艾未未(アイ・ウェイウェイ)展-何に因って?

2009-08-16 00:11:03 | 美術館・博物館・工芸品
wei4六本木ヒルズにある森美術館にアイ・ウェイウェイ展-何に因って?(7月25日~11月8日)を覗く。

六本木ヒルズといえば、押尾学氏が亡くなった愛人にもらったMADAを飲んだと自供して、逮捕された場所として有名で、数多くの「ヒルズの呪い」に一項目を追加した。心臓の止まった全裸の愛人に心臓マッサージをした、といわれるが、マッサージの前に何をしていたのか、報道されない。

ヒルズ族といっても、単に森タワーの事務所で働いているだけの人もいれば、心臓マッサージが行われたマンションエリア(六本木ヒルズレジデンス)に住んでいるだけの人もいる。押尾容疑者の場合は、「住んでいた」、というより、「出入りしていた」、という程度のものなのだろう。

wei2話がすっかり、はじまらないが、艾未未(アイ・ウェイウェイ)は現代中国を代表する芸術家である。世界各地で展覧会を巡回している。1957歳生まれ。

父親は、有名な詩人で、艾青氏。どうも調べていると、艾未未(アイ・ウェイウェイ)が生まれてまもなく、中国政府の方針で、新疆ウイグル自治区に移住しているそうだ。現代に糸を引く民族同化運動である。そして、文化大革命。その後、沿海部の都会に逃げ出したそうだ。ある意味、被害者でもあれば、加害者でもある。

wei1現代美術を解説するのは、難しいが、「伝統と流行」のぶつかりあいというのが、よくあるパターンである。日本では、この手の造形はほとんどないのだが、米国では1930年ごろから50年代にかけてブームになっていた。思うに、米国も中国も、こういう物体をつくることにより、精神的なものを表現したのだろう。日本だと、「物」より前に「心」といったところがあって、あまり、こういう作品はでてこない。


会場には木製の大型ベンチがあったが、作品ではあるが思わず座ってしまいそうになった。

ところで、副題である「何に因って」だが、意味がよくわからない。

これの英語は「ACCORDING TO WHAT?」というのだが、さっぱり意味がわからない。

width="320" height="313" border="0" alt="wei3" hspace="5" class="pict" align="left">中国語では「起因干何?」というが、さらにわからなくなる。

かくして、現代芸術は、よくわからないことが多いが、会場で元気になる場合もあれば、単にイライラするだけもある。今回は、まあ、微妙。