紫式部日記を新旧で読む

2024-07-15 00:00:05 | 書評
約2日かけて『紫式部日記』を読む。まず古語、そして注釈、そして現代語訳。困ったことに現代語訳から読むと、注釈が読めない。



それでも原文を少し読めば「源氏物語」と同じ、どこかに恐怖感がわきあがるような文体が迫ってくる。「おどろおどろしい」と表現されるような圧迫感がある。


この日記だが不勉強で、完全なのか、一部散逸なのかよくわかっていない。大部分(8割程度)が歴史的記述でその中の一部には、紫式部の個人的見解が書かれている。また、1割は紫式部の意見、そして残り一割は個人的なぼやきのような感じだ。

まあ、一行ずつが研究者泣かせなのだと思う。

気になる道長との関係だが「親しすぎる」ことが解る。中宮彰子の女房になったのは道長の彰子陣営強化策だったそうだし、道長が源氏物語の清書前の下書きを読んでいたり・・・

道長チームの一員であったのは間違いない。

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