スマホ詰パラ、全問クリアかな?

2018-06-30 00:00:17 | しょうぎ
今や紙媒体の「詰将棋パラダイス」をはるかに上回る読者を持つと推定される「スマホ版詰将棋パラダイス」だが、大量の問題がある。難易度の上下は激しく、瞬間で解ける問題から試行錯誤的あるいは虱潰し式に1時間以上必要な問題もある。スマホ上は1ページ7題で、6月27日現在で、1554ページ+1題なので10879題のはずだが、連番は11361になっている。この483題の差は出題後、同一作があった場合や不完全作であることが指摘された場合に「没問」になるケースがあるのでその差であろうと推定される。

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もともと全部解くというようなことは考えなかったのだが、ちょっとした時間の隙間などに攻めているうちに相当数になっていたので、ある時から全部攻略をはじめていた。といっても第一問から始めたわけではなく、ある時は300ページ目から前に行ったり900ページ目から後ろに戻ったり、レベル順(レベル1から30まで)に解いてみたりということで虫食い状態になっていたのだが、ついに今週に完遂。と思って、全ページ検査したら1問抜けていたが。(どうしても解けなかった3問は柿木さんに聞いてみたのだが)

ところが、自分の記録を検索すると、6月27日段階では、10879題中9369題解答ということになっている。1510題の食い違いがある。少し前からこの差に気付いていて、調べてもよくわからない。おそらく途中でスマホの機種変更したことと関係あるのではないかと想像しているが、問題はすべてクリアになっても気持ちはクリアにならないわけだ。

ところで、こうなると問題があって、毎晩、寝る前に脳が疲れきるまで、解いていたのだが、次なるナイトキャップを見つけなければならない。それと、作者側に回る方法を研究しようかな。


さて、6月16日出題作の解答。

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途中で飛車と香の持駒になるが、飛車を捨てて香車を残す。4二が生飛車だと手順前後が発生する。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

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ヒントは、詰将棋2回分(延長戦あり)。最後にパスミス禁止。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

NISSANの株主総会の感想

2018-06-29 00:00:10 | 投資
なぜか、トラブル企業の株を持っていて、東レ、SUBARUの他、日産自動車もそうである。SUBARUの総会に行ったのだから、世界で毎年1000万台を販売するグループにも行くべきだろう。今回の総会のテーマは、順不同で言うと、①ルノー・日産・三菱・(+東風)グループの今後の行方(含むゴーン氏の立場)②完成検査手抜き問題に見るコンプライアンス問題③2017年度の業績問題、ということだろう。

ところで、会場は日本有数のサイズである横浜パシフィコの国立国際会議場。同時通訳付きである(通訳問題は後述)。右の耳にイヤホンを差して日本語が英語かを選択する仕組みである。もちろん大部分は日本人だが、一番偉い人は外国人だし、壇上の取締役は日本人だが、執行役員は多国籍メンバーだ。株主4000人以上が参加ということになる。

事前に、質問内容のアンケートがあって、グループ問題と完成検査問題にそれぞれ多数の質問があったということで、ゴーン氏から見解と方針が発表になる。

まず、グループ問題では、会社を統合する予定はなく、主にコストダウンの利益を追求する(部品の共通化や完成車の配送など)とのこと。三社全体の利益の最大化を求めるとのこと。(とはいえ、A社がプラスでB社がマイナスで合計がプラスという場合、どういう意思決定をするかというのはこの種につきものの疑問なのだが)

次に完成検査手抜き問題に対する対応は、三重構造(三種類という意味)のチェック体制を築くということだそうだ。(SUBARUは根底の社風改革を目指すそうだが、NISSANはそれは「無理」という前提で、徹底したチェックで行くようだ。もしかしたらSUBARUの問題は「社風」というような深淵な問題ではないのではないかと私は感じている)

あるいは、三社連合を組んでいる以上、「社風改革」など言い出すのは具合が悪いということなのかもしれない。

そして、業績問題だが、奇妙なことに経常利益が昨年比大幅にダウンしたのに税引前利益が増大しているのだが、それは「米国の法人税率」が下がったという説明だった。つまり法人税率が下がったことと米国の自動車価格が下がった(値引きが増えた)ことが同時に起きたということで、かなり興味深い。他の産業でも同じようなことがあるのだろうか。

次に、質疑コーナー。質問希望者は100人を超えるのに抽選で7人だけということが物議となったのだが、一つ気が付いたのだが、老齢の夫人から「プロパイロット」のような安全装置がついたクルマは高額で買えない。老人が買える200万円以下の車に踏み間違え急停車装置とかつけられないのか」という質問があって、国内マーケットの方から、軽自動車とノートには、そういう機能がついているので、それを選んでほしいという回答があったのだが、価格帯から言うと「マーチ」という車種もあるのだが、「マーチ」については触れられなかった。ということは、なんだろうか。


ところで冒頭に触れた、同時通訳のこと。ゴーン氏の総会開始直後のスピーチはあらかじめ日本語翻訳があったようで、右の耳に日本語が、左の耳にはゴーン氏の英語がほぼ同時に入ってくる状態で、「グループ3社の最大利益を追求する」という部分は、英語では「France」という単語が聞こえたのだが、日本語には「フランス」という単語がなかった。同時に二つの話を聞きとる能力はないのだが、もしかしたらフランス政府にとっても最大利益という意味だったのだろうか。確認のすべはない。

さらに、日本語から英語への通訳。途中から英語を聞いていたのだが、質疑応答の時に、質問者のあいまいな日本語を直ちに英語に訳していたのだが、その話し方というか構文というか、シェークスピア劇の劇中のセリフを語る女優のように抑揚が大きく感情を込めた話し方のわけだ。特に、ある男性がクレームセンターに電話をした時に、その返答で大変に不快な思いをした話をしたときに、彼女の翻訳は、まさに『ヴェニスの商人』の劇中で、裁判官がユダヤ人高利貸に対し、破産した債権者の心臓の肉1ポンドを切り取ることを認めようかというほどの絶望的悲劇として英語で熱弁していた。

もしも、通訳をした彼女がゴーン氏の専属通訳だとしたら、日本のできごとを実際よりも10倍ほど誇張して伝えているのではないかと、心配になる。

キーパー問題でつまずいた場合

2018-06-28 00:00:36 | スポーツ
Wカップの西野ジャパンは2試合終わって、〇-△の状態だ。事前には●-●-△あたりを予想していた人が多かったようだ。とはいえ、今のところ4チームの中で1番か2番か3番となるというところまでだ。

3試合目のポーランド戦を前に、最大の問題はキーパーということになっているようだ。長きにわたって日本ゴールを守ってきた川島選手の動きが悪く、タイミングが狂っていて、判断ミスで点を失っている。

ところが、「では別のキーパーに変えればいい。あと二人もいるから」ということは簡単じゃない、というのもあと二人のキーパーは国際マッチの経験が薄いからだ。どういうことかというと、西野監督には練習試合が3試合しかなく、1試合目は川島が務め、2試合目は二人のリザーブメンバーが前半と後半と交代で出場し、どちらも1点を失っている。3試合目は、もはや本番トライアルだった。

なにが原因だったのだろう。

おそらく原因は、前監督解任が1試合遅かったということだろうか。つまり、もう一試合あれば3試合で1試合ごとにキーパーを取り換えてテストすることができただろう。あるいは、もっと前でも良かったかもしれない。

『煙たかろう、さのよいよい』(戌井昭人著・まだ未完)

2018-06-27 00:00:21 | 書評
img901新潮社の公式書評誌『波』に連載中の小説である。今、連載の第18回である。そろそろ長編単行本のミニマムのページ数になっているので、いつ『完』という文字が打たれてもおかしくないのだが、さまざまな謎めいた仕掛けがばら撒かれていて、どういうことになるのかもわからない。

ところで、完成していない小説について語るというのも妙なものだ、と思いながら書いているのだが、この小説がどういうジャンルに入るのかと言われると今のところよくわかっていない。純文学、ミステリ、ドキュメンタリー、一家の歴史、もしかしたらエッセイ?

登場する場面は認知症の祖母の語る一家の歴史を母親が解読して脚本家の「わたし」に語るということなのだが、「わたし」の視点から言えば二代前の家の歴史など、部分的にしかわからないのが普通だ。ファミリーのいくつかの重大イベントは知っていてもその背景や意味付けなどなど。

ところが、この一家の重大イベントというのは、そんなに古い話でもないのだ。1984年のこと。ロス五輪の年で開会式にロケットマンが登場したことが一家の共通認識になっている。これも不思議な話で、同じ年にはグリコ森永事件も起きている。そして、重大イベントというのは、当家の所属する世田谷の菩提寺(「お不動さま」と表現している)で火事があった。ご住職と親しくしていたようだが、住職の息子が、寺を継がないと言い始め、大暴れして日本刀で嫁に切りつけ本堂に灯油をまいて放火した。

火は由緒正しい不動明王の像だけではなく本堂のすべてを焼き尽くすことになった。

とはいっても、寺は一家の親戚ではない(はず)。そのイベントの前にあった祖父の一時的駆け落ちなどより重要というのも「わたし」にはまだ理解できていない。

たぶん次回(連載第19回)では、放火シーンが語られ、第20回が最終回になって、読者の抱える謎がきれいに解明されるのではないだろうか。


ところで、1984年の世田谷のお不動様の放火というイベントだが、実感としては「実在の事件」のように感じる。小説なのだからフィクションでも構わないのだが、その他のほとんどの部分がリアルなのだから、中心の事件がフィクションとは思えない。ということで、1日がかりで、1984年に世田谷で放火された寺院を探したのだが、徒労であった。見つからない。その年に世田谷で大きな火事はあったのだが「世田谷局出火事件」といって、電話ケーブルが大量かつ長時間燃えた事件が起きている。一方、調べていて気が付いたのだが1984年の世田谷にかかわらず、全国各地で寺院への放火というのはかなり起こっている。さらに住職や僧侶によるものが多いことに驚くばかりだ。

エアコンの定価

2018-06-26 00:00:21 | マーケティング
自宅のエアコン工事をした。実はリビングと寝室の一台がツイン(室外機1台)になっていて、しかも1台は天井埋め込み型で、1台は壁の中に配管が作り込まれている。17年経っていて、細かな故障があったり、リモコンが誤作動したりしていて、部品供給も厳しい状況が近づいていた。しかも近隣の電気店はP社の特約店なのに、ちょっとした修理を頼んでも地域独占企業なので法外な料金を請求するし、P社製品を買うと定価の1割引きで大きな顔をする。

といっても大工事になるし、そもそも天井埋め込みエアコンは量販店の店頭には並んでいない。作っているメーカーも限られているし、機種も少ない。

ということで、親しい友人で空調工事の大手に勤務している男性に相談してみる。

まず、買い方は量販店数社にいって見積もりを複数取ることを勧められた。メーカーとしては三社がいいということだった(D、P、M)。私の事前調査では(D、P、H)。私の選定のポイントは、10年以上はエアコンから撤退しないメーカーという点。友人の選定理由も同じようだ。ちなみに現在はP社製(当時はN社)。

そして、色々と各社の機種を調べていると、現在と同じ能力の製品の定価を調べると、室内機2台と室外機1台と工事費(屋内配管は現在の配管をそのまま使用)の合計は、ほぼ1百万円にもなる(というか消費税があるので、さらに増える)。一応、その定価の半額程度はエアコン交換用に積み立てていたのだが。

ということで、ネット上で安く買う方法を調べてみると、各社ともエアコンは上中下と2~3グレード発売していて、各社ごとグレードごとに新機種の発売時期が異なり、発売直前の旧機種が安いというようなことが書かれている。といっても同じ時期に見積もり合わせをしようかと思っているのになかなか難しい。

**ここから先はD社とかP社とかでは営業上まずいだろうから、A社というような書き方にする。A社がどの会社かは注意深く読まないとわからないはず。

ということで、近くの量販店に行く。量販店ビッグ5というのは、ヤマダ、ヨドバシ、ビック、エディオン、ジョーシンだそうで、そのうち4社の店舗が近くにあるが、ちょっと策を練っていた。まず、量販店にはその店員もいれば、メーカー系の出向社員もいるわけだ。その社員からすれば、自社の製品を売りたいわけで量販店にそう強い義理があるとは思えない。もしかすると、量販店マージン分を値切っても自社製品を売る気になるかもしれないわけだ。

ということで、A社のハッピを着た出向社員を探すことにした。何しろ、エアコン売り場でエアコンでなく社員のハッピを探すという奇策のわけだ。ということで声を掛けた二人の店員を無視してA社のBさんと話をすることになる。というのも、自宅に来ないと機種も決まらないし、要するに店頭では価格交渉にはならないのであるが、Bさんは、他の店員に聞こえないように「5割は・・・・」と謎のコトバをささやくのである。

ということで、実際に見積もりに来たのも全部A社関係者だけ。なんとなくメーカーあるいは販売子会社からの直販になるのかと思ったのだが、最終価格は量販店の方から連絡があった。5割引きではなく、さらに1割ほど安い感じだ。ただ、量販店には僅かな口銭しか入らないらしいのでポイントはないそうだ。

ということで、「定価」って何なのだろうと思うと、冒頭に書いたメーカー特約店のようなお年寄り向けに1割引きで売る電器屋さんのためなのだろうということになるのだろう。

そして、やっとのこと梅雨の合間に工事が終了。工事完工書に自筆サインをする時に、サイン欄の一番上の段が、「住所」であるのは当然として、二段目は「氏名やお客様名」ではなく「お客様会社」と書かれていて、三段目には「ご担当者様ご氏名」となっていた。法人価格が適用になったようだ。

SUBARU株主総会は二極化の様相

2018-06-25 00:00:47 | マーケティング
昨年に続いてSUBARUの株主総会へ。どうも昨年の総会では消極的経営への批判が多かったことと、不良エアバッグのタカタ問題が問題の中心だったように記憶するが、今年の問題は言うまでもなく完成検査手抜き問題。それとトランプ関税への対応ということだろうか。

まず驚いたのが出席者の数。昨年を遥かに上回る人数だ。(もちろん去年も今年もお土産はなし)。第二会場まであるようだ。

まず、検査の問題では完成検査の手抜きと燃費検査のデータ書き換えと二種類あって、ただいま調査中とのことではあるが、すでにはっきりしているのは「技術偏重主義」と「風通しの悪い社風」とのこと。ということで今までの社長はCEOを辞めてコンプラの徹底と組織改革に専門に取り組むとのこと。


ということで、株主との質疑応答だが、一つのジャンルとして車種のラインナップの問題が出ていて、日本車でいえば5ナンバーにあたる中小型車が存在しないこと、とか、車が大きいのに3列シートがないこととか、タイヤの選択肢とか、いかにも不思議に思える疑問が呈しられ、あまり理解できない不思議な解答が用意されていた。

要するに突き詰めれば生産規模が小さいので、いろいろ用意できないということになるのだろうが、それなら工場を建てるとか拡販するとか考えないのだろうか、やはり慎重経営なのだろう。

そして核心の部分の不正検査については、どうも株主の意見が二分されていたようだ。

一つは、SUBARUの風土の問題を取り上げて、経営基盤となる組織運営力が弱いという方向の指摘をする意見。

もう一つは、SUBARU信者とでもいうべく人たちで、技術偏重だから良いクルマが作れるのだから、完成検査というルールそのものを廃止すべきというような意見。


おそらく、総会の冒頭で「技術偏重が不正の原因」と発表したから、これに対応する発言と思われるのだが、個人的意見としては「技術偏重」と「不正の発生」は別問題と考えるわけだ。というのも完成検査をしなかったのではなく、現場判断で無資格者が有資格者の名前で検査をしているわけで、有資格者の育成をしなかったことが原因であり、それと技術偏重とは結び付かない。

実際、その努力に必要な金額と、バレてしまって失う金額を考えれば、どんな職種の人間でも普通はやらないはずだ。

また完成に至る過程で各部品ごとの検査は行われているのだが、といっても完成してから検査を行うことには別の意味もあるわけだ。組み立てラインには、さまざまなグレードの車体がランダムに運ばれてくるわけで、組み立て上の問題もあるだろう。

まして、検査の廃止なんて、SUBARUから言い出せるわけはないと思われる。

三菱自動車の燃費書換の時も、コンプラは東京本社で、製造は岡崎でという体制が遠因だったようだが、SUBARUも自動車生産は群馬工場ですべて管理しているようで、「技術偏重」ではなく「工場偏重」だったのではないかとも想像できる。


ところで、トランプ関税については、言わずもがなということだったが、米国での生産台数はかなり上乗せ可能らしいので、場合によっては新フォレスターは米国での組み立て台数を増やすのではないだろうかと推測できた。

ということで、なんとなくもやもやした感じで総会は終了。会場外ではマスコミ取材陣が株主インタビューをしていたが、記者も株主になって直接経営陣に質問すればいいのに、とも思う。

端渓の硯

2018-06-24 00:00:21 | 美術館・博物館・工芸品
文化大革命が破綻し、四人組が拘束された少し後の北京で、ある中国物産品の専門商社の方が手に入れてくれた硯が、しばらく前に手元にもどってきた。一度手放したものが戻ってくるというのも、嬉しいこともあれば悲しいこともあるが、どちらかというとこの硯については嬉しい。その原因は悲しいわけだが。

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それで、硯の鑑定だが、実は「端渓硯(たんけいすずり)」には大きく分けて3種類があるらしい。

そもそも端渓の故郷は香港の少し西(といっても川に沿った山奥)にある肇慶という場所の岩石である。漢の時代から明の時代まで掘られていた。古代の歴史的な硯であるとだいたい5百万円から1千万円だそうだ。清朝のもので50万円位。

一方、ちょうど文化大革命の頃に、中国政府は全面的に発掘禁止にしたため、端渓という名ではあるが端石という硯が登場した。実用上は同じだそうだが、こちらは5万円程度。流通していた経緯を考えれば、手元にあるのは、これだろうか。

さらに、ほんの最近になってあらわれたのが、いわゆる偽物的製品。プラスティック製だそうだが、なかなか見分けがつかない精巧なものらしい。値段はない。

つまり、完全に三段階になっている。これは「松竹梅」の真ん中の「竹」ということだろうか。しかし、よくみると梅の図柄が彫られているわけだ。

将棋ペンクラブ、関西では活動休止か

2018-06-23 00:00:28 | しょうぎ
将棋ペンクラブの機関紙が『将棋ペン倶楽部』という複雑な関係になっているのだが、6月に届いた第51号通信の誌上で、『本年をもって、関西交流会を休止しました』との告知があった。

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毎年、関東(東京)と関西(大阪)で一回ずつ交流会が開かれていて、私は関東で二回、関西で一回参加した。どちらかというと出し物は関西の方が魅力的(ただし私が関西に参加した時は告知不足だったのか参加者3名でゲストは現れないという謎の会になったのだが)と思っていたのだが、どういう事情なのだろう。

関西の幹事の方の健康状態が良くないというような書き方ではあったが、交替要員がいないのだろうか。それとも参加率が低いということだろうか。

関東は将棋会館に集まって、単に将棋を指して、数名のプロ棋士を交えてごく軽い打ち上げをするだけなのだが30人位は集まるのだが、その差は何だろうと思うと、いくつかの問題点があるのだろう。列挙すると、

 1.関西交流会の開催日はここ数年はGWの中にあって、いかにも忙しい。
 2.会場が関東のように将棋会館ではなく、将棋の雰囲気がない。
 3.関東もそうなのだが、「ペンクラブ」という趣旨の企画がない。
 4.そもそも大阪でいいのだろうか。詰将棋全国大会のようにいくつかの都市を回るとか。

もっとも、なくなったものは仕方がないわけで、あとは関東交流会の行く末を案じるしかないが、ペンクラブ大賞受賞の方々のうち1名でも来てもらって(できればプロの方)、「受賞作成立のいきさつ」でも話してもらえると嬉しいのですがね。


さて、6月9日出題作の解答。

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合駒請求、質駒作り、打歩詰回避、駒取、直打ちとありふれた手筋を連発。駒取りについては好きな人と嫌いな人がいるのが現状だが、個人的にはやや駒取り肯定派である。

取った駒を使うのだから使用駒数が少なくて済むので見かけがすっきりする。また駒取りによって持駒が復活すると、複雑さが増すことになる。一方、取る手があると必ず打つ手を増やさないと最後に駒が余るので合計4手長くなる。その分、作品の濃度が薄くなるという欠点は感じている。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

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サッカー観戦及び株主総会ウィークでもあり簡単作。簡単にもほどがある、と怒られそうなので、一応「八種駒使用」。本当は盤上11枚で持駒多数のサッカーバージョンも考えたものの・・持駒のうち3枚だけ使っていいというルールなのだが・・

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

佐藤錦届く

2018-06-22 00:00:51 | あじ
サクランボの女王とも言われる『佐藤錦』1㎏が山形県のある町(市)から到着。

実は、10日ほど前に「ふるさと納税サイト」から、メールが届いていたが、身に覚えがないので開かなかったのだが、出荷予定日のメールまで着信していたので、事実関係を調べてみると、昨年に発注して先払いで納金済みであった今年の果実の分を送るということだった。

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要するに、自分で頼んだことを忘れていたということ。

そしてチルド便で配達されたものをさっそくつまみ始める。アメリカンチェリーとの最大の差は、僅かな酸味なのだろう。なんとなく昨年の方が美味いような気がするが、気のせいだろうか。少し個体ごとの味のムラがあるように思うが、ふるさと納税というのはそういうものなのだろう。

もっとも、味が均一だとしたら農業生産ではなく工業生産に近くなるので、それの方がいいかどうかは大いに疑問だ。

いずれにしても果実がゼリーのようにプリプリ感があって、夏の初めの一瞬を楽しませてくれる。

大阪北部で地震

2018-06-21 00:00:53 | 市民A
6月18日に発生した大阪北部地震だが、メカニズムが複雑らしい。大小いくつかの断層が近い場所らしく、それらの断層帯の上にある地域は要警戒になるのだが特定できていない。

いくつかの断層というのは、まず1596年に慶長伏見地震を起こした有馬-高槻断層帯。(数年前に有馬温泉に行った時、この時の地震で有馬温泉が壊滅し、豊臣秀吉が大工事をして再建したことを知った。建物の倒壊だけでなく、温泉の湯温が高熱になったそうだ。もともと有馬温泉の湯は太平洋の深層海洋水ではないかという説もあるように神秘的なのだ。

次に、阪神淡路大震災の六甲-淡路断層帯。六甲山というのは日本列島が南から北に押し上げられ、その時に大阪湾が沈み込む反作用で神戸側が隆起したものとされていて、あれだけの山系ができる間に地層がバリバリと壊れたわけだ。

さらに、1万年動いていないらしい上町断層帯があり、さらに南には熊本地震にも繋がる中央構造線(徳島から和歌山を抜け、遠く関東まで続く)がある。

さらに南海トラフがあるわけだ。JR西日本も危ないし。

サニーレタスを外側から食べる

2018-06-20 00:00:34 | あじ
サニーレタスというのは、愛知県のある農家が開発したのだが、出荷を開始して(1971年)から10年強で商標登録をしようとした時に、特許庁が認めなかった。すでに全国に広まっていて一般名詞とみられる、ということになって裁判でも確定している。見る目を変えれば、国家ぐるみで個人の業績など認める気がないのだろう。有名種苗会社や公的な農事試験場だったら商標が認められたかもしれない。

それまでは、レタスは丸く球になると固く信じられていたが、欧州では球にならない葉レタスも存在していた。赤い葉のレタスもあったそうだが、色々と掛け合わせて現在のサニーレタスが完成。サニーというのは色が赤いかららしいが異説もある。

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で、実際には、農家は種をバラバラと植えて、少し間引いてレタス畑を作るのだが、その間引かれた苗を一束100円で売られているのを買ってきて、プランターに植えたのが、この状態になった。売る方も売る方だし、買う方も買う方だ、ということかな。

ここで問題は収穫について。球にならないのだが、通常市販されているものは、一株ずつ切り取られているのだが、家庭菜園ではそういう風に考えず、株が大きくなると、内側から葉が出てくるので、外側の葉を少しはがして、食べていく。そうすると、内側の葉が増えると、また株が大きくなり、また外側を食べる。そうやっていると、今のところいつまでも食べられるわけだ。ヒラメの活き造りとは異なる。

ところで、動物の寿命だって遺伝的にはまだ解明されていないのだし、植物の寿命だってよくわからない。洋芝なんて草なのだから1~2年の寿命ということになっているが、自宅の猫額庭の洋芝は10年以上青いままだ。

ということで、当面はサニーレタス生活を続けているのだが、残念ながらそれほど栄養価はないはずである。

コロンビアTPP参加申請へ

2018-06-19 00:00:01 | 市民A
ワールドカップのコロンビア戦に備えて、まずIKEAに行って紙フィルター不要のコーヒーメーカーを購入。要するにコーヒーの粉に熱湯を注ぎ、紙で濾すのではなく、上から網で押さえつけて粉を分離し、液体部分を飲む装置で、本来は水出しアイスコーヒー用なのだが、ホットコーヒーでも作れるというもの。

次に、近くのKALDIに行って、コロンビアの豆を挽いてもらおうと思ったのだが、あいにく豆の在庫がないとのこと。在庫がないのではなく、発注していないということだろうか。HP上には存在していることになっている。ということで、熱湯をかけて絞り切ろうとしたものの計画は未完に終わる。もっとも、コロンビアコーヒーは僅かに甘い香りが立ち上る上品な味が売り物なので、あまりの旨さに「負けたな!」と思ったかもしれない。IKEA販売員の話では、紙フィルターを使うと紙に旨味が奪われてしまう、とのこと。

ところで、ちょうど直近で行われた大統領選の決選投票で、右派候補が現政権の左派候補を破ったそうだ。大きな違いは、最近、国内の過激派軍事組織との和平協定を結ぶにあたり、現政権は過去の様々な国家や国民への破壊行為を水に流したのだが、当選した右派候補は和平の結果は維持するものの、過去の犯罪行為は認めないということのようだ。北朝鮮の未来を暗示するようなテーマだ。

ところで、コロンビアは人口4800万人と、すでに小国とは言えないサイズである。南アメリカの入口に位置していて、パナマと陸続き。つまり国の東西が大西洋と太平洋に面しているという大きな地理的メリットを持っている。友達のメキシコ、ペルー、チリがTPP参加することもあり、TPP第二陣への参加を希望しているようだ。

アジアでもタイが加入する気になっていて、どうもトランプ政権の引籠り政策に不安を感じて次のステージを考えているのだろう。というか、米国と中国がそれぞれ引籠っていくと、多くの近隣国はTPPしか道はないということになっていくのだろう。韓国も環太平洋ではないが入りたそうだし、そうなるとまた次の問題が起こるのかもしれない。

天皇の戦争宝庫(井上亮著)

2018-06-18 00:00:12 | 歴史
先日、神宮外苑の絵画館で観た『振天府』という絵画から、皇居内にある振天府という木造建物の中にあるのが日清戦争での日本の戦利品の数々であることを知ったのだが、さらに振天府のようないわば戦利品記念館が合計5棟あること(北清事変、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争)、それらの戦利品は現在は建物内には存在しないことがわかった。

一方で、絵画そのものは、他の絵画が記録写真のように事実を写実的に描いてあるのに対し、この作品は、あたかもシャガール画のように一枚の中に部分的にさまざまなカットが描きこまれているということもわかった。



しかし、戦後73年にもなり、そのかつて存在した正体の証人もほとんどいなくなる。大部分の建物そのものは、現在も倉庫として存在しているが皇居の公開範囲が徐々に拡大している現在でも写真すらも撮影が認められていない。

ということであれこれと考えているうちに、2017年(つまり昨年)8月10日にちくま新書として発刊された『天皇の戦争宝庫』という書に辿り着いた。著者は井上亮氏といって日本経済新聞社のジャーナリストであり、以前、昭和天皇が靖国神社参拝を中止した理由について「富田メモ」を発見している。



といっても、彼が現在の宮内庁と関係がいいとか悪いとかということはないようで、本書を書く上で宮内庁の記録としての振天府はじめとする五つの御府の過去の内部写真などは公開されている(過去の内部写真は公開し、現在の外観の撮影は許可しないというのも変だが)。

ただ、ある意味、直接の証人はほとんど生存していない上、特に終戦間際はもはや記録も残せない時代であったようで、明治以降の資料もいくつかの矛盾を持ちながら、ある程度は著者の想像力による推論で補わざるを得ない状況と思われる。

そういう厳しい状況の中で、御府の正体に迫っていく著者の執念、つまり本書を書くまでの資料の捜索と整理はかなり伝わっている。

最初の振天府を作った時、いわゆる二つの流れがあった。一つは、軍からの要望で、戦利品(分捕り品と言っていた)を並べて国民を鼓舞しようという考え方。もう一つは明治天皇の意向から、戦死者の名簿と写真を捧げる場所にしようということで、結局は当初のこの二つの流れがずっと続いていくことになる。(注:二つの流れということを著者が書いているわけではなく、私の印象)

それと、このあたりで書いておくが、書名の「宝庫」ということについては、少なくとも著者は「お宝ザクザク」ということはまったく触れていない。軍旗とかそういうものを宝と考えれば別だが。本の営業上の理由だろうか。

しかし、文化財という観点で言うと2006年に明らかになった鴻臚井碑(渤海国の石碑)というものがある。日露戦争の戦利品として中国の遼東半島の旅順から持ち帰ったものである。現在は日本にある。当時、渤海国というのが沿海州というか高句麗というか満州というかそういう一帯を指していて、それが中国の一部だったか、別の国(朝貢国)だったのかという証拠になる碑だそうだ。中国の一部であれば、朝鮮は中国の一部だったということに近づき、別の国であれば朝鮮は独立国だったということにつながるらしい。

もっとも碑に書かれていた文字は記録されているので、どこにあっても構わないのだが、韓国は、日本が中国に渡すことに反対しているようだ。そもそも日露戦争の略奪品なら、一旦はロシア(ソ連)に返して、さらに中国に返すべきものだが、国家として中国から返還要求は起きていないそうだ。

この戦利品の返却だが、実際には武器については、戦後、全国の小学校などにも散らばっていたものを占領軍が回収して、鉄屑として溶かしたことになっているが、その他の品々は、返却がおこなわれたことになっているが、確たる証拠はない。また明治天皇の肝いりだった戦死者の名簿や写真についても行方不明になっているそうだ。もっとも第二次大戦の夥しい死者を記録したり写真を集めることは、パールハーバー以降はすぐに困難になっていたようだ。

なお、戦死者の範囲は、戦死と戦病死とわかれていて、戦死のみにする予定が、日清戦争では戦死者千六百余名に対し、戦病死者は一万五百余名と約十倍になり、さらに皇族の子息が病死したことから、どちらも戦死ということになったようだ。

なお日露戦争では六万二千五百余名が戦死、二万五千五百余名が戦病死。第二次大戦の戦没者は範囲によっては二百万人強から三百万人強とも言われるが百万人以上は餓死によると考えられている。

対米開戦前に、主に日中戦争で、毎年2万人が戦没していたそうで、既に戦略はうまくいっていなかったということだろう。

木材・合板博物館

2018-06-17 00:00:02 | 美術館・博物館・工芸品
新木場駅で乗り換えることがあったので、かねてより狙っていた『木材・合板博物館』に寄ることにした。京葉線の高架脇を歩いていると、木材倉庫や印刷会社の倉庫などが並ぶ。「まな板 ○千円」で直販している工場もある。相場が見当つかない。たぶん、高級品なのだろう。杉とかヒノキではなく、マホガニーとか使うのだろうか。まさか合板ということはないかな、とか・・

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そして、数分歩くと、このあたり唯一の高層ビルがあり、その2フロアが『木材・合板博物館』になっている。

後述するが1階のエントランスには、堀江健一氏が太平洋横断に乗った『マーメイド号の縮小版レプリカ』が展示してある。とりあえず意味が分からないが、目的の階にエレベーターで上がる。

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そして、展示室の雰囲気ですぐにわかったのだが、この博物館は、木材・合板と並列に書かれているが、ほとんど『合板という工業製品』についての博物館なのだ。

実は、いまや合板の主流は集成材で、家屋を作るときの建材の多くに使われているのだが、日本で製造が始まった最初はベニヤ板(浅野式合板)だった。時代は古く1907年(明治40年)11月3日。この日は「合板の日」とされている。文化の日と同じだが、文化の日は明治天皇の誕生日なのだが、明治時代も天長節という祝日だったので、休日労働をして製造装置を稼働させたことになる。

ということで、合板の父、となるのが浅野吉次郎氏。1859年に尾張藩に生まれる。明治維新の直前だ。家業が桶屋。各種桶を作っていたが、明治時代になって大儲けするネタが現れる。桶屋が儲かるといっても落語のネタではない。茶箱である。ボストン茶箱事件がアメリカで発生している通り、世界にお茶ビジネスが広がっていて、インドとは異なり、日本は英国に頼らず、独自輸出していた。しかし、ビジネスは英国基準になり、取引は茶箱に入った茶葉だけの重さではなく、茶箱込みの重さの取引価格だった。そうなると、桶屋の作る日本の茶箱は重たいので、茶の価格が割高で国際競争力が低い状態だったわけだ。

一方の英国の茶箱はすでに合板が使われていたため、浅野吉次郎は試行錯誤の結果、マッチ棒の製造機を改良して合板造りに成功したということのようだ。

そのあたりの資料や製造機器がかなりたくさん展示されているわけだ。

上階は、木材加工の実演ができるコーナーと資料館になっている。


ところで、1階に降りて、再びマーメイド号を観ると、この国産ヨットは合板で作られているということだそうだ。合板業界の方々の見方は、「その点」なのだろう。木材よりも丈夫であるということなのだろう。決して「予算が安い」という話ではない、ということだろう。

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話はずれるが、その時(1962年8月13日)の毎日新聞の記事が紹介されていて、「密出国の大阪青年」とか「人命軽視の暴挙、送還後調べる」とかの言葉が並んでいる。

藤井流は達人の域に達したらしい

2018-06-16 00:00:48 | しょうぎ
最近、藤井聡太七段(現在)の棋譜を鑑賞している。また日経電子版でも紹介されていたが、彼の初手(つまり先手なら初手、後手なら2手目)は常に飛車先の歩を突いているわけだ。本来、初手と二手目の組み合わせにしても、飛先か角道かに限定しても組み合わせで4通りあるのに、要するに決めてあるわけだ。

基本は角換わり腰掛銀で、相手が振り飛車なら原則は穴熊だが、場合によっては急戦。相手が矢倉なら矢倉か雁木とか。

つまり、序盤がパターン化されていて、とりあえず不利にならないように慎重にことを進め、中盤の終わりごろに魔術のような手をひねり出し、やや優勢に持って行き、熟考の末詰将棋を基盤とした超速の寄せで仕留める。ギリギリで詰ませるので詰将棋のように駒台の駒を全部使って詰ませるわけだ。

最近思うに、今後タイトル戦に登場すれば、トーナメントではなく番勝負になるので、ほぼ全タイトルを手中に入れるような気がする。7番勝負なら4勝3敗(勝率5割7分)、5番勝負でも3勝2敗(勝率6割)でいいわけだ。8割以上勝っている彼なら一度タイトルを取ってしまえば手放すようなことはないだろう。あまり想像したくないが。


さて、6月2日出題作の解答。

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装置が大げさだが、合駒選択と逃げ道封鎖の捨駒。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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ワールドカップも開催となり、テレビ観戦で忙しい方も多いと思い、比較的簡単作を出していくつもり、サッカーもポジショニングは詰将棋に似ている点もあり、守備陣をバラバラに分解して、ロングシュートやオーバーヘッドみたいな派手な決め方が好まれる。ハンドの反則は打歩詰めにあたるのだろうか。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。