今日は、61回目の終戦記念日である。今朝、小泉首相が靖国神社へ参拝したことが、マスコミで大きく取り上げられている。
今日は、八紘一宇(はっこういちう)の塔(写真)を取り上げたい。
この塔は、加古川市西神吉町辻から志方への抜ける峠の頂上部にある。
最初、この塔を見つけた時、「こんな塔が、まだ残されているのか・・・」と奇異に感じた。
若い人は、この文字すら読めないのではないか。勿論、意味はわからないだろう。注釈を加えておきたい。
まず「はっこういちう」と読む。意味は、全世界は天皇(日本国)の下に一つの家とするという意味で、「八紘」とは四方つまり世界のこと、「宇」は家のことである。
まさに、日本軍のアジアへの侵略をスローガンであった。
宮崎市に、昭和15年、八紘一宇の碑が建設され、大東亜共栄圏を理想とする東アジア侵略の大義名分として利用された。
それが、戦後、場所は「平和公園」に、塔は「平和の塔」として生まれ変わっている。戦争のシンボルと平和の塔は、どうしても結びつかない。我々日本人のあいまいさを感じる。
最近、若者を中心にプチ・ナショナリズムが勢を強めている。この塔(写真の塔)が復活して、平和のシンボルにならないことを願う。 終戦の日に・・・・