CNN(日本語版)に面白い記事が掲載されていた。
記事の中で20年後か30年後か両記されていて、よくわからないが、リニア新幹線が東京=名古屋を45分で結ぶのと同じくらいの時期なのだろうか(東京というのが東京駅でなく新宿駅だったり、名古屋というのがトヨタ本社の地下室だったりすると、東京駅=名古屋駅間は今と変わらないかもしれない)。
この記事とはまったく関係ないのだが、こどもの頃に読んだ科学関係の未来本に書いてあった「ベーリング海峡の封鎖案」を思い出す(いつ頃のことかと言われれば、ちょっとトシを読まれてしまいそうだが、「団塊世代>おおた葉一郎>団塊ジュニア」というところだから)。
その本によれば、ベーリング海峡を封鎖してしまえば、北極海の冷たい海水が太平洋に流入することを防止できて、日本は冬でも雪が降らないとても住みやすい国になるということだった。もちろん東シベリアやアラスカだってポカポカだろう。その分、冷たい海水は欧州方面に流れ込み、ドイツも英国もフランスもすべてアイスランドになることは、ホッカムリということだ。
私の記憶では、その本には第二パナマ運河計画も記載されていた。その計画はまさに実現に向け驀進中なので、当たったとはいえるのだが、問題は、その工事方法。当時の本には、山を崩す方法として、ダイナマイトではなく核兵器を使うべき、と書かれていた。「核の平和利用か・・」。
もう一つ、記憶に残っているのは、農業改革で、果実の大型化。頭の大きさ位のトマトやぶどうやりんごができることになっていた。りんごは大型化したが、ぶどうはそのまま。トマトは逆に小さくなった。大きくなって、何なんだということもあるしね。
かくして、科学技術が将来、どう使われるのか、ということは、ほとんど予想困難というところだろうか。「馬鹿と鋏は使いよう」とは言うが、馬鹿が科学を使うと、危険なことが起きるのは歴史の教訓だが、不幸なことに科学者には馬鹿が多い。
また、ベーリングトンネルに詰め込むもののリストを眺めると、鉄道、道路、パイプ、ケーブル類といったところだが、いまひとつ陳腐感を感じてしまうのだ。
少し観点を変えて、世界長大トンネルに適した場所を考えてみる。
ジブラルタル海峡、ホルムズ海峡、マラッカ海峡、台湾海峡・・・いずれも無理もいいとこだろう。つまり、海峡をはさんだ国と言うのは、いずれも敵対関係にあった歴史があるわけで、仲が悪いのが相場になっている。朝鮮海峡は、・・もっと離した方がいいかもしれない。
ニュージーランドの北島と南島なんかは最もトンネルで繋ぐに適した場所かもしれないが、それこそニュージーランダーから、「うちの勝手じゃないの」ということになるだろう。
ベーリング海底にトンネル計画、米ロ結び100キロ越
2007.04.25:20:24 JST- CNN/AP
モスクワ──米国アラスカ州とロシア東部チュトコ半島を隔てるベーリング海峡の海底に、地下トンネルを造る計画が持ち上がっている。これまでにも計画はあったが、冷戦下の米ロが協力することはなく、棚上げ状態だった。しかし、冷戦が終了し、改めてトンネルの利便性に注目が浴びている。各国のトンネル建造推進者ら24日、モスクワで会合を開き、トンネル計画の着手に向け、6月にドイツで開かれる主要国首脳会議(G8)で、各国政府にトンネル建造着手に向け、強く働き掛けていく方針を決めた。
計画が成功すれば、ドーバー海峡を結ぶ英仏海峡トンネル(約50キロ)を抜いて、世界最長109キロの海底トンネルになる。予想総工費は650億ドル(約7兆7000億円)。開通まで、20年がかかる見通し。
計画では、海底トンネルには鉄道のほか、道路、天然ガスや石油のパイプライン、電気ケーブル、光ファイバーケーブルなどを敷設。ユーラシア大陸と北米大陸を陸路で結ぶことで、物資の輸送力が大幅に向上するほか、シベリアに埋蔵する天然資源の活用も見込まれている。
トンネルが開通すれば、ロンドンからモスクワ経由でワシントンへ、鉄道で移動することも可能になるという。
しかし、トンネル計画が実施可能かどうかの事前調査には、約1億2000万ドル(約142億円)をかけ、2年間が必要だとなっており、実際にトンネルが開通するのは、約30年後になるという。
会合で採択した声明では、ロシアと米国のほか、日本、中国、欧州連合(EU)諸国が協力を表明している。今後、各地域で政府に働き掛け、計画実現を目指す。
![656303ee.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5c/ffc3987cb2a6fb3c961f774541745403.jpg)
この記事とはまったく関係ないのだが、こどもの頃に読んだ科学関係の未来本に書いてあった「ベーリング海峡の封鎖案」を思い出す(いつ頃のことかと言われれば、ちょっとトシを読まれてしまいそうだが、「団塊世代>おおた葉一郎>団塊ジュニア」というところだから)。
その本によれば、ベーリング海峡を封鎖してしまえば、北極海の冷たい海水が太平洋に流入することを防止できて、日本は冬でも雪が降らないとても住みやすい国になるということだった。もちろん東シベリアやアラスカだってポカポカだろう。その分、冷たい海水は欧州方面に流れ込み、ドイツも英国もフランスもすべてアイスランドになることは、ホッカムリということだ。
私の記憶では、その本には第二パナマ運河計画も記載されていた。その計画はまさに実現に向け驀進中なので、当たったとはいえるのだが、問題は、その工事方法。当時の本には、山を崩す方法として、ダイナマイトではなく核兵器を使うべき、と書かれていた。「核の平和利用か・・」。
もう一つ、記憶に残っているのは、農業改革で、果実の大型化。頭の大きさ位のトマトやぶどうやりんごができることになっていた。りんごは大型化したが、ぶどうはそのまま。トマトは逆に小さくなった。大きくなって、何なんだということもあるしね。
かくして、科学技術が将来、どう使われるのか、ということは、ほとんど予想困難というところだろうか。「馬鹿と鋏は使いよう」とは言うが、馬鹿が科学を使うと、危険なことが起きるのは歴史の教訓だが、不幸なことに科学者には馬鹿が多い。
また、ベーリングトンネルに詰め込むもののリストを眺めると、鉄道、道路、パイプ、ケーブル類といったところだが、いまひとつ陳腐感を感じてしまうのだ。
少し観点を変えて、世界長大トンネルに適した場所を考えてみる。
ジブラルタル海峡、ホルムズ海峡、マラッカ海峡、台湾海峡・・・いずれも無理もいいとこだろう。つまり、海峡をはさんだ国と言うのは、いずれも敵対関係にあった歴史があるわけで、仲が悪いのが相場になっている。朝鮮海峡は、・・もっと離した方がいいかもしれない。
ニュージーランドの北島と南島なんかは最もトンネルで繋ぐに適した場所かもしれないが、それこそニュージーランダーから、「うちの勝手じゃないの」ということになるだろう。