ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

紀の川用水の取水口…西吉野頭首工

2022-08-17 06:59:42 | 奈良(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は奈良県五條市丹原町(たんばらちょう)にある紀の川水系の西吉野頭首工を訪れます。アクセスは五條市から十津川村へ向かう国道168号沿いに「シンワ」の看板が右側にあるので、その先のT字路を左折すると到着します。

西吉野頭首工は国営紀の川用水農業水利事業の一環として築造されたもので、ここで取水された水は紀の川の北側を紀の川と並行して流れる紀の川用水へ供給されます。しかしながら紀の川用水の水源は西吉野頭首工が堰き止めている大和丹生川(やまとにゅうかわ)ではありません。確かに大和丹生川から取水しているのですが、主水源は以前訪れた猿谷ダムで貯水された水なのです。猿谷ダムの上流にある西吉野第一発電所取水口(五條市大塔町阪本)から新天辻隧道を通った水は大和丹生川沿いにある西吉野第一発電所(五條市西吉野町黒渕)へ流れ込み、その水が大和丹生川へ放流されます。その水を西吉野頭首工が取水し紀の川用水へ送るというルートなのです。(参考

紀の川用水にとって重要な役割を果たしている西吉野頭首工の姿がこちら。



左岸のこの場所から取水され、紀の川用水へ送られます。



これが先ほど説明した「国営紀の川用水農業水利事業」に関する案内板です。同事業そのものは1964年に着工し、20年の歳月を経て完成したと書かれていますが、この西吉野頭首工が完成したのは1974年3月のようです(参考)。



近くには水利使用標識。



実は先ほど説明したアクセス方法で国道168号から入ってくると最初に目にするのが「西吉野頭首工操作室」の建物なんです。





あれれ、頭首工はどこ? と思いますが、大和丹生川は低いところを流れているので西吉野頭首工本体も低い位置にあり、すぐに発見できません。位置的にみると頭首工はこの操作室の奥になるからです。
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