写真で辿る「坂本龍馬の生きた時代」

2010-01-31 00:00:58 | 美術館・博物館・工芸品
ryuma1FUJIFILM SQUARE(六本木のミッドタウン1階)で開催中の「坂本龍馬の生きた時代」(1.16~2.25)を覗く。

幕末歴史ファンには見逃せない写真が大量に出展されている。当時の登場人物というのは、薩長土肥側も幕府側もみな若い。そして龍馬以外の多くの登場人物は明治時代になっても活躍を続けている。

幕末に登場した時は20歳台の青年でも、明治になり40になり50になっていく。そのため、現在の我々が知る伊藤博文や板垣退助の写真というのは、若い時のものじゃないわけだ。

ところが、実は幕末に日本に入ってきた写真技術だが、結構、大流行していたらしく海外の博物館などにも数多く残っているらしい。それらの写真こそ、幕末当時の歴史の主人公たちの素顔なのだ。

展覧会のタイトルは龍馬ということになっているが、龍馬に限らず、幕末登場人物の若い時の写真が明治天皇はじめ、数多く並んでいる。大久保利通の顔なんて、結構ぶさいくだ。

そして、有名な龍馬の立ち姿。ちょっと気取っているのだが、写真技術としては、一枚限りの現像ではなく、何枚も焼き増しできるような版になっているそうだ。おそらく、写真を名刺代わりに配っていたのではないかと推定されるそうだ。

つまり、この写真によって、坂本龍馬暗殺計画が立てられたのではないかと、ちょっと思った。

ryuma2なお、会場では、別途、「幕末イケメンコンテスト」が行われている。幕末登場人物10人の写真の下に、花マークのシールを貼っていくのだが、10人の中の二人に投票は集中している。

坂本龍馬と土方歳三である。

当然だろう。二人とも自己を曲げることなく一介の小市民から名を上げたわけだ。

さらに、土方はどうみても二枚目だ。農民の出であり、武士としての教育を受けていたわけでもないのに、結果としては、「最後のサムライ」として、封建制度の幕引き役になった。

龍馬の方は、その開明的な思想が、薩長に渦巻いていた尊王攘夷思想を捨てさせたとも言える。まあ、日本で最初の「自由人」の類である。

ところで、イケメンとして女性に人気のある坂本龍馬だが、伊藤博文ほどではないが、ある欠陥が指摘されている。

女好き。

タイガーと同病だ。150年も経てば、タイガーファンも許してくれるだろう。
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竜王就位式メモ

2010-01-30 00:00:23 | しょうぎ
ryuo1今週始め(25日)にホテル・ニューオオタニで開かれた竜王就位式にお呼ばれした。2日違えば某党容疑者の被疑者取調べと同時になるところだった。

おそらく竜王戦の7番勝負が始まる前にパーティ会場が予約されているのだろうから、4勝ゼロ敗で盛り上がらないまま終わってからしばらく、忘れた頃に開かれたのだろう。

もっとも、絶対に忘れていないのは竜王本人である。会場で優勝賞金3900万円の目録が手渡された。4局で3900万円ということは、一局あたり975万円である。本来は竜王に就位し、3900万円を獲得するということなのだが、渡辺竜王にとっては6年連続である。いすれタイトルを失う時に、3900万円の大損をしたような錯覚を感じるのかもしれない。子馬への投資と混同しないほうがいい。

そして、毎年のことなので、あらかじめわかってはいたが、さまざまな人たちからの定番的な謝辞が続き、やっと食事が始まるのは35分後だった。スピーチの中で特に感動的なものは覚えていないが、1996年から1997年にわたり竜王戦7番勝負で8連勝の記録を持っていて、今回並ばれた谷川浩司九段から、「竜王戦以外でも早くタイトルを取るように」というキツイおコトバがあった。

竜王に苦言を呈する前に、そのコトバは自分に対して言うべきじゃないか、と僅かに思ったのだが、賞金額が高すぎて、渡辺竜王も他のタイトル戦では無欲になってしまうのだろうか。


さて、今回の会場はニューオータニだが、昨年まではパレスホテルだった。ホテル建て直し中ということで、会場が変わったのだろうが、ささやかに期待することがあった。パーティ会場内に臨時で設置される鮨屋の屋台である。というのもホテル内で営業しているのは、あの食通魯山人氏が“最高!”と賞賛した「銀座・久兵衛」である。

ryuo2開会前に会場をのぞくと予想通りの「久兵衛」。乾杯の直後に列に並ぶため、久兵衛前にホームテーブルを設営する。が、一抹の不安があったのは、準備されているネタ。久兵衛ともなれば、「上ネタ」としかイメージできないが、なんとなく赤いマグロとかキュウリとかが見える。白っぽいマグロとか黄色い塊とか見えないわけだ。

そして乾杯終了後、約10秒後に3人目の鮨客となったのだが、不安が的中。マグロ、イカ、イクラ、サバ、そしてかっぱ巻きである。ミシュランの星が1個しかもらえないのも無理はないような気もする。

その他、主催が大読売新聞というのに、料理は昨年までよりも、量も質もシャビー感が漂っていたのだが、新聞社の懐もかなり寒いものになっているのかもしれない。あるいは、今年の竜王戦で、A級棋士が寝過ごして不戦敗という醜態に至ったことに、大激怒して料理半減とかペナルティを課したのだろうか。読売購読者の出席も多いだろうが、読者が減らなければいいのだが。

会場には5歳の七五三の写真撮影を終えたばかりの竜王のご子息も和服姿で登場。感心したのは私の耳にはあまり残らなかったゲストのスピーチをおとなしく全部聞いていたこと。

もっと小さな頃から見ているが、竜王の顔にかなり似てきていると思う。体つきはがっちりしているので、たぶん15歳頃に父親の身長を追い抜くのではないだろうか。将棋のルールを覚えて指し始めているようだが将来は不確定である。父親の所業をみて、自分の将来の目標とすることは十分に考えられることなのだが、それが将棋指しなのか、競馬の予想屋なのかは、まだ誰にもわからない。



さて、1月16日出題の詰将棋の解答。

▲1二銀 △2二玉 ▲2一銀成 △1三玉 ▲2五桂 △1四玉 ▲1三金(途中図1) △2五玉 ▲3六飛成 △1六玉 ▲2七銀(途中図2) △1七玉 ▲3九角 △2八合 ▲2六竜 △同角 ▲1八銀打まで17手詰

実戦的過ぎる手順だったか。



詰将棋的には3手目は▲1三角とかだが、実際はそういう問題を作っているうちに、反証的に完成した。

すべての詰手筋を無視すると詰むことになる。

あまり感じがよくない問題だった。

動く将棋盤は、こちら




今週の問題は、詰め手筋と、普通の手と、意外な手などを織り交ぜた問題である。やや解きにくいかもしれない。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
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や・き・そ・ば

2010-01-29 00:00:15 | あじ
bairan最近、とみに有名になった梅蘭(ばいらん)の「やきそば」を食べに行く。横浜中華街の上海料理店が、何かのはずみで有名になり、今や六本木ヒルズにまで出店。なんとなく大拡張の末、予想通り行き詰まった生キャラメル屋の様相に似ているが、どうなのだろう。横浜方面の地銀、信金には、おカネの計算に弱い銀行マンがいて、口車に乗って、うかつに借入していると、とんでもないことになるから注意が必要(別件で大迷惑をこうむった)。

ここの「やきそば」だが、普通のものとはまったく違う。そばと具が別になっている。といってもたいていの高級店の焼きそばは、ソバの上にあんかけ風の具がのっているのだが、梅蘭は違う。上下逆だ。

つまり、具の上にやきそばがのっかっている。具は豚肉、もやし、たまねぎ、ニラなどを炒め、さらに、とろみをつけている。その上にマンホールのふたのようにそばを中華鍋で円形に形を整えて焼いたものをのせる。おこげのような製法だろう。中華鍋にそばをはりつけて焼くのだろう。ただし、そばが上になる。

bairan2事前情報で、普通の900円の焼きそばを頼むと、多すぎて飽きるらしいので、ミニサイズのやきそばにフカヒレスープに点心4種とデザート付き1700円を注文する。

やきそばの味は、いつかどこかで食べた懐かしい味がする。いつかどこかと書いたが、どこで食べた味かは特定できるが、その店は今は廃業している。つまり、幻の味だった。

フカヒレスープはOKだったが、4種点心はイマイチだった。シュウマイとか餃子は北京料理だったと思う。上海料理店では得意じゃないのだろう。

しかし、日本人って色々なものを食べるなあ、と思いながら、梅干しとかシラス干しとか、鯵の干物とかメザシとか日本古来のディープな食べ物って、たぶん日本人のアイデンティティの一角を形成しているのだろうと思うわけだ。梅干し食えれば参政権を許してもいいか、とか。

そういえば猫の話だが、猫にとっての大好物といえば「鯵の開き」であろうと思うのだが、それは原産地のエジプトから長駆、苦難の道を歩いて日本に到達した猫たちにだけ、エジプトの猫神様が与えたご褒美グルメであるのだろう。
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米欧回覧実記4

2010-01-28 00:00:50 | 書評
beio4全5巻中の4巻目。長旅の後半は一気に遠くへ遠くへと、欧州をかけめぐる。松尾芭蕉の旅みたいになる。

ベルリンからポーランドを通過、リトアニアを通って、ついにロシアへ。サンクトペテルブルグまで行く。北緯60度。そして同じ道をベルリンまで引き返してくる。このあたりで久米の筆は日本人の自信を取り戻していく。ようするにイギリスとフランスの先の方まで行くと、日本の方が立派な国じゃないかと思うわけだ。

ロシアは千島方面で挑発活動をしていたが、実際に来てみると大した国じゃないと思うわけだ(本当の実力はよくわからないだろうが)。

そして。今度はデンマークからスウェーデン方面へ。北欧の旅は日本の田舎風景とだぶらせている。そしてドイツに戻ってハンブルグ、フランクフルト、ミュンヘンと陰鬱な筆が進み、イタリアへ向かう。(しかし、すごい体力だ)

実は、イタリアは統一国家ができたてのホヤホヤだった。久米によれば、これだけ怠け者そろいの国民をまとめて戦争を行って国家を作った国王のことを高く評価している。土地は欧州でもっとも農業に適しているのに、時間があれば昼寝ばかりしていて生産性が低いと手厳しい。もっともイタリアの項でスペイン人に触れ、昼寝ではなく一日中眠っていると決めつけている(行ってないのに)。

そしてオーストリア。国家の体制についての記述はあまりなく、美しい山々と山間地について、九州の山奥と似ていると、まったく馬鹿にしているが、そんなところにまで鉄道があると、妙な感激を記している。

せっかく音楽の都に行ったのに、一行に西洋音楽の趣味人はいなかったようだ。

そして、最終第5巻へ。
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井伊直弼の墓が暴かれるのか・・

2010-01-27 00:00:29 | 歴史
井伊直弼自体についての考察は、かつて行ったこともあるのだが、もちろん彼は桜田門外の変で水戸藩士に斬られた。

この桜田門外の変についても、その背後の事情について様々な諸説があるのだが、そういう政治的な話じゃなくても、変化球の謎なんかもある。

例えば、井伊家の上屋敷(現在の憲政記念館のあたり)から江戸城までの通勤時間は、およそ5分。水戸藩士は愛宕山に集結してから桜田門に向かうのだから到着まで最低15分はかかる。どうして暗殺がうまくいったのか。答えは、直弼が時間に几帳面だったからだ。毎日、定刻に井伊家の門を出る。私みたいに出社時間やコースがランダムだと、襲撃する方も容易じゃない。

それと、本題に入るが、暗殺され首を持ち去られたものの、その日のうちに首の所在が判明し、首と胴体が縫い合わされ「病気治療中」ということになった。

当時の幕府ナンバー2だったのが安藤信正。彼は療養中の直弼に朝鮮人参を送っている。が、目撃情報は瞬時に江戸中の知るところとなっていて、こんな句も読まれている。

人参で 首をつげとの 御沙汰かな

人参で首をつなげと御使い

iiよく、歴史の本には、その時、安藤が直弼の死を隠した理由として、藩主が討たれた場合、斬られた方も、斬ったほうも、お取り潰しということになっていて、井伊家と水戸徳川家の両家の取り潰しなどできるわけないので、井伊家が生前に家督相続を行ったことにし、また水戸藩士を全部浪人者として斬り捨ててしまおうと考えた、ということになっている。

しかし、もはや、そんな定法など、この時代に完全に失効していただろうとは私の意見。単に、幕府の次の指導体制が決まっていなかったので死亡時刻をごまかして時間稼ぎをしたのに過ぎないだろうと思っている。(多くの独裁国や小渕総理急死の時も同じようなことが行われたとする噂もある)

世田谷の豪徳寺には井伊直弼の立派な墓があるのだが、なぜか墓石は経年の割に傷みがひどく、斬られた直弼の怨念の発現とも言われていた。

そのため、墓地の改修工事が進んでいるのだが、その中で奇妙なことがわかってきたそうだ。

墓石の下、2メートルまで調べたものの、棺が見当たらない、ということだそうだ。棺がなければ遺体がないことになる。そのため、さらに深いところまでレーダーで調べるということになったらしい。

即死だったのは目撃談などからはっきりしているのだろうが、その後の幕府の対応、井伊家の対応など、新しい発見があるのかもしれない。


そして、本件を調べているうちに、わかったのだが、桜田門外の変は3月3日の季節外れの大雪の中で実行されている。桜田門外は雪が血に染まり異様な光景になったのだろうが、その赤く染まった雪は、そのまま領地である彦根に四斗樽で運ばれたそうだ。

hikoneそして、実はその彦根城を私が訪問したのは2005年2月。ちょうど、大雪の日だったのだ。何か言い残したことを聞いてくるべきだったのかもしれない。
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おとし玉

2010-01-26 00:00:36 | 市民A
santo年賀状のおとし玉の3等が当たった。

下4ケタが一致する確率は1万分の1。毎年100枚以下なので、確率的には100年以上に一回の割合だ。リーマン破綻以降の金融危機の時に、「100年に一度の危機」と言われたが、それよりも確率が低い。というか、ネット時代に年賀状が生き残れるかどうか、新聞業界と同様のあやうさがある。

ところで、1等、2等は電化製品を中心にした商品群だが、3等は『グルメ』に特化している。実に38種類の中から、1種類を選ぶことができる。

1.ユーハイム リーベスバウムアソート
2.彩果の宝石
3.ダロワイヨ 焼き菓子詰合せ
4.東京凮月堂 銀座 パティスリー・フランセスL(洋菓子詰合せ)
5.長崎堂 カステーラ&プリンセット
6.福島正八 まろやかプリン
7.マキシム・ド・パリ マロングラッセ(12個入)
8.霧笛楼 ブランデーケーキ・紅茶セット
9.ヨックモック サンクデリス
10.榮太樓總本鋪 甘味詰合せ
11.海老菓子本舗志ま秀 海老なかよし(2段重ね)
12.欧風おかき詰合せ
13.大黒屋 滋味 七彩
14.青森の正直(こだわり缶詰)ギフト
15.かに味噌缶詰
16.ニッスイ ふかひれスープ・カニ缶セット
17.総本家新之助貝新 時雨蛤詰合せ
18.紀州南高梅3種セット
19.里山からの贈り物(かぼすコンフィチュール2種詰合せ)
20.福島正八 オーガニックジャムセット
21.山田養蜂場 熟成アカシア蜂蜜(ルーマニア産)
22.エクストラバージンオリーブオイル
23.南魚沼産こしひかり2.5kg
24.ファンケル 発芽米4kg(1kg×4袋)
25.梅里庵 茶漬詰合せ
26.山本海苔店 「紅梅」詰合せ
27.稲庭手延うどん
28.全国繁盛店ラーメン12食
29.「長生閣」 出雲そば
30.長崎ちゃんぽん12食
31.浅草今半 牛肉佃煮詰合せ
32.帝国ホテル スープ詰合せ
33.函館・レストラン五島軒 カレー詰合せ
34.福島正八 ビーフカレー
35.松北園 宇治煎茶詰合せ
36.トワイニング クオリティ ティーバッグ コレクション
37.ブルックス 人気のコーヒー5種セット(105袋入り)
38.ミステール500ml×24本
<以上38点の中から1点>

現代日本の代表的グルメということだろうか。結構、色々と気を使っていることが感じられるが、カステラが文明堂ではなく長崎堂であるのに、長崎ちゃんぽん12食もリスト入りしていて、ちょっと偏っているような気がする。

それで、半年以内に選べばいいのだが、どうしても目移りしてしまう。よくわからないのが、38番目の『ミステール500ml×24本』と14番目の『青森の正直(こだわり缶詰)ギフト』。量で行くならコーヒー105袋というのもある。

体調がよくなったので、月末に大慌てで初詣にいき、ついでに開運熊手を買って帰り、番号をチェックすると、大当たりだった。熊手の元手以上が数時間で回収できた。


賀状を送ってくれた方に「お礼状」を書くべきかどうか思案中。もしかしたら、私が当選したことを知っていて、明日あたりに電話がかかってくるかもしれない。


もちろん。大当たりというのは、普通は運がいいことになるのだが、リストラの槍玉なんかになるのは御免である。槍玉という言葉の語源は槍に刺した玉なのだが、この玉というのは戦場で相手の首を斬ったあと、槍に刺して高く掲げる行為、つまり玉=頭部ということになる。だからこそリストラの時に用いるのにふさわしいコトバなのである。

その槍に刺した玉が、ぽとりと落ちることをおとし玉というのだろうかとか思ったが、落とし玉ではなくお年玉であることに気付く。
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再生可能なのだろうか

2010-01-25 00:00:42 | 企業抗争
JALのホームページを辿ると、1月19日付で、会社更生法申請に至る事情説明が書かれている。ずいぶん報道を重ねていたことなので、目新しいこともないが、注目すべきは、JAL自体が、どうして経営不振に至ったか自ら書いている部分がある。第一項である。

1.企業再生支援機構に対する再生支援申込み及び会社更生手続開始の申立てに至る経緯
当社グループは、1953年の設立以来、国際線ネットワークを中心に、安全性・定時性を基盤とした高品質の航空輸送サービスを提供し、2002年度の日本航空株式会社及び株式会社日本エアシステムの統合を経て、本邦での国際線シェア66%・国内線シェア46%を有し、一日に1,100便程度の定期便を運航する日本最大の航空会社として、国内外の航空利用者の利便性・公益に寄与・貢献してまいりました。

しかしながら、今世紀にはいり、米国同時多発テロ、SARS、イラク戦争といった事象が相次いだことにより、特に国際線航空需要が減少し、当社グループは甚大な影響を被りました。また、その後の歴史的な燃油価格の高騰に伴う燃油サーチャージの高額化により観光需要は低迷しました。

このような中、当社グループは、人的生産性向上による人員数の削減や賃金制度・退職金制度改定、一時金の抑制などによる人件費の削減、運営体制、業務プロセスの見直しによるコスト構造改革、収益性の観点による国際・国内路線の徹底的な見直し、機材更新とダウンサイズの推進などあらゆる自助努力を進め、2008年度には低需要期である第1四半期としては統合後初となる営業黒字を達成しました。

しかしながら、2008年秋口以降に発生した金融危機の影響で世界経済は未曾有の景気後退局面に突入し、当社グループにおいても、特に国際旅客におけるビジネス需要の減少と国際貨物需要の急減によって収入は大幅に減り、2009年6月には、株式会社日本政策投資銀行と民間金融機関から総額1,000億円の融資を受けるに至りました。

このような事業環境の中、当社グループの再生を確実にするために国土交通大臣により立ち上げられた事業再生の専門家からなる「JAL再生タスクフォース」は、2009年10月29日、国土交通大臣に対し、企業再生支援機構による支援を受けて再建することを妥当とする調査結果を報告しました。

そこで、当社は、企業再生支援機構に対し、当社グル-プの再生支援に関する事前相談を開始し、また、事業再生ADR手続を進めつつ、企業再生支援機構との協議を継続してまいりましたが、企業再生支援機構による事前調査を経て、株式会社日本政策投資銀行他の申込金融機関と連名で、本日、企業再生支援機構に対して正式な再生支援の申込みを行い、支援決定を受けました。企業再生支援機構は、法律に定められた所定の事業者の事業再生支援を目的として、国の認可法人として設立された株式会社であり、当社らは、支援決定により、公的な再生支援を受けることとなったものであります。

また、当社らは、企業再生支援機構による公的な再生支援を受けるにあたり、企業再生支援機構の指摘を踏まえ、透明性・公正性が確保された手続のもとで迅速な事業の再生を図るため、企業再生支援機構の支援と会社更生手続を併用することとし、会社更生手続開始の申立てを行うこととしました。

なお、当社らが進めてまいりました事業再生ADR手続につきましては、本日、当社らより同手続の取扱事業者である事業再生実務家協会及び手続実施者に対して手続を終了するよう申入れを行い、かかる申入れを受け、手続実施者において協議がなされた結果、同手続の打切りが相当との決定がなされました。これを受けて事業再生実務家協会において、当社らの会社更生手続開始の申立てに先立ち、同手続終了の決定がなされております。


かなり未練たっぷりな書き方だが、経営不振に至った原因としてあげられているのは、

A.米国同時多発テロ
B.SARS
C.イラク戦争
D.燃油価格の高騰に伴う燃油サーチャージの高額化
E.2008年秋口以降に発生した金融危機

となっているのだが、これは世界中の同業者もまったく同じ状況の中にいたわけだ。では、ANAやスカイマークはつぶれないで、一人負けに至ったのか、それについては何も語られていない。実に見事な親方日の丸である。

本来は、収支改善のプランが必要なのに、経営不振の言い訳探しをしていたのだろう。

実は、先日、ある民営化したばかりの航空関係の会社の方と話していたら、こちらも見事に「インフルエンザの影響で、・・・」と聞きもしない言い訳を言われていた。役所病なのだろう。


よく言われるが、低い給料で努力を重ねたANAにしてみれば、JALの借金棒引きとか今後の低利融資といった政府の優遇策は、まったく腹立たしいとしか言えないだろう。とはいえ、ANAの社長が国交省に釘を刺しに行ったのは、やや戦術的にはマイナスだったかもしれない。これだけ言われてJALが再生しなければ、もっと肩入れすることになりそうだからだ。


さらにJALが窮地にあるのは、機材(飛行機)の新替の件。再生機構は主にジャンボ(B747)を直ちに全廃して、燃費のいい中小型機を増やすという方針を出しているが、実はボーイング社にはすでにかなりを発注済み。もちろん、中小型機は多いのだが、最新鋭の大型機であるB787も大量に発注済みらしい。つまり、古い大型機をやめるのはいいとして、中小型機だけでなく大型機も買い集めていた。

となると、多くの人がイメージしている縮小均衡型ではなく、席数の拡大方向へ向かっている。では大型機をキャンセルするのだろうか。ボーイング社ともめるのは間違いないだろう。新しい機種が手に入らなければ今のままになるしかないだろう。

そして、社員のリストラの件。社員の30%が対象らしい。一方、ある専門雑誌にJALの客室乗務員の実態記事が書かれていた。スッチー物語だ。

日本航空インターナショナルとジャルウェイズとジャルエキスプレスの3社で10700名の客室乗務員がいるそうだ。うち外国人は1000名。男性は100名。

聞いてびっくりなのは、現在、彼女たちが正社員になるには入社4年目ということだそうだ。まず2カ月の訓練。そして国内線勤務。次に国際線のエコノミークラスの講習をパスすると国際線に勤務。さらに経験を重ねて、訓練を受けると、エグゼクティブクラスやファーストクラスが担当でき、さらにキャビンコーディネーターとかキャビンスーパーバイザーになっていくそうだ。

別に、見ていて何も変わりがなさそうなのだが、国内線、国際線、国際線ファーストクラスと別のスッチーが仕事をしていたわけだ。そして、めったなことでは正社員になれないのだろうが、今度のリストラで最初にターゲットになるのは、この非正社員ということになるのだろうか。給料の低い方?


次に、CEOは稲盛氏(77)に決まったものの、COOの人選が難航している。当初56歳の子会社の役員が抜擢されていたようだが、CEOと面接の結果、保留になった。こういうのは、一度信頼がなくなると、どうにもならなくなる。もともと20歳も歳が離れているというのも何かと会話が通じない原因となる。

もっといえば、CEOとCOOが別人というのも再生中の企業にしては贅沢だ。最初から人的関係が捻じれてしまっている。

入社人気企業だったので人材がたくさんいそうなものだが、思えば、かなりが政治家のコネによる裏口入社組。大学の同級生にも所轄官庁の大臣の息子がいてJALに入社していた(彼の場合は、大学へも裏口からではないかと噂されていたが)。案外、パッとしないのかも。

そういえば、稲盛氏がCEOを受諾した時のスピーチも違和感があった。

社員のしあわせの為に

いかにJALの社員が傲慢であったとしても、サービス業であることを理解してない人はいなかったのではないだろうか。お客様がいなければ成り立たない業種である。競争も厳しい。「社員のしあわせ」を最初に上げるなんてメーカーみたいだな、と思ったがメーカーの社長なのである。しかも一方でリストラ計画があるというのにしあわせって何なの?ということ。

というようなことで、結局、計画倒れで何ら実行できる策はないのではないかとも思えるわけだ。融資にしても、政策投資銀行の過去から、そしてこれからの融資は円建てて行われるのだろうが、売上額のかなりの分は外貨建てになるわけで、為替レートも大いに心配というわけだ。(次の言い訳?)

さらに、突然のように債務超過8000億円の話になった経緯を考えれば、粉飾決算の匂いが漂う。そういう状態で配当を続けた行為は株主代表訴訟ということになるだろう。負債額2兆3000億円超というのも年商から見て多すぎるような感じだ。その明細はJAL内部と裁判所と管財人以外にはわからないが、確か為替や燃料代の先物のデリバティブをやっていたはずなのだが、それらを相対で受けていたのは誰で、どうなるのだろうか。


更生法申請後、なぜか毎日のようにメールが届くのは、JMB会員だからなのだが、今頃になってWAONカードとの提携強化を打ち出しはじめても、時すでに遅すぎだ。飛行機に乗るにしても旅行に行くにしても、広告を見て行きたくなるようなものではなく、行きたくなってから飛行機や旅行の計画を立てるものなのだから効果は考えられないのではないだろうか。
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『かもめ食堂』、ついに満席

2010-01-24 00:00:03 | 映画・演劇・Video
新型インフルの熱も下がり、咳は残っているが、まあ気にしないで社会復帰をしようということで、あれこれと情報収集すると、少なくても5人にうつした容疑が高いことが判明した。もちろん、その他にも電車の中とか、ゴルフ場のキャディさんとか、そのあたりの状況は不明だ。誰からうつされたのかわからないが、誰にうつしたのかわかるというのも困った状況だ。

kamome1食事も問題なく食べられるようになったので、やっと『かもめ食堂』を観ることにした。自宅にある未視聴の映像在庫は「キル・ビル」と「かもめ食堂」、そして「おくりびと」。まあ、順に「キル・ビル」を見た後、「かもめ食堂」に着手。「おくりびと」を見て豪快に笑う気力は、まだない。


どういうわけか日本ではなくヘルシンキにレストランを開いたサチエさん(小林聡美)。日本食堂のメインメニューは“おにぎり”。梅、しゃけ、おかかである。(オニギリがメインになったのには、ある切ない理由があるのだが、ラストの方で明示される。)が、当然ながら、それじゃ、お客さんは入ってくれない。最初のお客さんは日本かぶれの男子学生。

その後、はっきりしない理由でヘルシンキにたどり着いた日本人女性観光客が二人、最初は客として、その後店員にもぐりこむ。不法外人労働者?

2006年の映画で、いわゆる「癒し映画」というジャンルらしい。日本人の得意分野だ。多くは瀬戸内海の島が舞台になるが、荻上直子監督はヘルシンキに設定。ニシンが好物なのだろうか。

この映画のいいところは、癒し系でありながら、先のプロットが読めないこと。なんでも突然事態が変わる。新たなお客さんが入店し、何かメニューを選んでから、すべてが始まる。

メニューはついに妥協して、「シナモンロール」や「鮭フライ」が登場。細かく見ていると、「鮭の切り身の網焼き」も人気だ。フィンランド人も鮭好きだ。

kamome2ただ、鮭といってもオニギリはまったく売れない。日本人が食べるだけだ。ついに、オニギリの現地化を図るが、具をニシンやトナカイの肉にしたら、今度は口に合わない。個人的には、黒い紙みたいな海苔を巻くのが受けない理由ではないかと思うが。

まあ、そんなことやりながら、ついにはレストランは満席になり、癒し映画には珍しくハッピーエンドとなる(本当は、違うような気がする。その後の「かもめ食堂」の運命について考えると、たいていは従業員の仲違いとか、地元の保健所の立ち入り検査とか、みかじめ料を集めに来る地元マフィアとかが現れたりするものだ)。


ところで、ついでにオニギリの話。2010年1月8日「古代『おにぎり』から見えること」で触れたのだが、縄文時代のオニギリの化石が見つかったそうだ。縄文末期には、男は狩りにいて女は稲作を行うというような半農半漁(猟)という生活だったのだろう。女(妻)から見れば、貴重な食料でオニギリを持たせて、手ぶらで帰ってくる男(夫)なんか、粗大ゴミ以下ということだったのだろうか。

当時の食材を考えると、オニギリの具としては、アサリの煮付けとかだったのだろうか。干しワカメで巻いた古代米のオニギリ。やはり映画の中でも言われていたが、「オニギリは日本のソウルフード」ということなのだろうか。何か家族の絆の証明のようなものだったのだろう。

ところで、個人的には、「たらこ」が好きだ。「明太子」は好きじゃない。日本の味ではないなあ。
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果たして入玉詰将棋は難解か?

2010-01-23 00:00:53 | しょうぎ
詰将棋ファンの同人誌である「月刊詰将棋パラダイス1月号」の、初級者コースである「幼稚園」の投稿基準について、新たな指針が出た。

今までも、盤面全体を使った大掛かりな作図は、初心者コースという主旨からはずれるとして、初形が6マス×6マスに入ることという制限があった。全体が9×9の81マスなので、6×6=36マスということは、難易度は36/81の44%ということだ。

もちろん、初形制限ということで、2手目からはどんなに枠の範囲をはずれようが自由だが、この幼稚園への投稿は7手詰めと9手詰めに限定されるので、しょせん、そんなに遠くまで発展することはない。

最大の問題は、この6×6という空間が、1一という隅を起点としているものなのか、詰将棋作者の任意の点を起点としているのかという点で、自由に考えれば入玉詰将棋でもOKだった。

で、何か「入玉図は難しい」という先入観の意見があったようで、結局、1一を起点とした6×6エリアということになった。考えられる中で、もっとも保守的でつまらないルールになったわけだ。

実際、実戦で相手に入玉されると、たいてい勝てなくなる。と金だらけになって、寄せようにも金銀が20枚くらい必要になる。

もちろん、日頃からわたしの詰将棋を解いていると、入玉された王様を見事に串刺しでも雪隠詰めにでもできることがあるのだが、率は悪い。

だからといって、入玉詰将棋が難しいということではないわけだ。

どちらかというと、入玉詰将棋は「作るのは難しいが、解くのは簡単」ということがほとんどである。

なぜ、解きやすいかというと、「詰将棋は解けるものだから」なのだ。

指し将棋の入玉が詰め難いのは間違いないところだが、詰将棋は、「必ず詰む」ことになっている。もちろん100題に1題程度は詰まない問題が許されるというような新ルールがあれば、詰将棋というのはかなり難解なパズルになるのだが、そんなことは許されていない。

しかも、入玉というのは、駒の動きに大きな制限があるわけだ。まず、攻め方は、駒が成れない。だから、かなりシンプルな王手となる。一方で守備側の中合いが有効打になるので、そのあたりが作る方の好手になる。守備側はさらに、1段目、2段目では、合駒の制限がある。行きどころのない駒は打てない。

その他にも専門的には作りたくない成り駒配置とか考えれば、かなり簡単に解ける問題が多いとも言えるわけだ。

が、ルールは変わり、それに合わせなければ、発表の機会は激減してしまうわけだ。

さて、1月9日出題作の解答。



▲3二角 △同竜 ▲2五銀 △同玉 ▲2四馬 △同玉 ▲3六銀まで7手詰。

まずは、明き王手に備えて、竜の移動から。そして、目指すは「空中詰め」なのだが、それが見破れないと、大苦心になる。

じゃまそうな1六銀を捨てるところは常識的だが、次の▲2四馬のダイブは、あまり見ない技。捨て駒は相手の王様を引き寄せるために用いられることが普通だが、逆に遠ざけるための捨て駒。

というのも、間尺を取らないと「空中詰め」にならないからだ。

動く将棋盤は、こちら



今週の問題は6×6を意識してみた。なにしろ病み上がりというか治療中なので、まだ脳への若干のダメージがあるので、簡単作でごめん。



わかったと思われた方で、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。
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厚岸より牡蠣届く

2010-01-22 20:00:28 | あじ
akkesiインフルエンザで寝込んだといえば、厚岸(あっけし)の牡蠣が届けられた。

何かヤクザの親分みたいな話だ。親分の世界だったら、まずは毒見係の胃の中に流し込まれるのだが、そんなもったいないことはしない。

そして、牡蠣の殻をこじ開けるという難解な技だが、一つやってみると、次々にできるようになる。「やはり、俺って器用だな」と思ってみたが、ふと思うと、何年か前にも厚岸の牡蠣をさばいたことがあったことを思い出す。

で、貝柱をはずした牡蠣をそのまま胃に流し込むと、厚岸の牡蠣に特有の甘い香りが口から食道、そして胃の中まで続いている。

一挙にインフルエンザが治った感じが体内に湧き上がってくる。が、錯覚だろうが。

牡蠣といえば、厚岸と仙台、そして広島が有名だが、生牡蠣を1個2個食べるなら厚岸だろうか。クリーミーだ。個人的には、大量に食べても飽きない仙台の牡蠣のサッパリ感もいい。広島人は、牡蠣についてのウンチクをつけ過ぎだ。カキフライや鍋にするには大粒の広島牡蠣がいいかもしれない。

そろそろ、味覚も元に戻ってきた頃である。
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米欧回覧実記2、3巻読了

2010-01-21 20:00:00 | 書評
width="200" height="296" border="0" alt="beiou3" hspace="5" class="pict" align="right">新型インフルで寝込んでしまい、3日ほど経つとようやく本でも読もうかという気分になる。何しろ熱は引いてもまだ体のあちこちに不調個所は残っているし、咳も若干。外出できないので、在庫本を探すが、ほとんどない。

長期在庫化しているのは、全400ページの『煎茶入門』と全385ページの詰将棋本『ゆめまぼろし百番・駒場和男著』の二冊。年末に著者(友人)からいただいた比較文化論の1冊。

病気になった時に読むための本を在庫にしておけばいいのだが、まあ健康な時にはそういう気分にはならない。

かなり堅いのだが、読み始めている5巻本の「米欧回覧実記・現代語訳」の第二巻と第三巻を読む。

第二巻はイギリス編。岩倉使節団はアメリカから大西洋をわたりイギリスに到着。アメリカに引き続きイギリスも国内各地をかなりくまなく見て回る。英国内12都市を回り、さらにスコットランドに旅行まで行く。かなり、アメリカとイギリスについてはお熱を入れて調査したことがわかる。

結果として、アメリカはイギリスで食えなくなった人が逃げて行って、元の国の堅苦しい法律とかをかなり大胆に簡略化し、弱肉強食型の資本主義をそのまま突っ走り、さらに英国人から奴隷をかなり買い込んで、粗暴な国になった。

イギリスはイギリスで、工業国になって、貧富の差が大拡張してしまった。

というようなことを、メリットとロスをかなり冷静に分析しているなあ、と感じた。

そして、第三巻だが、米英二カ国を念入りに視察した後は、おそろしく超特急になる。何となく思うのだが、日本を出発するときに、およその予定は立てていたのだろうが、先進国の米英を見た後は、多くの新興国をさっと見て済ますつもりだったのではないだろうか。何しろ、母国日本を西郷という乱暴者に預けているのだから、あまりの長旅も危険だ。英米二カ国に他の国のいいところを加えて国づくりすればいいはず、とか・・

パリ、ブラッセル、アムステルダム、エッセン、ベルリンと、ほぼ一国一都市という手の抜き方だ。

結局、英米二カ国については、町や村の裏側まで見て回り、国の良いところと隠れた欠陥を分析しているのに、他国については、表面的な国家の表側だけを見ているような感じがある。

そして、一行がベルリンに入った頃、日本から急電が入ってくる。どうも国内残留組の中で、薩長対佐賀という深刻な対立が始まったようである。大久保は慌ただしく帰国を急ぐことになる。この回覧実記の著者である久米邦武は佐賀藩出身だが、いわば岩倉具視の公設第一秘書のような立場であり、かなり理工的な冷静な分析眼を持っている。現代日本の首相になるには最適人物かもしれない。

旅はさらに続くが、この頃から一行の中で、木戸孝允と伊藤博文の仲が悪くなっていったようだ。
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「キル・ビル」は単にチャンバラだった。

2010-01-20 20:00:21 | 映画・演劇・Video
新型インフルの後遺症で頭の回転が、どうも元に戻らない。テレビのニュースを聞いても民主党の幹部の発言が、論理的によくわからない。

検察の親玉の親玉は首相なのだから、捜査方針が気に食わないなら、検察庁長官をクビにすればいいようなものを、放任している。結局、三木元首相のように、「要人逮捕」に踏み切るかどうか、自ら決めなければならなくなるだろうか。ただ、野党の党首に献金することによる見返りを、どの程度期待していたのか、証明できるのだろうか。しょせんは出口のない迷路の中のパフォーマンスなのかもしれない。

killbill2で、寝込んでボーっとしている時に見るビデオ(DVD)と探しても、運悪く、手元にあったのは、この「キル・ビル」と「おくりびと」と「かもめ食堂」の3本だけ。まさか病床で「おくりびと」を見て笑えるとも思えないし、「かもめ食堂」で登場する料理各種について、「食欲ゼロ状態」「味覚感覚ゼロ状態」では、キャスト各位に申し訳ないということで、筋書き上、大量殺人事件と発展する「キル・ビル(2003年)」にする。

寝込んだときに観るべきDVDというのを用意しておくべきだったのだろうが、健康な時にはそんなことは考えないものだ。


で、この「キル・ビル」、ぼやっと筋はあるのだが、要するに外国人女性が日本刀を振り回すチャンバラである。

まあ、いろいろな理由で、復讐に燃える白人女性が、日本に乗り込んできて、旧敵を斬るわけだが、日本で最初に訪れるのが、話題の「沖縄」。日本の玄関だ。最初に入った江戸前寿司の英語の上手い大将が、実は千葉真一扮するハットリ・ハンゾー氏。寿司屋の大将は仮の姿で、実は殺人刀の刀匠である。

この千葉真一(サニー・チバ)の演技が一番巧い。あとは、みんな、くさい。何しろ、ロケが中国だからだ。役の上は日本人を演じるのは、ほとんど中国人。

そして、ハットリハンゾーから忍法ではなく剣術を伝授された女性は、その殺人刀を片手に、太陽のマークの国内線に乗り込み、東京へ殴りこみに飛ぶ。

killbill1そして、日本人少女、ゴーゴー夕張(栗山千明さん)との鎖決戦を制し、数百人のギャングの犠牲者を積み重ね復讐を遂げようとするのだが、残念ながら結末は、「キル・ビル2」を見ないとわからないことになっている。

日本人の目から見ると、チャンバラは、やはり松平健だな、と思うしかなく、その差はどうにも見るに堪えないという感じだ。

それと、アメリカ人から見れば、日本と言えば、「東京と沖縄」ということなのだろう。日本に二つしかない国際都市ということだ。
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あまり縁起じゃなかった社名「日本航空」

2010-01-19 22:00:34 | 企業抗争


日本航空グループが会社更生法を申請した。

思えば、1951年に設立された日本航空が最初に飛行機を飛ばしたのは、ノースウェストへの委託運航だった。その後、特殊法人(国営会社)となり自主運航を開始、1987年に民営化し2002年にはJASと合併。そして、再び国営航空となり、ノースウエストを救済したデルタ航空と提携を結ぶというのだから、前に進んでいるのか後ろに戻っているのか、よくわからない。

ところが、実はこの「日本航空」という社名だが、戦前にも存在した。

1929年といえば大恐慌の初めの年だが、前年の末に発足した会社が「日本航空輸送(株)」。1929年から乗客、貨物の輸送を開始する。日本は南洋方面、満州方面、インドシナ方面と進出中で、ちょうど国際航路を伸ばし始めた時期だった。

たとえば1938年の時刻表を見ると、横浜(05:30)~サイパン(15:30)とか、サイパン(07:00)~パラオ(14:00)というようになっている。横浜というのは空港ではなく飛行艇を使っていたようだ。

しかし、原因はよくわからないが、1938年12月になって、この日本航空輸送という社名は消滅してしまった。満州を中心に運行する満州航空の子会社の「国際航空」と合併し、大日本航空と名前を変える。

そして、もちろん日本は戦争に挑み、そして敗れたわけで、この会社はGHQによって、解散を命じられたわけだ。

しかし、調べてみると、この日本航空輸送から大日本航空に再編される直前の1938年8月24日。当時としては巨大な事故が起きていた。

空中衝突、地上住宅地へ墜落、大炎上。

羽田空港を離陸した練習機と、遅れて離陸した日本航空輸送機が空中衝突をする。両機の乗員計5名が死亡し、両機はそれぞれ大森の住宅地や工場へ墜落。燃料が大爆発を起こし大火災が発生。死者45名、負傷者106名の大惨事となる。


さて、先週、沖縄の海に「部分日食」中の太陽が沈むという、めったに見られない神秘的なシーンがあった。

画像を見たときに、欠けた太陽というのはJALの尾翼マークとよく似ているなあと感じてしまった。映画「沈まぬ太陽」は、「風評被害を煽る」としてJAL側は告訴すると言っていたが、その元気は残っているのだろうか。もともと告訴するなら、原作の小説が発表された時にすべきだったのだろう。
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茫然とニュースを聞く

2010-01-18 21:00:00 | 市民A
39度の熱があると、論理的な思考は困難だ。考える意欲が数秒しか続かない。

眠っている状態と目覚めている状態とさらにその中間がある。眠る状態にはレム睡眠とノンレム睡眠があって、2時間程度で交互に体と脳が休むのだが、目覚めていてもほとんど眠っていて、夢のような非論理的なことを考えていたり、立ち上がろうとしても体が眠っていたりする。

操作方法をメモに書きとらないと使いこなせないリレンザ吸入器を使いこなした効果が少しずつあらわれ、37度強まで下がってきた。ただし、平熱は35度台前半なので、すでに大きなダメージを受けている感じだ。


fire1そんな状態なので、深く考えることはできないのだが、日曜(17日)に起きた西新橋の大火。16棟が炎上ということになっている。勤務先の至近距離で、ネットで見るニュース写真では煙の中に入居しているビルが見えるではないか。(まあ、仕事場には紙くずしかおいてないので、惜しいものは何もないが)

会社の知人に頼んで、周辺情報を聴き込んでもらったところ、火元のブロックはほとんどが木造モルタルだったので、全滅した、とのこと。

出火元は、例の耳かき嬢一家惨殺現場の家そのものということで、事件以来、空き家になっていたとのこと。空き家に浮浪者が入っていたか、周囲で着々と進んでいた「地上げ」上のトラブルなのかだろうとのこと。(つまり、殺人事件が起きてなければ、大火にもならなかったことになる。)

fire焼けた一帯はほとんどが「既存不適格物件」なので、同じ面積の家を建てて住みなおすことは困難だろうとのこと。

さらに、行きつけの有名ラーメン店は1階、2階とも炎上し、無残にも炭化しているとのことで、近隣の別の有名ラーメン店に列ができているそうだ。(タイ料理店の店長の落胆の表情が想像できる)

私の20年物のSEIKOの腕時計の修理を何度か頼んだ時計店も、2階の天井から空が見えるようだ。時計の運命も尽きたようだ。

昭和20年の夏には、東京中、しょっちゅうこういうことがあったのだろう。


さて、高熱状態で朦朧とした状態で恐縮なのだが、「陸山会」というのは「越山会」と、その財産的構造がそっくりだったわけだ。

ただ、確か「越山会」の金庫は、選挙の時には大開放状態になって、金庫番の女帝が袋詰めに追われたとかではなかっただろうか。「陸山会」の方は、かなりケチな感じだ。

では
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臨時休業かな

2010-01-17 00:00:09 | 市民A
一週間以内と思うが、ブログの臨時休業ということになりそう。



早く医者にいくべきところ、ロキソニン飲んで無理に熱を冷まし、寒風の中でゴルフクラブ振り回して治そうとしたのがいけなかったらしい。北方戦線の敗残兵のようになり「XXX」という縁起のいい三連数スコアになってしまったし。いっそのこと「119」にして病院直行の方がよかったかな。


あとで、メキシコ産の豚カツを食べてリベンジするつもり・・
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