居眠り防止装置の義務化を

2012-04-30 00:00:37 | 市民A
長距離バスやトラックについては、居眠り防止装置を義務化すべきなのではないだろうか。走行はほとんどの区間が高速道路であるし、事故を起こした場合の規模の大きさからいっても10万円台の各種の居眠り防止装置の導入費用が高いとも思えない。

500トン以上の船舶についてはすでに義務化されているのだが、もともとクルマは一人で運転するもので、船舶よりも危険率は高い。

それと、無免許運転だが、これも免許証のバーコードとか読み込ませて記録を残さないと始動しないようにしておけばいいのだろう。スピード違反の取り締まりもナンバープレートだけ撮影すれば、運転者を特定できるのだから簡単である。

ところで、数年前に知人の葬儀で千葉県の館山に行った帰りに、ホンダ車の人に横浜まで乗せてもらったのだが、ハンドルの操作が不安定になると、すぐに「ハンドルが揺れています」とか、指摘アナウンスが流れるのである。運転を替わろうにもPA、SAでないと止められないし、さらに運転者限定の保険に入っていたりすると、困ったことになる。なにげなく話しかけたりするのだが、話に夢中になって事故でも起こしたりするともっと大変である。さらに、バスの運転手に話しかけるわけにもいかないし、ましてや運転を代わるわけにもいかない。

実際、緊急眠気覚ましの方法としては、「窓を開ける」というのが有名なのだが、雨の日にはこの手は使えない。大きな声で念仏でも唱えるしかないだろう。

新型スパイダーマン?

2012-04-29 00:00:23 | 市民A
オランダのハーグの研究所でピストルの発射実験が行われた。標的は、皮膚。といっても普通の人間の皮じゃない。人間の皮にクモ糸を織り込んだものだそうだ。この「織り込む」というのが、何を意味するのか、そういう肝心なことがニュースではよくわからないのだが、ピストルで撃っても穴があかないそうだ。

kumo1


クモの糸は、相当に硬い繊維ということで、研究者によれば、これを利用しようと思っているそうなのだが・・

kumo2


結局、防弾チョッキ不要の体にしようというのだろうか。弾が当たっても不死身ということか。コミックの世界だ。

あるいは、指先にとりつけて指紋を消すとか・・

kumo3


どうも犯罪的にしか有効に使えないような気がするが、不死身の皮膚を手にした人間にも新たな大きな問題が考えられる。

たとえば全身をクモ糸スキンにした場合、肌が丈夫だからインフルエンザの注射もできない。何らかの理由で手術が必要になった時、皮膚を切るのに普通のメスが使えない。

どんなに硬い皮膚でも切り裂ける「メス」が勝つか、どんなメスでも切れない丈夫なクモ糸スキンが勝つかという対決構図になる。まあ、民主党対自民党という論点が不明確な対決よりはマシかな。

『脳トレ5手詰』(北浜健介著)でトレーニングしたことは

2012-04-28 00:00:11 | しょうぎ
notre5脳トレシリーズも7手詰、9手詰に続いて11手詰めではなく5手詰が発行される。

5手詰、7手詰、9手詰。それなりに味が違うのだが、5手詰には好手2手入ると、7手詰めよりもキレ味が出てくる。新幹線の中で全150題を解く。品川から大阪あたりで終了。さすがに疲れる。

で、トレーニングしていたのは、大脳ではなく、解いた時の表情である。実際に実戦では、終盤の詰むや詰まざるやといった局面で、相手の王将に詰みがあるのかどうかを見極めるのは容易ではない。秒読みになっていたりするからだ。そういう時に役に立つのが、相手の表情である。

相手の手番の時に、敵玉に詰みを見つけた時など、つい、「詰んだ」というような表情を顔に出してしまう。それで失敗する。本当は詰みが無いようなふりをしておけばいいのだが、なかなかそうもいかない。

ということで、この『脳トレ5手詰』を使った新たなトレーニングとして、「詰みが見えた」としても詰まないような表情を作る、という高等作戦を実行してみた。

詰まないような顔を作るのは意外に簡単だった。


さて、4月14日出題作の解答。

s1234


▲5七飛 △同玉 ▲5八銀 △6八玉 ▲7六飛 △5九玉 ▲7九飛(途中図1) △4七玉 ▲5七角 △3八玉 ▲4七銀 △2八玉(途中図2) ▲3九角 △2八玉 ▲1七角まで15手詰。

初手の飛車の場所は限定である。3五角が3回動く。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0428


仕掛けを大きくしたため、不動駒が多くなってしまった。最初に花があり、後は平凡になっていく。そのうち後半部省略作を作るべきかもしれない。

わかった、と思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。

百人一首にみる和泉式部の同時代

2012-04-27 00:00:31 | 書評
「和泉式部日記」を読み、実生活での彼女の壮絶な男性遍歴を調べると、ある意味、日本の文学って平安時代からずっと漂流を続けていると言えなくもない。

彼女の和歌は、どこか超絶的な発想があふれていて、どの時代の誰と比べても、似ていない。

そういうことで、とりあえず手頃な百人一首で彼女や同時代女流文学者をながめてみる。

和泉式部は百人一首の第56番である。

 あらざらむこの世のほかの思ひ出にいまひとたびのあふこともがな

彼女が病気で床に伏せていた時に、愛人に贈ったとされている。「あらざらむこの世」とは自分が病気で亡くなった世界を指す。その時に死後の世界で生きていく時に現世での美しい思い出として、あと一度だけでも会いたいよ!ということ。

たぶん、仮病じゃないかな。彼女ってこういうのがうまいんだよね。ただ、目的は「心の闇を埋めるための不毛の恋愛飢餓感」。決して物欲のために次々に練炭を買い求めた現代の練炭式部とは次元が異なる。

 暗きより暗き道にぞ入りぬべき遥かに照らせ山の端の月

彼女の十代の頃の代表作。「暗きより暗き道にぞ入りぬべき」という前段が怖い。心の中の情念の闇を自覚していて、暗き道、つまり人の道からはずれた恋愛道に突き進んでいくだろうと予言している。そして後半の「遥かに照らせ山の端の月」。月というコトバになにかの救いを誰かに求めている。一生かかって、それを探して、ついに救いを得たのだろうか。50歳以降、彼女は歴史の表から消えてしまうのだが、兵庫県の各地に彼女の伝説は残っている。

第57番(紫式部)
 めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに雲がくれにし夜半の月影

第58番(大弐三位) 紫式部の娘
 有馬山猪名のささ原風吹けばいでそよ人を忘れやはする

第59番(赤染衛門)
 やすらはで寝なましものをさ夜更けてかたぶくまでの月を見しかな

第60番(小式部内侍) 和泉式部の娘
 大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立

和泉式部には二人のこどもがいて、最初の夫との間に生まれたのが小式部である。この歌にも有名な云々があるのだが、省略。小式部も自由恋愛主義者で、母親と同様に二人の父親の違うこどもを産んだが、二人目の産後、25歳で急死する。彼女を溺愛していた和泉式部が悲嘆に沈んだ歌の数々は、生き続ける人間の心を無常に打つ。

この第56番から第60番まで、女流が5人続く。全体で100人中21人しか女流がいないのに、なぜ藤原定家は、ここに5人も並べたのだろうか。和泉式部親子対紫式部親子みたいではないだろうか。それと選択した和歌は和泉式部親子の方ができがいい作である。

定家もまた、すでに、あらざらん世に渡ってしまった和泉式部に時空超越的な恋をしたのだろうか。

和泉式部のパワーを感じる

2012-04-26 00:00:32 | 書評
和泉式部日記を読み終わる(角川ソフィア文庫)。

和泉式部日記は、和泉式部と敦道親王の1年足らずの不倫関係を描いたもので、和泉式部自身が書いたのか、別人が書いたのか両論があるらしい。別人説の最大の理由は、三人称と一人称の混用によるもので、「女は・・・」という書き方や、この女が世間で浮気女と呼ばれているという噂を含んでいるためである。

ただ、おそらくは和泉式部が、新しい技法ということで、さまざまな文学的冒険をほどこした中の一環ではないだろうか。物語文学では、文末に「・・けり」が多用されるのだが、本作では、「・・・たり」が多く用いられる。なにしろ、紫式部や清少納言と同時代人である。平凡な推論ではとても及びもつかない。

そして、大部分の日記文学と異なり、この日記が記される時期は、かなり特定されている。西暦1003年の4月から1004年の正月まで。この間の和泉式部と敦道親王の危険なラブゲームが赤裸々に綴られる。

もともと和泉式部が生まれたのは978年頃と言われる。才女で有名だったのだが17歳頃、橘道貞と結婚。2年後に愛娘、小式部を産む。そして、夫は和泉守を任じられ、赴任するのだが、既に才能の違いから別居状態の和泉式部は転勤同伴を拒否する。すでに為尊親王と肉体関係にあったらしい。

しかし、わずか2年で為尊親王は急死してしまう。そして、1年を待たずして、弟の敦道親王と関係を始めてしまうのだ。その間にも別の男性数人が通ってきていたようだ。

ところが、親王には既に正妻がいるのだから簡単にはいかない。また、こっそり式部の家に通っても噂は広がっていく。さらに夜に訪れ、朝に帰るという基本パターンだけではなく、昼からきたり、強引にクルマに乗せて連れまわしたり、行動は徐々に派手になる。渡辺淳一の小説みたいだ。

そして、ついに敦道親王は、式部を召人として自宅に連れてきて同居してしまう。しばらくの間、妻妾同宿ということなのだが、ついに妻が頭にきて、家を出て行ってしまう。そして愛慾生活がはじまり、式部にとって二人目のこども(今度は男児)を産むことになる。

日記はそこまでで、要するに恋の勝利者の物語なのである。

しかし、歴史として、この日記を思えば、式部の幸せな時期は4年間で終わり、敦道親王は疫病で亡くなる。次に登場したのが藤原道長で、彼は、不幸のサイクルにはまった式部を部下の藤原保昌と結婚させる。式部39歳の頃。

そして、彼女にとって兄代わりの道長も先立つ。さらに愛娘の小式部も出産後の予後の悪さから他界してしまう。50歳の時の短歌を最後に歴史から姿を消す。最後の夫がさらに10年後に亡くなった後、仏門に入ったものと想像されるが何の根拠もない。


彼女にとって、若干の不運があったとすれば、その活躍した時期。古今和歌集と新古今和歌集の中間の時代である。彼女の作風は、ほとんど魂を直接に表出するような激情をそのままぶつけること。明と暗のような極端な比喩が使われる。


しかし、では次は、どの日記を読もうかと思っても、類作がないわけだ。

我、思わざるを思う。ゆえに我あり。ゼロからの出発。

2012-04-25 00:00:57 | 市民A
たまたま、『JAPAN2012』というDATA BOOKを読んでいて、同時に神戸女学院大学名誉教授の難波江和英氏の『思考のリフォーム』という哲学系(哲学以前系?)の本を読んでいたのだが、ネットで配信された「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんの『大学生活に未練』という記事を読んでいて、「ああそうか」とひらめくところがあり、哲学以前、社会学以降的に考えてみた。

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モデルで歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ(19)が22日、東京・渋谷109前で行われた記念イベントに出席。同世代の友人と話した際に「大学の話を聞いたらすごく楽しそうで。私も行けるもんなら行きたかったんですけど、ちょっと頭が悪くて…」とキャンパスライフに未練を感じさせ、学生生活に「興味はあります」。もし進学していたら「服と音楽が大好きな普通の学生だったと思います」と語った。


注目すべきは、この部分の発言。

私も行けるもんなら行きたかったんですけど、ちょっと頭が悪くて…

まず、言っておくと、どんな大学でもいいと割り切れば、今や大学全入なのである。多くの大学では高校三年の10月頃から、あれこれの方法で入試を繰り返し行っている。何しろ、定員を大きく割り込む大学がたくさんある。入試問題も結構インチキ臭いのが多いのだが、だいたい落とす気が無いのだから、論ずるに値しない。

ある調査では、この10年で世界の平均IQは2から3ポイント上がったというのだが、日本じゃ下がっているに決まっている。ゆとり教育というのを考えたのも教員たちだが、その結果、知識ゼロの学生が大学の教室に座るのだから、教員も楽じゃない。

「ゼロからのスタート」ということになるらしい。

デカルトは、我思う故に我あり、と言ったのだが、世界のことをほとんど知らない自分の存在に気付くところから、自我を認識し、学習が始まるということが基本なのだろうが、今の日本の大学は、「何も知らない上に、何も知らないことがわかっていない上に、何も知らない自分という自我にさえ気付いていない」という三段階的無知という濃い霧に覆われたキャンパス、ということになっている。

有名にならないと学生が集まらないため、手っとり早くスポーツ振興を始め、学費無料学生を乱発した結果、やはり経営難に陥った女子大もあるらしい。

ということで、きゃりーぱみゅぱみゅさんの考え方と言うのは、「一流大学に行きたかったものの、勉強する時間がなかったので、いかなかった」ということだろうし、「ちょっと頭が悪い」ということばの裏側には、「もっと頭が悪いのに、頭の悪い事すら自覚していない学生と一緒にしてほしくない」という気持ちが含まれているのだろうと思うわけだ。


ところで、大学進学率だが、DATA BOOKによれば日本は58%。韓国は94%。米国は54%。ドイツは25%だそうだ。ドイツではサッカー選手が多いのだろうか。合理性の国だから、「無駄なこと」はしないのだろうか。

続・JAPAN2012(経済広報センター)

2012-04-24 00:00:38 | MBAの意見
きのうの続き。軍事費。2009年のデータで、圧倒的1位が米国。なにしろ戦闘中だった。次が中国、イギリス、フランス、日本と続く。以下、ドイツとなぜかサウジアラビア。見方を変えて人口一人当たりに計算すると、米国(2153ドル)に肉薄する国が二カ国ある。

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イスラエル(1816ドル)とサウジアラビア(1626ドル)。イギリス(956ドル)とフランス(870ドル)も多い。自国の近くに敵国があるのだろうか。よくイスラエルはイランを仮想敵国としているといわれるが、そうではないことがわかる。なにしろサウジという国はサウド家のアラビアという、あまりあり得ない国名の国である。本当に守るべき人数で割り返すと、もっと巨大な金額になるだろう。

一方、日本は一人当たり400ドル。韓国は460ドルと同レベルだ。中国に至っては、一人当たり軍事費は54ドル。一人の価値が低いのだろうか。裏を返せば、中国が民主主義国になると、とんでもないことになるのかもしれない。

民主主義の話だが、現代日本にある様々な政党の英語表記がまとめられているが、なかなか考えさせられるものがある。中には、意味不明も。

 Democratic Party of Japan たぶん日本民主党?

 Liberal Democratic Party たぶん自民民主党

 New Komeito 新公明党?

 Japanese Communist Party 日本共産主義者党?

 Social Democratic Party 社会民主党?

 Your Party 君たちの党?

 People’s New Party 新人民党?

 New Party Nippon 日本新党?(あれっ)

 Sunrise Party of Japan 太陽党日本支部?

維新の会とか石原新党とか、もう英語は決まっているのだろうか。

まず、維新の英語はリストラということ。リストラ党ということだ。石原新党、New Ishihara’s Party。

JAPAN2012(経済広報センター)

2012-04-23 00:00:00 | MBAの意見
japan0経済広報センターがまとめた日本についてのデータ集『JAPAN2012』だが、残念なことに英語版である。900円なのだが、日本語版がない。

大量のデータがあるのだが、いくつかの気になった点とかピックアップ。

japan1


まず、日本の人口ピラミッド。2011年のピラミッドはおなじみだが、2051年のピラミッドが紹介されているが、果たして40年後の人口動態に予測が付くだろうか。この資料だと日本の人口は9500万人。別の資料だと1億人となっている。さらに50年経つと5000万人程度になりそうだが、その穴埋めはどうなのだろう。

2050年頃は世界人口が93億人で、インドが17億人。中国は13億人、アメリカとナイジェリアが4億人でインドネシアとパキスタンが3億人。人口爆発が予測される国は、コンゴ、タンザニア、ナイジェリアとなぜかフィリピンだそうだ。

ところで、日本の減少した人口を埋めるのは、インドとかフィリピンなのだろうか。あるいはロボット? まあ、どちらがコストが安いかで決まるのだろう。

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人口関係で驚いたのが、世界の都市人口。

世界チャンピオンに輝いたのは・・・

なんと、1位が、TOKYO だそうだ。3600万人以上だそうだ。第2位のデリー(2200万人)を大きく引き離して優勝。どうも都市の名前を英語にすると、面積が広がるらしい。

都市東京の歩みと東京市政調査会

2012-04-22 00:00:31 | 美術館・博物館・工芸品
日比谷公園に隣接した市政会館で開催中の展示会を覗く。というか、ふらっと建物に入る。

1868年(慶応4年)に江戸を東京に改名し、東京府として出発したこの都会は、1889年(明治22年)に15区による東京市になる。当初は大阪、京都と東京は市政特例といって、他の一般の市に比べ権限が制限されていた。その後、1898年に一般市となる。

tokyo


そして、府と市の二重行政は長く続いて、戦後すぐに東京都として選挙も始まる。

だから、東京が都と市(区)との単一行政単位になっているのは、一つには行政の合理性という面もあるがもう一つは国家による行政への介入を排除するためだったともいえる。

そういうことなので、大阪都構想というのとは、かなり東京の歴史は異なっているともいえる訳だ。橋下市長の考えは、民主主義というよりも合理性に重きを置いているようにしか見えない。

ところで、相も変わらずというべきか、東京で起こった各種の市政の問題点というような、いずれも古くて新しい問題になっている。たとえば、日本の東西で電気の周波数が異なる問題についても議論がなされていて、費用対効果の割が合わないので実施する必要なしということになった。緊急に電力が必要なら、隣の電力会社から買えばいいということらしい。これが検討されたのが、1924年(大正13年)8月。関東大震災が前年の9月なので、現在進行形の問題ともリンクする。

それと、選挙違反や汚職のことなど、市議会では今よりももっとひどいことが起きていたようだ。





名人戦はじまる

2012-04-21 00:00:47 | しょうぎ
名人戦第一局の棋譜を眺めていると、本来、受け将棋の森内側が攻め続けた結果、本来、攻め将棋の羽生が受け続けたという展開になっている。

そういうところは森内九段の戦略が光るのだろうか。というよりも、昨年の名人戦第四局の先手番を持って勝った羽生が後手番を選ぶというところに、ミステリがあるのかもしれない。


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将棋は123手目の▲1四桂に対して、△1三玉と逃げたところで、△1二玉と逃げていれば、最後の妙手順を食わずにすんだのだろうと思うのだが、どうなのだろうか。


さて、4月7日出題作の解答。

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▲4三角 △4一玉 ▲4二金 △同飛 ▲2二銀まで5手詰。

まあ、筋が見えれば簡単。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0421


単純な問題を探してみた。出題しておいて何だが、あまりいい問題でもないような気がしてきた。わかったと思った方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

しょうゆカツ丼

2012-04-20 00:00:16 | 市民A
ソースカツ丼というのは、ご飯の上にキャベツの千切りをのせ、その上にトンカツをのせ、濃厚なソースをかけたものなのだが、結構な人気である。個人的には、トンカツを食べるなら、普通の卵とじカツ丼2回に対して、ソースカツ丼1回の比率にしたいなって思っていたのだが・・

先日、仕事でお昼ごろに人形町を歩いていたのだが、昼食を食べようとしても、高額(1800円から3000円)な店が多く、昼食漂流中にみつけたのが、居酒屋「三船」。店内に入ると驚くのだが、店名の「三船」は、三船敏郎のことで、店内の内装やメニューも三船流になっている。

親戚なのだろうか?

実際に店員に聞いてみると、社長が「三船ファン」とのこと。結構、いい加減だ。

そしてメニューから選んだのは、「しょうゆカツ丼」。

待つこと、しばし、・・・

mifune


登場した「しょうゆカツ丼」だが、ご飯の上に万能ねぎ風のトッピングがあり、その上にロースかつである。そして、タレはしょうゆである。そして、ワサビ。

トンカツにわさびを付けるなんか考えたこともなかった。

で、味についての講評だが・・・。

わさびは美味いのだが、直接ご飯にワサビを付けて食べると、それで十分という気にもなってしまう。カツはまずくはないのだが、何か重要なものを忘れているような気になってしまう。

やはり、カツには「味噌カツソース」が一番かな・・

ソラニン(2010年)

2012-04-19 00:00:00 | 映画・演劇・Video
映画『ソラニン』は、2010年の邦画。ソラニンの意味は、ジャガイモの芽に含まれる物質(つまり有害物質)ということだそうだ。映画の中で、ちょっとした場面に登場するのが、ソラニンの1。そして、高良健吾が演じるバンド青年が作曲した楽曲が『ソラニン』。

soranin1


別れの曲なのだが、男女の分かれなのか、自分の過去との別れなのか。そして、高良健吾と同棲していたのが宮崎あおいなのだが、作品の最初の部分は高良健吾が主役なのだが、ちょうど半分あたりで、彼は交通事故で他界してしまう。

で、そこから主役になるのが宮崎あおいである。なんと、高良に代わり、バンドメンバーとしてギターとボーカルを担当してしまう。

映画は、登場人物の一人ずつほぼ全員が、かなりの内省的な世界に向かっていく。それぞれの人生の過去と未来の中間にある「現在」を問うわけだ。「これでいいのか?」ということ。日本って米国みたいにしょっちゅう戦争をしているわけじゃないのに、バブル崩壊後の数十年を、深く深く自分を問い直しているようだ。

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宮崎あおい出演のバンド関連映画といえば、2009年の大傑作「少年メリケンサック」がある。最初、『ソラニン』で問い直した「自分観」に、『少年メリケンサック』で解答を与えたのだろうか、と思ったのだが、順番はメリケンサックの方が先だ。案外、メリケンサックでは歌わせてもらえなかった自慢の喉を披露したくて、もう一作出演したのかもしれないと、映画論とは関係ない邪推をしてしまう。

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そして、宮崎あおいと言えば、監督に対して、台本の書き換えを提案することで有名らしいが、それにしても、砂浜で走るシーンについていうと、「いぬのえいが(2005年)」では女子高の制服で走り、「闇の子供たち(2008年)」ではバンコク市街を走り、「少年メリケンサック」では西日本のどこかの都市を走り、本作ではゆかたを着て海岸の砂浜を走る。

あまり評論的に聞いたことはないが、「走る女」であると言える。(酒井某という「逃げる女」もいたが。)

横浜の台所

2012-04-18 00:00:57 | 市民A
横浜市に住んで長いのだが、ローカル方面にクルマで行ったりすると、「あっ、横浜ナンバー」とか言われることがある。横浜は人気ある地名だそうだが、元々は洋風コピータウンだっただけで、横浜市民の意識の底には「インチキタウン」というような負い目があるのだが、市民でないと感じ取れない「許容されるインチキ度」の基準もあるようだ。

で、話をもどし横浜と言う街には都会の住宅地しかないというわけではなく、農地もかなり多い。

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花見のついでに、町の裏に回ってみると広い農地エリアが広がる。どうも街のバックヤードといった感じだ。巨大なごみ焼却場の煙突や高圧鉄塔が見える。煙突は赤と白のツートンだったのが、いつの間に青と白のツートンに変わった。

東京タワーとスカイツリーのように、煙突も派手から地味に変わったようだ。街の活力がなくなっちゃう。

yokohama1


そして、この地区の農地の利用法は大きく4つである。
 ハウス
 露地野菜
 植木屋
 空き地化(利用法というのは変か?)

横浜市の食料は入超なのは確かだろうから、これらの野菜が県外に出ることはほとんどないように思えるが、実は人の姿は、どこにも見られないのである。

農業問題の本質は、TPP問題ではなく、農民数の確保なのではないだろうか。

和泉式部日記を読み始める

2012-04-17 00:00:34 | 書評
これは、約1000年前に書かれた古典。和泉式部の恋愛を描いた日記風物語であり、本人が書いたものなのか、あるいは第三者が和泉式部をモデルに書いたものか、よくわかっていないようだ。角川ソフィア文庫で、近藤みゆきさんの現代語訳で、比較的容易に読める。

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しかし、実は冒頭から、問題のシーンが始まる。まず、四月十余日より物語が始まる。読み始めたのが4月12日なので、偶然にも、ほぼ同じだ。恋人に先立たれて、悲しみに伏せている和泉式部のもとに、別の高貴な男性の召使が現れる。新たな恋のメッセンジャーボーイである。当時は、ラブレターは短歌を作ることにより成立していた。

それで、ここから始まるスリリングな叙述は、実際の歴史上の人物と重ねると、おそろしいほど危険な宮廷ロマンスであることがわかる。

まず、先立たれた恋人というのは冷泉天皇の息子である。そして、新たな恋を仕掛けたのは、その弟(つまりいずれも皇太子)である。しかも、その弟の方の皇太子(つまり、新恋人)には正妻はいるし、さらに和泉式部の方も、最初の結婚が破綻したのに、きちんと離婚してなかったそうだ。現代風にいえば「W不倫」。

それで、二人は4月の下旬に、体を合わせることになるのだが、当時の常識として、三夜続けて通えば結婚したことになる。ところが和泉式部の期待とはうらはらに一夜の交わりで終わり、そこから恋のかけひきが始まるわけだ。

本文庫は、前半が古文で書かれていて、そのあとに現代語訳があって、最後に文学論が書かれるという三段形式である。千年前のやまと言葉にそう詳しいわけでもないので、章ごとに古文を読み、現代語で確認するという作業を繰り返しながら読み続けている。現在は4割ほど進んだところだ。

ところで、現代語に直していただいた近藤みゆき先生だが、大学の先生にかかわらず大胆な訳し方のような気がする。自身も恋のかけひきが得意だったのだろうか。どうも現代的に表現すると、「玄関の鍵はあけておきますので、夜の間にいつでも入ってきていいですよ」というような内容を、そのまま書いてしまう。どういう女性教授なのか知りたくもあり、知らない方がいいことも あるのだろう。

そして、貞観地震の痕跡とでもいうか、「末の松山」の故事が使われている。

それで、読み切ってないのでなんとも言えないが、今後、かなりドキドキする展開である。

替え玉投票をしてしまう

2012-04-16 00:00:47 | 市民A
この4月から1年間、輪番制で町内会の班長(組長という)をすることになって、最初の大きな仕事が、総会での町内会長の選出である。実は町内会というのは正式には○○1丁目というような、丁目単位になっている。住宅街地なので、その下に20くらいの班があるわけだ。

で、日曜日に町内会長選出の総会があったように、うろ覚えだったのだが、時間を書いた文書が見当たらない。くず箱に捨てたような気がして、自分の手帳の予定表のところを見るが、当日のところはブランクになっている。そして、かろうじて、ごみ箱の中にくちゃくちゃになった文書をみつけ出し、時間だけ確認すると、2時からだった。

ほっ。

なにしろ、今の町内会長はすぐ近くの知人なのだ。ただ、知人といっても、その人は宗教政党支持の人で、顔を知っているという以上の付き合いはないのだが、それでも、一票のあてにされているように思われているようだから、行かないわけにもいかない。

5分前に、近くの自治会館に入る。

ところが、なんとなく居心地が悪いわけだ。2回ほど定例会に出ているのだが、男性が6割程度だったのだが、今回は女性が多い。7割が女性。男が出席すると役員に選ばれるリスクが高いから奥様方が代わりに来ているのだろうか。

そして、当日の資料をみると、役員候補者という資料に、知人の宗教系候補者の名前が書かれていない。

「とうとう、多数派工作に失敗したのだろうか? あるいは、長く務めたので勇退したのだろうか? あるいは急病? 」とか、ぼんやり考えてみるが、会長が代わった理由をいくら考えても思いつかない。

そして、会議は始まり、今年度の活動予定とか予算案とか説明があり、質疑応答が始まる頃に、話の内容に今一つ不自然な感じが漂う。

そして、突然に気がついたわけだ。

いや、本当に驚いたわけだ。ひとりドッキリカメラみたいな話なのだが、真相はこうだった。


町内会違い。

隣接する町内会だったわけだ。

しかし、会場は満席状態。途中で抜け出すのは難しいし、今さらそんなことを言い出したら、大失笑物だ。会が終わるまで黙って耐えるしかないではないか。

そして、役員選出。昨年からの役員が引き続き任を勤めるということだそうだ。投票代わりの拍手をしてしまったわけだ。


帰宅してから文書を再確認すると、来週の同じ時間が当方の総会日時だった。念のため再度、手帳を見ると、来週の日曜の欄に、明確に「14時 総会」と、記入されていた。


わたし、大丈夫?