市ヶ尾に新作アート

2021-09-30 00:00:43 | 市ヶ尾彫刻プロムナード
横浜市青葉区は芸術の町を標榜している。(また文学の町をも目指している。文学というのは区内に限りなく透明に近い作家が在住しているかららしい)

急行電車の止まらない市ヶ尾駅と青葉区役所周辺に11のアート作品を設置し、『市ヶ尾彫刻プロムナード』と命名している。

作品には名前がつき、青葉区となんらかの関係があるアーティストが多い。

違う目的でその近くに行ったのだが、青葉区役所に隣接している公会堂(現在は、ワクチン接種会場)の壁面に、新たなアートを見つけた。



その辺に生えている雑草で作られているらしい。作家名不祥、作品名不明である。雑草を使うというのは少し難しいだろう。どんどん伸びるし、隣の雑草に侵入してしまうし、形を整えようにも抜けにくいのもある。


ところで、雑草と言えば、映画『翔んで埼玉』の中で、主人公の二階堂ふみが埼玉県人に、「その辺のくさでも食っておけ」と扇動した。

横浜市青葉区も雑草では埼玉に引けを取らないだろう。鶴見川の河川沿いには雑草が生い茂っている。青葉区ではなく青草区の方がいい。青葉区という区名は仙台市にもあるし、むしろそちらの方が有名だろうから『草』に改名した方がいいだろうか。

早まったポスターだったか?

2021-09-29 00:00:03 | 市民A
自民党総裁選挙がどういう結果になるか。それによって大きな影響を受けるのは、本来は国民のはずだが、実際には最大の影響を受けるのは、もうすぐ選挙を迎える衆議院議員だろう。彼らは、総裁が誰だって構わないわけで、頭の中は100%自分の当落だろう。



地元の選挙区内で見かけたポスター。中央に映っているのが地元選出の自民党議員。まだ40代で、2回当選。同一小選挙区には江田憲司という有名議員がいて、無所属でも当選する。選挙区内の東急電鉄には「江田」という駅まであり、地元感まである(地名と人名は無関係なのだが)。三谷議員は、ようするに惜敗率でも頑張らないといけないので、瀬戸際の戦いが続くわけだ。

そして苦心の末、作ったポスターが、上から、河野・三谷・菅。なんとも現役の総理大臣が一番下だ。無派閥だが、すでに一番上の人を支持することを明らかにしているようだ。

衆院選の前に、最初のダメージを受けるかもしれない。

次回のポスターがどうなるのか、注目しておきたい。

実は、このポスターのすぐ隣には、地区の県会議員の女性のポスターも並んでいる。音大出身でジャズボーカリスト。「次は、私だ」との予約だろう。(たとえば、新首相で総選挙に臨み大敗→すぐに総裁を選び直し、解散して再び総選挙のお代わり。落選した候補者はサヨナラで、新人候補に交代とか)

新書カバーには問題が

2021-09-28 00:00:03 | 市民A
昨日の文庫本カバーについで、今日は新書のカバー。同じ『倉敷帆布』製。

縦のストライプが入っていてデザイン性もある。



ところが新書の出版社によっては、このカバーのサイズが合わないものがあることは、知っていた。

近くの書棚から8社の新書をみつけてきてサイズ合わせをしてみる。

本というのは、縦、横、厚さによって社によって少しずつ大きさが違う。

まず、言えるのは、厚さが200ページを超えるものは不適当だ。本が開いたままになってしまう。

次に、縦と横だが、横幅のサイズが大きく二分割される。



まず、きちんとこのブックカバーに適合しているのが、岩波、講談社、PHP。

横幅が大きすぎるためカバーに入らないのが、祥伝社、文春、集英社、中公。

縦幅が大きいものもあった。べスト新書だ。

採寸をしたのが岩波新書だったのだろうか。


いうまでもなく、洗って縮んだわけではないので、念のため。

ノーベル賞に合わせたのかな

2021-09-27 00:00:40 | 美術館・博物館・工芸品
きょうの話は、ブックカバーから。愛用のブックカバーがある。倉敷で購入した『倉敷帆布』製のカバー。倉敷は学生服とかジーンズの生産で有名だが、その関連商品だろう。最近は書店でもカバーが有料になったりして、このカバーの使用頻度が増えている。





今読んでいるのは、村上春樹作の『スプートニクの恋人』。原作は1999年に講談社から発刊され2年後に文庫になっている。かつて読んだ本だが、よく覚えていない。近々、早稲田大学構内に完成した『早稲田大学国際文学館=村上春樹ライブラリー』に行ってみようかと思っていて、何か手近な一冊を読もうと、ページを1開いた。

コロナ関連により、開館がかなり遅れていたのだが、10月1日ということ。記念撮影に並んだ四人は、左から、建物を設計した隈研吾氏、作家村上春樹氏、早稲田大学総長田中愛治氏、ユニクロの柳井正氏。なぜユニクロの社長がそこにいるかというと、同大学の卒業生であるとともに、この建物の資金を出してくれた人だからだ。といって、四人の誰かがユニクロの服を着てきたかというと、たぶん違う感じだ。



話は横に飛ぶが、(ここで書かないと後で入れにくいので、)早稲田大学の総長の田中愛治だが、戦後の右翼の超大物で政商でもあった田中清玄氏の息子ということで、まったく世の中は不思議だらけだ。もう一つの不思議は、設計を隈研吾氏に頼んだこと。もちろん安藤忠雄氏の後継として人気絶頂設計家であるが、早大にも建築学部があり設計者は多数いるはずなのに東大卒に頼んでいること。もっとも、最近は両大学は様々な分野で協定を結んで親密な関係らしい。本筋に話を戻す。

そして、この10月1日の開館日だが、もしかしたらノーベル賞発表に合わせたのではないだろうか。今年のノーベル賞は10月4日の医学生理学賞に始まり、物理学、化学と続き、文学賞は10月7日である。本当にノーベル賞候補なのかどうかも明らかにされていないまま、毎年期待されているのだが、最近では、同じ早大文学部卒の小川洋子氏や多和田葉子氏の評判の方が良いようだ。

もし、二人の女史の方が受賞した場合、このライブラリーはどうなるのだろう。受賞者の名前にライブラリーの看板を変えるのだろうか。

科学系の受賞の場合、最大3人の受賞者で賞金を分け合うこともあるのだから、3人まとめて受賞になれば、内装の改装も一度でできるはずだ。

リモ飲みの嫌いな人、好きな人

2021-09-26 00:00:16 | 市民A
デルタ株感染者が減少してきて、早くも規制全廃を言い始めた自民党議員が増えているようだが、そもそも減少した理由がわかっていないわけだ。デルタ株の特性という説もあるが、そうなると次の変異株の始まりということになる。

総理大臣が8月上旬に「罹っても病院に入れないので、自宅で苦しんでください」という声明を出したのも効果があったと思うが、減少が始まったのは3~4週間後なので少し時期がずれている。もう一つの説は、都民(国民)のうち、対外活動をせざるを得ない人には無症状を含め免疫ができてしまったという説。

いずれもはっきりしないが、実効再生産数が0.6~0.7程度らしい。もちろん人流復活、飲み屋オープンとなれば、また1.0を超えてくるのだろうから。すぐに禁酒法復活となるのだろう。

ということで、リモ飲みをいくつかやっているのだが、リモ飲みが好きな人と、嫌いな人がいるわけだ。

あくまでも、個人的見解だが、リモ飲みが「嫌だ」という人、逆に「好き」という人の特徴につき、うすうす感じていることがある。

「パソコンが苦手」というのが理由の人はほとんどいないように思う。苦手な人はいるが、使っている機種やアドレスを聞けば、ほぼ、対応はわかるので、一回リハーサルをして、問題を解決している。そもそも画質にこだわらなければスマホで対応できる。理由は別にあると思う。

ここからは、単に個人的な感覚なので、該当していても気にしないでほしいのだが、

「リモ飲み嫌いな人」の特徴(羅列方式)
・家族と共有PCなので、1~2時間占拠できない。
・家族に声が聞こえてしまい、不都合が発生。
 (普段の家庭での様子と、友人と話すときの様子にギャップがある)
 (親の介護とか家の中が暗いのに、楽しい気持ちになれない)とか
・リアル宴会で大酒を飲んで、大いに盛り上がりたい
 (リアル宴会で一人で盛り上っている人は、リモ飲みは好きじゃない)

「リモ飲みが好きな人」の特徴(羅列方式)
・平等感が強い
 (リアル宴会では酔っ払いがいて不愉快だが、リモ飲みは、他人の話をじっくり聞ける)
・自分のペースで飲める
 そもそも、お酌は困難。また好きな酒、好きなもの食べられる。
 (結局、かなり経済的なわけだ。コストが1000円を超えることは稀だろう)
・自宅は実生活の場でもあるので、話の途中で、必要なものを持ってくることができる。
 (横幅が80センチの額縁入り将棋免状とか見せることができる。二万冊のコミックの一部を見せてもらったこともある。背景画像作りに凝る人もいる)

そして、いずれ宴会解禁になった時に、この二つのグループは、再び元のテーブルを囲むのだろうか。

なんとなく、特に酒癖の悪い人には戻るイスがないようにも思える。

一方、リモ飲み1時間で、水割り2杯しか飲まなくても、結構、酔っているような感じもあり、酒に弱くなっているように感じている(つまり解禁時があぶない)。

八冠に近づく三冠の敵は

2021-09-25 00:00:52 | しょうぎ
藤井聡太二冠が三冠になった。インタビューで八冠についての質問があり、「現時点では考えていないが、理想」という回答だったのだが、他の棋士が言ったら「〇〇さん、おかしくなったんじゃないの」と言われるだろうが、彼の場合は許される。たぶんそうなるだろうと思っている人が多いからだ。

そして、一旦タイトルを獲得したら五番勝負とか七番勝負といった防衛戦で負けることはほぼないだろう。大山康晴15世名人の最盛期ではタイトル戦の相手は番勝負の中で1勝あげるのがやっとということで、結局は賞金独り占めとなり棋士の多くが貧乏になり、職業として魅力を失っていく。

羽生七冠の場合はタイトルを独占することにより対局数が減り、実戦勘にやや問題がでてきたように思ったが、藤井三冠の場合は、そもそもPCを使って研究しているのだから、その例には拠らないだろう。

むしろ、彼を除けば群雄割拠的状況なので、タイトル戦の挑戦者が次々と代わるのではないだろうか。挑戦者の方は藤井八冠のことだけを研究するだろうが、八冠の方は相手が多すぎて研究をしぼることができないということになりそうで、そのあたりが落とし穴になるのかもしれない、と予想する。

さて、9月11日出題作の解答。








今週の問題。



ヒントなし。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

めまいの正体(神崎仁著)

2021-09-24 00:00:26 | 市民A
7月に、突然にめまいに襲われ、2日間立ち上がれず(立ち上がることはできるのだが、激しくめまいに襲われる)、めまいが収まってから耳鼻科に行くが、結局はっきりしたことはわからなかった。再発率が高いとも言われるのだが、文春新書の『めまいの正体』を読んでみる。著者は慶應の耳鼻科の先生。



実は、この本は読みにくい。内容が難しいということもあるが、そもそも「めまい」の原因は沢山ある。その前に「めまいって何だ?」ということ。人間が平衡感覚を持っているのは三半規管だが、これが構造が難しい。方向の違うカタツムリ状の管が4つあってそれぞれに性質の違う液や耳石と言われる石があって、しかも視覚情報と合わさって大脳に情報が伝わり、瞬時にして小脳から足などの筋肉に指令が出て気付かぬうちに体のバランス調整が行われる。この仕組みのどこかに狂いが生じるとめまいが起こるのだが、それとは別にストレス性のめまいが起きたり、脳の中に問題がある場合もある。

それで、その原因別に説明が書かれるが、自分のめまいの原因がわからないのだから読めば読むほど不安になる。聞きなれない病名がたくさん出てくる。

しかも「耳鼻科医は外科医であるので、手術が好きだが、手術をしても治らないことがある」ということらしい。

さらに例えば歩く時のバランスのとり方も千差万別で、頭を動かす人もいれば手でバランスを取る人もいるし、そもそもガニ股的に足でバランスとる人もいるわけで。平衡が感知できないから起こるめまいもあれば、平衡を取り戻すための神経や脳や筋肉の不調で起きるめまいもある。吃音と同じように心因性のものもある。


実は、7月にめまい、8月に軽度の帯状疱疹とトラブルが続いたのだが、めまいも帯状疱疹も知人の中に同じ時期に罹っていた人が何人もいた。何となくコロナワクチンのせいではないかと疑っている。

種まく旅人~みのりの茶(2012年 映画)

2021-09-23 00:00:11 | 映画・演劇・Video
『種まく旅人シリーズ』の第一作。大分県臼杵市の茶栽培の農家で後継者がいなくなりそうになったところから話は始まる。

題材は農業なのだが、都会と田舎問題、有機栽培の問題、農業の難しさ問題、日本の農政問題などの社会問題が詰め込まれている。現実はうまくいかないことだらけだ。

そして、事なかれ主義の農水省の役人たち。

実際は農業者のところを中小企業と書き換えてもいい。行き詰まり状態の日本。ただし、この映画をみても解決には遠いだろう。

ダブル主演は変な農水省役人を演じる陣内孝則と病気で倒れた祖父に代わって茶の無農薬・有機栽培にチャレンジする孫娘を演じる田中麗奈。田中麗奈の方は、映画の主題である日本の農業の問題に立ち向かう正統的ヒロインであるが、陣内孝則はキャリア官僚(大分に飛ばされてはいるが)であると同時に、変装して茶畑にあらわれて害虫退治に苦闘する。スーパーマンとかバットマンのような方式だ。つまり喜劇性が高い役だ。

注:害虫退治=栽培上、無農薬でいけるかどうかは害虫との闘いとなる。茶の場合、葉そのものが売り物なので虫に食われると大失敗になる。

注=映画では紹介されないが、台湾で近年、日本の企業が茶葉の生産を増やしているのだが、東海岸には高い山脈が南北に連なっていて、高地が多く、高地では害虫が少ないということで増産しているそうだ。日本の有機農業には手強い相手である。

そして、故人となった祖母が残したノートに書かれていた茶葉の煎り方に従って、ついに有機栽培茶は成功したわけだ。

これに味をしめたのか、このあと同じ監督(塩屋俊)により復活農業シリーズは第三作まで進んでいる。

ところで大分県の臼杵市だが、造船所がある。進水式のパーティに行ったことがある。フグ料理で有名な山田屋でご馳走になった。小室哲哉の元妻のKEIKOの実家である。もっと美人と言われる姉君と母君のうち、母君の方とは一言二言だけ。余計なことを聞いて怒らせたら最後だ。何しろ料理は・・。

『奈良』(直木孝次郎著)

2021-09-22 00:00:42 | 市民A
奈良県の古代史の本。奈良県には都があった。無論、奈良時代の平城京(奈良市)もそうだが、その前に飛鳥時代にも、さらにその前にも都が県内を転々としていて、どうも豪族が争って戦国時代のような生き残りゲームのすえ、勝ち残ったグループが政権を握ったということらしい。



奈良盆地の南側にある三輪山のあたりが最初だったのではないかとのこと。

古代史に詳しいなら、細かく書けるのだが、あまり詳しくない。ともかく統一国家としての日本ができた時の首都は奈良県内にあった、といえるようだ。

観光案内にもなる本なのだが、行くときは慎重にプランを練らないといけないだろう。

翼よ!あれが巴里の灯だ(1957年 映画)

2021-09-21 00:00:24 | 映画・演劇・Video
初めて無着陸で太平洋横断(NY→パリ)を成功させたリンドバーグの自著『翼よ!あれが巴里の灯だ』の映画化作品。

米国の冒険家の偉いところは、このビッグチャレンジを資金集めから始めたこと。銀行家を説得し、飛行機の設計から組立てまで行う工場を見つけること。さらに装備品一式を決める。そして最後は単身で翼一枚エンジン一個でプロペラ機の操縦席に座る。

出発前夜もなかなか眠れず、予定では40時間だった飛行を始める。コースが北に寄り、氷山の近くでは翼やプロペラに着氷が始まったり、居眠りしている間に旋回飛行で墜落寸前で急上昇するも方向を失う。目印なし。

ウトウトしている間に彼の脳内には、飛行機乗りになった後の彼のチャレンジ人生が回顧されていき、彼の人間性が表現されていく。

ついに、パリ上空に到達しても深夜で空港が見えない。眠いし。

主演はジェームズ・ステュアート。彼にとってはこの映画に出演するのが長年の夢だったが、その時、49歳。実際のリンドバーグは、偉業達成時は25歳。この一点で本映画は米国では酷評されることになった。一説では本映画撮影前に自動車事故で亡くなったジェームズ・ディーンが主演の予定だったともいえる。享年24歳。

ところで、題名の「翼よ!あれが巴里の灯だ」だが、原題は『The Spirit of St.Louis』。単に飛行機の名前だ。原作の抄訳本の時に翻訳者の佐藤亮一氏が改題した。以降、日本では「巴里」になった。抄訳本はこどもの頃に読んだ覚えがある。

本人が書いたといっても実話なのでハラハラする。リンドバーグの直前にも次々にチャレンジャーが文字通り粉砕されているのだが、失敗した挑戦者たちには物語すら残らない。

山を売ったこと

2021-09-20 00:00:05 | 市民A
先祖代々が農地の他に持っていた山(正確には山の東側斜面)を相続していたのだが、一月半ほど前に宅地や旧家と一緒に売却した。先祖には悪いけど四代ほど前に果物栽培をするために山を購入したようだが、結局、そういう時期は来ないままだった。

山なので、下の方が土砂崩れ防止のための保安林に指定され、開発は事実上困難(固定資産税はゼロだが)。上の方が利用可能なのだが、よく新幹線の車窓から見る郊外の山で、上の方に太陽光発電パネルが並んでいるのは、そういった事情だ。

今回の一括売却先は、ごく普通の日本人の方で何の問題もないのだが、不動産屋の方に聞いたところ、山が最近動いているということらしい。

原因は大きく二つ。

一つは、前述の太陽光発電のための場所として。

二つ目は、中国人の方、あるいはその知人。

ということだそうだ。もちろん中国人で太陽光発電をする人もいる。

不動産屋の方の話では、二つ目の中国関係だが、土地を買い込んで中国領にしようということではなく、中国国内にお金を置いておくのは、いざという時に大破綻なので、海外資産という形にしたいということの意味だそうだ。イザとなれば日本に逃げてきて山の中に家を建てればいいということのようだ。

そして、不動産屋が絶対に反対したいというのが、一つ目の太陽光パネル用。山の上の方の森林が、水や土の流出を防止しているのであるので、そこが剝き出しの地面になると、山の上の方から流れてくる泥水が山の下に溜まってしまうそうで、山全体が崩れそうになっているそうだ。

しかも、昨今は動物被害もある。

私製ワクチンパスポート進む

2021-09-19 00:00:57 | 市民A
ワクチンパスポートの議論が政府内で進められているようだが、結局、接種記録がマイナンバーと連動していないと、かなり杜撰なものしか作れないと思われる。さらに、パスポートの有効期間を何か月にするのかが決まれば、3回目接種の後のパスポートの期間延長(あるいは取り直し)という難題が待っている。接種日情報を入力するのだろうか。

一方、先週後半になって次々にワクチン接種済の優待情報が届いている。

まず、以前、ツアーに参加した後、送られ続けているHK旅行社のツアーのチラシ。



ワクチン2回接種済またはPCR検査陰性の方限定ツアーということで、添乗員とバス乗務員とも接種2回完了者が同行ということになっている。観光地ではトラベルイヤホン使用ということで添乗員が大声を出すことはないそうだ。

接種済のシールや、公的機関の証明書が必要となっている。


次は、某ゴルフ場からのハガキ。



二大特典として、プレー代が3000円安くなる。指定の土日祝は平日料金になるという大安売りだ。

こちらは、はがきに自分で接種日を記入の上、当日提出すればいい。証明書はいらないようだ。ウソ発見器を使うのだろうか。たぶんスコアカードに平然とウソの数字を書き込むようなタイプの人にはこのはがきは送られないのだろう。

ふるさと納税対局権にNOが

2021-09-18 00:00:47 | しょうぎ
関西将棋連盟の移転先となった高槻市がふるさと納税の返礼品として設定した将棋対局権が総務省に認められなかった。具体的には渡辺明名人と関西将棋会館の特別対局室で対局する権利を300万円で購入した人物がいるそうだが、返礼品が高槻市ではなく大阪市での対局ということでNOとなった。まだ、将棋会館の建物は完成していないわけだ。

ということは、

1.高槻市はこういう収入を目当てに将棋会館を誘致したのだろうか。

2.大阪市が同様の企画を作れば、認められるのだろうか。通天閣とか、風情の残る道場だって対局場に選べるだろう。

3.渡辺名人に払う対局料(原価)はいくらだったのだろうか。30%?講演料よりは割がいいのかな。名人のイスに留まれるのもあと数年と思っているのだろうか。


さて、9月4日出題作の解答。








今週の問題。



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文芸誌「文学界」のこと

2021-09-17 00:00:16 | 書評
どうして「文学界」のことを書くのかというと、数日前に読んだ山本周五郎「青べか物語」に遠因がある。読後、作家の経歴を見ていると、晩年(1963年)に『虚空遍歴』という小説を書いている。主人公は中藤沖也となっていて、中原中也がモデル。来年の読書リストに加えているのだが、山本周五郎は中原中也と太宰治をリスペクトしていたそうだ。

思えば、全く違うタイプであるし、中也も太宰も20代後半から有名であったが、山本周五郎の有名になったのは、それこそ50代60代だ。しかも生没を調べると、
山本周五郎(1903-1967)、中原中也(1907-1937)、太宰治(1909-1948)
つまり、早く生まれて遅くなくなったことになる。

次は、中原中也のことだが、そもそも詩人には発表の機会が少ない。彼のホームグラウンドは『文學界』だったのだが、『文學界』の中興の祖というのが小林秀雄で、彼が中也のためにページを用意していたようで、それで『文學界』の方に指を延ばしてみたわけだ。


まず、明治時代にも同名の文芸誌があり、樋口一葉も寄稿しているのだが、これは現在にはつながっていない。



現代につながるのは、昭和8年に文化公論社が創刊した『文學界』で川端康成他小説家と小林秀雄が参画していた。ところが5冊出して資金難に陥り、次は文圃堂書店が引き継ぐが4冊出してまたしても資金がなくなり、廃刊が決定的になった。そこで雄弁をふるったのが小林秀雄で、作家はノーギャラということが決まる。その後、文芸春秋社という力強いスポンサーが現れる。



ここで登場したのがアーティストの青山二郎。多彩な活動の中で、おそらくもっとも薄利と思われる『文學界』の表紙デザインを始めた。第一作こそ大慌て感がある白地に文字のみだが、「學」という字の配置を一段上げている。これより長きにわたり文字列の形が定まった。



その後の表紙は、さらに凝りに凝って、どちらかというと表紙に負けないように作品のレベルが上がったともいわれる。中原中也の詩が毎回連載されたのはこの頃で『在りし日の歌』も青山二郎の装填である。中也没後のことだったが。



なお、現在の『文學界』だが「學」の文字は継続しているが、山型配置は採用されていない。

画像は中原中也記念館(山口市)に行った折りに入手できた小冊子「文學界」と中原中也による。

いまさら帯状疱疹だった

2021-09-16 00:00:40 | 市民A
3週間ほど前、腰のまわりに湿疹状の赤いかぶれのようなものができた。男性の場合、ベルトや下着のゴムなどの影響で腰の周りに湿疹が発生することがあり、過去に別の医院でもらった塗り薬があった。最初の1週間はオイラックスとステロイドを混ぜ込んだ軟膏を使い、患部が落ち着いたら炎症を抑える薬に切り替える。

ただ、患部は左側で腰から下で僅かに臀部にかかる部分で、前述のベルトにもゴムにも直接は触れない部分。わずかに自己診断に疑念もあった。ただ、塗り薬のせいか、痒みも少なくなり、3センチ四方にかたまっていたブツブツも少しずつ治ってきていたのだが、治るにつれ体の内部に痛みが走り始めた。

ある明け方、痛くて目を覚ましたのでベッドの中でスマホで調べてみると、患部の状態が帯状疱疹と同じように見える。治りかけると痛みが出てきて長い時は1年も痛さが続き、神経を切って治療するとかとんでもないことが書かれている。さらに臀部に帯状疱疹ができた場合、尿道や肛門にも影響が出て、大惨事になることがあるとも書かれていた。

数日後に医者に行くと、最初に、数年前、足の指の上にできたイボが完治したかどうかを確認された。当時「水虫かもしれない」と言ったら「ここに水虫はできません」と怒られたことを思い出した。その後、本題にうつり、「いまさらですが、あれこれあれこれ・・」と説明したのだが、「いまさら見ても、たぶん帯状疱疹だったのだろう、としか言えないね」とまた怒られる。痛み止めを中心に3種の薬、28日分を処方される。3日で痛みは半減したが、飲むのをやめて再度痛くなると、今度は神経をちょん切られるかもしれないので、もう少し飲み続けることにする。