○時事評論石川の9月号の目次を以下に記します。どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。1部200圓、年間では2000圓です。
何と言つても、今月號の一押しは、宮崎大学の吉田好克先生の文章である。今日の様樣な問題の究極にあるのは「戦争観」もしくはそこから生じた「反戦平和イデオロギー」であるといふ指摘は、あまり吉田先生の文章をお読みになつたことのない人には驚かれるかもしれないが、最後までお読みいただければなるほどと思つていただける内容だと思ふ。祖霊、なかんづく英霊に対する意識や思ひを抱かない現代日本人であるから日本が衰微してゐるのであるといふ指摘こそが、その中身であり、まさに時宜を得た言説であると思ふ。何も恐れず、自己を否定する契機を持たず、自分だけ一人で生きてゐるかのやうに考へてゐる人間には、脆弱な生命力しか生み出せない。そのことを分からない人には、吉田先生の意圖も主張もまつたく通じないのかもしれない。しかし、今必要なのは、さういふ「分からず屋」を説得することではなく、「知らない人に知らせる」「気付かない人に気付かせる」ことこそが必要なのである。終はりの日には、熱いか冷たいかを峻別される時がくるはずで、この「時事評論」がその峻別の基準を示すところに意義がある。その意味で、吉田先生の今回の論文は、極めて重要なものとなつてゐる。かういふ文章を読んでなるほどと思ふ人を糾合することこそが、今必要なのである。
『菅VS.小沢』第2ラウンドか
―国会議員200人が親小沢の意味―
拓殖大学大学院教授 花岡 信昭
國よ國たれ、人よ人たれ
祈り――今必要な精神の拠り所
宮崎大學准教授 吉田好克
教育隨想
「菅首相談話」の愚 (勝)
奔流
自民に政権奪還の構えはあるか
―存在感の希薄さ克服を―
拓殖大學大學院教授 花岡信昭
コラム
日印協力深化は必然的かつ永続的 (菊)
『教えて なぜ戦争したの』 (柴田裕三)
『松原正全集』を讀む(星)
「開いた口がふさがらない」(蝶)
問ひ合せ
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