ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

カネを払ってまでは…木戸ダム(砂防堰堤)

2023-01-16 07:00:20 | 兵庫(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は兵庫県姫路市夢前町新庄(ゆめさきちょう しんじょう)にある夢前川水系の木戸ダムを目指します。アクセスは中国自動車道の「夢前スマートインターチェンジ」を下りて、県道23号を宍粟(しそう)方面へ向かい「前之庄西」交差点を右折。県道67号に入ります。そのまま北上して行くと目的地に到着します。

到着しました。これのようです。


県道67号沿いのあるダムへの入口。えっ? カネとるんかい!訪れた日は休業日だったので取られずに済みましたが。


休業日は入口が閉鎖されているので、県道の脇にクルマを停め、歩いて向かいました。そしてこれがダム上。フェンスがあるのでダム上へ行くことはできません。


上流側から見たダムの様子。


案内板。説明によると、この地には江戸時代前期まで「木戸の関」と呼ばれる関所があったそうな。ダム名はそれに由来するものと思われます。この関所はここから北にある山之内地区への入口であり、当時は道もなく自然が生み出した要塞として南側からの攻撃を防ぐ役割を果たしていたようです。さらに遡れば元弘の乱(1331-1333)により鎌倉幕府の捕虜となった後醍醐天皇が謀反人として1332年に隠岐島に流され、翌年本土に戻り倒幕の策を練ります。しかし当時京都は不安定な情勢だったことから後醍醐天皇を一時的にこの山之内に匿う計画があったとか。そんな安全な地である山之内地区ですが、「木戸の関」の南に位置する前之庄地区へ向かうのは容易ではありませんでした。そして1800年前後に両地区を結ぶ道を拓く工事が開始され、多くの村人の協力のもと1805年に人がようやく通れるほどの道が完成。その後道路の改修が行なわれ、現在の県道67号の形に整えられたのは1991年だそうな。


まあ、ダム名の由来やそれに関係する歴史を学べたとしても、ダムを見るだけならここは駐車料金を払ってまで訪れる場所ではないと思います。なぜなら一番上の写真を見ればわかるように大したダムではないから。それに目測からして、そして形状からするとこれは高さが15m以下の砂防堰堤と思われるからです。ご参考までに。
コメント