この夏の電力不足を理由に原発再開推進を目論む人たちがいるのだが、まず、見当違いだ。
足りないのは東京電力で、それもギリギリで少し足りないという話なのだが、東電管内の原発というと、「福島」と「柏崎刈羽」の二か所で、現実的には「柏崎刈羽」ということになる。実は10年以上停止したままになっている。再開したいのかどうかよくわからないような低次元のミスが続いていて、もはや、発電所としての組織体としての機能不全を起こしている。さらに7基の原発のうち三基は東芝製だが、二基が日立製、二基は東芝・日立・GEの共同ということ。東芝は大丈夫なのだろうか。
東電に限らず、もともと原発はよく止まっていて大騒ぎをしていたのだがバックアップが石油火力であって何事も見えなかったわけだが、原発が止まる原因のほとんどがパイプの水漏れ。電力会社の説明では、放射線物質を含んだ水なので配管が老朽化するので水漏れを防ぐことは技術的に無理と説明している。実際の理由は、現地で従業員数(人口)を増やすことが原発誘致の条件だったので、事故と修理のために水漏れ事故はちょうどいい理由になるとも聞いたことがある。
普通の会社なら、配管が腐食して水漏れするのなら、配管をダブルにして、水漏れしたら直ちに新しい配管に迂回するというような対応を考えるはずだ。
電力問題でまず手を付けるべきは、地熱発電。地熱についていえば資源大国のわけだ。反対しているのは温泉業者と国立公園を所管する文科省らしいのだが、説明不足のわけだ。地下から熱い湯をくみ上げて熱を利用したとしてもその湯(水)を川に捨てようというわけではないわけだ。また地下に戻すわけだ。だから米国のシェールオイルのように地盤沈下が起きることもない。そもそも温泉の湯温が高すぎる場合は、別に水井戸を掘って水と混ぜて温度を下げたりしている。地熱発電で使った後の湯を温泉に回してもいいわけだ。国立公園による反対派だって地熱発電所のイメージが違っているのではないだろうか。多くの施設は地下に作られる。
水力発電にしても、ダムをどんどん作るという話ではなく、昼間に余剰の太陽光発電を使って下流のダムから上流のダムにポンプで揚水して電力不足時に水力発電量を増やせばいいはずだ。
さらに余計な政策は、設置後10年で太陽光発電の電力の買取単価をタダ同然に下げること。48円/KWHを8.5円/KWHに下げることになると、電気を売るよりも「バッテリーに溜める」か、「どんどん使うか」の二択になる。しかもバッテリーの価格が高いため、結局はガンガン使って余ったら売るという行動が最善になる。
ショートレンジの電力不足に対応するなら「節電ポイント政策」は後回しにして、10年経過後の太陽光パネル利用者からの買取価格をピーク時間帯には引き上げて、節電行為への誘惑とすればいいはずだ。
そもそも長期的に考えれば、特にエネルギーについて無資源国の日本で、電力をたくさん使うような産業分野が成長するとはとても思えないわけだ。
足りないのは東京電力で、それもギリギリで少し足りないという話なのだが、東電管内の原発というと、「福島」と「柏崎刈羽」の二か所で、現実的には「柏崎刈羽」ということになる。実は10年以上停止したままになっている。再開したいのかどうかよくわからないような低次元のミスが続いていて、もはや、発電所としての組織体としての機能不全を起こしている。さらに7基の原発のうち三基は東芝製だが、二基が日立製、二基は東芝・日立・GEの共同ということ。東芝は大丈夫なのだろうか。
東電に限らず、もともと原発はよく止まっていて大騒ぎをしていたのだがバックアップが石油火力であって何事も見えなかったわけだが、原発が止まる原因のほとんどがパイプの水漏れ。電力会社の説明では、放射線物質を含んだ水なので配管が老朽化するので水漏れを防ぐことは技術的に無理と説明している。実際の理由は、現地で従業員数(人口)を増やすことが原発誘致の条件だったので、事故と修理のために水漏れ事故はちょうどいい理由になるとも聞いたことがある。
普通の会社なら、配管が腐食して水漏れするのなら、配管をダブルにして、水漏れしたら直ちに新しい配管に迂回するというような対応を考えるはずだ。
電力問題でまず手を付けるべきは、地熱発電。地熱についていえば資源大国のわけだ。反対しているのは温泉業者と国立公園を所管する文科省らしいのだが、説明不足のわけだ。地下から熱い湯をくみ上げて熱を利用したとしてもその湯(水)を川に捨てようというわけではないわけだ。また地下に戻すわけだ。だから米国のシェールオイルのように地盤沈下が起きることもない。そもそも温泉の湯温が高すぎる場合は、別に水井戸を掘って水と混ぜて温度を下げたりしている。地熱発電で使った後の湯を温泉に回してもいいわけだ。国立公園による反対派だって地熱発電所のイメージが違っているのではないだろうか。多くの施設は地下に作られる。
水力発電にしても、ダムをどんどん作るという話ではなく、昼間に余剰の太陽光発電を使って下流のダムから上流のダムにポンプで揚水して電力不足時に水力発電量を増やせばいいはずだ。
さらに余計な政策は、設置後10年で太陽光発電の電力の買取単価をタダ同然に下げること。48円/KWHを8.5円/KWHに下げることになると、電気を売るよりも「バッテリーに溜める」か、「どんどん使うか」の二択になる。しかもバッテリーの価格が高いため、結局はガンガン使って余ったら売るという行動が最善になる。
ショートレンジの電力不足に対応するなら「節電ポイント政策」は後回しにして、10年経過後の太陽光パネル利用者からの買取価格をピーク時間帯には引き上げて、節電行為への誘惑とすればいいはずだ。
そもそも長期的に考えれば、特にエネルギーについて無資源国の日本で、電力をたくさん使うような産業分野が成長するとはとても思えないわけだ。