忘れやすい国民が毎年忘れる事

2005-03-17 13:51:05 | 市民A
6b279739.jpg忘れやすい国民が忘れた頃に起きることがある。天災のことではない。「首相の靖国神社参拝」。今年はまだだ。

このまま、中韓に遠慮して、参拝をしないのだろうか?たぶんそういうことはないだろう。いつか参拝するのだろう。それでは、いつかということだが、9月5日と想定してみた。

今年は、終戦後60年ということで、いくつもの記念行事が行われる。先日はポーランドでアウシュビッツの総括が行われた。また、終戦というのは、ある国では戦勝記念日でもあり、中韓では記念日のつど、「反日」で盛り上がるのだろう。そして、さらに「参拝」が火に油を注ぐのも困ったことになりかねない。


実は、もう一つのメモリアルがある。目立たぬように進展しているのが「日露戦争100周年」である。そして9月5日はポーツマス講和条約の締結から100年である。靖国神社が第二次大戦だけを対象とした場所ではないということを強調するには、絶好の記念日と思うかもしれない。事実、靖国神社の付属の宝物遺品展示館に入れば、日本戦争史の遺品多数が戦争別に正々堂々と展示されている。

しかし、それについて、ロシア側がどう思うのかは、まったくわからない。さらに中国がどう考えるのかもわからない。ポーツマス条約は日本とロシアの講和条約なのだが、原因の多くは中国に関する権益争いだったこともあり、条約は中国での権益にも多く触れている。ロシア権益が日本権益になっただけということもできる。もちろん現在のロシアも中国も当時の政権と現政権とは関係ないとして、まったく意に介さないのかもしれないし、逆に巨大な不快感を持つのかもしれない。たぶん不快感の方だと思う。そうすると、思惑は大はずれになってしまう。

プーチンは来日しないし、愛・地球博で人気の冷凍マンモスも引き揚げてしまうかもしれない。北方領土は1センチも解決しないだろう。日本にとってロシアはもっとも近い外国ではあるのだが、ロシアにとっては、遥かに遠い国ということしかないのだろう。

さらに言うと、間違っても5月27日のバルチック艦隊との日本海海戦の記念日を参拝日に選んではまずい。最悪だ。100周年記念を騒げば騒ぐだけロシアのプライドを傷つけるだけだ。それに、5月27日に「日本海海戦100周年記念実行委員会」が横須賀の戦艦三笠船上で大規模に行う記念行事の主役は、既に決まっているのだ。その人物すなわち名誉委員長の名前は、ミスター不沈空母男、Mr.Nakasoneなのだ。