ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

こりゃまた…山田ダム

2022-12-24 07:01:51 | 兵庫(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は兵庫県三田市高次(さんだし たかすぎ)にある武庫川水系の山田(やまた)ダムを訪れます。アクセスは国道176号の「高次」信号を南下し、最初の一時停止を左折。道なりに進み、山田川を渡る手前の二又を左へ。そのまま行くと目的地に到着します。

ダム名は山田川を堰き止めて築造したこと、もしくはダムの下流の地名(山田)に由来するものと思われます。

【三田の由来】(参考
さて、「三田」と書けば一般的には「みた」と読むと思いますが、この地域では「さんだ」と読みます。その由来について調べてみました。有力な説としては三田市の金心寺(こんしんじ:三田市天神3-28-45)に安置されている弥勒菩薩坐像の胎内に「当地一帯を松山の庄と号す、これを金心寺恩田・悲田・敬田の三福田をもって三田と改む」と刻まれていることに由来するそうな。

三福田とは釈迦が親切にすべき相手について説明する際に三つの田んぼを用いて例えたものを言います。その三つの田んぼとは恩田(世話になった人)、悲田(困っている人)、敬田(尊敬に値する人)のこと。

三田の由来については別の説もあります。本来この三田地域には「みた(屯田、御田、深田)」と呼ばれる地名があったそうです。ところが安土桃山時代、淡河三津田城(おうごみつたじょう)の城主である有馬則頼(ありまのりより:1533-1602)が「みつた」と「みた」は紛らわしいから「三田」は「さんだ」と読むようにせよと命じたというのがその始まりというもの。地元が発行した『三田市史』はこちらの説を採用しているようですが。

【高次の由来】(参考
ついでに「高次」の由来についても調べてみました。地元の言い伝えによると、この地には大きな杉の木があったことから「高杉村」と呼ばれるようになったそうですが、その後「高杉」の「杉」が「次」に変化して「高次村」と表記されるようになったとか。でも、なぜ「杉」が「次」に変化したのかはわかりません。

ま、そんなわけで上に示したルートで来るとダム下に到着します。しかし、三田市の水道用地のため残念ながらこれ以上近づくことはできません。もちろんダム横へ行く道もないので貯水池の様子もわからず…。



足元を見ると流れ出た水が心地よい音を立てていました。


下流方向の景色。これが山田川。


それにしても案内板などがないのでダム自体の情報はありません。ダム便覧によれば高さ15.8mの重力式コンクリートダムだそうですが、一体このデータはどこで入手したものなんでしょうね。ダムカードもないようだし。(参考

そういえば同名表記のダムは和歌山県紀の川市千葉県南房総市にもありましたね。まあ、よくある名前っちゃあ名前なんですからあちこちにあっても不思議じゃないですけど。
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