ジャーマンウィングス機墜落のその後だが、操縦席に常時2人制の動きが広がっている。
というのも、CNNによれば、以前から米国とアイルランドでは以前から実施されていたからで、特に新しい試みではないからだ。
たとえば、いまだに行方のわからないマレーシア航空機についてもコックピット内で何が起きたのかいまだにわからない。少し思うのは、マレーシア機で何があったか、結論が出ていれば今回の事件は防げたかもしれない。
日本でも、古くはN社のK機長の逆噴射事件というのがあったし、もともと私生活の問題以前に機長の業務上のストレスは過大で、報道されないもののコックピット内で心臓発作を起こすことは世界中で起きていた時期がある。
たとえば、日本国内で羽田から飛ぶ飛行機と羽田に向かう飛行機はコースが異なっているが、太平洋を超えて成田からシアトルとかになると、燃費上の問題で行きも帰りも同じ航路になる。もちろん飛行高度は異なっているわけだが、2機が遠くから高速で近づくと、いかにも正面衝突しそうに感じるわけだ。
そのため、ニアミスしそうになると、2機が自動的に上下に離れていくシステムが導入され、「絶対にぶつからない」という確信が機長のストレスを激減させた。
さらにジャンボ(B747)の初期のモデルは、航空機関士が同乗していた(つまり機長、副操縦士、機関士)のだが、エンジンの制御の自動化が進んだ結果、航空機関士が不要になり、日本でも2009年に3人乗務がなくなった。
過去から航空機の事故と言うのは、同じような時期に同じような事故が増えてきて、その後対策を立てて切りぬけるということが多かった。コックピット内の問題と言うのも、同時多発テロの問題が底辺にあって、LCC増加によって機長や操縦士の身分が変化(普通の職業化)していることの複合的な結果ではないかと思っている。
*ところでLCCのことを「格安航空会社」と翻訳することが多いが、単に「ローコストキャリア」であって、「ベリーローコストキャリア」ではないので、そこに何か翻訳上の悪意を感じる。
というのも、CNNによれば、以前から米国とアイルランドでは以前から実施されていたからで、特に新しい試みではないからだ。
ロンドン(CNNMoney) フランス南東部のアルプス山中に墜落したドイツ格安航空ジャーマンウィングスの親会社であるルフトハンザ航空は29日までに、操縦室内に常時2人がいることを定める新たな制度を導入すると発表した。
ジャーマンウィングス機の事故は、機長を締め出し、操縦室に1人で閉じこもった副操縦士が故意に墜落させたのが原因との見方が強まっている。
これを受け、世界の航空業界では操縦室内の「常時2人制」を新たに取り入れる動きが加速。操縦士の1人が席を離れた場合、別の乗務員らが代わりに操縦室に入るシステムなどを想定している。
米国とアイルランドの航空会社は以前からこの制度を導入している。
カナダ当局は航空会社に同制度の採用を指示。ドイツの全航空会社も導入の方針を示し、英国の民間航空行政当局は航空会社に関連規定の見直しを要請した。欧州航空安全局は27日、ジャーマンウィングス機の事故を踏まえ、全ての航空会社が常時2人制に同調するよう勧告した。
同制度の即時導入を発表した航空会社は、イージージェット、ヴァージンアトランティック、エミレーツやエア・カナダなど。ブリティッシュ・エアウェイズはコメントの求めに応じていない。
たとえば、いまだに行方のわからないマレーシア航空機についてもコックピット内で何が起きたのかいまだにわからない。少し思うのは、マレーシア機で何があったか、結論が出ていれば今回の事件は防げたかもしれない。
日本でも、古くはN社のK機長の逆噴射事件というのがあったし、もともと私生活の問題以前に機長の業務上のストレスは過大で、報道されないもののコックピット内で心臓発作を起こすことは世界中で起きていた時期がある。
たとえば、日本国内で羽田から飛ぶ飛行機と羽田に向かう飛行機はコースが異なっているが、太平洋を超えて成田からシアトルとかになると、燃費上の問題で行きも帰りも同じ航路になる。もちろん飛行高度は異なっているわけだが、2機が遠くから高速で近づくと、いかにも正面衝突しそうに感じるわけだ。
そのため、ニアミスしそうになると、2機が自動的に上下に離れていくシステムが導入され、「絶対にぶつからない」という確信が機長のストレスを激減させた。
さらにジャンボ(B747)の初期のモデルは、航空機関士が同乗していた(つまり機長、副操縦士、機関士)のだが、エンジンの制御の自動化が進んだ結果、航空機関士が不要になり、日本でも2009年に3人乗務がなくなった。
過去から航空機の事故と言うのは、同じような時期に同じような事故が増えてきて、その後対策を立てて切りぬけるということが多かった。コックピット内の問題と言うのも、同時多発テロの問題が底辺にあって、LCC増加によって機長や操縦士の身分が変化(普通の職業化)していることの複合的な結果ではないかと思っている。
*ところでLCCのことを「格安航空会社」と翻訳することが多いが、単に「ローコストキャリア」であって、「ベリーローコストキャリア」ではないので、そこに何か翻訳上の悪意を感じる。