ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

名称の由来…橋場堰堤

2023-03-21 06:54:58 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、前回は田光(たこう)堰堤を取り上げましたが、実はそればかりに気を取られていました。ところが、伊奈川を改めて確認すると田光堰堤の下流に橋場堰堤なるものがあるのを発見。一体どういうものなのか気になったので向かってみることにしました。アクセスは田光堰堤に行く途中にあるので前回の記事もしくは過去の記事を参考にしてください。

で、まあ、これが橋場堰堤なのですが、訪れた日は工事中でありました。


右岸、上流側から見るとこんな感じ。水がめちゃくちゃキレイ!


堰堤が道沿いにあるのがわかりますね。この道の先に田光堰堤があるわけです。写真中央に取水設備のようなものが見えます。


これを上流側から見ると取水設備のたもとにバー・スクリーンのようなものが見えます。ここから伊奈川の水を取水しているようです。



じゃあ、この水はどこへ? どうやら道路の反対側にある沈砂池に繋がっていて、

ここで一旦蓄えられた水は写真奥の水路に流れるらしい。

そして余分な水はここから排出されて、

写真右側の水路から伊奈川に戻される仕組み。


では、伊奈川に戻らない水はどこへ向かうのか…。調べてみると、ここから直線距離にして2.2km下流にある橋場発電所(長野県木曽郡大桑村須原:1929年2月14日運用開始)に流れ込み、発電に使用されるようです。「橋場」というのは発電所のある場所の地名にちなむもので、この堰堤はその発電所のための取水堰堤なので橋場堰堤と命名されたものと思われます。また橋場堰堤は橋場発電所の運用に合わせて築造されたと考えられるので堰堤の築造時期もその頃とみてよいでしょう。

それにしても、現場にあった工事標識はダメだねえ。河川名の欄に注目。「伊那川」って…。「伊奈川」だろが!誰も気づかないのが不思議でなりません。


さすが、天下の関西電力様です(皮肉)
コメント