言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

『ひらく』創刊

2019年08月16日 11時54分41秒 | 告知

 今日は、雑誌の紹介。

ひらく (1)
佐伯 啓思,佐伯 啓思
エイアンドエフ

 

 夏休みに会つた友人から、「佐伯啓思先生(京大)が雑誌を出すことになつたけど、知つてゐるか」と訊かれ、「知らない」といふと、詳しく教へてくれたのがこの雑誌である。

 どうやら『表現者』の後継誌『クライテリオン』とはちよつと趣きが違ふらしい。どう違ふかはどちらにもあまり詳しくないので分からないが、藤井聡さんも京大だし、佐伯先生も京大だし、なんだか穏当ではない。もちろん知識人には有りがちなことではあるので、論壇の隆盛に両者とも貢献していただければ読者としては歓迎である。

 本屋を探して見たが置いてあるところはなかつた。そこでネットで購入。台風の日に到着したので濡れてしまつてはゐないかと心配したが、それもなかつた(注文してから上本町のジュンク堂に行くと、そこにはあつた)。目次と執筆者をざつと見る。読んでみたい記事があつた。又吉直樹のインタヴューといふのは誰のアイディアであらうか。私はそこはスルー。先崎彰容と東浩紀と佐伯啓思との鼎談には注目。安藤礼二の「近代日本哲学の真の起源」は問題意識に注目。当たればど真ん中の話題である。荒川洋治の評論も北村透谷に触れてゐて、これは読まないと。佐藤卓のデザイン論にも関心はある。今の仕事が一息ついたら読んでみようと思ふ。

 ちなみにその友人の教へ子が書評を書いてゐると言ふ。なかなか興味深い本を取り上げてゐる。この本を選ばれたのはご本人か。

 

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