王位戦は4-1の結果になった。1~3戦目までは挑戦者のペースだったが、結局力尽きた感じだ。ところで、挑戦者の矢倉模様に中飛車をぶつける新趣向が現れたが、あれは振飛車ではないだろう。そういう意味で、今まで一度も振飛車を指していない。
奨励会の時は、香(左側の香)落ちで指す場面があるのだが、通常は香がない方は振飛車にする。振飛車の弱点の一つは、角で左の香を取られることで、攻撃的にも振り飛車側が左香を使って攻めるようなことにはならないし。
ところが、奨励会の対局は棋譜が残されないので、ネット上で探しても彼と香落ちで指したはずの人の話が見つからない。おそらく、香を落とされて勝ってもいばれないし、負けたら恥ずかしいだけなので言わないのだろう。
ということで、二冠が香落ちで対戦することを見る方法だが、実は王位戦ではなく王将戦には、死文化していても香落ち対局の規定がある。7番勝負で3勝差がついた場合(つまり3-0か4-1)は、決着がついたということにして、以降の残り対局は香落ちで指す(平香交じりだったかもしれない)ということだったはず。これがもとで起きた事件が陣屋事件。
7局全部指しても仕方ないが、4-0や3-0の時は、一局だけ香落ちで指すことにしたらどうだろう。遡って適用すると、直ぐに2局対局が組めるが。厳しすぎるルールだと挑戦者になることが危険すぎるので妙なことが起きるかもしれない。賞金も高くないし。
8月10日出題作の解答。
今週の問題。9手詰。
解ったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。
原図には13手詰の余詰めがあり、余詰めではなく本筋の方を消すことにし、以下に修正図を貼ります。