今号の紹介です。
山崎正和が亡くなつて、月刊誌や文藝誌が少なくとも追悼の辞ぐらゐは載せるだらうと思つて今月号の様々な雑誌を見てみたが、どれ一つとして載せてゐない。いづれ『アステイオン』は載せるだらうが、新潮社も文藝春秋も、ましてや読売傘下の中央公論もその死に触れてもゐない。江藤淳の死の時もじつに冷ややかであつたが、それでもここまではない。じつは山崎はそれほどに敬遠されてゐたといふことであらうか。さうであれば、谷沢永一が言つてゐた通りである。その業績とはあまりにもかけ離れたマスコミの扱ひ方には、日本人の陰湿な気質が表れてゐるやうに思ふ。
強い者には弱く、弱い者には強い。それは伊藤要氏が書いてゐる「記者」の資質そのものである。第四権力たるマスコミは、国民の信託を受けてゐないのに、どうしてあのやうに傲慢でゐられるのか。勘違ひしたその存在は、いづれしつぺ返しが来るだらう。
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取材することと貶めること
記者のパフォーマンス、もはや政治活動
新聞記者 伊藤 要
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コラム 北潮
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チベット自由の戦士アマ・アデ女史を偲ぶ
チベット文化研究所所長 ペマ・ギャルポ
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教育隨想 教科書の採択結果ー文科省は左傾したのか?(勝)
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連合は共産党排除の野党共闘を求めよ
労働組合の政治的社会的責任
元中村学園大学教授 青木英実
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「この世が舞台」
『匈奴列傳』 司馬遷
早稲田大学元教授 留守晴夫
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コラム
米国の混乱を見ながら(紫)
”先取り”風評被害(石壁)
山崎正和翁の逝去を悼む(星)
絶望的なり、外務省(白刃)
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