フィッシャーの勝ちなのか?

2005-03-26 21:39:21 | ボビー・フィッシャー救出
ec39c589.jpg日本をチェスボードにして対戦していたのは、ボビー・フィッシャー氏とブッシュ氏だったが、試合は突然終了した。フィッシャーが勝ったというよりも、日本が一方的にチェス盤を片付けてしまった。8ヶ月も拘束していたのに、なぜ急にアイスランドへ国外退去に?


1.なぜ、今か
 日本が拘束していた、れっきとした理由は「失効パスポート」なのだが、これについては法律論争をしていて時間がかかっていた。また欧州の世論は、米国引渡しに批判的であった。だからといってフィッシャー氏のあまりに過激な発言におそれをなし、引き受けるべき国があらわれるのが遅れた。
 また、もともとの大統領令違反といっても、「ユーゴへ行ってはいけないというのに行った」のが罪になっているのだが、日本にはその手の犯罪はない。しかし、脱税容疑が浮上してきたわけだ。おそらくユーゴの大会での3百万ドルの賞金のことだろうが、申告しようにもできなかっただろう。しかし、その脱税容疑で犯罪人引渡し要求がやってくると、本当に困ることになる。

 一方、日本は何としても国連の安保理の常任理事国に座ろうとしているわけだ。もはや日本には、「世界の平和のための常任理事国」だの間の抜けたことを主張する人間はいないだろう。「東アジアでの覇権主義から身を守るための発言力強化」のためである。多くの国は、アメリカが嫌いであるのは間違いないところであり、本当にアイスランドとアメリカの板ばさみになって世界衆知の中で恥をかけば、ノーチャンスになる。

2.米国の狙いと現実
 ブッシュは、今年はさんざんだ。北朝鮮にはなめられ、中国は台湾の横取りを狙うし、イランも言うこときかない。国務長官はやめるし、国内の年金改革は、前に進まない。さらに日本は牛肉を輸入しない。
 米国は、なんとか日本、ブラジル、ドイツあたりに恩を売りたいはずなのだ。しょせん国連は多数決の世界なので味方を増やしたいのだろう。ここらで、日本は追米ではないというようにみせかけるパフォーマンスが必要と思ったのだろう。芝居だ。アメリカが日本を常任理事国に推す理由はただ一つだ。それは、「アメリカが2票持つ」ことだ。

3.ところでアイスランドから先は?
 アイスランドはグリーンランドの隣だ。随分北にあるため、地図をみても地図がゆがんでいて距離感がつかめないのだが、色々確かめていると、結構アメリカと近いことがわかった。首都レイキャビクからボストンまでの距離とシアトル-マイアミの距離はほぼ同じだ。近すぎて落ち着かないかもしれない。
 彼には、渡航用のパスポートがアイスランド政府から手渡されているが、かといって守ってくれる国は多くもない。そんなに明るい未来があるわけでもない。開放されるやいなや、また米国とそれに追随するものに罵声コメントをぶつけている。

4.今まで書かなかった話
 フィッシャー氏の話は弊ブログでは5回目ぐらいかもしれないが、しばらく続編はないだろうし、今までは特定の方に迷惑になりそうなので書かなかったのだが、チェスファンの間には、彼が日本の大田区にいるということは以前に伝わっていた。ある小冊子の中に2年ほど前、紹介されていた。大田区のチェスクラブにフィッシャー氏があらわれ、色々サインをして帰ったという記事を読んだことがあった。だまって潜伏しているだけではあきてしまったのだろう。やはりチェスの虫が騒ぎ、クラブに顔を出してしまったのだろうが、さぞかし、クラブの方は驚いただろう。失踪した元チャンピオンが突然目の前に現れたわけだ。
 その後の小雑誌には、見知らぬ人間がチェスクラブを訪れ、事情を聞いたことなどが書かれていた。その辺から、「ヤバイ」なって感じていた。

5.ボビーフィッシャーを探したら
 「ボビーフィッシャーを探して」という映画が評判がよかったのだが、それは潜伏中の彼を捜す話ではなく、第二のフィッシャーを捜す話だったのだが、本当にあらわれてしまった。16歳。日本生まれのヒカル・ナカムラ。全米チャンピオンだ。よく似ているのは、かなり過激な short temperらしい。現代的なのは、チームを組んでいるらしく、チームナカムラとしてチェスを指し、対局中の休憩時間には助言をたくさん聞いてから指すそうだ。

6.オリンピック種目に
 チェスをオリンピック種目にしようという動きがある。少しずつ進んでいるようだ。

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