吟醸酒 『風』

2018-08-31 00:00:46 | あじ
7月の最も暑かった時に、さっぱりした味の「風」という吟醸酒をいただく。滋賀県の堅田にある酒造所の産である。堅田と言えば佐川美術館が近くにある場所だろうか。

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この「風」という文字の入ったお酒を列挙してみると、

「風」 滋賀県
「風の盆」 富山県
「風の森」 奈良県
「乾風(あなぜ)」 京都府
「吟風」 北海道
「千の風になって」 茨城県
「風香」 奈良県

ということのようだ。(もっとあると思うが)

今年の熱暑には、フィットした名前だったわけだ。おそらく、来年はもっと増えると思う。

たとえば、

「冷風」、「寒風」、「風太郎」、「風っ子」、・・・

自民党員だったら、「無風」とか「そよ風」とか連想しているかもしれない。

もっとも、夏向きのラベルは、冬になったら「熱風」とか貼り直すことになるだろうか。
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閉鎖社会で吹き出したパワハラ疑惑

2018-08-30 00:00:23 | 市民A
体操女子選手のコーチが暴力コーチとされ、選手ともども体操界から追放されそうな話が、さらに、突き詰めていくと、同選手が朝日生命体操クラブの副校長で体操協会強化部長の塚原千恵子氏と夫で朝日生命体操クラブ校長で体操協会副会長で金メダリストの塚原光男氏の両氏に、朝日生命体操クラブに移籍するように詰め寄られていたそうだ。

まあ、オリンピアンになれるかどうかは選考委員の胸一つということで、当落線上の選手は弱い立場になる。

実は、昨年の初めに、その朝日生命体操クラブの体育館を見せていただくことがあった。

2017年3月2日「朝日生命体操クラブで金メダリストの話を聞く

登場人物の校長も副校長も体育館にいて、光男校長から色々と話を聞く機会があった。当日は、リオ五輪で4位になった女子チームの一員だった杉原愛子さんも練習中で、このクラブの希望の星のような扱いだった。

なにしろ、体操クラブの運営は大変だということで、幼児教育にはじまる数多くの体操教室で大勢を集めて収益を上げ、それによって一流選手を育てなければならない。体操教室にこどもやシニアを集めるには、どうしてもオリンピアンが何人かいないと迫力がない。

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しかも、もともとは朝日生命がメセナとして直接運営していたものの、決算上の理由で、塚原夫妻(&直也氏)が中心の体操教室を朝日生命が応援するというように変わっているわけだ。

何しろ体育館は大きいし、場所は久我山。周りにはマンションが立ち並んでいる。いつ、売却対象になるのかもしれない。営業上、優秀選手の囲い込みは重要だ。例えばロンドン、リオと五輪の個人総合で2連覇した内村航平も、朝日生命所属だったのだが、大学卒業と同時にコナミに入社してしまう。

謀略の動機は十分にあるのだろう。
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パニック・ルーム(2002年 映画)

2018-08-29 00:00:12 | 映画・演劇・Video
密室犯罪といえば、和歌山ドンファン事件とか富田林署脱走事件とか小説や映画より面白い事件が起きていて困ってしまうのだが、一風変わった密室物が、映画『パニック・ルーム』。

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NYの邸宅に移り住んだ母と娘は、その家に備えられた防犯用の「パニック・ルーム」に気が付いていた。住宅に犯罪者が押し入った時に、その隠し部屋に隠れれば鋼鉄とコンクリートの壁が守ってくれることになっていた。

ところが、邸宅の第一日目に、早くも3人組の強盗団が現れ、母と娘はパニックルームに逃げ込むことになるのだが、問題は、強盗団の目的はパニックルーム内の金庫の中身。

その邸宅は元は大富豪の住宅で、遺産の多額の米国債を金庫の中に保管していた。(アメリカ人は、定期預金ではなく国債で資産を持つようだ。紙なので、簡単に相続税をごまかせるのだろう)

つまり、パニック・ルームのドアが開かないと強盗も困るわけで、『天の岩戸』状態になる。

監督は『セヴン』など、怖い映画専門のデヴィッド・リンチ。主演は『羊たちの沈黙』にも出たジョディ・フォスター。怖いだけではなく、話を複雑化するために、強盗団の仲間割れストーリーを加える。さらに、途中でパニック・ルームから母がでてきた間に強盗団が部屋に入ってしまうという攻守、所を代えることになる。オセロゲームだ。

もっとも、主演女優が早々と殺されるわけはないので、それほどドキドキしないが、何となく最後に死体になる者が予測されるので安心して見ていられる。

出入り自由の密室とか遺産争いとか考えれば紀州のドンファン事件に近いかもしれない。むしろドンファンの方が映画らしいのだが、被害者に感情移入するのが難しいだろう。
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栽培植物と農耕の起源(中尾佐助著)

2018-08-28 00:00:03 | 書評
岩波新書の中の一冊。初版は1966年(没年1993年)となっている。著者は1916年生まれで大阪府立大学教授となっている。植物学者として、後に「照葉樹林文化論」を世に問うことになる。

一方、東アジア各地を実地研究していて、その副産物ともいえる数々のエッセイが様々な文学賞を受賞している。

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本書はエッセイではなく、世界各地の農耕の歴史を比較して農耕文化の伝播をさぐるという趣旨で書かれていて、東アジア(サハリンからインド、ミクロネシアなど)については実研究により、サバンナ地域や地中海、新大陸については各地での研究資料によっている。

農耕といっても様々だが、本書は主食(炭水化物)について、芋、バナナ、豆、穀類というような角度で世界を分けていく。地域性と気候性と文化伝播の関係性である。

東アジアを語るなら「コメ」中心と思うのだが、それはかなり解明されていて簡単なようで、面白いのが「麦類」らしい。さまざまな穀草を人類は食べることになっていて、大麦や小麦といった人間が改良できる種類にまとめられるまでの苦闘があったようだ。

本書を要約することは、はなから無理なので、土の中から発見された人類の中で、もっとも悲しい食べ物を取っていた男性のことを紹介してみる。

生きていた時代は西暦ゼロ年頃。場所はスウェーデン。鉄器時代に入った頃だ。泥炭の中から良い状態で発見された男は、「いけにえとして絞め殺された」とされている。その男の胃袋から最後の食事の内容がわかったわけだ。大麦、燕麦、アワ属の雑草、ソバカズラ、シロザ、ノハラツメクサ、ナズナ、エゾスズシロ、ヘラオオバコ。つまり現在のスウェーデンの麦畑に生えている雑草ということらしい。牛や馬と同じだ。まさか直接地面に口を付けていたのだろうか、それは男に聞いてみないとわからないが、スウェーデン人は鼻が高いので食べにくいだろう。

ということで、欧州では、その後、小麦、大麦、燕麦、ライ麦が勝ち残って、さらに次の段階に進むわけだ。
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『2018年度中小企業白書を読む(安田武彦監修)』を読む

2018-08-27 00:00:01 | 市民A
『中小企業白書を読む』という本を読む。そんなややこしいことをしないで、自分で白書を読めばいいのだが、厚いし、解読するのも大変ということで解説書を読む。まあ、小説の書評を読むのとは異なるのだから・・

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少し、驚いたのが、昨年と比べて、トーンが変わったということ。昨年は「事業継承」と「人員確保」だったのだが、なんとなく今年はあきらめたような感じで、中小企業の後進性をかなり指摘している。アメからムチに変わったような感じだ。

たとえば、人員確保については全体では不足状況が続いているが、製造業については、ほぼ均衡状態に改善しているようだ。それはIT化や、仕事のマニュアル化による職務流動性を行ったり、アウトソーシングしたり、省力化投資を進めていることによるのだが、サービス業については一向に努力していないということのようだ。また会社の損益状況を社員に教えない会社の比率は半分以上もあり、それでは社員は定着しないだろうと思える。

事業継承についても、一向に進まずに社長老齢化が進んで、それでも外部社長を探すときは一般に70代の社長が引退し、60代の社長に変わることが多いそうだ。中途半端感がある。また合併する位なら、廃業の方がいいと思っている人も多いようだ。

ちょっと、気が重くなる。
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ミケランジェロの再会

2018-08-26 00:00:01 | 美術館・博物館・工芸品
世界遺産候補の国立西洋美術館で開催中の『ミケランジェロと理想の身体』展に行ったのだが、ミケランジェロ作品が10個位あるのかと思っていたら、そうではないのだ。大理石丸彫りの全身立像は2点。それだけである。その他は、ミケランジェロに至るまでの歴史とその後の影響ということである。

ただし、小冊子によれば、2点どころか1点でも元の場所から動かすのは大変ということだそうだ。なにしろ同種の作品は世界に30点余しかなく、どれも「至宝」扱いだし、そもそも壁画に至っては動かしようもないわけだ。

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さらに、今回の2点は、飛び切りのいわくつきの作品であるということだそうだ。

能書きは、一時中断して、作品の方だが、まず『若き洗礼者ヨハネ』。20歳の時の作品だが、早くもミケランジェロ的な理想美がうかがえる。モデルは少年なのだろう。不思議なことに当時は少年と裸の男性が彫刻の対象だった。そういう趣味が一般的だったのだろうか。幼さを残しながらも大人への成熟を予感させる生命力が感じられる。

そして、この像の顔面には黒くすすけた部分がある。実は、第二次大戦中にスペインの教会の中にあったこの像は内戦の中で共和国軍の攻撃によって破壊されてしまったのだ。しかし、残された破片から、現在のところ40%が補修され、残りの部分は再生品になっているそうだ。さらに多くの破片が適合できる状況になることを予測して、接着剤ではなく強力な磁石で合わせられているそうだ。高齢者があまりに近づくとポケットの中の万歩計が誤作動するかもしれない。

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次に、『ダヴィデ=アポロ』。これは謎の彫像。ダヴィデなのかアポロなのかわからないそうだ。背中に担いだ革袋の中に矢が入っていればアポロ、投石器が入っていればダヴィデということなのだが、その革袋が、もやもやと漠然と彫られているそうだ。意地悪なミケ。実は50代半ばだったミケランジェロは、その名声故クレメンス七世より、フィレンチェからローマに来るように命じられ、「最後の晩餐」などの壁画制作に取り掛かる。つまりこの像は95%完成の状態で、未完になったわけだ。

そして、こちらはあまりギリシア風の筋骨ゴリゴリではなく、やわらかに感じられる。いかにも人間的な体だ。どこのスポーツクラブにもいそうな体型だ。もちろん裸では逮捕される。

さらに、この2点だが奇遇関係にある。ミケランジェロの生きている間に、メディチ家は失政によりボロボロになってしまったわけだ。そして再興したのは親戚筋にあたるコジモ一世。この二つの像はコジモ一世の館に同居していたそうだ。といっても美術品の常としてなかなか安住の地を得ることは難しく、二体は生き別れとなってしまった。それ以後500年が経って、やっと上野の地で出会うことになったわけだ。

そしてミケランジェロの方だが、『ダヴィデ=アポロ』に最後の仕上げをすることはなかったのだ。ローマに行ったきり30年以上フィレンチェに戻ることはなかった。1564年2月18日、88歳の生涯を終えたのち、フィレンチェに埋葬される。彼が亡くなってから68日後に生まれたのがシェークスピアである。
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再使用も可か・・

2018-08-25 00:00:32 | しょうぎ
少し前に、あるところから「囲碁・将棋チャンネル」の申し込みを勧誘する文書が届き、その中に加入者へのプレゼントが掲載されていた。正確に言うと、毎月一名様へ抽選でのプレゼントなので、プレゼントの契約者獲得効果はゼロだと思う。

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本題の前に、今や将棋の方が囲碁よりも人気があるのだから、チャンネルも「将棋・囲碁チャンネル」に変えた方がいいと思うが、変えると大量解約という危険もあるのだろうか。

さて、効果ゼロのプレゼントの内容だが、

将棋棋士 藤井聡太の四段時揮毫入り扇子(*揮毫は印刷です)

実際には「大志」の脇に、四段 藤井聡太と記されている。

既に七段なのにどうしたのだろうか。(というか、理由は誰でもわかるが)

「大志」とは何を目指しているのだろうか。名誉かカネか。その両方か。将棋連盟会長の椅子か。引退後の参議院議員の椅子か。あるいはドンファン。


さらに、

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夏になると、各地でこども用の将棋大会が数多く開かれるのだが、そのうちの一つで、弟子が優勝したのだが、記念品が扇子だった。森内俊之元名人の「夢」だが、こちらをよく見ると、名人 森内俊之と読める。これも理由はわかるような気がする。

私も、以前の会社の役員名刺、余っているのだが、またも使っていいのかな。


さて、8月11日出題作の解答。

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思わぬ展開に進む。

3手目の▲3六銀(途中図1)と9手目の▲7四金(途中図2)がうまい手となり、上下挟み撃ちとなる。

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動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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まだ、夏は終わってないので、息苦しい問題を。手数は、今週の解答手数と同じだが、いたって地味。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。
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穴子料理でも教えれば

2018-08-24 00:00:22 | あじ
ウナギが高騰してしまい、とても口に入らない。先日、ある千葉県のゴルフ場の昼食付パック6250円というコースに行ったのだが、パックの昼食に+1000円で「国産うな重」を選べたのだが、熟考の末、回避した。注文してから20~30分でテーブルにでてくるウナギって、冷凍としか思えない。

それで、後日、大手町に午後1で用件があって、昼食を探すのだが、暑いので冷房の効いた地下を彷徨って、「88」という和食店に入る。88といっても元プロ野球監督が引退して開業した店に背番号店名を付けたわけではない。四国料理ということでお遍路さんにちなんだようだ。もっともメニューが88種類のわけではない。

ランチということで1000円前後のメニューが並び、950円の対価として、「穴子せいろ蒸し御膳」をいただく。

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そもそも、穴子はウナギの廉価版のように思われているようだが、穴子の方が好きな人だっている。天ぷらで食べるなら絶対に穴子が上だ。

穴子をウナギのような長冊型にして蒲焼にしたら、どうみても2軍の味だが、小さく刻んでから蒸してみるとあっさりしていてウナギには真似のできない味である。

思えば、ウナギが減ったのは、中国や台湾の人たちがウナギの味を覚えたためと言われるのだが、切り身を油で揚げたりしているわけだ。なまず料理と同じように調理している。もし、中国人が蒲焼にすることを選べば、もっとウナギは減るだろう。

一方、穴子を食べているとは聞いていないのだから、おいしい穴子の料理法を中国で普及させれば、「ウナギより美味い」ということになるのではないだろうか。さらにいいことに穴子は、川の下流とか排水が流れる場所のような混濁した海が好きなのだ。無限にたくさん獲れるのではないだろうか。
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熱闘甲子園終わる

2018-08-23 00:00:50 | 市民A
ちょっと批判的に書くと、

1. 優勝した大阪桐蔭の根尾選手。怪物らしく野球のみならず、アルペンスキーにも才能があるし、中学の成績はトップクラスで生徒会長、両親は医者ということ。なんでもできる才能があるのに、スキーもやめ、医者にもならずにプロ野球をめざすそうだが、今、日本が必要としているのはプロ野球選手じゃないような気がするのだが。

2. 準優勝の金足農業高校。偏差値は46と農業高校にしてはかけ離れて高い。私の出身地の千葉では、純粋の農業高校は1校になり偏差値は37だ。たぶん農地面積は同じぐらいだと思うのだが。これを機に農業高校の実態をアピールしてみたらどうだろう。

3. 朝日新聞。
そもそも、熱闘甲子園とか右翼的根性論がまだ根強く残る高校野球を続ける意味があるのだろうか。ピッチャーの選手寿命が短くなるといわれているのに参加校を増やすというのは、逆行もいいところではないだろうか。球数制限や連投禁止とか規則を作るべきだろう。
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SIMP J01365663+0933473は「浮遊惑星」ではなく「逃走天体」か

2018-08-22 00:00:34 | 市民A
CNNのニュースの中で「20光年先に『浮遊惑星』が存在、恒星を周回せずに漂流」という記事があった。「アストロフィジカルジャーナル・サプリメントシリーズ」にアリゾナ州立大学のメロディ・カオ教授が発表した内容で、地球から20光年という近いところにあるSIMP J01365663+0933473と名付けられた天体が、木星の13倍の大きさで、しかし表面温度が815度以上で、磁場も木星の200倍もあることから、褐色矮星ではないかと思われていたが、それよりも惑星に近いということらしい。

要するに、水素核融合反応を起こすだけの大きさにはないし、恒星の引力に取り込まれた地球のような惑星ではなく、誰の引力にも捕らわれていない星ということのようだ。

この星は2016年に発見されていて、正体が定まらないままだったのだが、カオ教授は「浮遊惑星」と断言してしまった。

近くに恒星がないのに表面温度が815度とはどういう理由なのだろうか。本来的に他の天体の引力の影響はないのだろうか。現在、浮遊しているのは単に今まで恒星に近づかなかったからなのだろうか。

その後、誰もこの説をフォローする人もいないし、そもそもMelody Caoなる先生も見つけ出せていない。

米国ではかなりの数の教授は2年契約らしいので、契約更新のための逆転打にかけたのだろうか。

正体はわからなくてもいいから、太陽系に近づかないでほしいな。


実は、太陽系の外縁部には、元々いくつかの惑星的天体があることが知られているのだが、さらに外側には、奇妙な周回をする大きめの物体(プラネット・ナイン)があると思われていて、どこかの恒星から追い出された衛星が太陽系に紛れ込んだのではないかとも考えられている。もっとも、質量が増えることによって太陽系全体の半径が大きくなると、地球が太陽から少し遠くなり、夏の暑さが和らぐかもしれないが、逆だと困るな。
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高速SAにガソリンスタンドがない!

2018-08-21 00:00:32 | 市民A
今、全国の高速道路に100KMの間にスタンドがない区間が83ヶ所あり、150KMの間にスタンドがない区間が16ヶ所あるそうだ。

そもそも20年前に比べて全国のスタンドが半減近くなっているのだから高速道路のスタンドが減るのも自然なのだが、それは日本全体からみれば不経済だし、そもそも高速道路の運営上も危険。

そういう関係の仕事に近づいていたこともあり、最近の事情を調べてたところ、まあ予想通りであった。

まず、世間の勘違いだが、高速のガソリンは高いといわれている。おそらく20年くらい前のイメージが残っているのかもしてない。確かにその頃は相当高かった(10~15円ほど)。というのも、それでも採算に合ってなく販売店の背後にいる石油元売が補填していた。

というのも、販売店が道路公団(現NEXCO)から借りていた(直接だったか間接だったかは覚えていない)のだが、賃料は売上高の何%といった決め方でさらに売り上げの中にはガソリン税も含まれるという不可解なもの。

ところが、ある時、高速ガソリン価格引き下げという話になり全国のインターチェンジの近くのガソリン価格調査を行い、全国統一価格が適用されることになる。実感として高速価格が高いと思っている人は、ガソリン価格の安い都市圏に住んでいる人であるのだが、基本的にガソリンは価格弾力性が驚異的に高い商品なので、安い店の方が大量に売れる。結果として加重平均すれば単純平均よりかなり安いはずなのだが、どのスタンドでも、当店は何リットル売っていますということは内緒なので、加重平均する方法がないため、全国単純平均になるので少し高く感じるわけだ。といってもその程度の差だ。

つまり法外な施設利用料を払った上、一般道に近い価格では大赤字になるわけ。タンクローリーだって、目的のSAに行ってガソリンを地下タンクに注入した後、すぐには帰れず、次のインターチェンジまで走って、一旦下りた後、また上がり直して帰らなければならない。一方、以前は宣伝広告費のようなものと割り切って赤字補填していた石油元売も数が減って、競争意欲がなくなったため、高速スタンドに興味がないわけだ。


ところが、実は、石油販売店に貸すという考え方をやめ、NEXCOの直営にすればいいということらしい。実際に経営するのは難しいだろうが、運営者に金を払って運営を委託するという方法があるようだ。つまり、高速の上は儲からない場所になったわけで、それなら直営&運営委託という方法に変えればいいだけだという意見がある。

もっとも、今の方式(利用料を徴収して、損益は販売店と元売りもち)、から業務委託方式(販売店に委託料を払って運営してもらい損益はNEXCOもち)に変えると主客転倒ということになり、気分的に耐えられないということかもしれない。
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剣道にも・・

2018-08-20 00:00:14 | 市民A
8月17日に産経新聞が報じ始めた「居合道昇段審査不正事件」。少し驚くのが、本件は昨年度に剣道会の内部で明るみに出て、昨11月に全日本剣道連盟(全剣連)が公式誌上で事件の経緯と処分を発表していて、今頃どうしてということ。


まず、居合道と剣道の関係だが、簡単に言うと全剣連が取り仕切っているのが「剣道」と「居合道」と「杖道」の3種ということ。本件はその中で「居合道」で起きたと言われている。

次に段位制度だが、有段者は初段以上で、連盟本部が試験しているのは六段、七段、八段。さらに六段(一部五段にも)には練士という肩書があり、七段には教士があり、八段には範士がある。つまり、六段、練士六段、練士七段、教士七段、教士八段、範士八段という順番になる。九段位はない。今回の不正は、八段と藩士の試験で起きたと言われる。

そして、八段審査というのはかなりの狭き門で、今年度の試験は5月にあり、134人が受験し合格者3名(合格率2.2%)である。昨年の合格者は2名。奇妙なのは2016名までは、年6~8名が合格していた(合格率5%前後)が急に厳しくなっている。2017年に発覚したあと、合格者が減ったということは、その人数差が裏口合格だったのだろうか。

もっとも、剣道の方の八段合格率は0.5%とさらに厳しい。

全剣連の発表では2017年1月以降、28名からの聴き取りと証拠収集の上、30回の会議の結果、過去より「審査に近接した時期に金銭を授受する慣行が古くから存在した」と認定し、仲介者Aさんは、八段段位取消しと会員資格喪失という重い罰を与えられ、別件の調査で謝礼をもらったことが判明した委員は、処分は発表されたものの1年間謹慎すれば処分されないという大甘になった。

要するに、ドンがいるらしい。居合道委員が審査員を務めているので、審査員の名前があらかじめ判っているわけだ。そして審査には古流が重視されたため、大きな流派の頂点に立つ者が、強い影響力を及ばしていた。その結果、指導的立場の数人が全体に統制をもたらしていた。


仲介者Aさんによれば、250万円を預かったものの、調べたところそれを使っても、毎年数名しか受からないので合格が何年も先になることが見えたので、250万円はすぐに返金しているとの主張である。Aさんによれば、ほとんどがカネで決まっているような審査会のために一生懸命稽古している何も知らない七段がかわいそうだ、ということだそうだ。Aさん自身も裏口組だそうだ。


ということで、居合道委員会のメンバーを一新し任期は2年とする。審査の基準は古流に依らない、ということになった。

ところで、渡した金額は650万円とか200万円とか、あるいはそれ以下とか様々な証言があるようだが、頼む筋によって異なるのだろうか。渡される途中で減っていくのだろう。


実は知人で剣道七段と威張っている人がいるのだが、彼もまた迂闊には威張れなくなった。「七段」と言うと、「おいくら?」と言われることが容易に想像されるからだ。


なお、全日本剣道連盟の前身は明治時代に生まれた大日本武道会という組織で、柔道や空手などがこの組織下であったが、右翼的集合体として、戦後、GHQによって解散された。今の組織は民主的運営を目指すということで認められたのだが、解散されたはずの大日本武道会は組織としては復活しているし、支援する団体もあるようだ。
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3万年前の証明を3000万円で

2018-08-19 00:00:45 | 美術館・博物館・工芸品
上野の科学博物館の前で、この灼熱の季節に毛皮の服を着て、斧をふるって丸太を削っている男性が見えた。館外展示なので無料ということもあり、近づいていくと、これが『3万年の航海・徹底再現プロジェクト』ということだそうだ。

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ごく、簡単にいきさつを書くと、日本人が太古の時代に日本に到着したのは、主に3つのルートがあったとされる。古い順に、

1.38,000年前に、朝鮮半島(当時は渤海湾が非常に小さかったので半島というより大陸の一部)方面から対馬ルートで渡来。

2.35,000年前に、台湾(中国大陸とつながっていた)から与那国島に舟で渡ってきた。

3.25,000年前に陸続きだった沿海州から樺太を通って陸路で北海道に歩いてきた。

の3つのルートが想定されている(*確定しているわけではない)

このうち、第二ルートの台湾→与那国島というのは、かなりの難コースである。太平洋に近いため海が荒いわけだ。さらに黒潮に乗れば、流れは早いが危険だ。運が悪いと北太平洋まで流されてサヨナラゲームになる。

ということで、いわゆる縄文大工役の男性が森で巨木を石器製の斧で切り倒し、さらに舟の形に切り抜いているわけだ。そして、舟が完成したら、実証実験を始めようというわけだ。実際には、いくら実験しても、「なぜ彼らは台湾を捨てて海に漕ぎ出したか」の理由はわからないと思えるが。

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しかも、縄文時代に沖縄地方にいた人たちは港川人と呼ばれているが、その男性モデルのあぶない写真がパネル展示されている。着衣ゼロだ。沖縄差別だろうか。


ところで、この実験で必要なのは、おカネ。4000万円が必要なのだが、うち1000万円には企業スポンサーが付いたそうだ。そして3000万円をクラウドファンディングで集めることになったそうだ。(『3万年前の航海』で検索)

その寄付金の対価であるが、結構奇抜。

まず、5,000円で、お礼メール+PC壁紙。

変わったところでは、30,000円で「縄文人研究者になる」。縄文人骨研究をするそうだ。

50,000円では、「旧石器人になろう」。旧石器人の生活体験だそうだ。石器作りとか古代料理など。着衣ゼロかな。

100,000円では「古代舟製作」。この舟を石斧で削れる。この舟は資金集め用のアトラクション用かもしれない。

500,000円では、「沖縄遺跡調査体験ツアー」。最低催行単位は1名だろうか。洞窟遺跡見学等。

そして、1,000,000円。それらのイベント参加に加え、本番の航海後に与那国島に建立予定の記念碑に名前が刻まれるそうだ。この世界に名前が刻まれるのが墓石だけだろうという人は、是非もう一ヶ所に生きた証を残してみてはどうだろうか。

個人的には、丸木舟1日船長とかできないかな。船長は最高責任者だ。荒天の時に行くも戻るも船長次第。重責がある。もちろん航路を誤り半島北部まで漂流すると、スパイとみなされ撃沈されるだろう。

〆切りは9月14日。現在、12,000,000円を超えたそうだ。
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国民栄誉賞あれこれ

2018-08-18 00:00:12 | しょうぎ
最近、国民栄誉賞受賞者という肩書を積極的に利用して、引退後の華麗な転身を遂げた元女子サッカー選手(M山Kさん)がいるが、表彰状や標章盾を大公開しているわけではない(違うものを公開したようだが)。

ところが、その表彰状や盾が公開されたのが、8月の最初の週末に開かれていた東急将棋まつり。それらが展示されているコーナーには人だかりができていた。アクリルの保護ケースの中に入っている被写体にピントを合わせるには技術がいるのだが、なんとか人混みの上に腕を伸ばして文面を記録することができた。

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まず盾の方だが、金色だ。中央上部に五七の桐の内閣紋。菊御紋に続く格式第二位の紋で、明治以降使われている。下のプレートには羽生善治殿と刻まれているが、内閣総理大臣の署名のみが毛筆風で一番目立つ。

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そして、表彰状。なにげなく書かれているが、この文面の内容は受賞者ごとに業績を記述しているので、一人一人異なる。学校の卒業証書とか将棋の段位免状とは異なり、その記載内容が問題になる。

あなたは将棋界を牽引する棋士の第一人者として平成八年に初めて七冠を同時に制覇するなど比類なき功績を重ね続け将棋界初の永世七冠という歴史に刻まれる偉業を達成し多くの国民に夢と感動を社会に明るい希望と勇気を与えました
よってここに国民栄誉賞を贈りこれを表彰します

いくつか特徴を上げると、
1. 文が長大。読み上げるときに何回かに分けないと息が続かない

2. 国民には夢と感動を与え、社会には明るい希望と勇気を与えと二つを並列に書くということは、「国民」と「社会」とは別のものと政府は考えているのかもしれない。人権制限か?

3. 文末が、「・・・勇気を与えました」と過去形で書かれている。受賞者は、「・・与え続けています」と書いてもらいたかったのではないだろうか。過去形では「お仕事終わりです」という感じがある。最近、白星が伸びないのは、この「過去形ショック」からではないのだろうか。


さて、8月4日出題作の解答。

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まさに実戦からの配置。1一飛と2一金の追加配置は、詰将棋として空き王手の時の金の動きを制約するため。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

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ヒントはなし。易しさに媚びる図。栄誉賞ねらい。(あなたは長年にわたり易しい詰将棋を出題し、・・)

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手書きラベルのウイスキーの度数は

2018-08-17 00:00:43 | あじ
先日、バーボンウイスキーを頂いた。

以前、頂戴した方とウイスキーの話になって、バーボンの種類とか原料とか少し説明したので、バーボンが大好きと思われたのかもしれない。スコッチの話もアイリッシュウイスキーの話もできるし、本当は、あまり高くはないがタラモア・デューが好みなのだ。

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といっても頂いたものをよく観察すると、ラベルが手書きになっていて、樽の番号など、いくつかの識別番号が書かれている(点描をかぶせているが)。和牛の個体番号みたいな管理だ。

あまりはしたないことをするのは良くないが、ネット上でこの「BLANTON’S SINGLE BARREL」を検索すると、みかけはほぼ同じでも、何種類か格差があるようで。ちょうど中ぐらいのグレードのようだ。大一枚程度か。

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ラベルの解析をしようかと思ってみたが、わかりやすいある数字で驚愕してしまった。アルコールの濃度だ。通常のウイスキー類は約40%なのだが、このバーボンは恐ろしい。

67.2%

この数字が気温でも、昨今驚かないのだが。アルコール度数が高いウイスキーは何に合うかというと、味が濃厚な食べ物だろう。高級アイスクリームとか。鰻重とか。それも欲しいな。
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