ダイエー碑文谷店を見つけー

2005-03-01 14:22:55 | MBAの意見
548f479e.jpg日頃、ブログで書いたり調べたりしている一見関係なさそうなものが、関連していたりすることに驚くことがある。特にそれが偶然見つけたような場合だ。

忘れた頃にやってくるものと言えば、昨今は地震か(いや、忘れてないのにやってくる)。しかし、突然やってきて、嬉しいものの一つが株の「配当金」だ。不動産投資法人への投資の場合、特に権利日は意識していて、配当を取りに行くか、配当狙いで上がった株価で権利日直前に売るかとか意識をしているのだが、いずれにしても毎月あちこちの法人に乗り換えているので、配当のことをすっかり忘れた頃にユナイテッド・アーバン投資法人から郵便が届いた。そして一緒に資産運用報告書が同封されるのだが、いつもは読まずに捨てるのだが、何気なくぱらぱらとページを広げると、投資物件の中に、見慣れたビルがある。ダイエー碑文谷(ひもんや)店。目黒区にある7階建ての建物の写真だ。ダイエー問題の深層を探るために、何回か見に行っている。客層が異常に若い。小学生低学年が多い。渋カジ予備軍だけど、ダイエーは渋谷に店が無い、というようなことを書いた記憶がある。一階にはUFJ銀行のATMがある。

ところが既に、この土地(5,250平米)と建物(床面積27,033平米)はダイエーのものではなく、この投資法人のものになっている。ユナイテッド・アーバンはこの資産を153億円で購入しているが購入先は、目黒インベストメントという会社からだ。ダイエーではない。本当は登記簿を確認したいところだが、それほど暇ではない。実は、この投資法人の資産の20%がこのビルだ。結構リスキーなことをしている。なぜって、この店で営業を続けられるかどうか、よくわからない。そして誰か他の会社がこのビルの全部ないし大部分を借りることも考えにくい。

ダイエーの話はちょっとおいておいて、この投資法人のその他の資産を見ると、まさに危険だ。新宿ワシントンホテル212億円、ショッピングセンター数ヶ所(野田、芦屋、堺)都内ワンルームマンション多数、そして面白いのは太平洋セメントの社宅2ヶ所だ。最近社宅をやめる企業が多いのだし、太平洋セメントといえば、生産拠点を韓国に移しつつある会社で、社宅を買ってどうするのかと思って、地図をよく見ると、社宅のうち一ヶ所の浮間社宅は、先日温泉掘削現場から天然ガスが噴出した場所とどうみても同じ場所だ。セメント会社の作った建物ならば手抜き工事はないだろうが、ガス田のそばではまずいのではないかな。

さらに、大物が続く。新大阪セントラルタワー240億円。ダイヤモンドシティ熊本南111億円。川崎東芝ビル192億円。要するに、今のビル所有者がそのまま、居残ることを条件に売買するのだろう。中には、所定年数経過後に金利分上乗せでのバイバックが条件の場合もあるらしいが、それは実質的には高利の借金と同様の効果があり、グレー手法である。

しかし、少し気になるのは、ダイエー碑文谷や太平洋セメントなどの社員には自分のいる場所の所有権が第三者のものであることを知らされているのだろうか?不幸にもユナイテッド・アーバンに投資して運用報告書を見て、初めて知ってびっくりということはないのだろうかね。

ところでダイエー再建の問題だが、とりあえず三社に絞られたとの報道で、イオン、丸紅、キアコンの名前があがっていて、外資やヨーカ堂や不動産会社は既にいない。しかし、最近、イオンの熱が冷めたようだ。もっぱらヨーカ堂にとられないように運動していただけらしい。さらに丸紅は筆頭株主のマルエツの価値の下落を恐れているのと、売掛金が100億円近くあるらしく、ここも防衛的戦略らしい。キアコンもどうも小型店だけらしいし。と最初からうまくいかない。碑文谷店の行方もさっぱりわからない。

ところで、ダイエーには優良子会社が色々あるが、「フォルクス」(ステーキハウス)を「どん」が買収した。赤字会社の子会社の悲しい点は、優良会社になると、逆にカーブアウト(切り離し売却)されてしまう。「なか卯」も親会社の双日が「すき家」に売却。となると、ダイエー系牛丼店「らんぷ亭」は「松や」が買収するのだろうか?そうなると吉野家の競争的優位も、もうおしまいだ。

最近のサラリーマンは自分の責任ではなくても、突然、会社が売却される悲劇もある。特に会社がもうかっていても、内部留保に溜め込んで株価が低い場合などだ。突然、上司が30代のタイ人女性になって、週末ごとに大塚家具でのショッピングの日本語通訳として引っ張りまわされているのは、私の話ではなく、私の知人の話だ。

レオ様、アカデミー賞、逃す

2005-03-01 14:22:15 | 映画・演劇・Video
30歳、やっと回ってきたチャンスなのだが、失敗。まあ、大作、名作に出れば出るほど「大根」に見えてしまうところが、彼のパーソナリティなのだけど、まあ「アカデミー」という単語には、もともと似合わないのかもしれない。

振り返って考えると、同じようなスタイルのジェームズ・ディーンもオスカーとは無関係だったのだから、しょうがないかな。例の「エデンの東」がダメで、同じエリア・カザンの「波止場」が受賞(1955年)。もっとも彼は三本しか出演しなかったのだからしょうがない。

しかし、今回は「アビエーター」とか「レイ」とか伝記ものばかり。「ジミー・ディーン物語」にでも出演して、うさを晴らしたらどうなのだろうか・・・