ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ヒスイじゃない翡翠橋

2019-10-08 19:22:38 | 橋のユニークな親柱
糸魚川市を走る国道148号と県道222号の交差点は「大野」というのですが、そこを姫川方向へ行くと翡翠橋(みどりばし)があります。





親柱の上に乗っているのは翡翠(ヒスイ)の原石。



下の説明にもあるように、翡翠は蛇紋岩の中にあることが多く、大地の隆起により蛇紋岩から出た翡翠が姫川の流れに乗って日本海へ運ばれるとのこと。(ピンボケ写真ですみません)



因みに姫川で産出される岩石の種類もこの橋で学ぶことができます。



親柱には有名な「万葉集巻十三」の集歌3247の句のプレートがあります。一体なぜ?



集歌3247
渟名河(ぬなかは)の 底なる玉  求めて 得まし玉かも  拾ひて 得まし玉かも 惜(あたら)しき君が 老ゆらく惜(を)しも

渟名河とは奴奈川姫(沼河比売とも書く:日本神話に出てくる女神)に由来し、現在の姫川を指します。糸魚川の伝承では大国主神(おおくにぬしのかみ)と沼河比売(ぬなかわひめ)との間の子が建御名方神(たけみなかたのかみ)で、建御名方神は姫川を遡って行き、長野県の諏訪大社の祭神になったということです。ほほぉ〜、姫川は女神さんだったんですね。

さて、翡翠橋は結構長く、先にも書いたように県道222号なんですが、



広域農道でもあるんですね。



2001年10月に竣工だそうです。



因みに、翡翠と書くと宝石のアレを思い浮かべますが、字義としてはカワセミのオス(翡)とメス(翠)という意味です。橋の名称を「みどりばし」読むのは宝石の翡翠の色が深緑色なのと「翠」の訓読みが「みどり」であることに由来するのではないでしょうか。…たぶん。


(2019年10月10日 追記)

糸魚川にある海望公園に奴奈川姫の像を見つけたのでご紹介します。像に寄り添っているのは息子の建御名方神ですね。



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ブロンズ像のあるスポーツ橋

2019-10-08 08:39:11 | 橋のユニークな親柱
女鳥羽川は松本市のキッセイ文化ホールの脇を流れていますが、その近くにかかっているのが「スポーツ橋」です。なぜスポーツなのかは知りませんが、防犯上のためなのか明るい照明が点いています。







1989年3月竣工です。



橋の中央には道を挟んで2つのブロンズ像があります。まず上流側には「風光る」と題した像。作者は久保田俶通(くぼたよしみち:1938〜 )。







一方、下流側は「遥かなる」と題した像。作者は松本市出身の彫刻家である洞澤今朝夫(ほらさわけさお:1914〜2016)。







久保田、洞澤の両氏は日展の会員。
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