○時事評論石川の3月号の目次を以下に記します。どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。1部200圓、年間では2000圓です。
宮崎大学の吉田先生の論考が注目です。『諸君!』での西尾幹二・秦郁彦両氏の対談について書かれたもの。歴史家らしからぬ秦氏の言葉をぴしりとたしなめ、歴史とは何かを語り、客観とは何かを質す論旨はきはめて明快でした。御一読を勧めたい。
4面のコラムで(菊)氏が書いた櫻田淳氏への批評にはまつたく同意する。「現実に立脚した柔軟なリベラリズム」とは何ものか。私には風に揺れる一本足の案山子にしか見えない。今必要なのは二本足(現実と理想と)で立つことであり、保守とはさういふ精神のあり方であるはずだ。平衡感覚だけで立ち行くと思つてゐるうちは御都合主義と峻別できまい。二本足で立つこと、それには平衡感覚を司る脳幹や小脳(柔軟なリベラリズム)だけではなく、価値を捉へる大脳(絶対への思考)が必要なのである。
小沢流「選挙第一主義」の正体
―角栄型の資金再配分システムを得る手段にすぎぬ―
拓殖大学教授 遠藤浩一
宮中祭祀の本義――『国中平安、救済諸民』
私事として貶められていいのか
伏見稲荷大社禰宜 黒田秀高
歴史(イストワール)は物語(イストワール)である
「客観」だ「史実」だ「定説」だ、と言ふ愚
宮崎大学准教授 吉田好克
奔流
やはり政治資金でつまづいた小沢氏
―地検が乗り出した理由―
ジャーナリスト 花岡信昭
コラム
『諸君!』休刊の背景 (菊)
『鷗外』と『鴎外』 (柴田裕三)
誤讀される漱石の『こゝろ』(星)
朝日の対中国"曲者報道"(蝶)
問ひ合せ
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