牛窓海遊文化館は2テーマ

2015-05-06 00:00:47 | 市民A
牛窓にクルマで行っても、どこでも駐車可という情報を鵜呑みにしていて、実際は、人と車で大混雑の図だった。市街地の中央にあるファミマの駐車場で、駐車料金の代わりにお弁当食べ、数百メートル歩いて、「牛窓海遊文化館」へ。建物の正面には星のマーク。以前は警察署だったそうだ。警察署は移転したが、そのレトロな建物が文化館になっている。

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が、外見は警察署なので、間違えて自首したりしないでほしい。「私がドローンを・・」とか。


この文化館のテーマは2つある。一つは、だんじり展示室。牛窓の祭りの際、引かれるだんじりが展示されている。珍しい船形だんじり。これで、町内や大阪城の石垣で有名な前島を練り歩く。

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解説は、特に私一人のために、女性解説員の方が付いてくれて、いつの間にビデオと交代してしまう。

ここの祭りの最大の特徴といえば、「女装」。女性の下着などを身に着けて、大柄な男性がだんじり船を引っ張る。大昔から女性は祭りに参加できなかったので、代わりに男性が女装して、代理出席したということになる。まさに「奇祭」。

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そして二つ目のテーマが「朝鮮通信使」。江戸時代に12回に渡り、朝鮮(今のソウル)から日本に通信使(初期の頃は回答兼刷還使)が送られる。多くは将軍が変わった時にお祝いに来るようだ。1回あたり500人弱。大使節団だ。もしかしたら、新将軍の力量を試す目的だったのかもしれない。

一行は、ソウルからブサンまで陸路。その後、対馬、壱岐、北九州、下関から瀬戸内で大阪からは陸路東海道を上京することになっている。

で、資料をよく調べてみると、牛窓は瀬戸内の中心の方なので1泊だけしていたようだ。1泊2日のショートステーだ。通信使も大変だろう。


ところで、牛窓は「恋人の聖地」ということになっているそうだが、そういう場所って時々ある。聖地に行かないと恋人関係を維持できないということもないだろうが、ちょっとショボイ記念碑が多いかもしれない。むしろ、この場所に行こうと言い出したことに対して、「調査不足無能人間」ということになり、「関係終了」ということになるかもしれない。