今号の紹介です。
何と言つても圧倒的に面白いのが2面の照屋氏の論考。英国の詩人マシュー・アーノルドから引いて、アナーキーへの漂流への危機から「従属関係と慣習の考えを重視し、これを人間の道から排除していなかった英国の封建制を評価」すべしと述べるのに、刮目させられた。照屋氏は、近著にジョージ・オーウェルの翻訳があるが、英国文学者ならではの指摘である。マシューについては全く知らなつたが、調べると私が大学時代にお世話になつた英文学の先生が翻訳されてゐた。ラフカディオ・ハーンの研究者とばかり思つてゐたので先生のお宅にまで伺つてハーンの話はうかがつたが、今にして思へば先生の研究について調べてからうかがふべきだつたと反省するばかり。マシューについて関心を持つた。
ただ照屋氏がかう書いてゐるについては正直疑問がある。
「デジタル化の影響をもろに受け、インターネットの世界に身を委ねるというまさにその故に、言動が粗暴、かつ尊大になっている生徒が増えているようである」
これはどこかに典拠があるのだらうか。それを知りたい。相関関係と因果関係とを混同されてはゐないだらうか。
3面のコラム「眼光」に書かれた「自覚なき宗教弾圧」は極めて重要な指摘である。岸田首相の不見識はもちろん、統一教会の信者から鈴木エイトの信者になつてゐる軽薄な「信仰」観も日本人の近代化論として書きたいと思ふ。
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社会規範の消失
AIへの帰省を緩める岸田首相は間違っている
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教育隨想 民間に流布した明治天皇(睦仁親王)御製(勝)
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コラム 眼光
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