言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論 786号

2019年10月20日 17時37分05秒 | 告知

「時事評論石川」10月号のお知らせ。

 台風15号、そして19号の被害を受けた方々にお見舞ひを申し上げます。

 日常がじつに薄皮のやうな幸運の上に成り立つてゐるといふことをつくづくと感じます。テレビでみる映像がきつと明日の自分のことであるだらうと思はれるほど、天災の訪れに恐れおののいてゐます。

『クライテリオン』といふ雑誌が安倍政権を批判してゐる。何を今さらといふ感じもするが、批判をしないよりはいい。教育政策は最初から一貫してダメダメダメであり、具体的な「改革」がいよいよ再来年の春から始まつてしまふ。

 中曽根内閣の臨教審のやうに、外面だけ整へて屋台骨を打ち壊す教育の「改革」は、悔やんでも悔やんでも悔やみきれない。しかし、さうやつて国は滅んでいくのだよと心の中のつぶやきもすぐに聞こえてくるのだから、やりきれない。諦めながら行くところまで行く。それを食ひ止めるのは天災なのか戦災なのか。さういふ歴史を日本史から学んで来た。暗い話で情けないが、無理に明るい話を書いても心は休まらない。自問自答は続いてゐる。

 これを書いてゐる今、外には近くの海岸のイベント広場から聞こえてくる重低音が響いてゐる。きとつ若者たちが群れを成してゐるのであらう。その響きが耳に不快に聞こえてくるのは、年のせいばかりではない。

 今月号の内容は次の通り。

 

 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。  1部200圓、年間では2000圓です。 (いちばん下に、問合はせ先があります。)

                     ●    

民主社会主義の復権は可能か

 新民社党の結成に期待したいが

       元中村学園大学教授  青木英實

            ●

中国一体一路の末路

       ジャーナリスト  小滝 透

            ●

教育隨想  昭和天皇の「改憲」発言について(勝)

             ●

「この世が舞台」

 『連環記』 幸田露伴

       早稲田大学元教授 留守晴夫

 

            ●

コラム

  「韓国人と、あなたは何者なのか」 (紫)

  旭日旗と鉤十字(石壁)

  どういふ人と働きたいか(星)

  伝統文化を論ずるのなら(白刃)

                ● 問ひ合せ 電話076-264-1119 ファックス 076-231-7009

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする