カンヌ映画祭が話題になっているが、4年前のパルムドールの韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を意識的に見ていなかった。というのも受賞の後の日本の報道では「韓国ではまだ多くの人が半地下住宅に住んでいて、洪水のたびに大きな被害を受けている」という報道や、「韓国の引越がいかに大変か(家賃が高いのと前払い金が多いとか貧富の差が拡大)とか」。
つまり格差社会と貧困がテーマに違いなく、『万引き家族』の韓国版なんか今さら観たくないなと思ったわけ。
実際に見ると、ごく普通の大喜劇。ある意味で階級差だけを取り扱うならチャップリンの「街の灯」ということだが、格差を大拡大し、犯罪スレスレ(というか学歴職歴詐称という微罪はあるが)。貧乏家族一家がそれぞれ他人のフリをして、大富豪一家の邸宅に使用人として職を得る。
ところが、
さらに調子に乗って、富豪の留守宅で家族パーティをしているときに、緊急事態で富豪一家が帰ってくるし、邸宅の地下の核シェルターに潜んでいた先住人物も登場する。首相官邸で家族パーティ中にミサイルが飛んできたような話だ
そして最後は大規模殺戮事件が発生するも、犯人は逃走。捕まる見込みもない。
ひるがえって、カンヌ受賞後の日本の報道は何だったのだろう。
おそらく、映画を見ないで韓国の半地下住宅を取材したのだろう。あるいは、映画を見ない人が記事を書いていたのかもしれない。
あるいは、これを喜劇と感じた私の感覚がおかしいのかもしれない。あるいはカンヌの審査員がおかしいのかもしれない。
つまり格差社会と貧困がテーマに違いなく、『万引き家族』の韓国版なんか今さら観たくないなと思ったわけ。
実際に見ると、ごく普通の大喜劇。ある意味で階級差だけを取り扱うならチャップリンの「街の灯」ということだが、格差を大拡大し、犯罪スレスレ(というか学歴職歴詐称という微罪はあるが)。貧乏家族一家がそれぞれ他人のフリをして、大富豪一家の邸宅に使用人として職を得る。
ところが、
さらに調子に乗って、富豪の留守宅で家族パーティをしているときに、緊急事態で富豪一家が帰ってくるし、邸宅の地下の核シェルターに潜んでいた先住人物も登場する。首相官邸で家族パーティ中にミサイルが飛んできたような話だ
そして最後は大規模殺戮事件が発生するも、犯人は逃走。捕まる見込みもない。
ひるがえって、カンヌ受賞後の日本の報道は何だったのだろう。
おそらく、映画を見ないで韓国の半地下住宅を取材したのだろう。あるいは、映画を見ない人が記事を書いていたのかもしれない。
あるいは、これを喜劇と感じた私の感覚がおかしいのかもしれない。あるいはカンヌの審査員がおかしいのかもしれない。