言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論石川 2024年7月20日(第843)号

2024年07月24日 17時20分55秒 | 告知
今号の紹介です。
 久し振りの更新。やうやく学校も夏休みに入り、生徒が帰省。大人の仕事はまだまだ続くが、今日は久しぶりの休日。自動車が無くては生活もままならない私が住んでゐるこの地域にあつて、今日はその自動車の点検のために休みを取つた。ついでに行かう行かうと思ひながら行けずにゐた病院へも出かけられた。休みは休みでこれまた忙しい。

 さて、今月号の紹介である。一面の記事「政界は『獅子身中の虫』だらけ」は、たぶん政界に限らず、日本の現状を見ると、財界も学界も、医療界もマスコミ界も同じであらう。「獅子の身体の中に宿る寄生虫に百獣の王、獅子が身体を徐々に蝕まれ、朽ち落ちてしまう」といふことである。
 あらゆる組織は、ラインとメンバーとで成り立つてゐる。ヒエラルキーに従つて組織の意志は伝へられ、それをメンバーがこなしていく。その縦横の流れがスムーズであるかどうかにその組織の運命はかかつてゐる。何も上意下達が理想といふのではない。さうではなく、明確な意思とそれをこなすメンバーの技量と協力とが必要であるといふことである。
 しかし、どうやら今は上長がメンバーの声の大きい存在の顔色を見て命令ではなく「お願ひ」をし、それを声の大きいメンバーが自分の意に沿ふ輩たちと事を運んでいくといふのが通常かしてゐるやうだ。そこには、上長のじつに低レベルの判断ミスがあり、徐々に徐々に上長の信頼が失はれるやうになつたといふ背景がある。コロナ下での岸田政権ミスミスミスの連続、最大のミスは安倍元首相の暗殺事件への対処である。今般の定額減税はお笑ひのレベルである。それからビッグモーターの社長もさうだし、昨日の小林製薬の会長社長辞任劇も同じことが言へる。
 さういふ体たらくであれば、組織はガタガタになり、ラインとメンバーの縦横のつながりは崩壊する。まさに獅子が身中の虫に食はれてしまふのである。
 では、どこから立て直せばいいのか。それは分からない。一度死ななければならないのかもしれない。国家の存続のために、政党が下野すればよいのかもしれない。企業は潰れればよいのかもしれない。しかし、その前にできることがあるのであれば、それをすればいいのである。本気の人間がゐるかどうか。今日本の組織全体がその岐路に立たされてゐると考へてゐる。
 
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