明日は大阪での仕事のため、早めに帰阪して万博公園に出かけた。
人が多く、入口に至るまでが渋滞。公園駅の改札を出て左側の下りのスロープからすでに行列。こんな経験は初めて。しかし不思議に苛立つ気持ちは起きない。太陽の塔を眺めながらの牛歩と、隣の家内と不在の間の取り止めのない大阪での話を聞く時間とは、春の休日の過ごし方として大満足。
持参したおにぎりとおかずとお茶を桜を見ながら食す。桜越しの太陽の塔の左後ろ姿はその時のもの。
音に引き寄せられて行つて見た大道藝にしばし見入つた。ちよつと怪しいが自称22歳の青年のジャグリング藝は素晴らしかつた。しつかりお金を求めてゐた。それが良いと思つた。藝には金を払ふ。当然のことだらう。大道藝を軽く見てゐた自分の考への誤りに気づかされた。残念ながらその時の写真を撮り忘れた。
最後に日本庭園に初めて行つた。これが良かつた。太陽の塔の周辺とは打つて変はつて静寂の相だつた。茶室に行つてお茶を一服いただいた。55年前の建物ださうで、和室の良さを感じた。
今年も花見が出来た。有難い。


