ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

洪水防止に特化!…天王ダム

2022-12-30 07:00:26 | 兵庫(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回は兵庫県神戸市北区山田町下谷上(やまだちょう しもたにがみ)にある新湊川水系の天王(てんのう)ダムを訪れます。アクセスは県道52号沿いの天王ダムスポーツ公園から入るか、もしくは国道428号の小部トンネル北側の出口の脇から入っていくと到着します。

まずは左岸から見た天王ダムの「ご尊顔」をご覧ください。


では、順を追って見ていきます。ダムへ近づいて行くと最初に目にするのがこの建物、「兵庫県神戸土木事務所 天王ダム管理所」です。



その近くには天王ダムの案内板があります。これによると、当該ダムは下流の神戸市の市街地での洪水を防止する目的で築造されたもので、自然調節方式とあるようにダムには恒常的に水が溜まっているわけではなく、降雨によりある程度ダムに水が溜まった段階で計画的に放水するというシステムらしい。


管理所の横の道を進んで行くとダム横になるのですが、そこには「天王ダム」と刻まれた石碑があります。

その裏には「昭和56年(1981年)3月竣工」と記されています。


ところで、ダム名は天王谷川を堰き止めて築造されたことに由来するものと思われます。なお、天王谷川の由来は下流にある祇園神社(兵庫県神戸市兵庫区上祇園町)に関係があるようです。この川はこの祇園神社の横を流れているのですが、同神社は江戸時代までは「素戔嗚社(すさのおしゃ)」もしくは「天王社」、通称「祇園さん」と呼ばれていたそうです。明治時代になってその通称が正式名称とされたためそれ以後は祇園神社と称するようになりました。つまり天王谷川という名称はこの祇園神社がまだ天王社と呼ばれていた頃の名残で、その横を流れていたので天王谷川という名称になったようです。

ダム横には兵庫県の県営ダムにはお馴染みのものがあります。ロボットみたいなフォルムのこの中にはタイムカプセルが入っているそうな。

記述内容は字が掠れていてほとんど読めませんが、タイムカプセルの内容物について記されていると思われます。数日前に記事にした青野ダムにも同様のものがあり、そこの記述ではダムに関する様々な書類がタイムカプセルに入れられたとあるので、おそらくこれも同じなんじゃないかと推測されるからです。


これがダム上です。歩いてみましょう。


ダム上、中央から見た貯水側の景色です。たまたまなのかわかりませんが、ほとんど水がありません。


ダムの真下はこんな感じ。

そして、下流側の遠景。写真中央の下あたりに見えるのが国道428号。


対岸(右岸)に来ました。振り返ると、こんな感じです。


右岸、貯水側から見たダムの様子。


同じく、右岸の下流側から見るとこんな景色。


ダムの下から「ご尊顔」を撮りたかったのですが、それらしき道がわからず。上にあるように国道428号の小部トンネル南側の出口付近からちょっとだけダムを見ることができます。でもこの付近は交通量が多いし、駐車しにくいのでオススメはできません。
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