短すぎる逃亡は終了

2009-08-09 00:00:48 | 市民A
解散から総選挙まで長すぎると思っていたが、選挙公約よりももっとドラマティックな寸劇が行われていた。6日間だった。

もっと隠れていると、すっかり選挙報道もかすんでしまうだろうから、目標逃走終了日は、総選挙の日、またはその翌日で、「政権交代」にぶつけて、注目をそらす作戦だろうと思っていたのだが、あまり選挙妨害を続けると後で檻に入る率が高くなると考え直したのだろうか。

一ヵ月隠れていれば、後々、逃亡映画のヒロイン役、あるいは自ら「実録逃亡小説」を上梓して、こどもの高額教育費にあてることができたのだろうが、ちょっと冴えない結果だ。下着を買い込んだというのは、女性宅ではなく男性宅に隠れたということだろう。女性宅なら、かくまった人物が下着を買うのも不自然ではないが、男性だと怪しまれるだろう。

しかし、自宅に証拠品を残したままの逃走では、具合が悪かったわけだ。こういうのは、ユーザー側がアマチュアで、バイヤー側がプロということである。プロはなかなか起訴されないものだ。あまり妙なことを書くと、怒られそうだが、アマチュアであるユーザー、特に著名人を捕まえると、いかにも警察が活躍しているように見えるが、実際は、地下茎の繋がった雑草の地上の葉をつまんでいるだけである。

もともと、この種の容疑者といっても、ある程度は被害者の側面もあるわけだ。「やめられない」というのは心の病気であるわけだ。さらに言うと、世界的には常習者の数字があるレベルを超えると犯罪として立件することすら困難になる。例えば、5%とか10%とかだ。

たぶん、たばこも常習者が10%を切ると、たばこの価格や医療保険や生命保険で懲罰的な課徴金方式が導入されるだろうし、5%を切ると、たばこ・大麻等取締法とかに組み込まれて、禁止されるのだろうか。

「女優A、自宅から、たばこ吸引器発見」とか「参議院議員B、議員宿舎トイレに灰皿を隠し持つ」とかだ。

そして、来週からは、やっと選挙モードに入るのだろうが、民主党が当初のマニフェスト(案)にあった「米国とのFTA」を骨抜きにするようだ。要するに、日本は、米国から農業製品を輸入して、工業製品を輸出しているのだから、FTAというのは、農業の自由化ということになるが、そうなれば対米国だけの話ではすまなくなる。個人的には賛成だが、ずいぶん大胆な方向転換というか、オザワイズムだな、と思っていたが、あっという間に粉砕された。

手前味噌だが、民主党マニフェスト発表後、直ちに書いた7月28日の弊ブログ「候補者A」の中段に、この問題を取り上げている。

もう一つの手前味噌だが、渡辺喜美氏が立ち上げた「みんなの党」だが、候補者15人のうちの一人、野屋敷いと子氏だが、先日の船橋市長戦で惜敗している。6月16日「千葉市長選よりも面白い?船橋市長選挙」の中で、「>仮に落選しても新党として迎える次期総選挙での有力候補なのかもしれない」と予言しておいたことを追加しておく。

なお、手前味噌という言葉は、「自家製の味噌」を意味するようだが、なぜ現代のような使い方になったかは、わかっていないようである。ブログって、自家製味噌みたいなものだろうか。