常時2人制

2015-03-31 00:00:11 | 市民A
ジャーマンウィングス機墜落のその後だが、操縦席に常時2人制の動きが広がっている。
というのも、CNNによれば、以前から米国とアイルランドでは以前から実施されていたからで、特に新しい試みではないからだ。

 ロンドン(CNNMoney) フランス南東部のアルプス山中に墜落したドイツ格安航空ジャーマンウィングスの親会社であるルフトハンザ航空は29日までに、操縦室内に常時2人がいることを定める新たな制度を導入すると発表した。

 ジャーマンウィングス機の事故は、機長を締め出し、操縦室に1人で閉じこもった副操縦士が故意に墜落させたのが原因との見方が強まっている。

 これを受け、世界の航空業界では操縦室内の「常時2人制」を新たに取り入れる動きが加速。操縦士の1人が席を離れた場合、別の乗務員らが代わりに操縦室に入るシステムなどを想定している。

 米国とアイルランドの航空会社は以前からこの制度を導入している。

 カナダ当局は航空会社に同制度の採用を指示。ドイツの全航空会社も導入の方針を示し、英国の民間航空行政当局は航空会社に関連規定の見直しを要請した。欧州航空安全局は27日、ジャーマンウィングス機の事故を踏まえ、全ての航空会社が常時2人制に同調するよう勧告した。

 同制度の即時導入を発表した航空会社は、イージージェット、ヴァージンアトランティック、エミレーツやエア・カナダなど。ブリティッシュ・エアウェイズはコメントの求めに応じていない。


たとえば、いまだに行方のわからないマレーシア航空機についてもコックピット内で何が起きたのかいまだにわからない。少し思うのは、マレーシア機で何があったか、結論が出ていれば今回の事件は防げたかもしれない。

日本でも、古くはN社のK機長の逆噴射事件というのがあったし、もともと私生活の問題以前に機長の業務上のストレスは過大で、報道されないもののコックピット内で心臓発作を起こすことは世界中で起きていた時期がある。

たとえば、日本国内で羽田から飛ぶ飛行機と羽田に向かう飛行機はコースが異なっているが、太平洋を超えて成田からシアトルとかになると、燃費上の問題で行きも帰りも同じ航路になる。もちろん飛行高度は異なっているわけだが、2機が遠くから高速で近づくと、いかにも正面衝突しそうに感じるわけだ。

そのため、ニアミスしそうになると、2機が自動的に上下に離れていくシステムが導入され、「絶対にぶつからない」という確信が機長のストレスを激減させた。

さらにジャンボ(B747)の初期のモデルは、航空機関士が同乗していた(つまり機長、副操縦士、機関士)のだが、エンジンの制御の自動化が進んだ結果、航空機関士が不要になり、日本でも2009年に3人乗務がなくなった。

過去から航空機の事故と言うのは、同じような時期に同じような事故が増えてきて、その後対策を立てて切りぬけるということが多かった。コックピット内の問題と言うのも、同時多発テロの問題が底辺にあって、LCC増加によって機長や操縦士の身分が変化(普通の職業化)していることの複合的な結果ではないかと思っている。

*ところでLCCのことを「格安航空会社」と翻訳することが多いが、単に「ローコストキャリア」であって、「ベリーローコストキャリア」ではないので、そこに何か翻訳上の悪意を感じる。
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古墳の発掘(森浩一著)

2015-03-30 00:00:03 | 書評
kofun古墳というと東日本ではあまりなじみがない。地方豪族の墓地といっても大きなものでも20メートル程度のもので、中学生の郷土研究などで訪れて、穴に潜る程度だが、西日本では巨大古墳が多数ある。古代日本の王の墓ということで、多くは天皇陵や地方の支配者の墓であったと思われるが、まったく奇妙なことに、誰の墓なのかよくわからないことが多いし、よく間違っていることが指摘される。

しかし、どこの国の古代王朝の墓であっても、その後間違えられるということはあまりないし、ということは、墓がつくられてからあと、その墓の主を敬うということが、中断されていた時期があるということだろう。

そして、1990年頃に起きた土地バブルの頃は、特に奈良、京都、大阪では『古墳つぶし』が盛大に行われていたらしい。本書は古墳の発掘という書名でありながら、発掘という名称のもと、土建会社と地方政治が癒着して、御用学者が発掘という美名のもとに、二束三文で取引された古墳(つまり墓地)を、いかに短期間で調査したふりをして、土を良質な壁土として売り、石室の石は庭石に転用し、削り取って整地した丘陵地を住宅街に仕立て直して巨万の富を得ていた人たちがいる、というストーリーを明らかにした抗議の書だった、ということになる。

つまり、今残っている古墳というのは、「長期売れ残り物件」ということなのかもしれない。
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夜の画家たち(テネブリスム)

2015-03-29 00:00:37 | 美術館・博物館・工芸品
yorunogakaふくやま美術館で開催していた「夜の画家たち―蝋燭の光とテネブリスム」展に寄る。

一つのキーは、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「煙草を吸う男」1646年作と絵画の歴史の中では相当古い。レンブラントなども、光と影という主題で奇跡的な構図をつくっていた。闇の中に劇的に輝くわずかな光源。

この表現を「テネブリスム(暗闇主義)」と呼ぶそうだ。ゴシック時代に大流行する。

ある意味、我々の住む宇宙は、まったく暗闇主義だ。宇宙のほとんどは暗黒の世界で、ほんの一部に光源が輝いている。

そして、これらの絵画に影響されたのが、近代日本。絵画の世界では、明るい光を求めて、南フランスにいったり鹿児島にいって桜島を描いたりするのに、日本という世界の一角では、暗闇主義が流行っていた。

日本代表は「灯を持つ乙女」1892年山本芳翠。その他、光と影の織りなす夜の世界を描いた作品がみられる。

実は、口でいうのは簡単でも絵を描くとなると大変ではないだろうか。夜に屋外で絵を描こうとするとパレットを使うのも一大事だ。どこに必要な絵具がおかれているのか、よく見えないからだ。キャンバスだって暗いのだから、そもそも全部想像の中で描くのかもしれない。

ところで、夜中の街で歩きながらスマホを見ている人の顔って、テネブリスムのように見えるわけだ。あまり画材にはならないが。
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「ならずもの」棋士

2015-03-28 00:00:28 | しょうぎ
電王戦ファイナルの第2局は、棋士(永瀬六段)が、88手目に「角成らず」の王手をかけた後、コンピューターが王手を無視して次の手を指したため、反則負けとなった。

ソフトを作った人間のミス(というか先入観)によるものなので、人間とコンピューターの戦いで人間が勝った、とは言えないわけだが、このあたりの話は難しい。

ソフトは事前に対局棋士に提供されるルールになっているため、永瀬六段は、このバグに気付いていたそうだが、実戦の時に改造されているのではないかと、若干の疑いは持っていたそうだ。

そうなると、バグという重大な秘密の暴露をいつ決行するかということになる。さらに、団体戦のまだ2試合目だ。この先3試合ある。他のソフトに同様にバグがあるかどうかは不明だが、全部バグがあるとなると、企画そのものが破たんする。飛車とか角で成らずの手をかけることなど、かなり簡単だが、それでは将棋とルールが異なるゲームだ。

しかし、個人的には勝たなければならない。とすれば、いつ決行するかということになる。

まず、チャンスがあれば、すぐ決行ということがある。本局でも18手目に8八角成という手があり、そこでチャンスあったが、見送り。たぶん、早すぎると、本局自体が指直しになるという危惧があったのだろう。さらに本人は「セコイ奴」と思われたくないだろう。たぶん、決定的に有利不利が傾かない局面で自然な形で登場させたかったのだろう。なにしろ、バグが修正されていれば失敗に終わるし、後でクレームしても負け犬の遠吠えになる。

そして、中盤に決行できず、ずるずる敗局に近づいた場合には、一発逆転の必殺鬼手を狙っていたかもしれない。もちろん、成功しても失敗しても笑いものになるだろうが。

ところで、角ならずという手を指したことがある。県の中学生大会の1年の時の2局目。1局目で負けたため後がない状況で、例の飛車の斜め下に角を打って、自陣に引いて馬に成るという手で、成り忘れた。指が離れていたので、慌てて駒を裏返すと、「待った」の反則負けとなる。実戦は、その角がやっとのこともう一回敵陣に入って勝ったのだが、その時に反則負けを喫していたら、その後、将棋をやめただろうから、今、詰将棋を作っていたりはしないだろう。しかし、「成らず専門」の詰将棋を量産したかもしれない。


さて、3月14日出題作の解答。

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駒がさばききれずに残ってしまうが、・・・まあ・・・

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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最初と最後は、すっきりした手だが、途中はごちゃごちゃとなる。わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
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ゴルフコンペの賞品

2015-03-27 00:00:45 | あじ
先日のコンペで、豚しゃぶ用の豚肉400gを獲得し、困窮してしまい、鍋、肉野菜炒め、鍋、肉野菜炒めと4日間のメニューが確定してしまった。

その後、某所で蒲鉾の4人分詰め合わせをもらったことに気付かず、さらに駅で蒲鉾を買ってしまい、4日連続蒲鉾定食となる。


そして、先週末のゴルフコンペ。10名参加とやや少人数なのだが、画期的なのは、参加者が各ホールごと打数を紙に書かずにカートに設置された特殊な入力装置から入力すると、コンペ参加全組全員のその時間での成績が成績順に表示されるわけだ。

ranking


各ホール終了後、直ちに入力し、順位を確認し、上の人や下の人との打数差をみて一喜一憂するわけだ。まさにプロゴルファーの世界だ。

最初のホール(10番ホール)ではボギーで+1だったのだが、情けないことに誰一人パーがいなくて、いきなり4人のトップタイとなる。その後、徐々に順位は降格して、10人中7位まで落ちたものの、最終的には5位まで浮上(というか上の人が失速しただけ)。

そして、恐怖の5位賞は、・・・

fukahire


広東風「ふかひれスープ」4人前200gが10箱セット。

つまり、40人分だ。学校給食みたいだ・・

さらに、卵を投入しないといかないし、一度に4人分ずつできあがるようだ。

今度こそ、ついに途方に暮れることになる。


soup


といっても始まらないので、一箱作ってみる。なかなか見かけはいいが、フカヒレの量は計算すると1%程度。二人分を一気に食べて、後は捨ててしまおうかと思ったのだが、フカヒレは鍋の底の方に多く残っているようだ。

やはり、途方に暮れてしまった。
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おカネがどんどん集まるハンコ屋

2015-03-26 00:00:26 | マーケティング
ちょっと前に、日銀の近くにいったのだが、某ハンコ店で、妙な看板を見た。

こう書いてある。

ngin


日本銀行に
いちばん近い店で
銀行印を作る。
で、
お金がどんどん
集まってくる

もともとハンコは縁起物だから、日銀の近くにあるというのを最大限に活かそうということなのだろうが、最大の問題は、

日銀は、円を放出している、ということだ。だからおカネはどんどん集まらない。

もし集まるなら、ハンコを作るよりも、日銀に定期預金口座を作る方がいいのだろうが、残念ながら個人客には、いくら上等なはんこをもっていても、口座は作ってくれない。

ngin


ところが、一般人が日銀を付き合う方法は、他にあるのだ。それが株式マーケット。実は日本銀行は上場会社なのである。それも、ナスダックである。調べると、値動きはかなり激しいし、だいたい売買株数がいかにも少ない。それに最低取引単位が1000株であり、約5百万円になる。といっても、ある意味、安定企業の代表なのだろう。買わないけど。

ジャスダック上場であれば、外国人が株を買い集めたらどういうことになるのだろうか。
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OO7第6作、第7作

2015-03-25 00:00:54 | 映画・演劇・Video
BSジャパンの007シリーズ連続放送の第6作。『女王陛下の007』。連続放送で第1作から第4作まで放送したあと、第6作。第5作目はどうなったのだろう。日本人女優がボンドガールになった第5作だが何か理由があるのだろうか、あるいは単に見過ごしたのか。全23作を全部通しで放送するのだろうか。1作だけ抜けるのなら後で借りてくればいいのだろうが・・

で、第6作はボンド役をジョージ・レーゼンビーを演じる。ショーン・コネリー引退かと思うが、次作ではまたコネリー。思うに、第6作は今までのパターンと違って、馬やスキーというような現実的な小道具が中心だ。雪山をスキーで滑ったりボブスレーを操ったり、ショーン・コネリーは不得意なのかもしれない。なにしろ片足スキーまでしなければならない。

さらに、カーチェイスはボンドではなく、ボンドガールが運転するのだからまったく前作のボンドとは別人みたいだ(というか、別人だからだ)。

思うに、敵(スペクター団(実際はKGBをイメージ))との戦いの中で、しこたま撃たれるのだが、弾は当たらない。雪崩に襲われても自分だけ助かる。ボンドが死なないことははっきりしているのだから、007シリーズというのは、筋を楽しむよりも、場面ごとの小技、小ネタを楽しむべきものだろう。

最後に、ボンドは結婚してしまうが、これこそ次回作を観たい観客にとって最大の危機なのだが、相手の女性は撃たれて死んでしまう。妙なもので、たぶんそうなるだろうと推測していたので、全く悲しい気持ちにはならない。

007


第7作は、ダイヤモンドは永遠に。「ゴールドフィンガー」では、米国政府が所有する金塊を放射能汚染させ、金価格を釣り上げてもっている金の価値を上昇させようという、凝ったテーマだったが、「ダイヤモンドは永遠に」では、南アの鉱山から少しずつ抜き取ったダイヤモンドの原石を人工衛星に仕掛けたレーザー兵器に仕込んで、世界を脅迫するという筋になる。いずれにしても、かっぱらって金持ちになるというような米国型の映画より上等の線を狙っている。英国人のウィットなのだろう。

で、ショーン・コネリーが復活する。彼はいつもタキシードにネクタイで登場し、それで下水管にもぐったり海に飛び込んだりする。暑いだろうにと同情。さらに裸になるときのために胸毛の手入れも念入りに行う必要がある。

ボンド・ガールのジル・セント・ジョンはシリーズのボンドガール人気投票では常に上位にあるが、ショーン・コネリーと同じように典型的な英国上流階級の顔ではない。

始めからみていると、このシリーズ、英国諜報部が発明する小道具というのは、いつもミクロ的あるいはマニアックな者だが、対峙するスペクター団の方は、核兵器やミサイル、化学兵器やレーザービーム、経済戦争とか当時では机上に上がったばかりという先進的な武器である。そして、多くは実戦配備されることになった。

こうしてみると、「ボンドは死なない。死ぬとシリーズが終わるから。」という認識が、観客側に生まれてしまっているのだろう。最初の数作のような緊迫感が薄らいでいるように思える。もっとも、いなくなっても008シリーズを始めればいいように思うが、そうはなっていない。(ショーン・コネリー84歳。引退ということらしい。)
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あらゆる悩みは“数字”で解決・・?

2015-03-24 00:00:45 | 市民A
suujiプレジデント誌3月30日号で秀逸な記事は、「無料の駐車スペースを見つける方法」というセコイ特集記事だが、その裏面には茂木健一郎氏による「あらゆる悩みは“数字”で解決できる」というページがある。

英語ができないという学生には1分間スピーチをしてもらって、今までの人生での英語スピーチ時間と日本語スピーチ時間のトータル時間を比較してもらって、英語の練習時間不足を認識してもらう、とか、出会いがなかなかないという三十代の女性には、親しい男性の人数を聞いては、知人の男性の数が少なすぎるのが原因と断定したりするそうだ。

すべての悩みは数字を積み上げていけば解決できる問題と言うことだそうだ。茂木先生が最近解決した問題がご自分の減量。半年間で10kgの減量に成功したそうだ。すべては毎日体重計に乗って、「太っている」という事実を数字として向き合うことから始まったそうだ(鏡ではなく体重計というのが重要なのだろう)。

ところで、本誌の人気コラムニストの一人である飯島勲氏は「なぜ人は、占い師に気を許すのか」の中で、占い師が相談に来た人をどうやって騙すのか、解説されている。占いに来る人は悩みごとを持っているに決まっていて、自分なりにあれこれ熟考の末、解決方法が見当たらないから来るわけだ。だから、相手の話に乗っていれば、なんとなく場当たり的に解決方法が見えてくるわけだ。

さらに、説得力のある騙しには、数字を用いるといいような気がする。
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元禄時代(大石慎三郎著)

2015-03-23 00:00:53 | 歴史
genroku元禄時代というのは、現代の感覚では町人文化が栄え、比較的豊かな時期であり、しかしながら、いつの間に財政が破たんし、また犬将軍綱吉の登場があり、結局は吉宗が登場し、またも武断政治に戻ったというようなイメージだが、このイメージはまったく実態とは違う。

まず、芭蕉にしろ西鶴にしろ、菱川師宣、尾形光琳にしろ、町人じゃない。武士だったり、画人の家柄だったり。さらに綱吉こそ武断政治というか独裁型将軍であり、吉宗の方が過去からの慣習や自分の意見ではなく、規則を作って統治をしようという方向だった。

むしろ、当時の日本経済を緊縮型政治家(堀田正俊、新井白石、吉宗)と拡大型政治家(柳沢吉保、田沼意次、尾張宗春)が争った結果、結局は緊縮型経済主義者が勝ってしまい、日本の国力は衰退したもののかろうじて鎖国政策に守られていたが、「未来人のようなペリー」が登場し、その反動で幕末から富国強兵を始めてしまい、ブレーキのない機関車が坂の上の雲を突き抜けて、70年前に空中分解したというようなことなのだろう。

では、なぜ柳沢や田沼が長い間「無能政治家」と呼ばれてきたのかということについて、触れられている。

一つは、封建社会の基本ルールを崩して名門じゃないのに偉くなったということ。開明的かつ進歩的な者に対する保守的な門閥主義者に嫌われたわけだ。そして二つ目は、「倹約は美徳」という儒教的固定概念からいうと反道徳的に見えること。

個人的には、政権闘争に負けたことがすべて、と思ってしまう。

そういう意味で「腐敗撲滅運動」と「経済成長率鈍化」が同時に進行している隣国を見ると、吉宗時代を思い出してしまうのだろうが大丈夫だろうか。C国は鎖国はしてないので、経済収縮が始まった時に、反動とばかり、架空の坂の上の雲を目指して走り出されても困る。

もちろん、吉宗が将軍になって7年後に生まれたのがアダム・スミスだし、マルクスもマーシャルもケインズもいないのだからマクロ経済学理論など知る由もない人たちが、単に開明的か浪費家かとか考えているだけなのかもしれないが、吉宗ではなく宗春が将軍になっていたら、たぶん名古屋幕府になっていて、もうすぐ名古屋オリンピックということになったのかもしれないが、経済拡大による人口増に耐えかねて、日本がカリフォルニアに大量人数の移民船を送り、インディアンと戦っていたかもしれないだろう。
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世田谷に住んだ東宝スタジオゆかりの作家たち

2015-03-22 00:00:43 | 美術館・博物館・工芸品
世田谷美術館で「東宝スタジオ展」と併催されている『世田谷に住んだ東宝スタジオゆかりの作家たち』も回る。

東宝スタジオに縁のある人というのは、脚本家や監督や芸術担当の人たちや東宝の社員たちなのだが、何しろもっとも縁が深いのは俳優。特に女優である高峰秀子さん。プロ中のプロで、家から一歩踏み出したらもうスターという人だった。


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多くの有名画家が高峰秀子さんの絵を描いている。宮本三郎画伯、梅原龍三郎画伯といった大御所が大量の肖像画を残している。テレビの特集で梅原画伯が描いた絵画が気に入らないからといって、収録終了後、「もう一枚いきましょう」といって僅か40分でもう一枚描いたという伝説の一枚も展示されている。その多くの絵は、現在は世田谷美術館に寄贈されているようだ。
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桂馬蒲鉾

2015-03-21 00:00:37 | しょうぎ
広島県東部に行く機会があって、福山駅ビルの中で見つけたのは、

桂馬の蒲鉾

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といっても将棋の駒を蒲鉾にしたのではなく、蒲鉾を将棋の駒にしたもの。対局が長引いて空腹になったら、自分の桂馬は食べてもいいというルールを思いつく。そういえば倉敷には王将最中もある。王将食ったら試合が続けられないが、試合が終わったら負けた方の王将が食われるとか、疑似カニバリズムゲームが体験できる。

ところで、なぜ、蒲鉾が金将とか竜王ではなく桂馬になったかというと、約百年前の桂馬蒲鉾商店の発祥に起源がある。本店は尾道だそうだ。

初代店主の名は村上桂造氏(海の覇者村上一族と関係があるのかな)。この桂と縁起物の馬を組み合わせたそうだ。そして桂造氏は無比の将棋好き。HPによれば、「桂馬は数ある駒の中でも個性的な動きをする事から、桂馬のように控え目だが存在感のある店でありたい」という気持ちだったそうだ。

個人的には、控え目というよりも、相手の駒台に乗っているのをうっかりして両取りをかけられることがある要注意駒という認識がある。以前、9三に龍がいるのに▲7三角成りと二枚目の大駒まで成って、「これで必勝」と思った瞬間に△8一桂と打たれた記憶がある。

詰将棋で桂といえば、四桂詰とか四段跳びとかむしろ派手な駒である一方、初手は桂捨て、というような可哀想な格言もある。本稿を尊重して出題作用に桂馬関連がないかと倉庫を調べたが、だいたい出題済みのようで、慌てて作ってみたが、桂馬の立場からいうと、この仕事、納得できない!と言われそうだ。

なお、桂馬蒲鉾の裏側を確認したところ、無地だった。銀、桂、香の裏文字は「金の崩し字」なのだが、歩の裏の「と」は何だろうと考えていたのだが、どうも「と」も「金の崩し字」なのだろうと思いはじめた。


さて、3月7日出題作の解答。

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動く将棋盤はこちら


今週の問題。

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。
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NIKUコンペで豚になる

2015-03-20 00:00:17 | あじ
メンバーになっている岡山のゴルフクラブで、ハーフのプライベートコンペがあり、上から90%ぐらいの成績をとり、見事に参加賞を獲得。参加賞は特選豚しゃぶ用の豚肉400g。コンペの名称は「NIKUコンペ」。参加費は1000円なので、ややお買い得とも言えるが、何しろ一人じゃ400gは多過ぎる。とりあえず、肉は4分割し、冷凍の上、白菜とか野菜とか買ってきて、「鍋」「野菜炒め」「鍋」「野菜炒め」という4日分の献立ができる。

nabe


ABABということだ。豚肉+白菜豆腐。たれは味噌か醤油。商品に肉をもらって野菜を買いに行くが、野菜をもらって肉を買いに行った方が健康的かもしれない。

結局、4日で食べ切るが、ますます体が豚に近くなってしまう。
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汀亭 遠音近音でランチ

2015-03-19 00:00:30 | 市民A
福山の鞆の浦といえば古の時代から天然の港だった。瀬戸内海を行き来する船が悪天候で避難したり、商業港としても有名だ。幕末には坂本竜馬のいろは丸が幕府の船と衝突し、この沖合で沈没して、補償交渉が行われている。

そして、観光地鞆の浦を代表する宿が「遠音近音」。これを「をちこち」と読む。ことばの意味は、遠くの音と近くの音が混じり合って聞こえるという単純な意味もあるが、さらに今の音と過去の音、太古の音などが混じり合う場所という意味だそうだ。中世日本では、このあたりは海賊の跋扈する地だった。海賊に殺された人々の叫びも聞こえたりする。

ホテル代は一室5~7万円とハイグレードで、全室のベランダに露天風呂が付いている。

ところが、その高級旅館に泊まらずにランチを食べに行くという安上がりな事態になった。


とはいえ一人1枚超ではある。

そしてそこにあったのは、・・・

幻の高級日本酒である『獺祭』。

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はっきりした味で自己主張が強い。今まで飲んだどの日本酒とも違う味だ。

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さらに、魚介類の刺身のツマがワサビの葉。ワサビの味がするからと勧められるがままに味わうが、こちらは予想ほどは辛くない。窓からは対岸の島が望める。画像の一角には小さな船が写っているが、龍馬の「いろは丸」と自称している。もちろんニセモノであり、引き揚げたわけじゃない。
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400mでも10mでも

2015-03-18 00:00:14 | 市民A
つい最近、斧を振り回した。といっても、犯罪とか、テロとかじゃない。もちろんマキ割じゃない。

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進水式。

実は、全長400m、50万トンといった超大型船じゃなく10mもない超小型船。ところが、やることは同じだった。

そのクライマックスは欧米ではシャンパン割なのだが、日本では、綱を切るわけだ。その結果、大型船ならするすると海上にむかって滑り降りていくのだが、超小型船は、大型クレーンで吊るし上げて海面に下ろすことになる。

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この斧で綱を切る人は、普通は女性が行うことになっていて、船の所有会社の社長の孫とか愛人とか登場するのだが、なにしろ恥ずかしいほどの小型船。福山駅への旅費もタクシー代も払えないほど少額なので、自ら斧を振り回してみたが、危険防止のためか、刃が付いていない斧では、なかなか切れないので、何度も台を叩いてしまう。慣れていないわけで、それがこの進水式での3回目の失敗だった。
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マラコット深海(コナン・ドイル著 SF)

2015-03-17 00:00:00 | 書評
mrtコナン・ドイルといえばシャーロック・ホームズの生みの親であり推理小説の父と言える作家なのだが、ある時期から出版社からのホームズの新作を待つ圧力に辟易していたようだ。そして、歴史小説や、冒険小説、そしてSFを書き始めたらしい。

どうも、スティーヴンスやジュール・ベルヌのようなジャンルの異なる小説を読んで、「俺でも書ける」と思ったようだ。難しい言葉で言い換えると「触発された」ということだろう。

それらの中の一冊が、「マラコット深海(Maracot Deep)」。大西洋の深海探索船の事故で、海面からのロープが巨大な生物のハサミでちょん切られ、そのまま8000Mの深さに沈み、酸素が欠乏していく。

しかし、そこに現れたのが、アトランティス大陸とともに海底に沈んだ人類の生き残りのいう筋立てになっている。そして、なんとか生還して有名人になるというので、実は彼のSFはすべてこのパターンである。ロンドンからどこかの未知の場所に行って、大立ち回りの末、ロンドンに戻る。やはり、ホームズの方が良かったのではないだろうか。今でも赤川某氏のようにドイルの続編を書いている人もいる。

ところで、酸素濃度が下がってきて(二酸化炭素濃度が上がって)幻覚を見るというのは、現在では医学現象として、『CO2 ナルコーシス』と呼ばれている。あっち側の世界が見えたり、走馬灯が回ったりするのは、血中の二酸化炭素濃度が高まった時の正常反応だそうだ。

そうなると、このSFも、潜水艇に何らかの機器トラブルが起きて二酸化炭素濃度が上がった時に、長大なストーリーの幻覚を見ただけのことだ、と断定してしまうことができるかもしれない。もっともシャーロック・ホームズの数々の活躍だって、「幻覚・妄想小説」ということも・・・赤川さんゴメン。
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