ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

石の宝殿と生石神社の話(22) 一の華表

2016-11-21 08:22:16 | 石の宝殿と生石神社の...

     一の華表(鳥居)

               *華表:神社の鳥居のこと

 宝殿駅に近い西国街道筋・神爪(かづめ・高砂市米田町)に社殿もないのに大きな鳥居と灯籠があります。

 延宝年間(167381)、この地の庄屋・神吉久太夫が姫路の殿様のいかりにふれ一家断絶になろうとしていた時でした。

 生石神社に祈願してその難を逃れたといわれています。

 この鳥居は、そのお礼に奉建されたものです。

 知らない人が見れば、神社の跡地に残る鳥居としか思えません。

 最近、付近は、猛烈な宅地化が進みました。

 鳥居の彼方に石の宝殿がのぞまれるはずなのですが、今は全く見えません。

 この鳥居は、生石神社から遠く離れてはいるものの生石神社の「一の鳥居」といわれ石の宝殿の「一の華表」とも呼ばれています。

 *上記の文章は、『画文集・高砂の史情(森村勇著)』からお借りしました。

(文章は、若干変えさせていただいています)

    神爪は、山片蟠桃のふるさと

 尚、鳥居の横に江戸時代が生んだ大学者・山片蟠桃(やまがたばんとう)が寄贈した灯籠があります。

 山片蟠桃は神爪に生まれています。

 山片蟠桃も生石神社とともにあまり広く知られていないようです。

 山片蟠桃は、高校の日本史の教科書には必ず登場する江戸時代日本を代表する人物です。

 いま、「石の宝殿と生石神社の話」を連載していますが、そのあと山片蟠桃を取り上げる予定です。

  〈蛇足〉

 きょうで「ひろかずのブログ」は3400号になりました。続くものですね、内容はともかく、我ながら感心しています。(no3400

 *写真:一の華表と番頭寄進の灯籠

 〈お知らせ〉

 http://hirokazu.webcrow.jp/kurakumatsuemon_blog.pdf

 上記のURLをクリックすると「工楽松右衛門と高田屋嘉兵衛」が通しでお読みいただけます。

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