一題解けなかった「一手必至100題」

2019-07-20 00:00:04 | しょうぎ
必至問題集を一冊いただいた。一手必至というので、すいすい解いていったのだが、ある問題で立ち往生した。それは第90問。何を間違えたのかというと、出題図が間違えているように見えたのだ。つまり、必至をかけるのではなく、3手詰のように思えたわけだ。何かが間違っているように思い始め、あれこれ考えたが行き詰まってしまい、結局、解答をのぞき見する。



おそらく100題の中で最も難しい問題なのだろうけど、私が詰むと思ったのは、まったくそういうことではなかった。▲1二歩、△2一玉、▲3二角までの3手詰。確かに詰んではいるのだが・・




今週の出題は、その第90問を元にして作ってみたが、それほどの問題にはなっていないような気がする。



わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。


さて、7月6日出題作の解答。





テーマは飛車をどうするか。9手目を生かすために、前もって飛車を捨てるわけだ。

動く将棋盤は、こちら
コメント (6)

将棋ペン倶楽部通信53号

2019-07-13 00:00:19 | しょうぎ
将棋ペンクラブの連絡誌が届いていた。ペンクラブには何年か前から入っているが、最近の傾向として、将棋研究家の方の質の高い研究成果を読むことができるようになった。今回は、意欲的な調査報告があった。

spt


執筆者は小笠原輝氏。将棋世界誌で将棋メシの特集をされている方だ。あまり原稿料をもらっていないのか国会図書館で資料を集めて書かれているようで、過去のタイトル戦の行われた宿泊地に足を伸ばして味を確認というよう方向にはなっていない。東禅寺や南禅寺での対局では、精進料理になったのか、違う場合は、「なぜか」というのを期待したい。

将棋ペン倶楽部誌の方では、大山名人の優勝回数の件での疑問点である。問題を整理すると、最近、通算勝ち数で大山名人の数字(1433勝)を羽生九段が超えたということになったが、その少し前に優勝回数で大山名人の44回を羽生九段が抜いた(45回)のだが、この44回という数字が間違いではないかという疑問だ。(ちなみにタイトル数は大山名人80回に対し、羽生九段は99回)

具体的には、昭和23年度に行われた最強者選抜戦で大山八段が丸田八段、松田七段にそれぞれ2勝1敗で勝ち、塚田名人との記念対局を行っている。当時は棋戦優勝者が名人と記念対局を指すことになっていて棋戦優勝にあたるのではないかということ。

次に、昭和26年に行われた時事勝継戦。規定では五人抜き優勝者は本社(時事新報)賞が賭けられ次で名人と対戦するとなっていて、塚田前名人、原田、南口、丸田八段、小堀七段に勝って木村名人と対局している。六人目の松下七段に負け、松下七段がその後も勝ち続け、5連勝した段階で優勝扱いになっている。このため、大山九段は優勝とするべきとのこと。

三つ目の例が、昭和30年の「東西対抗勝継戦」。二番目の棋戦の変形バージョンで、名人が記念対局に出るのではなく、東西対抗の勝ち抜き戦で東軍西軍のいずれかが全滅した後、負けた方の援軍として、勝ち残った相手と対戦することになっていた。そして時の名人は大山名人その人だった。この年の大会は西軍の熊谷七段の5連勝での優勝もあり、最後に花村、坂口、広津、板谷、大野と5人も勝ち残っていた。ということで、東軍のしんがりで出場した大山名人は、この5人を全部負かしてしまったわけだ。熊谷七段の5連勝が優勝扱いなら大山名人も優勝とすべきということだ。

つまり小笠原氏の調査によれば、大山名人の優勝回数は47回であり、まだ45回の羽生九段には抜かれていないことになる。追い越したと思ったら、まだだったというのは、なんとなく気が重くなりそうなのだが、それを目標とするなら引退時期が先送りになったということになるはず。ちょっと気がかりな記事である。


さて、6月29日出題作の解答。






▲1四角から▲2三銀で下に落とす。△1三玉は▲3一角成。捨て駒で決める。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。



駒が余らないように、攻守協力のこと。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見を頂ければ正誤判定いたします。
コメント (2)

主将か王将か

2019-07-06 00:00:58 | しょうぎ
最近、泡坂妻夫氏の「生者と死者」というミステリを読んだ。新潮文庫への書下ろしミステリだが、本には特徴があって、何ページかずつまとまって袋とじになっていて、袋とじのまま読むと短編ミステリだが、袋を切り開いてから読むと長編ミステリになって、しかも別の結論に至るという手の込みようだ。



その中で、天童市に関係のある人物が、仲間とある方法で公開の場で秘密のコミュニケーションを行う場面があり、それが将棋の棋譜の速記法を用いるわけだ。

棋譜の速記法とは、王将=「O」、飛車=「ヒ」、角行=「ク」、金=「ヘ」、銀=「ヨ」、桂馬=「土」といったもので、「きょう金子氏は銀雲寺に行く」というようなことを、将棋棋譜速記法を利用して伝えるわけだ。いわゆるダイイングメッセージ的な発想だ。

ところが、本の中では、王将=「O」ではなく、主将=「O」とミスプリントされているわけだ。実際には本文中に「O」は登場しないので何も問題はないが、少し気がかりだ。そもそも王将の王というのは「おおきみ」ということで天皇のこと。ゲームの趣旨からいって大げさすぎるような気がしていた。天皇が討ち取られるとなると、「もう一丁」というわけにはいかない。主将ぐらいがピタリの気がする。あるいは、今では封じられた記憶になっているだけで、本当は王家の交代というのが起きていたのだろうか。


さて、6月22日出題作の解答。







初手に金打ちが最終手につながっている。なお、攻め方の5八金は不要駒だった。攻め方の7九歩が玉型の7八歩に変われば必要になる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。



わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。
コメント (2)

解けてうれしい7手詰(上)

2019-06-29 00:00:01 | しょうぎ
将棋を孫に伝える会の発行の『解けてうれしい7手詰(上)』を解く。(上)ということは、(中)か(下)が次に出版されるとは思うが・・・



以前から思っているのだが7手詰というのは作るのが苦手なのだ。5手詰なら好手2つ、9手詰なら好手3つというのが決まりのようなものだが、7手詰で好手2つは少ないし3つ入れるのは難しい。さらに持ち駒の枚数から手順を推定されることもある。持駒3枚だと、途中で駒を取る手はない。持駒4枚だと、駒を打つ手だけである。

以前、どこかのテレビで羽生さんが詰将棋の解き方として、持駒の枚数とか、意味が簡単に分からない駒の配置とかから推測すればいいという主旨の発言をしていたが、そういう鬼解答者を惑わせるような技を使うと「せこい」と言われる。歩で事足るのに香車の直打ちとか、一見して駒が多い場所と違う場所に王様を無筋で追う順を作ったりする。

本問題集には、そういう怪しい手はないので、安心して解けるはずだ。


さて、6月15日出題作の解答。

0629k


0629kk


少し解説すると、2手目に△2二玉には▲2一桂成 △1三玉 ▲3三飛成。これに対して△2三歩(香桂角)は▲2二竜 △2四玉 ▲3三馬まで。△2三金は▲同竜△同玉▲3三馬△1三玉▲2三金まで11手詰。

5手目▲4四馬に対し、中合いなしは早詰め。△3三角(金銀)は、▲同馬△2二飛▲3二角(金銀)以下。ということで△3三桂合となる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0629mm


素朴な手や見えにくい手など。やや常識的な終焉。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。



コメント (2)

聖の青春(映画 2016年)

2019-06-22 00:00:54 | しょうぎ
将棋界の神童と呼ばれた故村山聖九段のノンフィクション伝記を作家大崎善生が執筆した同名の小説の映画化作品。村山九段が病死したのが1998年。ノンフィクションは2年後の2000年に書かれ、長い期間の後、映画化された。


主演は松山ケンイチ。羽生善治役を東出昌大、師匠の森信雄役をリリー・フランキーが演じる。将棋界のことをよく知っている人の目で見ると、彼の人生に楽しいことがあったのだろうかと思うわけだ。先行する羽生善治に追いつくために、努力は必要だが腎臓病は重く、さらにガン化してしまうわけだ。故郷の広島から大阪に出て森信雄に師事し、さらに東京に出て勉強しようと上京するも悪い棋士により酒やマージャンに引き込まれる。

そして、病気の体を虐めながら、目標の名人挑戦とは遠い場所で戦わなければならない。

もちろん、彼とは異なり明るい場所を歩く棋士もいる。羽生世代といっても羽生氏が別格だが、森内、佐藤、郷田、丸山、屋敷。それなりにタイトルも獲っているし、村山聖が元気であれば、無冠ということにはならなかったろう。

悲劇的要素を一人で背負いこんでしまっているように思える。シェークスピアの四大悲劇でも最後は何か報われることが起こるのだが、本作には救いがない。かなり観るのも辛い。




映画にはでてこないが、彼が奨励会に入るときに、一もめあったようだ。テストに受かったものの森信雄の弟子になる前に、ある高段棋士の弟子になる話が漠然と存在したようで、その高段棋士が、彼の奨励会入りに反対して、1年間が無駄になったそうだ。つまりすべてが1年早く進んでいたら、いずれかのタイトルには手が届いた可能性はあると思われる。


さて、6月8日出題作の解答。





手数は長いが、分岐点が少ない問題。5手目の香不成がポイント。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。



実は、あまり好手はない。最後のとどめを刺すのは持駒の金であると、謎のヒント。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。
コメント (4)

解けてうれしい詰将棋令和元年陽春号

2019-06-15 00:00:01 | しょうぎ
陽春号の表紙らしくタケノコの絵が描かれている。平成30年度分の8冊のうち2冊が遅れて今年度に発送された。税務申告上、やっかいかもしれない。詰将棋40問にチャレンジ問題(解答が次号以降)10問。難易度は多くは初心者用で、難しい問題も普通の詰手筋を利用したもの。



指し将棋を覚えたてた初心者を詰将棋で強くしようという主旨の発行物なのだが、実際に将棋教室に通う子はもっと難しい、あるいは見慣れぬ手筋を好むので、実際には自作の5手詰めを教材に使う。5手詰めがいいのは、初手がいつまでたっても正解にたどり着けない場合、最初の1手を教えてしまうことがある。そうなると、4手あるいは3手詰になるので、まだ授業が続けられるからだ。

そういう意味だと、「難しい5手詰」というカテゴリーに特化した冊子があってもいいかな、とか思う。


さて、6月1日出題作の解答。






15手詰めだが、14手目に玉型は2二とを△2一とというように引かないと駒が余ってしまう。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。




9手や11手で詰んだ場合、間違いです。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。
コメント (6)

将棋ペンクラブ交流会(御徒町)

2019-06-08 00:00:11 | しょうぎ
毎年恒例の将棋ペンクラブ交流会に顔を出す。場所が変わって今年は、御徒町(おかちまち)駅のそばにある御徒町将棋センターの研修室になる。将棋センターというのは将棋道場のこと。どうも全国的に道場からセンターに名称変更されているようだ。(もしかしたら道場の看板を出していた場所がつぶれ、センターという名称の場所が生き残ったのかもしれないが、まったく残念だ)やはり、名称は道場として、腕自慢がやってきて、「頼もう!」というようなのがいい。



そのセンターの上階の研修室が将棋大会の場所なのだが、入り口にペンクラブの案内が出ていないので、いささか不安だ。エレベーターホールが暗くドアが小さいので、秘密クラブみたいな作りである。受付を済ましてさっそく将棋を指し始めるのだが、調子が良いのか悪いのか、一局を通して緊張感が続かないので、序盤で有利だと終盤で不利になるといういつものパターン。逆に前半不利を最後に逆転する効率的だが相手が強いと無理筋の作戦になる。

結果は3勝2敗。2敗のうち一つは、もうすぐ勝利というときに二歩を打つ。もう一敗は、ほとんど経験のない香落ち戦。駒組の定跡を忘れて、二枚落ち上手みたいな駒組になり、受け続けることになるが、二枚落ち下手のように慎重に攻められて負けてしまう。

勝った3勝のうち2勝は終盤のごまかしなので、まあ、いつものことかな。


さて、5月25日出題作の解答。





前半は一枚の角が働き、後半はもう一枚の角が少しずつ動く。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。



すぐに終わりそうで、なかなか終着駅がこない。根気よく、指を折りながら手数を数えてください。両手と両足の指があれば十分です。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。
コメント (4)

「握り詰め」で勘違い

2019-06-01 00:00:05 | しょうぎ
毎年恒例の「詰将棋全国大会(第35回)」が7月14日に大阪で開かれる。その時に「課題の握り詰めコンクール」があり、表彰されるあてもなく毎年参戦している。こういうのは苦手なのだが、それでも創作技術に役立つこともあるように思っている。例をあげれば、合駒限定にするときに、「品切れの技」を使う場合、たとえば桂合いを防ぐために4枚の桂になんらかの役目を与えて盤面に散りばめておくとか、枚数調整のため、それから長編を作るときに、途中で攻め駒を調達したりする技術が必要だ。

実際は、上位入賞者は100手前後まで手数を伸ばしていて、合駒請求で大駒を入手し、それ竜追いとか馬鋸とかに活用するようなことになる。あまり手数を伸ばすというのは好きではないが、まあ、出題駒が決まった段階で、過去の在庫の中から改造可能な作を探し出して、駒数合わせと長手数化をおこなってお茶を濁したりする。

今年は角以外の7種11枚の駒ということで、角合い請求で手を伸ばして31手詰めにして、あとは郵送準備を始めようと思っていたのだが、・・・。ある詰将棋サイトで、今年の問題のことが書かれていて、今年から手数が制限されたことに気付いた。

大失敗!!


さて、5月18日出題作の解答だが、昨年末に出題した問題を再登場させてしまったため、もう一題を追加。

一題目の解答。






動く将棋盤は、こちら


二題目の解答。





動く将棋盤は、こちら


今週の問題。



最後に一歩残らないように注意が必要。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。



コメント (4)

将棋観戦記コレクション(後藤元気編)

2019-05-25 00:00:29 | しょうぎ
プロ将棋を新聞等で読者に伝えるために観戦記があり、その観戦記を書くのが観戦記者だ。昨今はabemaTVでタイトル戦や藤井聡太七段の対局などが流され、男女プロ棋士が解説するということになっているが、藤井聡太七段の指し手は予想外のことが多く、指されてから意味を考えるというような展開が多く、さまになってない。



私もこども教室で棋譜の解説をするときに大盤の横で前を向いたまま手を読みながら解説するが、事前にソフトで分析してからしゃべっているだけなので、ようするに口パク歌手というかエアバンドというかだ。実際に後ろ向きで、さらに上下逆になっている後手の手を読むのは難しい。解説者に同情の余地はある。

そうなると、やはり観戦記ということになるが、最も鋭く書くのは同業者の棋士のような気がするが、対局者への配慮とかはあるだろう。最近は文学者で将棋に明るい人が少なくなったようだが以前は、坂口安吾や山口瞳のようにのめり込んだ人たちもいた。山口瞳氏はプロ10人との飛車落ち10番勝負を『血涙十番勝負』として刊行したが、むしろ観戦記ではなく自戦記と呼ぶべきだろう。

本著の編集は自らも観戦記者の後藤元気氏。自分で書いた観戦記をコレクションには入れなかった。謙虚なのだろうか。小倉百人一首の編者の藤原定家は自作を100番中97番に入れている。

辛いことを書くと、本書は文庫本なのに定価が1600円+税と極めて高い。それなのに、誤植が多く、なかには棋譜と図面と記事がずれていて、意味が分からない箇所もある。

記事に行き詰まったら本書からネタ取りできそうな気もするが、本日は、ここまで。


さて、5月11日出題作の解答。





問題は5四とが不要駒だったこと。制作中は5一の竜を6一に置いたり、生飛車にしたりしていて、5四とが必要なケースもあったのだが、最終的には要らなくなった。スマホを組み立てる都合、最終的に不要になる部品も一時的に必要で、最後は埋込まれたままにされることもあるが、「スパイ部品」と認定されることがある。あるいはそれを装ったスパイ部品かもしれないが、「5四と」は人畜無害なので。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

筋違い角が活躍。金は補助的に使うこと。

わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。

コメント (2)

鳴門の鯛めし

2019-05-24 00:00:40 | しょうぎ
淡路島と本州(明石)の間の海峡が明石海峡、淡路島と四国(鳴門)の間が鳴門海峡だ。明石海峡で有名なのが「蛸(たこ)」だとすると、鳴門海峡の名物は鯛(たい)である。潮流が刻々と変化し、鳴門海峡を航行禁止にしている船会社もある。船は通らなくても力強く泳ぐ魚もあり、その代表が鯛であり、鳴門の鯛は身が引き締まっていていると言われる。



ということで、鳴門のあるミュージアムに行ったとき、海を少しだけ見ながら食事をしたのだが、鯛めしを食べる。まあ、いたってシンプルで、鯛の身は引き締まっているのだが、鯛めしにするなら引き締まってなくてもいいかもしれないと逆説的に思ってしまった。

刺身(あるいは活き造り)を食べるべきだったか。しかし、それではあまりに常識的すぎるような気もする。固めの鯛を噛みしめながら、海中を泳ぐ鯛や蛸のことをイメージしてみた。

ワサビがついているが、お茶漬けにはしない方がいい。メシの方にも濃厚なタレがしみ込んでいる。そういえば、板東や鳴門は醤油の産地でもあった。
コメント

盤駒の手入れについて

2019-05-18 00:00:33 | しょうぎ
最近、盤駒にこだわる人が減ったような気がしていたのだが、先日、知人から相談を受けた。盤駒の手入れの件。聞けば、榧の柾目四寸盤を使っていたが、戸建てから都内のタワーマンションに引っ越したため、和室がなくなったため、小さな机と、榧の二寸盤を購入したとのこと。駒は、盛り上げなんか買えないので彫埋で竹風作とのこと。

二寸盤とテーブルを買うよりも四寸盤を乗せる低い机を探す方がよかったのではないかという余計なことをしゃべってしまったので。きっと低い机も買うだろうと予想している。

本当は、足つきの四寸盤を、横にスライスして卓上二寸盤二面にして、一枚を私に進呈してほしいと思ったが、口に出した瞬間に友人ではなくなるだろう。

また、駒台は島桑、駒箱は黒柿というようなことも言いたかったが、もうすぐ年金生活者のはずなので、言わないでおいた。

手入れについての質問は、駒の磨き方と、盤のマス目の再生について。磨くには、椿油がいいかどうかということだが、好みの問題もあるが、つけないで乾拭きに徹した方がいいと思う。指の皮脂を落とすという効果はあるが、そもそも指す前に手を洗うべきだ。今年も将棋ペンクラブの大会が近づいているが、昨年の大会では、駒袋に入った持込み駒(マイ駒)を使う方との対戦があり、対戦前に手を洗いにいったら、ずいぶん感激されて、負けてもらったことがある。

汚れが落ちない場合、紙やすりなど使ってはダメで、牛乳を布に湿らせて拭くと落ちることがある。牛乳の粒子は非常に細かく、研磨性もあるそうだ。

マス目については用具店(碁盤店)に頼めば表面を削って線を引き直してもらえるが、漫然と頼むと厚さが1センチほど削られたりするので、事前によく打ち合わせをしてから頼むことをアドバイスした。


さて、5月4日出題作の解答。

0518k


0518kk


初型図からは予想もできない方に進むことになる。詰め上がりの図が尋常じゃない。なお4八歩は余詰め対策。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0518m


なんとなく香歩問題。本家の「銀合、歩が四枚」の図と同手数で詰む。

追加問題。本問、昨年末に出題したものと同一図でしたので、同程度の問題を、追加します。申し訳ない。

0518x


わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。
コメント (5)

先手で千日手を狙う奇策

2019-05-11 00:00:21 | しょうぎ
知人が、GWは第29回世界コンピューター選手権を見ると言っていたので、どこで開催されるのかを調べると川崎駅の近隣だった。横浜に住んでいるので、川崎駅で観戦して、その後、よく行く沖縄料理店に行こうかな、と知人に確認したら、「会場で見るのではなく、ニコ動で見る」という意味だったとのこと。人間の言葉は脳の中で生成されるのだが、思考法はひとそれぞれなので、なかなか正確に意を伝えるのは難しい。

そして、色々とネット上で調べても、会場のチケット入手方法はわからないし、そもそも、何かのショーが行われるのかどうかもわからない。ということで、数日後に結果をチェックすると、やねうらお氏率いる『やねうら王』が辛くも優勝したそうだ。その世界では有名人だが、初優勝とは意外。

で、氏のサイトを読むと、対局ごとに細かく設定やプログラムの微調整を行っているようで、結局、人間が対戦相手の棋譜を確認しながら戦っているようなことが書かれている。終盤の強い相手と対戦する時は、序盤の時間をあまり使わないとか、・・

そして、決勝リーグの最終局は奇しくも4勝1敗同士の対戦となる。やねうら王×Kristallweisen(略して『白ビール』)。やねうらお氏によれば、勝った方が優勝だが、引分け(特に千日手)の時のルールを確認したところ、他チームとの対戦結果から『やねうら王』の優勝ということがわかり、急きょ引分けの評価値を高めた結果、千日手狙いの手が選ばれたらしい。

1000nichi


図が千日手の局面で、遡ると『白ビール』の角が2二にいるときに、『やねうら王』の左銀はまだ八段目にいた。そこで3六歩を▲3五歩と突いたわけだ。すかさず『白ビール』が△1三角。罠にはまったわけだ。『やねうら王』は歩を守りにくい。しかし▲3七銀、△3五角、▲4六銀と進む。この後、△4四角、▲5五銀、△3五角、▲4六銀で同一局面になり、4手一組を3回繰り返し4回目の▲4六銀で37手目に千日手が成立。ルールにより引分けとなり『やねうら王』が優勝。

しかし、少し考えてみると、図から▲1三角がある。▲1五歩では△1五同歩以下の角と銀香交換になり、機を見ての△8三香打が激痛になる。その他、特段『白ビール』が急に不利になる手も見つからない。

『白ビール』のプログラム上、4回目に手を変えようとしていたのだが、1回目の手が「▲4六銀(上)」に対し、4回目の手が「▲4六銀(引)」なので、まだ千日手になっていないと勘違いしたか、あるいは千日手にした方が、わずかに現局面より有利と評価したのか。

いずれにしても当事者たちの発言というのも次回大会に向けての布石のような気もして真偽につき虚々実々といったところだろうか。


さて、4月27日出題作の解答。

0511k


0511kk


初型図から4六飛を捨てる(持駒にはできない)。そして再構築を始めると、途中で桂と銀がいない方がいいことに気付く(打歩対策)。順番に片づけ盤上の飛と銀を持駒の飛と銀に交換することになる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0511m


手数は一桁。本当は盤上の桂は置きたくなかったのだが妥協した。妥協したため簡単になってしまう。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見を頂ければ正誤判定します。
コメント (6)

DROPという違和感

2019-05-04 00:00:33 | しょうぎ
最近、将棋教室に外国人の小学生が現れたので、あわてて将棋単語の英語読みを確認する。一応、以前に覚えたことがあるのだが、使わないものは日々に疎しである。そして、ある単語に違和感を感じている。

「DROP」

この単語にSを付けるとドロップスといってキャンディになる。語源はオランダ語らしいが、Sを付けないと、単に「落ちる」「落とす」というような意味である。ほとんどの日本人が知っている英語だ。

これを将棋に使うと、駒を打つことになる。囲碁に使っても石を並べる意味。しかし、駒を打つときにDROPでは、うっかり駒を落としてしまうというイメージだ。本来は、駒をパチッと盤上に打ち込むのが打つなのだから、違和感がある。

そもそも駒を打つというものの、駒を打っているわけではなく、駒を使って盤を打っているわけだ。

そして、外国人少年はいつの間に来なくなってしまったのだ。


さて、4月20日出題作の解答。

0504k


0504kk


手順前後すると詰まない(あたりまえだが)。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0504m


上に追うのか、下に追うのか。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見を記していただければ、正誤判定します。
コメント (2)

令和改元製品

2019-04-27 00:00:34 | しょうぎ
将棋教室で使用している級位認定証だが、「平成」が刷り込まれていた。ということで、急遽、将棋連盟に相談すると、すかさず、「令和認定書はできています」ということ。

この素早さは何だろう。元々ケチな組織なので。「紙を貼って対応ください」といわれるだろうと予期していたのだが、誰かのおかげで金回りがよくなったようだ。逆に囲碁界は金欠病らしい。もっとも囲碁はプロが多すぎるし、女流が弱すぎるとも言われる。

reiwa1


そして、数日後に認定書が送られてきた。実は、紙貼り対応にそなえて「令和」と漢字の練習をしていた。


さて、4月13日出題作の解答。

0427k


0427kk


いわゆるミニ煙だが、この収束は煙詰めにはよく登場する。しかたない。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0427mm


進むにつれ、邪魔駒が登場する。変化手順と正手順が似ている(欠点)。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。
コメント (7)

淡々と終わった職団戦

2019-04-20 00:00:52 | しょうぎ
将棋職団戦に出場。団体戦で1回戦3勝2敗、2回戦2勝3敗。2局で終了。特記事項なし。

shokudansen


事前に優勝カップの確認に行く。かなり立派だが、1年後に返却するらしい。会社の金庫には入りそうもない。それに預かっているうちに倒産したら、差し押さえられる可能性もある。なによりショックは次回大会が立川からモノレールに乗っていくような場所で行われること。真剣に会場を探しているのだろうか。


4月6日出題作の解答。

0420k


0420kk


深海魚方式。途中で餌を補充する。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0420m


先週に続いて、軽快なサバキが求められる。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。
コメント (10)