棋士羽生善治が作家磯崎憲一郎と一局、いや対局ではなく対談をしている。それも新潮社の書評誌「波」。まったくレアでミニでチープ(約100円)な雑誌だ。磯崎憲一郎氏の新刊「電車道」をサカナにお互いの個性を発揮するという趣旨なのだろうが、結構、違う方向に進む。
どうも、以前、この二人に加え横尾忠則氏という大御所アーティストの三人がランチをしたことがあるそうだ。その後、横尾氏は「将棋も文学も美術もその源流は一つ」と荒っぽい結論を出したそうだが、今回はその後半戦らしい。長老抜きでやろうということだろう。
ところが、この対談、話しているのはほとんど磯崎氏で羽生氏はインタビューアーになっている(あるいは、ボケとツッコミ?)。まあ、テーマが新刊についてなので当然かもしれない。
で、ちょっとだけ磯崎氏から出た将棋界の状況についてだが、「将棋という一つの大きな問題を棋士全員で解いているような感じがあります」とのこと。確かに、小説家全員が一つの問題に取り組んでいるということは、反核運動以外、なさそうだが、1970年代にロマン・バルトが中心になって物語の構造分析が行われてきた時代があったものの、長続きしなかった。
結局、横尾忠則氏には見えていた、「文学と将棋と美術」の共通点を二人だけでは見つけることができず、ついに羽生氏が見つけた共通点は、「作家には締切があり、将棋には持ち時間という制約がある」ということになった。(締切は延ばしてもらうことが可能だが、持ち時間は延ばしてもらえないという相違点はあるが)
さて、5月9日出題作の解。
王を下に追い、変な桂で詰ませる。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題は、順に追っていけば、詰むはず。
解ったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評をいただければ、正誤判断。
どうも、以前、この二人に加え横尾忠則氏という大御所アーティストの三人がランチをしたことがあるそうだ。その後、横尾氏は「将棋も文学も美術もその源流は一つ」と荒っぽい結論を出したそうだが、今回はその後半戦らしい。長老抜きでやろうということだろう。
ところが、この対談、話しているのはほとんど磯崎氏で羽生氏はインタビューアーになっている(あるいは、ボケとツッコミ?)。まあ、テーマが新刊についてなので当然かもしれない。
で、ちょっとだけ磯崎氏から出た将棋界の状況についてだが、「将棋という一つの大きな問題を棋士全員で解いているような感じがあります」とのこと。確かに、小説家全員が一つの問題に取り組んでいるということは、反核運動以外、なさそうだが、1970年代にロマン・バルトが中心になって物語の構造分析が行われてきた時代があったものの、長続きしなかった。
結局、横尾忠則氏には見えていた、「文学と将棋と美術」の共通点を二人だけでは見つけることができず、ついに羽生氏が見つけた共通点は、「作家には締切があり、将棋には持ち時間という制約がある」ということになった。(締切は延ばしてもらうことが可能だが、持ち時間は延ばしてもらえないという相違点はあるが)
さて、5月9日出題作の解。
王を下に追い、変な桂で詰ませる。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題は、順に追っていけば、詰むはず。
解ったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評をいただければ、正誤判断。