康生活を送っているそうだ。書くことがなくなったようだ。
決め事のいくつかとは、
毎日の食べ物はLINEで画像を送ってもらうとか、月に一度は亡き母の墓参りに行き父の健康状態を観察するとか、簡単な食事は自分で作ってもらうことにして、アイディアに行き詰まるとデリバリーを注文してあげるとか、ステッパーとかEMSでトレーニングをしてもらうとか、病院通院日には病院で聞くべき内容をあらかじめLINEで文面を送るというようなこと。それとプロジェクト開始時点で業者による居室整理を行ったのが後の展開につながったのだろう。ごみが減るということは、部屋が広くなるということだから。
ところで、連載が終了して困るのは印税収入。おそらく、遠隔操作でできる老人介護のマニュアル本とか出すのではないだろうか。「あなたの老父の管理法」といったところだろう。料理本のレシピみたいだ。
「まず、下ごしらえは部屋の掃除からはじめましょう。それからお風呂のお湯はグラグラと沸騰させてから・・・」
数年前だったと思うが、スー氏は同じく『潮』に『生きるとか死ぬとか父親とか』という自伝的なエッセイを書かれていた。(あらかじめ書いておくと、この不思議な芸名というかペンネームは英米系外国人を騙るアジア系を騙る純日本人が気まぐれでつけたものらしい)
その前著の中では高齢の一人暮らしの父親との対決が書かれるのだが、本著ではさらに高齢で80代になった高齢の頑固親父(慎太郎氏のような感じ)が、バタッと倒れないように離れた家から健康コントロールしようという、案外社会によくあるモデルケースにトライして、それを本にして原稿料を稼ごうという出版社との合同企画だったようだ。
そのため、2ヶ月休載ということは、「とうとう最終章がきたのか」と思ってはいた。
ところが連載最終回に書かれた内容は、予想外の展開になったからだそうだ。
予想外の展開というのは「父がまったくもって元気なのだ」ということ。
つまり、当初の予定では次々に介護の必要度が増えて、そのために役所に行ったり、介護士と相談したり、健康器具を買い増したり、・・・・。とバタバタすることを書き綴ればいいはずだったが、・・・。当初のトライ&エラーの末に着地したいくつかの決め事がうまく機能したため、父上は大過なく健康生活を送っているそうだ。書くことがなくなったようだ。
決め事のいくつかとは、
毎日の食べ物はLINEで画像を送ってもらうとか、月に一度は亡き母の墓参りに行き父の健康状態を観察するとか、簡単な食事は自分で作ってもらうことにして、アイディアに行き詰まるとデリバリーを注文してあげるとか、ステッパーとかEMSでトレーニングをしてもらうとか、病院通院日には病院で聞くべき内容をあらかじめLINEで文面を送るというようなこと。それとプロジェクト開始時点で業者による居室整理を行ったのが後の展開につながったのだろう。ごみが減るということは、部屋が広くなるということだから。
ところで、連載が終了して困るのは印税収入。おそらく、遠隔操作でできる老人介護のマニュアル本とか出すのではないだろうか。「あなたの老父の管理法」といったところだろう。料理本のレシピみたいだ。
「まず、下ごしらえは部屋の掃除からはじめましょう。それからお風呂のお湯はグラグラと沸騰させてから・・・」