引退儀式?

2022-04-30 00:00:06 | しょうぎ
既に今年2月に竜王戦5組昇級者決定戦に敗れ引退が決まった桐山清澄九段の最終局が4月27日に行われた。竜王戦5組の残留決定戦で畠山鎮八段戦だった。桐山九段は奮闘むなしく破れ最終局を飾れなかったのだが、もし勝っていても次の対局はなかったわけだ、残留決定戦で勝っても対戦相手を虐めただけになる。

また、同様に藤倉勇樹五段も竜王戦5組昇級戦で敗れ、近々引退決定後に藤森哲也五段と残留できない残留決定戦に臨むことになる。

それでいいのだろうか、と思ったりする。


さて、4月16日出題作の解答。








今週の出題。



わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

城ケ島公園

2022-04-29 00:00:36 | たび
城ケ島の東半分は県立公園になっている。西側は商業地域であり東西分裂していて、車で移動すると公園の入り口で料金を払わないといけないが、歩いて移動すれば、特に門があるわけでもない。とはいえ、夜間に歩くのは大変に危険なので、まったく勧められない。



いかにも公園の外のように見えるところまで歩くとウミウの生息地が見える場所がある断崖に渡り鳥が飛来するのだが4月になるとロシア方面に帰還するそうで、一羽の姿さえ見えなかった。ロシアと三浦半島の間には他にも適当な場所があると思うが、「寒いのでもっと南に行こう」と南下政策を追求したものの、「ここから先には土地がないから」といって妥協したのだろうか。単に相模湾のシラウオが好物なのかもしれない。



そして旅のハイライトの一つが、「馬の背の洞門」。高さ8m、横6m、厚さ2mの自然にできた海蝕洞穴。明治時代に文学者が感想を記しているので、関東大震災でも崩れなかったことになる。といってもこの上を歩いては絶対いけないのだが、日本語の立札が一つあるだけだ。

洞穴のそばまで行ったが、足元の岩場は濡れていて、満潮時には潮が上がってくるのだろう。相当な高さの公園の平面からここまで降りて、また昇らないと行けないので、人生の前半と自認する年齢のうちに訪れた方がいいだろう。心臓が壊れるか、転倒して頭に穴が開く可能性がある。

馬の背というには洞門上部が細いようなので、百年単位で徐々に細くなっているのかもしれない。ホームコースとしているゴルフ場にも馬の背グリーンという嫌なものがあるが、足を滑らしても砂地に落ちるだけで、たぶんけがはしない。



次は、安房埼灯台。城ケ島の東端にある。西日本から東京湾に向かうには、城ケ島灯台、安房埼灯台を左に見て観音崎灯台方面に転針ということになる、見逃すと房総半島に激突する。灯台のデザインは実際には夜になると見えない。昼間、陸側から見るに過ぎないが、それぞれ個性的になっている。ここの灯台イメージは「カワイイ系」を意識したのかもしれないが、時節柄、「ICBM」に見えてしまう。何しろすぐ隣が横須賀で、日米両軍ともイージス艦の基地になっている。



帰り際に断崖の近くの展望台でテレビドラマのロケがはじまった。断崖=殺人事件に決まっている。都内には高層ビルという、もっとお手軽な犯行現場があるし、わざわざ断崖の上に殺されに行く犠牲者もいないだろう。駐車場ではパトカーの偽装工作が行われていた。神奈川県警なのに品川ナンバーとかパトカーの赤色灯の向きが90度ずれているとか、誰か気が付くのかな。

屋形船かと思っていたら

2022-04-28 00:00:50 | 災害
「KAZU1」の画像が出回っていて、多くの人は右舷側船首部に見える放物線状の筋に注目し、「亀裂」だ「汚れだ」という論争をしているのだが、一目、船の形が変だという点が目についていた。見た感じ、海面下が小さいというか底が薄いというか。

業界用語で「たらい船」という形で、波の静かな東京湾とか瀬戸内海で運航する船のような感じで屋形船かとも思った。もう一つは、船室が大きいこと。横風の影響を受けやすい。つまり堪航性が低い船ということ。

典型的な例が、セウォル号だ。日本で使っていたフェリーを韓国の会社が輸入し(これにもトリックがあるはずだが)、船室を大きくして、結局バランスを失い沈没した。

関西空港の橋げたを壊したタンカーも、事故の時に散々叩かれたが、事実上、無罪に近い処分となったが、あの船は東京湾専用船だったものを外洋の影響を受けやすい大阪湾に移動させていたことは誰も指摘していなかった。

さらにペンキで塗り固めたような船体から、高齢を疑わせるものだったが、どうも1985年製で37歳、現在が3回目のオーナーで、2016年頃に瀬戸内海の定期船から中古購入したもののようだ。通常償却年数は11年かな、20年で手放す人が多い。37歳とは・・

それで「19トンの船なので救命ボートがない」という文脈は、読み替えると「救命ボートを省くには20トン未満にすればいい」ということになるわけだ。ここでいうトンは計算が難しいが、大雑把に言うと船の重さのようなもの。20トンルールにするからギリギリの19トンにして、さらに鉄製ではなくFRP製にし、喫水線の上の船室を大きくした場合、普通なら下を大きくすべきものを総重量が増えないように、逆に小さくしてしまう。

ところで、社長会見だが、「危なければ船長判断で引き返すことになっていた」というのは海事弁護士の入れ知恵のように思えてならない。そもそも海の上に出たら全部船長判断になるわけで、会社の指示を無視することは当然の権利で認められている。言うまでもないことなのだ。

船首部分が浸水というのが、最初に起こったとすると、例の亀裂が避けて水が入り、船首が下がると、構造的に船尾が上がり、舵もスクリューも海面より上になって、操船不能になったとも考えられる。あるいは先にエンジンが不調で止まって漂流し、岩礁に流され前部の船底が破れた可能性もある。冬に入ってから半年以上稼働しなかった船のエンジンを突然に回しても、さまざまな経年トラブルが起こることがある。万に一ぐらいだが、燃料が低気温で固まっても同じようなことになる。

それと、船員不足が深刻なご時世なのに長崎で働いていた船長がなぜ知床半島にいるのか、何か理由があるのだと思う。船員の給料は一般に固定給と乗船給との合計が一般的なので、憶測だが、そういう理由があったのかもしれない。

城ケ島灯台付近

2022-04-27 00:00:20 | たび
三浦半島は小さな半島だが灯台が多い。海岸は海水浴ができる砂浜もあればゴツゴツとした断崖もあれば岩礁だらけの岩場もある。半島最南端には小さな海峡をはさんで城ヶ島という東西に長い島がある。東西に長いために東西に灯台がある。西の方が城ケ島灯台、東が安房埼灯台。まず城ケ島灯台付近から。



海岸だが一面が岩礁で、こういう場所を好むのが魚類たち。そして釣人。職業としての漁民、旅館経営者、そして釣りバカ(いや、釣魚愛好家と言い直そう)。



千葉県南部(房総半島)南部の海岸でもこういう状態だが、水平に生成される地層が横倒しになり、さらに横向きに海に沈んでいくということは、順序は不明だが、地層が「横倒しになり」「90度横回転し」「さらに前後に傾いて沈下する(あるいは海面が持ち上がる)という三方向に動いたことになる。長い時間の間に動いたということは四次元的であるといってもいいかもしれない。

そして、マグロ料理で有名な民宿に泊まる。

乗船客を貨物と考えていたのか

2022-04-26 00:00:23 | 災害
「KAZU1号」沈没事件の詳細を調べて、こんな海運業者がいるのかと驚いた。自分も約10年間海運会社にいて、現在の日本の内航海運の安全基準については、ルールを作る側だったが、そもそもルールの精神に同意しないで「事故が起きなければお咎めはない」という考え方の人には困っていた。

まず、一目、船体が小さい。さらには横風を受けやすい箱型の船室とか水面下が非常に小さくバランスが悪いように見える。それとともに救命ボートが必要とされる20トンをギリギリ下回る19トンとなっている。船の重量を軽くするために、FRP樹脂の船体で鉄板はできるだけ薄くしたりする。基準を作ったために、こういうことになる。

東京湾ではないのだから救命胴衣だけでは誰も助けられない。



たまたま事故の翌日、ある旅行会社から旅行のパンフが送られてきた。1ページ目が北海道旅行で2ページ目には知床半島の先端までのクルージングが組み込まれている。パンフ上の旅客船は少し大きい。

そもそも漁船が出港見合わせなのに、走れるはずはない。

昨年、座礁したあとの傷が残っていたとも言われるが、社長は知らないと言っているが、FRPとは浴槽のような素材なので、岩礁に乗り上げれば傷がつかないはずはない。

ただし、事故の原因は、座礁して浸水が始まり傾いたということだけではなく、エンジンが故障して操船不能になり木の葉のように波に浮かんでしまい、岩礁に打ち付けられて船体が損傷した結果、浸水したとも考えられ、そちらの方が考えやすい。

乗組員は船長と甲板員の二人なので、いわゆる機関員がいないので修理できなかったのかもしれない。

万に一つの生還方法は、逆に岩礁の上に自分から乗り上げて岩の上に意図的に座礁する方法があるが、エンジンが止まっていれば何もできない。

しかも知床岬の先はロシアが占拠しているのに、海保が警戒していないということだろう。別の意味で大不安だ。

また、船の切符を買う前に、乗ることになる船舶を見た方がいい。遠目では綺麗に見えても壊れた装備をペンキの厚塗りでごまかしている場合もあるので、真剣に確認した方がいい。

そもそも座礁する例はきわめて少ない。同じ船、同じ船長というのも奇妙な感じだ。一部報道ではGPSと水深や暗礁が書かれた海図を連動させるプロッターが今月27日に取り付け予定だったとも聞く。操船ミスが原因であれば役に立つはずだった。

観音崎灯台付近を歩く

2022-04-25 00:00:25 | たび
観音崎という地名は日本各地にある。岬に〇〇観音があれば、地元の人は観音崎とよぶ。三浦半島から靴の踵のように東京湾に突き出した部分が観音崎。三浦半島の爪先はもう少し南の城ヶ島になる。この観音崎が東京湾の入り口ということで、観音崎を回って東京湾の外側にあるのが浦賀。ペリーの一回目の来寇時はやっとのこと東京湾の外側に上陸地を定めたが、翌年の日米和親条約締結地は横浜になる。現在は「来寇」ではなく「来航」と書くようになっている。安保条約を長く続けていることにより、米国が味方になり、(とは限らないが)文字が変わった。



そして観音崎灯台だが、近代的灯台としては日本最古といわれる。フランス人の技術者が設計した。米国から日本に来るには房総半島の野島崎で転針し、観音崎で再確認が必要だし、中国大陸や西日本から東京に向かうにはこの観音崎が転針地になる。曲がらなければ千葉県に乗揚げてしまう。



観音崎公園は海抜ほぼゼロメートルなので、小山を登ることになる。さらに灯台の中のらせん階段を上り見晴らしのいい頭頂部に出る。日本にはいくつかの登れる灯台があり、その一つだ。灯台の発光設備というのは、遠くから光が見えるように多くのガラスが複雑に組み合わせられている。基本的に周りを明るく照らす目的ではなく。遠距離でも悪天候でも見えるようにするのが目的となる。



灯台のような塔がもう一つ立っているのは、マーチスという海上交通管制センター。東京湾内に入るすべての船舶は、ここで管制されている。危ない、あるいは航路の怪しい船舶には直接電話で確認が行われる。



そして、海面上に見えるコンクリートの構築物は、戦前に作られた海中探聴塔。海の中の部屋で、敵潜水艦等のスクリュー音を監視していた。海面下にはレーダーは使えない。

同様の施設は海中ではないが紀伊水道の友ヶ島にもあった。目的は同じだ。実際には敵国が首都圏や京阪神に上陸することはなかった。上陸予定地は九十九里浜か鹿島灘だったようだ。ノルマンジーと同じような場所ということ。



そして、砲台跡。近くの猿島とか横浜の岸根公園の林の中には高射砲台があったが、あるいは東京湾に入ってくる敵艦隊に上から攻撃するつもりだったかもしれない。明治時代に遡り、広島県の呉の軍港を守るために作られた関門海峡の門司側の山の上にある砲台跡を見たことがある。

2ヶ月ほど前にはJR鶴見線の国道駅の施設に残る機関銃の銃撃痕も見たし、不意打ち的に戦争遺産に出くわすのは何かの予兆なのだろうか。

ご当地マンガ「横須賀こずえ」展

2022-04-24 00:00:01 | 市民A
2007年の市制100年に完成した横須賀美術館、豪華と聞いていたが、なにぶん近くないもので今回が初めての入館。場所は観音崎の灯台まで徒歩20分ほどの場所。前面は海である。展示室も広い。あとは収蔵品だが、それはなかなか時間がかかるものだ。

今回は、ご当地マンガともいえる『横須賀こずえ』展。一言でいうとマンガ家・小田扉氏が横須賀を舞台に王島家に拾われた犬「こずえ」とその周囲の不思議な日常が描かれる。



横須賀市内のあちこちの街や名所が登場するので、観光ガイドにもなりうるわけだ。たとえば三笠公園とか。日露戦争で活躍した軍艦三笠を記念する公園だ。今まではロシアに配慮して秘かな存在だったが、いわゆる戦勝記念公園だ。

で、天才犬の目から見た人間たちという脱力系ストーリー。つまり『吾輩は猫である』のようなものだ。



ところで、立派過ぎる美術館を見て思ったのだが、米軍基地があるから財政が豊かなのかなとか頭をよぎったが、ふるさと納税で美術品購入用の寄付を募っていることから、特に優遇されているわけでもなさそうと思う。

いまどき中学校の部員募集

2022-04-23 00:00:42 | しょうぎ
昨年度の後半から中学校の将棋部を教えていて、はじめての新学年を迎える。

4月なので、新入生を中心に入部勧誘活動をしているのだが、最も驚いたのは横浜市だけかもしれないが「保護者への説明会がある」ということ。生徒が、勝手に部活を選んではいけないようで保護者に説明会があって、さらに活動状況の視察会があって、決められた日に1時間だけの体験入部がある。たかが部活、されど部活ということだろうか。

先生に聞いてみると、運動系(体育系)の部の場合、休日に試合があったり、練習時間が長かったりして家庭の負担が発生するので、お金の心配や生徒が家族の介護をしていたりすると後でトラブルになるので・・・ということらしい。そもそも部活ではなくクラブチームに通う子も多い。ということで、説明会は平日だけではなく日曜にも行われる。

ところで、今の中学生は「藤井フィーバー」より前に小学校低学年を通り過ぎてしまっているので、中学校の将棋熱はあと1、2年後になるような感じがする。多くの子は年長か小1で将棋を覚え始めるようで、小2でカルチャーに行くと、既に年下の子に勝てないわけだ。「対局は負けた方が強くなります」と励ますのだが、現実は厳しい。


さて、4月9日出題作の解答。





飛車と金という立派なコマが一マスずつ動く。




今週の問題。



わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

葉山コロッケを食べる

2022-04-22 00:00:03 | あじ
葉山といえば御用邸か葉山牛か葉山コロッケかというほど有名なのが旭屋牛肉店の葉山コロッケ。御用邸には現在、上皇ご夫妻が都心にある住居を息子夫婦との交換作業中に仮寓にしているとの話がある。

で、森戸神社の近くにある「旭屋牛肉店」が「葉山コロッケ」の老舗ということで、迷いながら到着。まず、店名に牛肉店とあるため、牛肉専門の肉店かと思ったが全く関係なかった。豚肉も鶏肉も売っている。



そしてなんといってもコロッケだが、大量に売られている。さらにコロッケを挟んで食べる皮パンも大量にある。



すかさず皮パンにコロッケをはさんでみた。コロッケは全体的に硬い感じだが、その結果しっかり食べられる。

相続課税「国の勝訴」は他人ごと?

2022-04-20 12:00:02 | 市民A
4月19日配信の朝日新聞デジタル版より、

マンション相続課税、「伝家の宝刀」抜いた国の勝訴確定 最高裁

首都圏のマンションを相続した遺族が相続税を「ゼロ」と申告したところ、税務署が「伝家の宝刀」と呼ばれる例外規定を使って3億円超を追徴課税した――。この妥当性が争われた訴訟で最高裁第三小法廷(長嶺安政裁判長)は19日、取り消しを求めた原告の上告を棄却する判決を言い渡した。「税負担の公平に反する事情がある場合には例外規定を使える」という初判断を示した。


タワマンを相続税対策で買う人は多いが、多くの場合、路線価が安いから買うのではなく時価に占める土地の比率が少ないからと考えられる。首都圏のタワマンの時価はそう下がらないが、住居面積比で共有している土地は下がらず、建物が減価償却され価値が下がることにより長期的には全体としての相続税評価額が下がることの効果の方が大きい。

今回の場合は路線価が低すぎたということだが、購入してから相続するまで3年あったということで路線価を見直さなかったのか、そもそも報道されている内容が少しおかしいのかもしれない。例えば表道路との接地面積が小さいとか北向とか奥行きが長い土地で評価率が1.0以下とか。もしかしたらタワマンの本質的な存在理由にまで及ぶのだろうか。

そもそも、規則は法律でなく「通達」。お金持ちが節税することは違法行為ではないのだから、まったく恣意的(税務署の署長権限?)と思う。


そして、大問題は、相続税評価額と時価の関係。首都圏のタワマンだから時価の方が高いが、郊外や人口減少地域であれば相続税評価額より時価の方が低いのはごく普通。物件を直ちに売却するなら、時価もわかるが、何年かけても売れないことも多い。建物+土地だと免震構造に改造しないと(あるいは改造費を引かないと)値段が付かないし、多くの場合「評価ゼロ円以下」ということになる。また、親と別に暮らしていれば、相続発生時(親が亡くなった時)には、その家は自己の居住用住宅ではなく単なるセカンドハウス。特例措置はあまりない。

一人のお金持ちをいじめた結果、無数の一般国民からの時価評価要求が出てくるのではないだろうか。過去分の修正申告が税務署にドカンドカンと送られてきたらどうなるのか。

石原兄弟の海で何があったか

2022-04-20 00:00:02 | たび
週末に三浦半島のミニ旅行に行っていた。そして、・・・

三浦半島の最北部は東が横浜市、そして西が鎌倉市。鎌倉の南が逗子市でその南が葉山町。東西にまたがる横須賀市があって、最南端が三浦市だ。結構細かく分かれている。伊豆半島と同じように東側に人口が多く、鉄道もJRと京急と二本あるが、西側には鉄道はない。ただし、江戸時代になる前は西側にある鎌倉が東日本の政治の中心だった。

ところが、多くの人は横浜の南に横須賀があって、それで終わりと思っている。逗子とか葉山とかどこにあるのだろう???という感じだ。

ということで、今回は半島の西側のドライブ・マイ・カー。主語は「I」だ。マイカーじゃなければ自動車ドロだ。



そして、まず、逗子海岸で見るのは有名な「太陽の季節文学記念碑」。運転中に渋滞で止まった時に右側に見えた。手すりで文字が全部は見えないが、「太陽の季節 ここに始まる 石原慎太郎」と書かれている。芥川賞受賞50周年として2005年に完成。左上の金色の太陽は無論のこと岡本太郎の「若い太陽」。岡本氏は1996年に他界しているため、養女(事実上の妻)であった敏子氏が同意したのだろう。記念碑が完成した11月に先立ち、4月に他界されている。

次に向かったのが、葉山の森戸海岸にある森戸神社(大明神)。源頼朝が三島にある三嶋神社から分社して興した由緒ある神社である。三嶋(三島)の地名は伊豆諸島という意味で、八丈島に流罪になった為朝や自らも伊豆半島に潜んでいたことから信仰することになったのだろう。鎌倉からは馬で一走りの場所でもあるし鶴岡八幡宮からは少し距離を置いたのだろうか。



そして、海を見渡せば神社の鳥居と並んで別名「裕次郎灯台」と言われる葉山灯台がある。ヨット仲間が集めたお金を寄付して作られた灯台だ。



そして、今度は石原裕次郎の記念碑。

夢はとおく 白い帆にのって 太陽の季節に実る 狂った果実たちの先達 石原裕次郎を偲んで 

慎太郎氏の筆である。

そして、まったくの偶然なのだが、沖合に大小たくさんのヨットが集まっていたのだが、これが慎太郎氏の散骨式だった。太平洋を使うのかと思っていたら、そこでしたか・・



あまり報じられていないが、式後にメモリアルについて記者から質問があり、長男と次男の話では、「灯台」を勝手につくるわけにはいかないので、長男からは次男の負担で銅像でも作ろうかという案が出たところ、次男は逗子市のマンホールの蓋でも・・と言っていたのだが逗子中のすべてのマンホールの蓋を顔入りにするとなると銅像よりもずっと高くなるのだろう。


ところで、散骨の件だが、今回は骨のすべてを粉にして海に散じたわけではなく一部だけだったそうだ。故人の希望なのか遺族の希望なのかは不明だ。

或る夜の出来事(1934年 映画)

2022-04-19 00:00:08 | 映画・演劇・Video
約90年前の米国映画。昭和9年。当時のアメリカのことが見えてくる。マイアミからNYまで長距離バスで何日もかけて移動するとか。映画としてはラブ・コメディの典型で、短編小説をもとにしている。アカデミー賞を5部門で受賞している。作品賞と主演男優賞と主演女優賞と監督賞と脚本賞。当時の米国人にとって、よほど大切な映画だったのだろう。Wikiによれば製作費32万ドル、興行収入200万ドルと大儲けだそうだが、この製作費の中には主演のクラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールに支払った高額のギャラが含まれるそうだ。

コロンビアの制作だが、当時は所属俳優を持たず他の会社から借りたり、直接契約したりしていたそうだ。コストの流動費化だ。それでいろいろ当たっているうちに出演した二人に行き着いたものの、高額ギャラを要求されたようだ。どちらの俳優もあまり乗り気ではなく断られるように提示したらしい。つまり主演の二人は、「失業中の新聞記者」と「富豪の娘で親と対立して航空ショーのパイロットと結婚しようと逃走中」という食えない役柄だったからだ。ところが契約が成立。

筋立ては、新聞記者が逃走中の富豪娘を見つけ、記事にして復職しようと女優を密着取材するのだが、女優が旅行鞄を盗まれて無一文になったところから失業中の男が奮起して野営したり、ヒッチハイクしたり色々とNYまでの冒険が始まり、結局、きまぐれな娘の方は、危険な仕事のパイロットより、無一文の新聞記者の方がいいと考え始め、父親に頼み、パイロットに10万ドルの婚約不履行慰謝料を払ってもらい、新聞記者と結婚することになる(はず)。

「富豪の娘」という部分を「王族の娘」と書き換え、「無一文の新聞記者」というところを「NY州弁護士受験中」と書き換えると似たようなストーリーになる。しかも逃避行の行き先はNYだが、まだ映画化されていない。

一つ気になったシーンが、逃走中に格安モーテルで食べた朝食。目玉焼き(お金がないので片目焼き)を食べた後、朝からドーナツを食べるのだが、ドーナツをコーヒーカップに浸けながら食べるシーンがある。たとえて言えば、そばをそばつゆに浸けて食べるようなものだ。ゲーブルがコルベールに対して、「そんな浸け方ではだめだ、べとべとになる」といってすばやく実演し、「だから富豪の娘は・・・」というのだが、ドーナツをカップのコーヒー(あるいは別の液体)に浸けるなんか見たこともやったこともないのだが米国式なのだろうか。

あるいは米国でも日本でも人前ではそのまま食べるものの、誰も見ていないときはこっそりコーヒーやミルクにつけて食べるというのが一般的なのだろうか。

ジャベリン不足という話

2022-04-18 00:00:22 | 市民A
4月16日付けのCNNジャパンの記事に

米軍の対戦車ミサイル、欠乏の危機に ウクライナへ大量供与で

(CNN) 米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は16日までに、ロシア軍が侵攻したウクライナへ対戦車ミサイル「ジャベリン」を大量に回したため、米軍が本来、備えるべき分が欠乏する危機に直面していることを明らかにした。

CSISで国際安全保障研究を担当する上級顧問が報告書で述べた。

米軍向けの補充には今後数年間を要するとも分析した。 戦車などの装甲を貫通し、破壊する携行式の同ミサイルは米軍事企業のロッキード・マーチン、レイセオン両社が製造。発射された後、自ら標的へ向かう性能を持ち、射手が退避し、反撃をかわす時間的余裕が生じる利点も備える。 ウクライナではロシア軍の戦車の破壊に相当な効果を示しているともされる。

侵攻が起きる前には、ロシア軍の戦車の戦力はウクライナ軍と比べ、圧倒的に優勢な立場にあるとの見方が強かった。 米軍が将来直面し得る紛争でも非常に有効な武器になるとも考えられている。これら紛争は北朝鮮、イランあるいはロシアとの間に想定され、米国は軍装備品の備蓄も進めている。ただ、手持ち分の量が低水準にあるのなら、軍事計画の立案者たちは戦争遂行計画が実行出来るのかどうかへの疑念を抱くことにもなる。

CSISの同顧問は、米国が手元に準備しているジャベリンは2万~2万5000基と推定。ウクライナへ送ったのは7000基とみている。備蓄分の約3分の1をウクライナへ提供した計算にもなる。

この提供分を米軍が埋め合わせるには約3~4年かかると指摘。今後もより多くのミサイルをウクライナへ送る事態となれば、補充に必要な期間もそれだけ長くなることを意味する。 米国防総省高官は最近、米国は数千基規模のジャベリンや地対空ミサイル「スティンガー」をウクライナへ付与しているものの、米軍の即応態勢に影響は出ていないとの見解を示していた。


というものだが、ジャベリンの命中率は9割ともいわれ、敵の戦車の数より少し多ければいい。20000基も用意しているのはロシア+中国+北朝鮮の合計数(約22,000)に対応しているのだろうが、少なくともロシアと北朝鮮の数字には実戦に使えないほど古い物が大量に含まれているので実際は半分というのが実態らしい。

そもそも、話を陸軍に絞って、米国本土を戦車隊で攻めるような国があるだろうか。

それに、戦車を一基作るのとジャベリンを一基作るのにかかる手間は大きく違うだろう、さらに戦車はドローンにも弱いことが実証されたのだから、戦車隊で戦うことは減少するような気がする。

早稲田スポーツミュージアムへ

2022-04-17 00:00:33 | 美術館・博物館・工芸品
早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)に行ったついでに、戸山キャンパスまで足を延ばして(というほどの距離ではない)、スポーツミュージアムへ行った。早稲田のスポーツの特徴は、他大学のように重点競技に絞らず、どんなスポーツでも力を入れるということだろうか。学生数が多いので支える人も多いということだろう。

それならミュージアムももう少し支えた方がいいかもしれないというと怒られそうだが、ミニマムサイズだった。入学式や卒業式用の早稲田アリーナの3階の一角にある。

パネルとユニフォームなどの展示品から構成されている。シーズンによって展示競技が変わるようだ。



パネルには歴史が書かれていて、その最初の方に三段跳びの織田幹雄氏が写っている。日本最初の五輪金メダリスト。1928年8月2日、アムステルダム五輪の三段跳優勝。当時は大学生だった。その後、朝日新聞で記者を続け、後年になって早稲田大学教授として教壇に立っていて、講義を聞いたことがある。内容は覚えていない。

この金メダル獲得の日、奇しくも人見絹枝さんが800メートル走で銀メダルと獲得。その後、朝日とライバルであった大阪毎日新聞に入社。東京と大阪、朝日と毎日という関係で二人でスポーツを盛り上げるはずだったが、3年後の同日8月2日、人見さんは結核により他界してしまう。



そしてパネルの中央付近にはサッカーの写真。釜本選手の五輪での写真のようだ。早稲田ではサッカー部と言わず「ア式蹴球部」が正式名のようだ。ラグビーは「ラ式」、アメフトは「米式」らしい。サッカー界に「W派閥を作った」という疑惑もあるらしい。遠い過去の歴史を振り返って「あの頃は・・」となると、よくないことが始まるのは最近の世界情勢も同じだ。

4月になって

2022-04-16 00:00:05 | しょうぎ
数ヶ所で小学生に将棋を教えているが、4月になって新顔がどっと増えている。その中で、気が付くのがアプリやソフトといった対戦型や対局型の威力。

なにしろ、将棋ウォーズが共通言語になっていて、「10分10級、10秒8級」とか自己紹介している。一昔前には24道場で、1300点とか言っていたのにすっかり廃れてしまった。その影響か、持ち駒を右側ではなく盤の手前に置く子が非常に多い。縦長のスマホ画面の特徴によるためだ。もう一つの驚愕は、人と指したのが初めて、という子が多い。ルールを知らないわけではないが、人間と指さないと不安になってくるそうだ。そのため、「王将」というような二文字の駒に慣れていないわけで、一文字駒と二文字駒の対比表まで作って渡している。


さて、4月2日出題作の解答。







初手が強引。


今週の問題。



わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。